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「ただいまー」
「おかえり」
「あーお腹すいた。お母さん、今日のご飯何?」
「ビーフシチューよ」
「おおっ、シチュー」
「もうすぐ出来るから、着替えに行くついでにつかさも呼んで来てくれる?」
「うん、わかった」
 シチューかぁ。久しぶりだな。
 弾む足取りで階段を上る。
 でも、つかさが手伝ってないなんて珍しいわね。
 宿題でもしてるのかな。
 なんて思いながら、部屋のドアを開く。
「…………」
 思わず固まってしまった。
 だって。
 私のベッドの上には、毛布にくるまった……。
「…………」
 つかさが、いた。
「つ、つかさ?」
「…………」
 つかさは何も言わず、じっと私を睨んでいる。
 顔だけを毛布から覗かせ、三角座りで。
「どうしたのよ……そんなとこで」
「…………」
「もう、電気くらいつけたらいいのに」
 そう言いながら、つかさの横に腰掛ける。
「…………」
 つかさは相変わらず無言のまま。
 さてどうしたもんかな、と思っていると。
「…………」
 つかさは毛布をかぶったままもぞもぞと動くと、私にぎゅっと抱きついてきた。
「……つかさ」
 名前を呼ぶ私に、つかさはふるふると頭を振って返事とする。
 ……まったく、本当に甘えんぼなんだから。
 溜め息を一つ、私は言い直す。


「つーちゃん」
「……おねえちゃん」
 やっと口を開いた。
 でも、ちょっと擦れた声だね。
 私はつかさの頭を覆っている毛布を少しずらして、顕になった頭をそっと撫でた。
「……ごめんね、つーちゃん。寂しい思いさせて」
「…………ううん」
 さっきより小さめに、頭を振るつかさ。
「でも、日下部や峰岸も、私の大事の友達だからさ……」
「……つかさより?」
「つーちゃん……」
 そんな、悲しげな声を出さないでよ。
 そんな、潤んだ瞳で見ないでよ。
 こっちまで、もらい泣きしそうになるじゃない。
「ばかね……つーちゃんは私の大事な大事な妹。比べたりなんか、できないって」
「本当に?」
「本当よ。お姉ちゃんが今まで一度でも、つーちゃんに嘘ついたこと、あった?」
「…………ない」
「でしょ?」
 ようやく落ち着いてきたのか、つかさの表情に安堵の色が浮かぶ。
「おねえちゃん」
「ん?」
「つかさのこと、すき?」
「当たり前でしょ」
「……つかさも、おねえちゃんのこと、すき」
「うふふ、ありがと。つーちゃん」
「えへへ」
 やっと、笑顔になったね。

 ――つかさ。

「さ、下に行こう。今日はビーフシチューだってさ」
「わあい、私シチュー大好き!」
「ねえ、つかさ」
「何? お姉ちゃん」
「手、つなごっか」
「うん!」

 握った手と手は、絆の証。
 私とつかさの、絆の証。




 完













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  • 萌え転がりましたww -- 将来ニートになるかも (2007-10-24 19:22:45)
  • つーちゃん可愛いー(≧∇≦)
    こんな甘えん坊なつかさは最強ッスね♪ 萌えまくりです。 -- 名無しさん (2007-10-24 19:05:42)

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