シルヴィエ３ - 十の救現主wiki

シルヴィエ「ここが船長室ね。
突入しましょう。」
勢いよく扉を蹴破ろうとした。しかし扉はびくともしない。
シルヴィエ「なっ、なんて頑丈なの。
ヴァルディクスなら、どうするかしら。」
シルヴィエの頭の中では、ヴァルディクスが双剣を構え、扉を豪快に切り刻む様子が流れていた。
自分にこれができるだろうか。
シルヴィエ「いいえ、悩む必要はない。
扉に向かって、超高出力照射を撃つわ。以前異現物質を回収した時の反省で、電々ジュウをもう一本持ってきている。」
シルヴィエの電々ジュウはしっかりと扉に向けられ、そして放たれた。
扉は木っ端微塵となり、奥にはルギンの姿があった。

ルギン「バカな、この扉を破れるとは！」
シルヴィエ「沈黙者第三代最高司令、シルヴィエよ。すぐに武器を捨て、投降しなさい。」
ルギン「はっ、あん時のガキが、立派にヴァルディクスの後を継ぎやがって。
誰が投降なんぞするもんか。一度もたりとも、俺はヴァルディクスに負けたつもりはねえ。
憎きあいつを殺してやろうかと思えば、急にいなくなりやがって。どこまでも俺の思うようにはさせないってか。」
シルヴィエ「ヴァルディクスをそんなに憎むのは、なぜなの。」
ルギン「俺は、正義だ人助けだと言って他人を傷つけるやつは嫌いでな。もっと純粋な理由で、卑劣な争いをしたいんだよ。
俺があいつの攻撃に耐えて耐えて、今まで準備を進めてきたのは、最後にあいつが守ろうとしていたもの全てを奪うためだ。
ヴァルディクスに、復讐を果たす。今がその時だ！」

シルヴィエ「…………
可哀想な人ね。
あなたがヴァルディクスを嫌うなら、私も嫌いなタイプの話をしてあげようかしら。
私は、ずっと彼の背中に隠れて生きてきた。今こうやって最高司令として立っているのが、怖くてたまらないのよ。
彼は最後まで、大切にすべきものを皆に示し、死してなおその意志は継がれている。
私はあなたみたいに、他人の意志を踏み潰せるクズの気持ちが理解できない。
あなたみたいなのが、一番腹が立つのよ！！」
ルギン「ふん、言っているがいい。
この船に正義など通用しない。
今、そんなことも言ってられないような凶暴な野郎を呼んでやる。」
ルギンは笛を取り出して大きく鳴らした。すると上から暗黒を纏うモンスターが現れた。
極夜の化身「グヌオオオオオオオオ！！」
シルヴィエ「ヴァルディクスの意志は潰えない。
いきましょう、私たちなら、必ず勝利できる。」
シルヴィエの必殺技が解放された

ルギン「そんな、まさか………」
シルヴィエ「これでも、抵抗を続ける？
これでもヴァルディクスをバカにできる？」
ルギン「フッフッフ。なるほどな。こいつは面白い。
俺は完全に矛先を間違えてたわけだ。
ヴァルディクスへの私怨がなくなろうが、俺はお前への恨みを忘れない。
ここで捕まる運命ではあるが、同時にお前という新しい敵を持った。
これで終わると思うなよ？」
シルヴィエがルギンを拘束し、後ろから声が聞こえてくる。宇宙海賊船の中にもムシャーヤーナの人々が攻め込み始めたようだった。
シルヴィエ「さあ、速やかに帰還しましょう。」

数時間後、ルギンを空想世界警察に護送させ、ひと段落ついた。
シルヴィエ「協力してくれてありがとう。」
ロッサン「これでムシャーヤーナも強く発展していける。感謝する。
シルヴィエ、お前は学校に寄っていくか？」
シルヴィエ「ええ。そのあとでパッドファルトに戻るつもりよ。」
ロッサン「じゃあ、この人たちは、俺が先に送り出しとく。
時間的に生徒も帰る頃だろう。たくさんの子供達に挨拶してこい。」
シルヴィエ「それじゃあ、私はこれで。」
ロッサンに、パッドファルトまで送ってもらった。これで今回の問題も無事解決された。

学校にて
シルヴィエ「ありがとう、ヴァルディクス。
沈黙者もムシャーヤーナの皆も、あなたのおかげでこうして立つことができている。
決して、あなたの意志を無駄にはしない。
パッドファルトは任せて。」
シルヴィエは一歩、学校の敷地に踏み入れた。
今やヴァルディクスと同じ、シルヴィエも英雄だった。
彼女の笑顔は、初めて人々に向けられるようになったのだ。
シルヴィエ「初めまして。私。」

キャラクターストーリー「継がれた意志」3をクリア

パッドファルトの中央管理棟最高司令室で、手紙が届いたようだ。確認してみよう。