「こなたってさ、お昼はいつもパンよね。お弁当作らないの?」
いつもの昼休み。かがみの質問に、チョココロネをパクついていたこなたは、牛乳を一口飲んで流し込んでから答える。
「作ろうと思ったら作れるけどさ、朝が遅めだからその暇が無いんだよね」
「だったらせめて十五分でも早起きすればいいじゃない。それだけでお昼代浮かせるんだから経済的でしょ」
「いやぁ、私はチョココロネ好きだからこれでいいんだよ」
そう言って、こなたはまたチョココロネをちびちび囓っていく。
「ま、本人がそれでいいならいいけどね……」
かがみもお弁当の続きに取り掛かる。可愛いタコさん型をしたウインナーを箸で摘み、食べる。
「かがみ達のお弁当、今日はつかさが当番だね」
二人のお弁当の中身を覗いて、こなたが呟いた。
「うん、そうだよ」
つかさが頷く。今日のお弁当は小さめのオムレツにタコさんウインナー、レタスとポテトサラダ、グリンピースご飯と、盛りだくさんの内容だ。
「つかさのお弁当は、味だけじゃなくて色々凝ってるからすぐ分かるね」
「どうせ私のは味気ない弁当だわよ……」
ほんの少しだけ拗ねたように、かがみがそっぽを向く。
料理に関しては、人並み以上に得意なつかさとは違い、かがみはどちらかといえば不得意の部類に入る。だからかがみがお弁当を作る時は、つい簡素な物になりがちだった。
「私にもつかさみたいなお弁当作ってくれる人がいたらなー」
こなたのその一言に、かがみは口に入れたご飯を喉に詰まらせる。気付かれないようペットボトルのお茶を手に取り、流し込む。
「あんたね、自分で作れるんだから自堕落な考えはやめなさいよ」
「いやいや、女の子が作ってくれるお弁当というのは特別だからさ。幼馴染み属性のキャラが、毎日主人公に甲斐甲斐しくお弁当を作っているのは定番だしね。いわば擬似愛妻弁当! 味はさておき自分で作るのとは別物なのだよ」
「愛妻弁当って……」
「まあ、つかさの場合は味から栄養配分、盛りつけの可愛さに至るまで保証付きだから最高だよね」
「そ、そんなことないよ」
褒めちぎられたつかさが、照れくさそうに頬をかく。その様子を心底面白くないと思いながら、おくびにも出さないかがみだった。
いつもの昼休み。かがみの質問に、チョココロネをパクついていたこなたは、牛乳を一口飲んで流し込んでから答える。
「作ろうと思ったら作れるけどさ、朝が遅めだからその暇が無いんだよね」
「だったらせめて十五分でも早起きすればいいじゃない。それだけでお昼代浮かせるんだから経済的でしょ」
「いやぁ、私はチョココロネ好きだからこれでいいんだよ」
そう言って、こなたはまたチョココロネをちびちび囓っていく。
「ま、本人がそれでいいならいいけどね……」
かがみもお弁当の続きに取り掛かる。可愛いタコさん型をしたウインナーを箸で摘み、食べる。
「かがみ達のお弁当、今日はつかさが当番だね」
二人のお弁当の中身を覗いて、こなたが呟いた。
「うん、そうだよ」
つかさが頷く。今日のお弁当は小さめのオムレツにタコさんウインナー、レタスとポテトサラダ、グリンピースご飯と、盛りだくさんの内容だ。
「つかさのお弁当は、味だけじゃなくて色々凝ってるからすぐ分かるね」
「どうせ私のは味気ない弁当だわよ……」
ほんの少しだけ拗ねたように、かがみがそっぽを向く。
料理に関しては、人並み以上に得意なつかさとは違い、かがみはどちらかといえば不得意の部類に入る。だからかがみがお弁当を作る時は、つい簡素な物になりがちだった。
「私にもつかさみたいなお弁当作ってくれる人がいたらなー」
こなたのその一言に、かがみは口に入れたご飯を喉に詰まらせる。気付かれないようペットボトルのお茶を手に取り、流し込む。
「あんたね、自分で作れるんだから自堕落な考えはやめなさいよ」
「いやいや、女の子が作ってくれるお弁当というのは特別だからさ。幼馴染み属性のキャラが、毎日主人公に甲斐甲斐しくお弁当を作っているのは定番だしね。いわば擬似愛妻弁当! 味はさておき自分で作るのとは別物なのだよ」
「愛妻弁当って……」
「まあ、つかさの場合は味から栄養配分、盛りつけの可愛さに至るまで保証付きだから最高だよね」
「そ、そんなことないよ」
褒めちぎられたつかさが、照れくさそうに頬をかく。その様子を心底面白くないと思いながら、おくびにも出さないかがみだった。
その日の夜。柊家のかがみの部屋。
「お姉ちゃん、ちょっといい?」
「わっ……ちょっと待って!」
不意のノックに吃驚したかがみは、大慌てで勉強机の上に広げていた物を引き出しに隠した。
「入っていいわよ」
「うん。……お姉ちゃん、何かしてた」
「べ、別に何もしてないけど。何か用?」
「英語の辞書貸して欲しいんだけど」
「ああ……はいこれ」
「ありがとう。ねえ、お姉ちゃん」
「何?」
つかさはかがみの机を指さす。
「それって料理の本?」
「なっ!?」
振り向くと、机の上には隠したのとは別に、もう一冊の料理本が置かれていた。慌てていたせいで、もう一冊あったのを失念していたらしい。うっかりしていた。
「ひょっとしてお姉ちゃん、今日のお昼のこと気にしてた?」
「そ、そんなことないわよ! ただ苦手なものを苦手なままにするってのも気分が悪いから、少しは勉強しようかなーって、思ったり、その、えっと……」
かがみの言葉が、段々と尻つぼみになっていく。こなたから褒められていたつかさに嫉妬しただなんて、口が裂けても言えない。
「……明日はお姉ちゃんがお弁当作る番だよね」
言葉を詰まらせたかがみに、つかさが優しい声をかける。
「頑張ってね。こなちゃんはああ言ってたけど、きっと私よりお姉ちゃんが作ってあげた方が嬉しいと思うから」
「なっ、何でそこでこなたが出てくるのよ!?」
「さあ? 何でだろうね」
珍しく小悪魔チックな笑みを残して、つかさは去っていった。
「お姉ちゃん、ちょっといい?」
「わっ……ちょっと待って!」
不意のノックに吃驚したかがみは、大慌てで勉強机の上に広げていた物を引き出しに隠した。
「入っていいわよ」
「うん。……お姉ちゃん、何かしてた」
「べ、別に何もしてないけど。何か用?」
「英語の辞書貸して欲しいんだけど」
「ああ……はいこれ」
「ありがとう。ねえ、お姉ちゃん」
「何?」
つかさはかがみの机を指さす。
「それって料理の本?」
「なっ!?」
振り向くと、机の上には隠したのとは別に、もう一冊の料理本が置かれていた。慌てていたせいで、もう一冊あったのを失念していたらしい。うっかりしていた。
「ひょっとしてお姉ちゃん、今日のお昼のこと気にしてた?」
「そ、そんなことないわよ! ただ苦手なものを苦手なままにするってのも気分が悪いから、少しは勉強しようかなーって、思ったり、その、えっと……」
かがみの言葉が、段々と尻つぼみになっていく。こなたから褒められていたつかさに嫉妬しただなんて、口が裂けても言えない。
「……明日はお姉ちゃんがお弁当作る番だよね」
言葉を詰まらせたかがみに、つかさが優しい声をかける。
「頑張ってね。こなちゃんはああ言ってたけど、きっと私よりお姉ちゃんが作ってあげた方が嬉しいと思うから」
「なっ、何でそこでこなたが出てくるのよ!?」
「さあ? 何でだろうね」
珍しく小悪魔チックな笑みを残して、つかさは去っていった。
翌日の登校時間。かがみとつかさがいつもこなたと待ち合わせる場所。
「おはよー」
「こなちゃん、おはよー」
いつも通りにこなたとつかさは挨拶を交わす。ただ一人、かがみだけ何か緊張したように黙りこくり、俯いたままだ。
「あれ? かがみ、どうしたの?」
こなたが声を掛けると、かがみは意を決したように顔を上げた。
「こっ、こなた! ……これ、私が作ったんだけど」
かがみはオレンジ色のクロスに包まれた物を差し出した。こなたの目が点になる。
「……何これ?」
「見りゃ分かるでしょ。お弁当よ」
「ひょっとして……私に?」
キョトンとした様子でこなたが尋ねる。かがみはというと、恥ずかしくて仕方がないのか、顔を真っ赤にして早口で捲し立てていく。
「あんたに渡してるんだから当たり前でしょ。早く受け取りなさいよ。どうせあんた、今日もチョココロネとか買う予定なんでしょ。たまには、その、ちゃんと栄養のあるものお昼に食べないと体に良くないんだからね!」
「じゃあこれ、私のためにかがみがわざわざ?」
「か、勘違いしないでよね! たまたま作りすぎたから、捨てるのも勿体ないし、あんたにあげるだけよ」
「かがみ……」
厳かな手付きでお弁当を手に取ったこなたは、しばし沈黙し、
「くぅっ……」
泣き出した。
「こ、こなた!?」
「見える……見えるぞ! かがみんの背後に、烈海王と海原雄山のオーラが……!」
「誰だよ!? ていうか何だよ!?」
「かがみが私のためにここまでツンデレなことしてくれるなんて……父ちゃん嬉しくって涙が出らあっ!」
「誰が父ちゃんだ! ツンデレとかそういうのじゃないし! ホントにたまたま作りすぎただけなんだから!」
「かがみ!」
「な、何よ?」
「結婚しよう!」
「はぁっ!?」
「毎日僕のために弁当を作ってくれ!」
「毎日とか無理だし! そもそも結婚て順番飛ばしすぎだろ!」
「あ、それってちゃんとした順番を踏んだらOKってことだよね」
「なっ……んなわけあるかーっ!!」
今日も全力投球のツッコミが、朝の市街にこだました。
「おはよー」
「こなちゃん、おはよー」
いつも通りにこなたとつかさは挨拶を交わす。ただ一人、かがみだけ何か緊張したように黙りこくり、俯いたままだ。
「あれ? かがみ、どうしたの?」
こなたが声を掛けると、かがみは意を決したように顔を上げた。
「こっ、こなた! ……これ、私が作ったんだけど」
かがみはオレンジ色のクロスに包まれた物を差し出した。こなたの目が点になる。
「……何これ?」
「見りゃ分かるでしょ。お弁当よ」
「ひょっとして……私に?」
キョトンとした様子でこなたが尋ねる。かがみはというと、恥ずかしくて仕方がないのか、顔を真っ赤にして早口で捲し立てていく。
「あんたに渡してるんだから当たり前でしょ。早く受け取りなさいよ。どうせあんた、今日もチョココロネとか買う予定なんでしょ。たまには、その、ちゃんと栄養のあるものお昼に食べないと体に良くないんだからね!」
「じゃあこれ、私のためにかがみがわざわざ?」
「か、勘違いしないでよね! たまたま作りすぎたから、捨てるのも勿体ないし、あんたにあげるだけよ」
「かがみ……」
厳かな手付きでお弁当を手に取ったこなたは、しばし沈黙し、
「くぅっ……」
泣き出した。
「こ、こなた!?」
「見える……見えるぞ! かがみんの背後に、烈海王と海原雄山のオーラが……!」
「誰だよ!? ていうか何だよ!?」
「かがみが私のためにここまでツンデレなことしてくれるなんて……父ちゃん嬉しくって涙が出らあっ!」
「誰が父ちゃんだ! ツンデレとかそういうのじゃないし! ホントにたまたま作りすぎただけなんだから!」
「かがみ!」
「な、何よ?」
「結婚しよう!」
「はぁっ!?」
「毎日僕のために弁当を作ってくれ!」
「毎日とか無理だし! そもそも結婚て順番飛ばしすぎだろ!」
「あ、それってちゃんとした順番を踏んだらOKってことだよね」
「なっ……んなわけあるかーっ!!」
今日も全力投球のツッコミが、朝の市街にこだました。
この日のお昼休み。こなたはいつになく上機嫌で、かがみは史上最高に気恥ずかしかったのは言うまでもない。
おわり
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- GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-04-03 05:04:52)
- 素晴らしい… -- 名無しさん (2019-10-30 00:07:47)
- 理想的なこなかが。 -- 名無しさん (2011-04-10 23:09:27)
- コメが面白いww -- 名無しさん (2009-11-28 09:38:01)
- ↓何を言っているんだ、それは
こなたが、かわいいからに決まってんだろ!!!!!
なんかサーセンwww
-- 名無しさん (2009-10-19 22:21:46) - なぜこなたばかりこんなにモテるんだ・・・ -- 名無しさん (2009-10-19 21:03:37)
- あめぇ。あめぇなぁ。こんな日常ネタなこなかがって好きだぜ。 -- 名無しさん (2009-10-01 18:08:21)
- 超GJ!! -- 名無しさん (2009-10-01 16:06:37)