Lucky☆Star meets Trains Episode01 「こなたとパティのある日の出勤風景」
『東武動物公園~東武動物公園~、伊勢崎方面及び~日比谷線直通電車を御利用のお客様は~当駅でお乗り換え下さ~い』
ここは東武伊勢崎線東武動物公園駅。
秋葉原へ乗り換え無しで直行出来る東京メトロ日比谷線直通電車の始発駅だ。
秋葉原へ乗り換え無しで直行出来る東京メトロ日比谷線直通電車の始発駅だ。
東武日光線南栗橋からやって来た東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線直通中央林間逝きの急行電車から降り立つ大勢の客に混じって
東京メトロの車両を使った日比谷線直通の各駅停車中目黒逝きに乗り込む特徴的な長髪の小柄な少女が一人……
東京メトロの車両を使った日比谷線直通の各駅停車中目黒逝きに乗り込む特徴的な長髪の小柄な少女が一人……
陵桜学園高等部3年・泉こなたである。
彼女は秋葉原にあるバイト先のコスプレ喫茶へ出勤する際は自宅最寄駅の日光線幸手駅から
いつもこの駅で日比谷線直通に乗り換えているのであった。
いつもこの駅で日比谷線直通に乗り換えているのであった。
適当に空いてる席に座ったこなたはポケットから携帯を取り出し、メールを打ち始める。
相手は学校の後輩にしてバイト先の同僚でもある留学生、パトリシア・マーティン。
相手は学校の後輩にしてバイト先の同僚でもある留学生、パトリシア・マーティン。
******************************
toパティ
たった今日比谷線直通の電車に乗ったよ~
10分とちょいくらいでそっちに着くと思うからもうちょい待ってて。
10分とちょいくらいでそっちに着くと思うからもうちょい待ってて。
ちなみに最後尾の8号車に乗ってます♪
fromこなた
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手短にメールを打ち、発信したこなたは携帯を収め、ふうと背もたれに身を預ける。
今のこの時間ならパティは春日部駅に着いてるはずだろう。
今のこの時間ならパティは春日部駅に着いてるはずだろう。
「各駅停車だから時間はかかるけどアキバまで乗り換え無しで逝けるってのはホント楽だよねェ~」
と独りごちる間に発車時間となった電車はゆっくりとドアを閉め、秋葉原への第一歩を踏み出す。
と独りごちる間に発車時間となった電車はゆっくりとドアを閉め、秋葉原への第一歩を踏み出す。
♪いちまんねんとにせんねんまえからあ~い~し~て~る~……
しばらくして電車が最初の停車駅に到着したのとほぼ同時に携帯がメール着信を知らせる。
携帯を取り出して内容を確認してみるとパティからのレスが来ていた。
携帯を取り出して内容を確認してみるとパティからのレスが来ていた。
「……了解!!」
内容を確認したこなたはそう呟くと再び携帯を収め、いつも持ち歩いているDSLiteを弄り出すのであった。
内容を確認したこなたはそう呟くと再び携帯を収め、いつも持ち歩いているDSLiteを弄り出すのであった。
『今度の1番線の電車は、8両編成、各駅停車中目黒行きです……終点中目黒まで、各駅に停車致します……』
次に到着する電車の種類と行先を告げる自動案内放送が春日部駅1番線ホームに鳴り響く。
その一角にあるベンチに陵桜学園高等部1年の留学生・パティことパトリシア・マーティンは座っていた。
その一角にあるベンチに陵桜学園高等部1年の留学生・パティことパトリシア・マーティンは座っていた。
前日学校にて2つ上の先輩でありヲタ仲間でもありバイト先の同僚でもあるこなたから
今日のバイトへの同伴出勤の誘いを受けたパティはこれを1秒で了承、春日部駅で合流する約束を取り付けていたのだった。
今日のバイトへの同伴出勤の誘いを受けたパティはこれを1秒で了承、春日部駅で合流する約束を取り付けていたのだった。
「コナタと『今日のバイトは一緒に出勤しよう』って約束してマスからネ……」
誰に言うでもなくそう呟く彼女の思考を遮るかのようにポケットに収めた携帯が不意に鳴った。
誰に言うでもなくそう呟く彼女の思考を遮るかのようにポケットに収めた携帯が不意に鳴った。
♪き~み~を~き~み~を~あ~いして~る~ こ~こ~ろ~で~みつめ~て~い~る~……
「誰からでしょうネ?」と思いつつ携帯を取り出し、内容を確認すると
『日比谷線直通の最後尾8号車に乗ったのであと10分くらいでそっちに着けるかも』というこなたからの連絡メールであった。
『日比谷線直通の最後尾8号車に乗ったのであと10分くらいでそっちに着けるかも』というこなたからの連絡メールであった。
「……OK!!」
微笑みながらパティはすかさず「日比谷線直通電車(乗車口)」と記された案内マークの前へ移動、
と同時にこなたへのレス打ちを開始する。
微笑みながらパティはすかさず「日比谷線直通電車(乗車口)」と記された案内マークの前へ移動、
と同時にこなたへのレス打ちを開始する。
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to Konata
ついさっき春日部駅に着いた所デス。
最後尾の8号車デスね?
最後尾の8号車デスね?
到着待ってマス。
from Patty
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本文を打ち終わり、発信したパティは電車が到着するまでの暇潰しに携帯でのネット回遊を開始する。
そうしてしばらくするとチャイムが鳴り、電車の到着を告げる自動案内放送が流れ出した。
そうしてしばらくするとチャイムが鳴り、電車の到着を告げる自動案内放送が流れ出した。
『間もなく、1番線に、各駅停車中目黒行きが8両編成で参ります……黄色い線の内側でお待ち下さい……』
「来ましたネ……コナタが乗ってイるのハたぶんこの電車デスネ……」
そう考えるパティの目の前を先頭の車両がゆっくりと横切っていった。
そう考えるパティの目の前を先頭の車両がゆっくりと横切っていった。
『間もなく、春日部、春日部です。1番線到着、お出口は左側です。野田線大宮方面、柏方面はお乗り換えです。
新越谷・北千住方面へお急ぎの方は降りましたホームに後から参ります、
地下鉄半蔵門線・東急田園都市線直通・急行中央林間行きにお乗り換え下さい……』
新越谷・北千住方面へお急ぎの方は降りましたホームに後から参ります、
地下鉄半蔵門線・東急田園都市線直通・急行中央林間行きにお乗り換え下さい……』
こなたを乗せた日比谷線直通電車の車内に春日部到着を告げる案内放送が流れた。
DSLiteを畳んで「パティはちゃんと待ってるかな?」と思考を巡らせつつ
ゆっくりと春日部駅1番線に滑り込む電車の中から外に向けて目を凝らす。
DSLiteを畳んで「パティはちゃんと待ってるかな?」と思考を巡らせつつ
ゆっくりと春日部駅1番線に滑り込む電車の中から外に向けて目を凝らす。
「あ、いたいた。おーい」
こなたは外で待っているパティを見つけ、彼女に向かって手を振る。
あちらも気づいたようで逆に手を振り返している。
そしてドアが開き、パティも含めた数名の乗客が乗り込んできた。
あちらも気づいたようで逆に手を振り返している。
そしてドアが開き、パティも含めた数名の乗客が乗り込んできた。
「Helloコナタ、待ってマシタヨー」
パティは軽く挨拶しつつすかさずこなたの隣の空いている席に座る。
パティは軽く挨拶しつつすかさずこなたの隣の空いている席に座る。
「Yahooo~お待たせ~」とこなたが軽く挨拶を返すとほぼ同時に発車メロディが鳴る。
そうしてドアが閉まり、二人を乗せた電車は一路秋葉原へと向けて走り出した。
そうしてドアが閉まり、二人を乗せた電車は一路秋葉原へと向けて走り出した。
「……というわけなのよ(=ω=.)」
「Oh!それハとてもオカシイデスネ!!(w」
「Oh!それハとてもオカシイデスネ!!(w」
二人が学校の事やら家族・友人の事、身の回りの出来事といった取り留めのない、且つ他愛もない会話をしてる間にも
電車は特急スペーシアやりょうもう、半蔵門線直通急行や浅草行き区間快速などを先に行かせつつ
ゆっくりとしかし確実に秋葉原へ向けて走り続ける。
電車は特急スペーシアやりょうもう、半蔵門線直通急行や浅草行き区間快速などを先に行かせつつ
ゆっくりとしかし確実に秋葉原へ向けて走り続ける。
そしてふと話題が途切れた時、パティは先程から浮かんでいた疑問をこなたにぶつけた。
「ソレにシテモコナタ、ドウシテ各駅停車なんデスカ?快速や急行の方ガ早く辿り着けるト思ウのデスガ……」
「ソレにシテモコナタ、ドウシテ各駅停車なんデスカ?快速や急行の方ガ早く辿り着けるト思ウのデスガ……」
すると「ん~……各駅停車だと時間かかる分人少ないから確実に座れるってのもあるけど
北千住での乗り換えは階段の上り下りがあるから結構めんどくさいんだよね、
一応エスカレーターもあるにはあるけど立ち仕事だから無駄に体力使いたくないし。
それに各停ってのんびり走る分ちょっとした旅気分になれるじゃん?
あとこうやってゆっくりと色んな話が出来るしさ………」
と答えが返って来た。
北千住での乗り換えは階段の上り下りがあるから結構めんどくさいんだよね、
一応エスカレーターもあるにはあるけど立ち仕事だから無駄に体力使いたくないし。
それに各停ってのんびり走る分ちょっとした旅気分になれるじゃん?
あとこうやってゆっくりと色んな話が出来るしさ………」
と答えが返って来た。
そんなこなたの返答に納得出来るような出来ないような、そんな思いをパティは抱くのだった。
『間もなく小菅、小菅に到着致します。お出口は──』
とそうこうしてる間に電車は北千住の1つ手前にある駅「小菅」に到着しようとしている。
とその時パティが不意に外を指差してこなたに訊ねた。
「コナタ、前々カラ気ニなってタノデスが──」
何々どしたの?と言わんばかりの目線を向けるこなたに向けてパティは言葉を続ける。
「アノ要塞ト言うか──秘密基地のヨウな物々しい建物ハ一体何なんデスカ?」
「コナタ、前々カラ気ニなってタノデスが──」
何々どしたの?と言わんばかりの目線を向けるこなたに向けてパティは言葉を続ける。
「アノ要塞ト言うか──秘密基地のヨウな物々しい建物ハ一体何なんデスカ?」
パティの質問に目線を彼女が指差す先にある窓の外へと向けるこなた。
そして「ああ、あれね」と納得したような表情を見せると同時に件の建物の説明を始めた。
そして「ああ、あれね」と納得したような表情を見せると同時に件の建物の説明を始めた。
「あれは東京拘置所だね。悪い事した人達を閉じ込めといたり死刑にしたりする牢屋だよ」
こなたの説明に「牢屋……Prisonデスね!!ナルホド捕まえた悪人がまた逃げ出して
悪い事をしないようにあんな要塞みたいな建物にしてるんデスネ!!
私も出来る事ならアソコのお世話には絶対なりたくないデス!!」と納得顔のパティであった。
悪い事をしないようにあんな要塞みたいな建物にしてるんデスネ!!
私も出来る事ならアソコのお世話には絶対なりたくないデス!!」と納得顔のパティであった。
やがて小菅を後にした電車は荒川を渡り、下町随一のターミナル駅である北千住にゆっくりと滑り込んで行く。
『御乗車お疲れ様でした、北千住、北千住です。浅草方面、地下鉄半蔵門線直通とJR常磐線、
つくばエクスプレス線を御利用のお客様は、当駅でお乗り換え下さい……』
つくばエクスプレス線を御利用のお客様は、当駅でお乗り換え下さい……』
北千住到着と乗り換え路線の案内を告げる車掌の放送に
「Oh、もう北千住デスか」「早いねー」とちょっと驚いて見せるこなた達。
「Oh、もう北千住デスか」「早いねー」とちょっと驚いて見せるこなた達。
やがて北千住を後にして日比谷線の地下区間に入った所でこなたが訊ねる、
「ところでさ、帰りのルートどうする?」
「ところでさ、帰りのルートどうする?」
「ん~……日比谷線で北千住まで出てソコから急行に乗り換えるか、
或いは上野から宇都宮線か高崎線で大宮まで行って野田線乗り換えか、
どのRouteで戻るかってのはまだ決めてませんネ……」
或いは上野から宇都宮線か高崎線で大宮まで行って野田線乗り換えか、
どのRouteで戻るかってのはまだ決めてませんネ……」
そんなパティの回答にこなたはすかさず提案した、
「じゃあさ、今日の帰りはつくばエクスプレス使わない?」
「じゃあさ、今日の帰りはつくばエクスプレス使わない?」
こなたのいきなりの提案にパティは思わず「What!?」と目を白黒させる。
「つくばエクスプレスの途中の駅にさ、東武野田線と交差してる所があるんだ。
確か流山おおたかの森って言ったっけかな……快速停車駅って聞いてるからそこで乗り換えれば後は春日部まで1本だし」
確か流山おおたかの森って言ったっけかな……快速停車駅って聞いてるからそこで乗り換えれば後は春日部まで1本だし」
一気にまくし立てるように説明するこなたの迫力にたじろぎつつも
春日部への帰り道がまた1つ増えたと少し嬉しくなるパティなのであった。
春日部への帰り道がまた1つ増えたと少し嬉しくなるパティなのであった。
『間もなく、秋葉原、秋葉原です。お出口は、左側です。JR線、つくばエクスプレス線は、お乗り換えです──』
そして車内に秋葉原到着を告げる自動案内放送が響いた。
そして車内に秋葉原到着を告げる自動案内放送が響いた。
「もう到着だね」「ソーデスネー」と言い合いつつ手早く下車準備を整える2人。
やがて2人がドアの前に立つと同時に電車は秋葉原駅のホームにゆっくりと停車した。
やがて2人がドアの前に立つと同時に電車は秋葉原駅のホームにゆっくりと停車した。
狭い階段を上がり、低い屋根の改札口を抜けてJRの昭和通り口へ。
地上に出た2人を待ち受けていたのは繁華街ならではの喧騒。
「この風、この肌触りこそ秋葉原よ」
「Oh、ランバ・ラルデスネ!!」
そんな会話を交わしつつ2人は職場への道を歩き出す。
地上に出た2人を待ち受けていたのは繁華街ならではの喧騒。
「この風、この肌触りこそ秋葉原よ」
「Oh、ランバ・ラルデスネ!!」
そんな会話を交わしつつ2人は職場への道を歩き出す。
「さあ、今日も頑張って稼ぐぞー!!」「おー!!!」