僕は風呂からあがり、歯をみがき終えた。
あったかい風呂は、バイトあがりの体には気持ち良すぎた…頭をちょっと拭いて、そのままベッドに倒れこんでしまった。
ふかふかの感触に、思わずにんまりしてしまう。
あったかい風呂は、バイトあがりの体には気持ち良すぎた…頭をちょっと拭いて、そのままベッドに倒れこんでしまった。
ふかふかの感触に、思わずにんまりしてしまう。
ふと見た時計は、11:59と表示していた。
いつもと変わらない日が終わる。
また同じような日が始まる。
そうだと思っていた。
いつもと変わらない日が終わる。
また同じような日が始まる。
そうだと思っていた。
綺麗に最後の2桁に0が並ぶ。
日付が変わった合図。
僕はそのときを、たまたまみていた。
日付が変わった合図。
僕はそのときを、たまたまみていた。
その瞬間、手元にある携帯が鳴り始めた。
面倒だがディスプレイをみてみる。聞き慣れた着信音だったが、敢えて確認する。
面倒だがディスプレイをみてみる。聞き慣れた着信音だったが、敢えて確認する。
眠い…なんでこんな微妙な時間に…?
とりあえず、通話のボタンをおし、携帯を耳にあてると……
とりあえず、通話のボタンをおし、携帯を耳にあてると……
「しらいしぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!」
絶叫された。
思わず耳から携帯を離し、顔を背けてしまう。それほどの威力だ…近所迷惑とかは考えているのだろうか…
思わず耳から携帯を離し、顔を背けてしまう。それほどの威力だ…近所迷惑とかは考えているのだろうか…
「うぅ…あきら様、おはようございます…」
「おはようじゃない!あんた何時だと思ってんの!!」
「おはようじゃない!あんた何時だと思ってんの!!」
なんのことだ。今の言葉はあなたにそのまま返してあげようか。
「12時…回ったところじゃないですか…むにゃ…」
「とりあえず開けなさい。」
「へ?どこをですか?」
「家。」
なんだって?
「12時…回ったところじゃないですか…むにゃ…」
「とりあえず開けなさい。」
「へ?どこをですか?」
「家。」
なんだって?
「え?え?今あきら様どこにいらっしゃるんですか?」
「あんたの家のドアの前。5秒以内に開けなさい。」
「あんたの家のドアの前。5秒以内に開けなさい。」
僕は青ざめた。血の気がひいていくって、これなんだ。
僕は猛ダッシュで玄関まで行き、鍵を開ける。
その間絶対2秒だ。ん?うそ。
僕は猛ダッシュで玄関まで行き、鍵を開ける。
その間絶対2秒だ。ん?うそ。
「遅い。」
「も…申し訳ありません…、あきら様…」
「入るわね。」
「散らかって…ますけど…」
「も…申し訳ありません…、あきら様…」
「入るわね。」
「散らかって…ますけど…」
ずかずかとあきら様は僕の部屋に入ってくる。
なにか持っているのか、手は塞がっているようだ。
眼鏡がないのでよく見えないが、とりあえずそのようだ。
あ…洗濯物ほしっぱなしだし…
なにか持っているのか、手は塞がっているようだ。
眼鏡がないのでよく見えないが、とりあえずそのようだ。
あ…洗濯物ほしっぱなしだし…
あきら様はくるり、とこちらを向いた。
「白石!」
「は…はいっ!」
「は…はいっ!」
あきら様は真っ直ぐこちらを見ない。どうしたんだろう…?
「あげる。」
僕の目の前には箱がふたつ。
大きめの箱の上に、ちょこん、と小さめの箱が乗っている。
大きめの箱の上に、ちょこん、と小さめの箱が乗っている。
「これ…2つともですか?」
「良いから机の上で開けなさい。」
「良いから机の上で開けなさい。」
言われるがまま、床に座り、食事をいつもする机に箱を置く。
この重さ、そういえば昔にも持っていたことがある気がした。
まずは大きいほうの蓋を、ゆっくりと開ける。
この重さ、そういえば昔にも持っていたことがある気がした。
まずは大きいほうの蓋を、ゆっくりと開ける。
「お…?」
中からでてきたのは、白い塊だった。ところどころ、赤いイチゴが乗っている。
「……ケーキ?」
「…そうよ」
ケーキ?ケーキ?
なんで?
「…そうよ」
ケーキ?ケーキ?
なんで?
「今日、あんた誕生日でしょ」
「あ……」
「あ……」
覚えていて、くれたんだ。
「どうして、そんなこと…」
「あたしの誕生日は忘れられてたけど、ちゃんと覚えててあげたわよ。」
「うぐ」
「あたしの誕生日は忘れられてたけど、ちゃんと覚えててあげたわよ。」
「うぐ」
確かに、僕はあきら様の誕生日を忘れていた。認める。
しかし、まさかあきら様が、僕の誕生日を覚えていてくれるなんて…
しかし、まさかあきら様が、僕の誕生日を覚えていてくれるなんて…
僕は眼鏡をかけてじっくりみてみる。
ちょっと不格好だが…いやしかし、可愛らしいケーキだ。
デコレーションに砂糖菓子が乗っており、可愛い猫と熊が乗っていた。
白い面に茶色のチョコペンで僕の名前が書いてある。
ちょっと不格好だが…いやしかし、可愛らしいケーキだ。
デコレーションに砂糖菓子が乗っており、可愛い猫と熊が乗っていた。
白い面に茶色のチョコペンで僕の名前が書いてある。
『たんじょうびおめでとう みのる』
まじまじとケーキを見つめてしまった。あきら様って料理出来たっけ?お菓子つくるとかいってたっけ?あれ?
あれ?なに、この気持ち…どうしよう…
あれ?なに、この気持ち…どうしよう…
え、誰のため?
僕の、ため?
僕の、ため?
「白石…?」
「……………」
「なに泣いてるの」
「べ…別に泣いてなんか…ないです…よ…」
「……………」
「なに泣いてるの」
「べ…別に泣いてなんか…ないです…よ…」
自然と溢れて来る涙を、止めることが出来ない。
うわ、カッコわるい。
ダメダメ、見ないで下さい!
うわ、カッコわるい。
ダメダメ、見ないで下さい!
「うわ、マジ泣きしてる!」
「違います!うわぁ、ダメだー!!」
「違います!うわぁ、ダメだー!!」
あきら様の手の中には可愛い色のろうそくが握られている。
「ほら、ろうそく立てるから手伝いなさい!」
「何本たてる気なんですか?!」
「29」
「それは中の人です!」
「いくつだっけ」
「18です!」
「何本たてる気なんですか?!」
「29」
「それは中の人です!」
「いくつだっけ」
「18です!」
細いろうそくを18本立て、全てに火をつける。そして電気を消すと、暖かい光が僕とあきら様を包む。
「はーっぴばーすでーとぅーゆー♪」
隣で陽気にあきら様が歌う始める。
隣で陽気にあきら様が歌う始める。
はーっぴばーすでーでぃーあみーのるー♪
はーっぴばーすでーとぅーゆー♪
はーっぴばーすでーとぅーゆー♪
「さ、消せ!」
「「ふー!」」
「「ふー!」」
なんであきら様も消すんですか…
真っ暗になってしまったので、電気をつける。
真っ暗になってしまったので、電気をつける。
「おめでと、みのる!」
「ありがとうございます、あきら様!」
「ありがとうございます、あきら様!」
電気をつけたあとにみたその笑顔を、僕は一生忘れないだろう。
「ほら、こっちもあけてあけて?」
僕は昔から誕生日なんてそんなに祝われなかった気がする。
子供のころは祝ってもらえたが、上京してきてからは、誕生日を覚えてくれている人が周りには居なかった。
久々に、こんなあったかい誕生日を迎えることができました…
子供のころは祝ってもらえたが、上京してきてからは、誕生日を覚えてくれている人が周りには居なかった。
久々に、こんなあったかい誕生日を迎えることができました…
「はやくー」
「あ、開けますよ?」
「あ、開けますよ?」
ありがとうございます、あきら様。
今伝えたくなるこの気持ちは後回しにして、
僕は箱のリボンを、解いた。
今伝えたくなるこの気持ちは後回しにして、
僕は箱のリボンを、解いた。
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- 注釈:日付は10月18日の設定です。なんの日かは…☆ -- 17-234 (2007-10-22 23:24:32)