―――傍に居るだけで―――
「もでる…?」
まるで初めて耳にする単語を聞いたような反応を返すつかさ先輩。
「そうッス!今描いている漫画の主人公が、つかさ先輩に似てるので…そのモデルになって欲しいッス!」
実際は似てるどころではなく、本人そのものなのだが…恥ずかしいので伏せておく。
この案が通れば、漫画の話も作りやすいし、先輩の近くにいることができる。
まさに一石二鳥だ。
「わ、私でいいの?」
「もちろんッス」
「私…じ、地味だよ?」
「大丈夫ッス!全然地味じゃないッス!」
「でも、その…」
急に『モデルになって欲しい』なんて言われたら誰だって戸惑う。
それは分かっていた。
「う~ん」
俯いて悩むつかさ先輩。
なので、先に考えていた卑怯な手段に出ることにする。
「あの…駄目ッスか?」
瞳をちょっぴり潤ませて、懇願するように見上げる。
すると
「う、ううん!そんなことないよ!私でよければ手伝うよ!」
予想通り、その優しい先輩は簡単に折れた。
悪いと思いつつも内心でガッツポーズをとる。
「それで…えっと、私はなにをすればいいのかな?」
「つかさ先輩はいつも通りに過ごしてください。休み時間や放課後の帰り道などに私が先輩に付いていって観察させてもらうッス!その…お邪魔にならない程度に」
「それだけでいいの?」
「は、はい。」
普通人は観察されるのを嫌うものだけど…この人はあまり気にしないようだ。
(それはこちらとしても都合がいいんだけど)
自分で頼んだこととはいえ、先輩が嫌がるようなことはしたくない。
ちょっとだけ、救われた気がした。
「うん、分かった。それなら大丈夫!」
自分でも手伝うことができることへの満足感からか、先輩は少し嬉しそうだった。
「じゃあこれからよろしくね、ひよりちゃん♪」
まるで初めて耳にする単語を聞いたような反応を返すつかさ先輩。
「そうッス!今描いている漫画の主人公が、つかさ先輩に似てるので…そのモデルになって欲しいッス!」
実際は似てるどころではなく、本人そのものなのだが…恥ずかしいので伏せておく。
この案が通れば、漫画の話も作りやすいし、先輩の近くにいることができる。
まさに一石二鳥だ。
「わ、私でいいの?」
「もちろんッス」
「私…じ、地味だよ?」
「大丈夫ッス!全然地味じゃないッス!」
「でも、その…」
急に『モデルになって欲しい』なんて言われたら誰だって戸惑う。
それは分かっていた。
「う~ん」
俯いて悩むつかさ先輩。
なので、先に考えていた卑怯な手段に出ることにする。
「あの…駄目ッスか?」
瞳をちょっぴり潤ませて、懇願するように見上げる。
すると
「う、ううん!そんなことないよ!私でよければ手伝うよ!」
予想通り、その優しい先輩は簡単に折れた。
悪いと思いつつも内心でガッツポーズをとる。
「それで…えっと、私はなにをすればいいのかな?」
「つかさ先輩はいつも通りに過ごしてください。休み時間や放課後の帰り道などに私が先輩に付いていって観察させてもらうッス!その…お邪魔にならない程度に」
「それだけでいいの?」
「は、はい。」
普通人は観察されるのを嫌うものだけど…この人はあまり気にしないようだ。
(それはこちらとしても都合がいいんだけど)
自分で頼んだこととはいえ、先輩が嫌がるようなことはしたくない。
ちょっとだけ、救われた気がした。
「うん、分かった。それなら大丈夫!」
自分でも手伝うことができることへの満足感からか、先輩は少し嬉しそうだった。
「じゃあこれからよろしくね、ひよりちゃん♪」
小早川さんと岩崎さんに事情を説明し、その日の昼休みから、さっそくお邪魔することにする。
教室の扉を開けると、賑やかな話し声がどちらからともなく聞こえてくる。
その中で
「あ、ひよりちゃーん!こっちだよ~」
一際大きなつかさ先輩の声。
そして
「つかさ…恥ずかしいからもうちょっと声下げてくれるかしら」
かがみ先輩の突っ込みも聞こえてきた。
とりあえず先輩たちがいる場所まで歩いていく。
そこで気づいた。
「あ、席」
どうやら既に席を用意してくれていたようである。
「うん、もうみんなには説明しておいたから。さ、座って座って!」
こういうちょっとした心遣いってなんだか嬉しい。
「ありがとうございます。っしょと」
用意されたつかさ先輩の隣の席に座る。
「いやぁ~それにしてもひよりん。つかさを選ぶということは、今度の主人公は天然ドジっ子なんだねぇ」
うんうん、と一人納得したように頷く泉先輩。
「うぅ、こなちゃんひどいよぅ」
対して抗議の眼差しを向けるつかさ先輩。
が、泉先輩は全然気にしていないようだ。
「あ、あはははは」
図星な私は、渇いた笑いしか返せなかった。
教室の扉を開けると、賑やかな話し声がどちらからともなく聞こえてくる。
その中で
「あ、ひよりちゃーん!こっちだよ~」
一際大きなつかさ先輩の声。
そして
「つかさ…恥ずかしいからもうちょっと声下げてくれるかしら」
かがみ先輩の突っ込みも聞こえてきた。
とりあえず先輩たちがいる場所まで歩いていく。
そこで気づいた。
「あ、席」
どうやら既に席を用意してくれていたようである。
「うん、もうみんなには説明しておいたから。さ、座って座って!」
こういうちょっとした心遣いってなんだか嬉しい。
「ありがとうございます。っしょと」
用意されたつかさ先輩の隣の席に座る。
「いやぁ~それにしてもひよりん。つかさを選ぶということは、今度の主人公は天然ドジっ子なんだねぇ」
うんうん、と一人納得したように頷く泉先輩。
「うぅ、こなちゃんひどいよぅ」
対して抗議の眼差しを向けるつかさ先輩。
が、泉先輩は全然気にしていないようだ。
「あ、あはははは」
図星な私は、渇いた笑いしか返せなかった。
「そうそう、つかさったら昨日また胸ポケットから携帯落したのよ~。この前注意したばっかりだってのに」
「あははは!つかさまたやっちゃったんだ~」
「あらあら、携帯の方は大丈夫でしたか?」
「はぅ!お、お姉ちゃんその事は言わないでって言ったのに…」
「あははは!つかさまたやっちゃったんだ~」
「あらあら、携帯の方は大丈夫でしたか?」
「はぅ!お、お姉ちゃんその事は言わないでって言ったのに…」
先輩たちの会話を聞いていて思うことが一つ。
やっぱりつかさ先輩は天然である。
本人は否定するが、あえて言おう
『天然は自覚がないからこそ天然である』と。
やっぱりつかさ先輩は天然である。
本人は否定するが、あえて言おう
『天然は自覚がないからこそ天然である』と。
放課後、HRを終えた私は先輩の教室へと向かう。
するとそこにいるのはつかさ先輩だけだった。
高良先輩とかがみ先輩は委員会の仕事、そして泉先輩は秋葉に寄るらしいので教室で別れたらしい。
「えへへ、やることがなくて暇なのって私だけみたい」
するとそこにいるのはつかさ先輩だけだった。
高良先輩とかがみ先輩は委員会の仕事、そして泉先輩は秋葉に寄るらしいので教室で別れたらしい。
「えへへ、やることがなくて暇なのって私だけみたい」

ばつが悪そうに頬を掻きながら言う。
その仕草が、とても可愛らしい。
(くぅ~!これは脳内フィルムに焼きつけねば…!)
さすがに携帯で撮るわけにはいかないので、しばらくその表情をじっと見つめることにする。
帰ったら現像(?)である。
「…どしたの?」
「ななななんでもないッス!それじゃ、帰りましょう!」
「うん!」
私は、計らずも先輩と二人っきりで帰ることになった。
その仕草が、とても可愛らしい。
(くぅ~!これは脳内フィルムに焼きつけねば…!)
さすがに携帯で撮るわけにはいかないので、しばらくその表情をじっと見つめることにする。
帰ったら現像(?)である。
「…どしたの?」
「ななななんでもないッス!それじゃ、帰りましょう!」
「うん!」
私は、計らずも先輩と二人っきりで帰ることになった。
校門を出て、二人肩を並べて歩く…のだが
「………」
どうしよう、話題が思いつかない。
てっきりいつものメンバーで帰ると思っていたので、なにも準備をしていなかった。
(二人っきりは想定外ッスぅぅ!)
自分が出せる引き出しは、アニメや漫画の話ばっかりである。
それでもつかさ先輩は気にしないとは思うのだが…やはり相手の知らない話を自分から切り出すというのは気が引けてしまう。
それに、あの時の二人っきりは偶然であり、今は必然である。
…いや、他の先輩たちがいないという点ではある意味偶然か。
とにかく、意識して一緒に帰るとなるとなんだか緊張してしまって、頭の中が真っ白になってしまっていた。
(泉先輩って凄かったんだなぁ)
いつもそんなのお構いなしに話を振りまくあの小柄な先輩が、今はとても羨ましく感じる。
そんな沈黙を破ったのは、つかさ先輩だった。
「こうしてひよりちゃんと二人で帰るのってなんだか新鮮だね~。あ、でもついこの前も一緒だったっけ」
「え、あ、そそそそうッスね!」
どもった…焦り過ぎだ、私。
そんな私の心を知ってか知らずか、つかさ先輩は続ける。
「えへへっなんだか楽しいな♪」
「た、楽しい…ッスか?」
はて、自分は特に面白いことは言っていないはずだが。
「うん!いつもと違うことしてるって思うと、なんだかワクワクしない?」
「は、はぁ…」
…まぁ本人が楽しいというのだから、楽しいのだろう。
そうと分かると、なんだか気が楽になった。
肩の力を抜いて、周りを見回してみる。
前を見れば、いつもと同じ日常、いつもの帰り道の風景。
だけど横を見ると、いつもとは違う光景…笑顔のつかさ先輩。
なんていうか、悪くない気分だ。
「…ふふ♪」
自然と笑みがこぼれる。
それからは、二人話すことなく歩いていた。
だけど、さっきまでの重苦しい沈黙とは違い、心地の良い沈黙。
「………」
どうしよう、話題が思いつかない。
てっきりいつものメンバーで帰ると思っていたので、なにも準備をしていなかった。
(二人っきりは想定外ッスぅぅ!)
自分が出せる引き出しは、アニメや漫画の話ばっかりである。
それでもつかさ先輩は気にしないとは思うのだが…やはり相手の知らない話を自分から切り出すというのは気が引けてしまう。
それに、あの時の二人っきりは偶然であり、今は必然である。
…いや、他の先輩たちがいないという点ではある意味偶然か。
とにかく、意識して一緒に帰るとなるとなんだか緊張してしまって、頭の中が真っ白になってしまっていた。
(泉先輩って凄かったんだなぁ)
いつもそんなのお構いなしに話を振りまくあの小柄な先輩が、今はとても羨ましく感じる。
そんな沈黙を破ったのは、つかさ先輩だった。
「こうしてひよりちゃんと二人で帰るのってなんだか新鮮だね~。あ、でもついこの前も一緒だったっけ」
「え、あ、そそそそうッスね!」
どもった…焦り過ぎだ、私。
そんな私の心を知ってか知らずか、つかさ先輩は続ける。
「えへへっなんだか楽しいな♪」
「た、楽しい…ッスか?」
はて、自分は特に面白いことは言っていないはずだが。
「うん!いつもと違うことしてるって思うと、なんだかワクワクしない?」
「は、はぁ…」
…まぁ本人が楽しいというのだから、楽しいのだろう。
そうと分かると、なんだか気が楽になった。
肩の力を抜いて、周りを見回してみる。
前を見れば、いつもと同じ日常、いつもの帰り道の風景。
だけど横を見ると、いつもとは違う光景…笑顔のつかさ先輩。
なんていうか、悪くない気分だ。
「…ふふ♪」
自然と笑みがこぼれる。
それからは、二人話すことなく歩いていた。
だけど、さっきまでの重苦しい沈黙とは違い、心地の良い沈黙。
『一緒にいるだけで幸せ』
なんてフレーズを何かの漫画で見かけたことがある。
そんなの絵空事だと思っていた。
だけど、今ならこの意味を理解することができる。
傍にいるだけで、こんなにも私を幸せにしてくれる人がいるのだから…
そんなの絵空事だと思っていた。
だけど、今ならこの意味を理解することができる。
傍にいるだけで、こんなにも私を幸せにしてくれる人がいるのだから…
帰宅後、さっそく作業に取り掛かろうとしたのだが…
頭が真っ白になった時に脳内フィルムも真っ白になっていた。
頭が真っ白になった時に脳内フィルムも真っ白になっていた。
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- GJ持続中!
続き、続きを!!! -- 名無しさん (2008-09-04 07:49:51)
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