- 2.ポイントを貯めよう!
「えー、では話を続けましょう」
病院の中庭らしき場所に移動。
まぁ、あそこよりは空気がいいわ……しかしこいつ、まだハウトゥー本必死にめくってるよ。
しかしボロボロだなその本。おさがりとか?
「そのTPを貯めるには善行? だっけ、具体的には何すりゃいいわけ?」
こんな体じゃ何も出来ないわよ?
さっきだって、壁すり抜けたんだから。つか浮いてるし。
幽霊って本当に居るもんなのねぇ。
「ええと、表がありますね……『ゴミの清掃:1TP、失くし物を見つけてあげる:5TP』」
ああ、行動によってポイントが違うわけか。
そりゃややこしいわね。
「もっとポイント高いのないわけ? 一回で一万いくようなのぐらい」
「ありますよ、これが表です」
えっと何々……。
『武力による全戦争行為の排除:10000TP
全自動たまご割り機発明:10000TP
ヒナ○ザワ一週間の旅:10000TP』
……さすがに無理だろそりゃ!
つかどれもこんな体じゃ結局無理じゃない!
「ああ大丈夫ですよ、こんな表もあります」
「? 何よそれ」
違う表のページを開く。
そこにはまたビッシリと文字が。
「触る:5TP、喋る:10TP……なにこれ?」
「ポイントを使えば、行動を広げる事が出来ます」
じゃあ何よ、これで善行を積めって?
はぁ……思ったより簡単じゃないらしい。
「で、今はどれだけあるわけ?」
少しくらいはあるでしょ?
使えないと貯まらない、貯まらないと使えない。無限ループって怖くね!?
「0です」
……。
おい、なんだそりゃ!
「0から始めるのが、ウチの規則なんですよねー」
規則がどうした! 0じゃどうしようもないじゃない!
「あ、大丈夫ですよ。マイナスにも出来ますから」
借金かよ畜生!
あぁ……先は長そう。頭痛くなってきた。
「使うときは私に言ってくださいね」
「何よあんた……ずっとついてる気?」
邪魔でしかたないわこんなヤツ。
「はい、居なくても呼んでくれればすぐにでも来ますよ。早速使いますか?」
「そうね……まぁ、触るぐらいなら」
それで-5TPだっけ? 安いものね。
「じゃあそうね……善行でしょ?」
適当に近くに落ちてる空き缶を近くのくず入れに。
確かこれで+1TPよね。
今-5だから、これを五回繰り返せばようやく0か。じゃあ十個ぐらい纏めて……。
「ブーッ、駄目です」
「えっ、な、何でよ?」
「そこは燃えるゴミです。はーいチケット切りまーす」
どこの駐禁だよ!
じゃ、じゃあいいわよ。くず入れから拾って燃えないところに……ん?
伸ばした手が空を切る。
「ちょっと、触れないわよ!」
「はい、今一回触りましたから」
……。
ま、まさか……一回ごとに!? ぼったくりすぎよ!
「あ、フリーパスがありますよ。触り放題:500TP」
高あああああっ!
くぅううだからっていきなりそんな借金背負うわけにもいかないし!
「と、とりあえずもう一回だけじゃあ使うわ」
空き缶を燃えるゴミから取り出して、隣りに投げ入れる。
はぁ……情けない。死にかけてるってのにゴミの清掃だなんて。
「ええと、二回触ったので-10TP、可燃ゴミに缶を投入-30TP、ゴミの清掃:+1TP。現在-39TPです」
とか紙にメモし始めやがった!
適当に、なんてやるんじゃなかった!
つかゴミ分別しなかっただけで-30かよ!
ああ、これからは考えて使おう……てゆーかこんなペースで一万なんて溜まるわけ?
はぁ……先行き不安だ。
いいや、もう一回部屋に戻って少し落ち着こうかな……ん?
なんだろう。不思議な気持ち。
こう、心が洗われていくような……成仏していくような。
ってか何か私薄くなってない? ああ、意識が朦朧と……って待て待て待て!
「ちょっと、何よこれ!」
「あっ、えっ、あれぇ?」
慌ててまたハウトゥー本をめくる。ああもうだからなんでそんな分厚いんだよ!
「絵がついてるのこれしかなかったんですよぅ」
いいから探せ!
これはかなりやばいでしょ! 消えかかってるじゃない!
「あ、ありましたありました。えーっと『霊になると本体から離れるため、一定時間経つと成仏してしまいます』。ふむふむ」
ふむふむ、じゃねーよ!
はよ続き読め!
「『そのため、新しい宿主に憑かなくてはなりません』」
「宿主? 何よそれ」
「えーっと、宿主については2P……」
大分最初じゃねえか!! こいつさては絵のところしか見てないな!
「『宿主について:宿主にとり憑くことで、霊は形を保てます。それぞれの宿主は事前に担当の天使に伝えられています』」
担当の天使……。
「ってあんたじゃない!」
「ぐへっ、み、耳が千切れますぅっ」
一回千切れろそんな耳!
ああもう、怒るのは後にしよう。
今はその宿主に憑かないと、成仏するって?
早く連れて行きなさいよそこに!
「あ、そうそう封筒貰ったんでした」
そう言って慌ててゴチャゴチャと荷物を何処からか取り出す。
そして数分経ってからようやくクシャクシャの封筒を取り出す。
人の重要書類をこの野郎!
「えーっと、あ、書いてありますね。この人に憑かないといけないみたいです」
勝手に決まってるの?
ああもう、いいから早く!
出来れば男は嫌よ、何か一緒に居ないといけないみたいだし。
せめて女性……願わくば知り合い! てゆーか身内で!
「同い年の女性ですね。住所も乗ってます」
「名前は? 同い年なら同じ高校とかかも」
「ええと……」
視線を滑らせていく。
横から私も覗き込む……ってこれ履歴書じゃねーか!
「泉、こなたさんですね」
……。
うん。
何ていうのかな、まぁ誰もが同じ印象を受けるわよね。
というか想像通りの反応か。
……誰だろ。
病院の中庭らしき場所に移動。
まぁ、あそこよりは空気がいいわ……しかしこいつ、まだハウトゥー本必死にめくってるよ。
しかしボロボロだなその本。おさがりとか?
「そのTPを貯めるには善行? だっけ、具体的には何すりゃいいわけ?」
こんな体じゃ何も出来ないわよ?
さっきだって、壁すり抜けたんだから。つか浮いてるし。
幽霊って本当に居るもんなのねぇ。
「ええと、表がありますね……『ゴミの清掃:1TP、失くし物を見つけてあげる:5TP』」
ああ、行動によってポイントが違うわけか。
そりゃややこしいわね。
「もっとポイント高いのないわけ? 一回で一万いくようなのぐらい」
「ありますよ、これが表です」
えっと何々……。
『武力による全戦争行為の排除:10000TP
全自動たまご割り機発明:10000TP
ヒナ○ザワ一週間の旅:10000TP』
……さすがに無理だろそりゃ!
つかどれもこんな体じゃ結局無理じゃない!
「ああ大丈夫ですよ、こんな表もあります」
「? 何よそれ」
違う表のページを開く。
そこにはまたビッシリと文字が。
「触る:5TP、喋る:10TP……なにこれ?」
「ポイントを使えば、行動を広げる事が出来ます」
じゃあ何よ、これで善行を積めって?
はぁ……思ったより簡単じゃないらしい。
「で、今はどれだけあるわけ?」
少しくらいはあるでしょ?
使えないと貯まらない、貯まらないと使えない。無限ループって怖くね!?
「0です」
……。
おい、なんだそりゃ!
「0から始めるのが、ウチの規則なんですよねー」
規則がどうした! 0じゃどうしようもないじゃない!
「あ、大丈夫ですよ。マイナスにも出来ますから」
借金かよ畜生!
あぁ……先は長そう。頭痛くなってきた。
「使うときは私に言ってくださいね」
「何よあんた……ずっとついてる気?」
邪魔でしかたないわこんなヤツ。
「はい、居なくても呼んでくれればすぐにでも来ますよ。早速使いますか?」
「そうね……まぁ、触るぐらいなら」
それで-5TPだっけ? 安いものね。
「じゃあそうね……善行でしょ?」
適当に近くに落ちてる空き缶を近くのくず入れに。
確かこれで+1TPよね。
今-5だから、これを五回繰り返せばようやく0か。じゃあ十個ぐらい纏めて……。
「ブーッ、駄目です」
「えっ、な、何でよ?」
「そこは燃えるゴミです。はーいチケット切りまーす」
どこの駐禁だよ!
じゃ、じゃあいいわよ。くず入れから拾って燃えないところに……ん?
伸ばした手が空を切る。
「ちょっと、触れないわよ!」
「はい、今一回触りましたから」
……。
ま、まさか……一回ごとに!? ぼったくりすぎよ!
「あ、フリーパスがありますよ。触り放題:500TP」
高あああああっ!
くぅううだからっていきなりそんな借金背負うわけにもいかないし!
「と、とりあえずもう一回だけじゃあ使うわ」
空き缶を燃えるゴミから取り出して、隣りに投げ入れる。
はぁ……情けない。死にかけてるってのにゴミの清掃だなんて。
「ええと、二回触ったので-10TP、可燃ゴミに缶を投入-30TP、ゴミの清掃:+1TP。現在-39TPです」
とか紙にメモし始めやがった!
適当に、なんてやるんじゃなかった!
つかゴミ分別しなかっただけで-30かよ!
ああ、これからは考えて使おう……てゆーかこんなペースで一万なんて溜まるわけ?
はぁ……先行き不安だ。
いいや、もう一回部屋に戻って少し落ち着こうかな……ん?
なんだろう。不思議な気持ち。
こう、心が洗われていくような……成仏していくような。
ってか何か私薄くなってない? ああ、意識が朦朧と……って待て待て待て!
「ちょっと、何よこれ!」
「あっ、えっ、あれぇ?」
慌ててまたハウトゥー本をめくる。ああもうだからなんでそんな分厚いんだよ!
「絵がついてるのこれしかなかったんですよぅ」
いいから探せ!
これはかなりやばいでしょ! 消えかかってるじゃない!
「あ、ありましたありました。えーっと『霊になると本体から離れるため、一定時間経つと成仏してしまいます』。ふむふむ」
ふむふむ、じゃねーよ!
はよ続き読め!
「『そのため、新しい宿主に憑かなくてはなりません』」
「宿主? 何よそれ」
「えーっと、宿主については2P……」
大分最初じゃねえか!! こいつさては絵のところしか見てないな!
「『宿主について:宿主にとり憑くことで、霊は形を保てます。それぞれの宿主は事前に担当の天使に伝えられています』」
担当の天使……。
「ってあんたじゃない!」
「ぐへっ、み、耳が千切れますぅっ」
一回千切れろそんな耳!
ああもう、怒るのは後にしよう。
今はその宿主に憑かないと、成仏するって?
早く連れて行きなさいよそこに!
「あ、そうそう封筒貰ったんでした」
そう言って慌ててゴチャゴチャと荷物を何処からか取り出す。
そして数分経ってからようやくクシャクシャの封筒を取り出す。
人の重要書類をこの野郎!
「えーっと、あ、書いてありますね。この人に憑かないといけないみたいです」
勝手に決まってるの?
ああもう、いいから早く!
出来れば男は嫌よ、何か一緒に居ないといけないみたいだし。
せめて女性……願わくば知り合い! てゆーか身内で!
「同い年の女性ですね。住所も乗ってます」
「名前は? 同い年なら同じ高校とかかも」
「ええと……」
視線を滑らせていく。
横から私も覗き込む……ってこれ履歴書じゃねーか!
「泉、こなたさんですね」
……。
うん。
何ていうのかな、まぁ誰もが同じ印象を受けるわよね。
というか想像通りの反応か。
……誰だろ。
- 現在のTP:-39TP(↓)