「お~い、かがみ~」
昼休みの3年C組教室。今日はみさお達とお弁当を済ましたかがみの所へ、隣のクラスからこなたが出張してきた。
「こなたか。どうしたの?」
「別に。遊びに来ただけだよ」
「そう」
「ちょうどかがみも私に会いたがってたみたいだしね」
「はぁ? 何でよ?」
「さっきかがみが私に会いたがってる思念波、通称『かがみん波』をこのへんがキャッチしたんだよ」
このへん、と言いながら嬉しそうにアホ毛を指さすこなた。
「アンテナなのかそれ……? ていうかそんな意味不明の電波発信してないから」
「はっはっは。照れるな照れるな」
「照れてないって」
わけのわからんやり取りを交わしてから、こなたは適当に空いてる椅子へ腰を下ろした。
「ちびっ子と柊は、いつもすげー仲良いよなー」
かがみの机に寄っ掛かって二人のやり取りを見ていたみさおは、微妙に頬を膨らませる。
「別にそんなことないわよ。ただの友達なんだし」
「ただの友達だなんてそんなぁ。お互いのホクロの数まで知ってる仲なのに」
「誤解を招きそうな大嘘つくな! 目元のそれ一個しか知らないわよ!」
「? 誤解を招くって、何で?」
キョトンとした顔で尋ねるみさお。三人が石のように固まった。とりあえず、いち早く立ち直ったこなたが説明する。
「えーと、つまりほら、ホクロの数を知るには、体を全部見る必要があるわけで……」
「あ。あーあー、なるほどぉ」
素で分からなかったらしい。納得した様子で無邪気に手を打つみさおは、そのままあやのに向き直る。
「んじゃあさ、あやのはうちのあ――」
ミシリ、と何かが音を立て、みさおは一瞬で口をつぐんだ。
「みさちゃん。時と場をわきまえてね?」
あやのはこの上なく柔らかな笑みを浮かべながら、優しい口調でみさおをたしなめた。
動物的本能というか、長年の付き合いによる勘というか、とにかく調子に乗りすぎたみさおは自重する。
「と、ところでさぁちびっ子。ちょっと聞きたいことがあんだよ」
「ほほう、みさきちが私に質問とな?」
興味深そうにアンテナを揺らし、こなたは話を聞く姿勢に入る。
「柊って、いわゆるツンデレってやつなんだよな?」
「って、私の話かよ」
かがみの突っ込みを尻目に、みさおとこなたは話を進める。
「うむ。県下随一の良ツンデレと言って過言ではないよ」
「過言だっつの!」
「そのツンデレなんだけど、具体的にどういうもんなんだ? 漫画とか読んでもイマイチ分かりづれーんだけど」
「ふむ……確かに萌え業界の拡大に伴い、ツンデレが定義するところも昨今曖昧になりつつあるね」
「そうなのかー」
「でもぶっちゃけ、深く考えなくてもいいよ。とりあえず、かがみはツンデレ→ちぃおぼえた、で問題無しだから」
「問題あるだろ! さっきからツンデレツンデレって言うな!」
「おっ、これまた典型的ツンデレ台詞だね~」
「ん? 何だそれ?」
「ツンデレであることを強く否定するのは、ツンデレキャラにとって重要なファクターの一つなのだよ。ツンデレキャラによる『ツンデレって言うな!』の流れは、いわばお笑い芸人でいうところの『押すなよ! 絶対押すなよ!』なんだね」
「なるほどぉ~」
実によく分かった表情で頷くみさお。かがみはもう突っ込む気も失せていた。
「ったく、くだらない……」
「でも二人とも、ツンデレな柊ちゃんのことが好きだからああいうお話してるんじゃないの?」
「んなっ……!?」
にっこり微笑んだあやのにそう言われ、かがみは顔を赤くする。
「な、なに言ってんのよ。たとえそうだとしても、人のこと勝手にツンデレとか決めつけられて迷惑なだけで――」
「おおぅ、これこれ。この照れ顔丸出しの表情でツインテールのさきっちょを指で弄りつつ強情を言うかがみが何とも言えぬ味わいで」
「あっ、ずりぃぞ~」
「あんた達いちいち触りに来んなぁ!!」
蜜にたかる蜂のように寄ってきたこなたとみさおを、かがみは真っ赤になって吠え散らした。
「う~ん、怒ってるのも可愛いよツンデレかがみん♪」
「処置無しかあんたは……」
昼休みの3年C組教室。今日はみさお達とお弁当を済ましたかがみの所へ、隣のクラスからこなたが出張してきた。
「こなたか。どうしたの?」
「別に。遊びに来ただけだよ」
「そう」
「ちょうどかがみも私に会いたがってたみたいだしね」
「はぁ? 何でよ?」
「さっきかがみが私に会いたがってる思念波、通称『かがみん波』をこのへんがキャッチしたんだよ」
このへん、と言いながら嬉しそうにアホ毛を指さすこなた。
「アンテナなのかそれ……? ていうかそんな意味不明の電波発信してないから」
「はっはっは。照れるな照れるな」
「照れてないって」
わけのわからんやり取りを交わしてから、こなたは適当に空いてる椅子へ腰を下ろした。
「ちびっ子と柊は、いつもすげー仲良いよなー」
かがみの机に寄っ掛かって二人のやり取りを見ていたみさおは、微妙に頬を膨らませる。
「別にそんなことないわよ。ただの友達なんだし」
「ただの友達だなんてそんなぁ。お互いのホクロの数まで知ってる仲なのに」
「誤解を招きそうな大嘘つくな! 目元のそれ一個しか知らないわよ!」
「? 誤解を招くって、何で?」
キョトンとした顔で尋ねるみさお。三人が石のように固まった。とりあえず、いち早く立ち直ったこなたが説明する。
「えーと、つまりほら、ホクロの数を知るには、体を全部見る必要があるわけで……」
「あ。あーあー、なるほどぉ」
素で分からなかったらしい。納得した様子で無邪気に手を打つみさおは、そのままあやのに向き直る。
「んじゃあさ、あやのはうちのあ――」
ミシリ、と何かが音を立て、みさおは一瞬で口をつぐんだ。
「みさちゃん。時と場をわきまえてね?」
あやのはこの上なく柔らかな笑みを浮かべながら、優しい口調でみさおをたしなめた。
動物的本能というか、長年の付き合いによる勘というか、とにかく調子に乗りすぎたみさおは自重する。
「と、ところでさぁちびっ子。ちょっと聞きたいことがあんだよ」
「ほほう、みさきちが私に質問とな?」
興味深そうにアンテナを揺らし、こなたは話を聞く姿勢に入る。
「柊って、いわゆるツンデレってやつなんだよな?」
「って、私の話かよ」
かがみの突っ込みを尻目に、みさおとこなたは話を進める。
「うむ。県下随一の良ツンデレと言って過言ではないよ」
「過言だっつの!」
「そのツンデレなんだけど、具体的にどういうもんなんだ? 漫画とか読んでもイマイチ分かりづれーんだけど」
「ふむ……確かに萌え業界の拡大に伴い、ツンデレが定義するところも昨今曖昧になりつつあるね」
「そうなのかー」
「でもぶっちゃけ、深く考えなくてもいいよ。とりあえず、かがみはツンデレ→ちぃおぼえた、で問題無しだから」
「問題あるだろ! さっきからツンデレツンデレって言うな!」
「おっ、これまた典型的ツンデレ台詞だね~」
「ん? 何だそれ?」
「ツンデレであることを強く否定するのは、ツンデレキャラにとって重要なファクターの一つなのだよ。ツンデレキャラによる『ツンデレって言うな!』の流れは、いわばお笑い芸人でいうところの『押すなよ! 絶対押すなよ!』なんだね」
「なるほどぉ~」
実によく分かった表情で頷くみさお。かがみはもう突っ込む気も失せていた。
「ったく、くだらない……」
「でも二人とも、ツンデレな柊ちゃんのことが好きだからああいうお話してるんじゃないの?」
「んなっ……!?」
にっこり微笑んだあやのにそう言われ、かがみは顔を赤くする。
「な、なに言ってんのよ。たとえそうだとしても、人のこと勝手にツンデレとか決めつけられて迷惑なだけで――」
「おおぅ、これこれ。この照れ顔丸出しの表情でツインテールのさきっちょを指で弄りつつ強情を言うかがみが何とも言えぬ味わいで」
「あっ、ずりぃぞ~」
「あんた達いちいち触りに来んなぁ!!」
蜜にたかる蜂のように寄ってきたこなたとみさおを、かがみは真っ赤になって吠え散らした。
「う~ん、怒ってるのも可愛いよツンデレかがみん♪」
「処置無しかあんたは……」
おわり
コメントフォーム
- カロリーメイトが食べたいなぁ -- 名無しさん (2008-02-11 21:22:39)