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愛に勝ってしまう愛

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だれでも歓迎! 編集
「かがみん、やふ~~~~!!!」
「お~?来たかこなた」
「こなちゃん、ばんわ~~~」
どうやらこなたちゃんの来訪の様だ、かがみとつかさとこなたちゃん、もはや、我が柊家の中でも仲良し3人組となっている。
「あら、いらっしゃい」
まだエプロンを装着したままの母さんが出てくる、手には洗いかけの皿を持ったままである。
「いらっしゃい」
私もまた、読みかけの小説を手に持ったまま、こなたちゃんを出迎える。
「あ、お邪魔します」
そう言って深々と頭を下げるこなたちゃん、最初の頃はかがみ達から聞かされた印象と随分と違うな、と思っていたが、付き合いが長くなるに連れ、実際はとても礼儀正しいいい子であるのがわかってきた、
まぁかがみとつかさとは親友だから隠さずに付き合えるってのもあるんだろうけど。
「こなたちゃん、今日は泊まっていくのかしら?」
お母さんが尋ねる、最近はよく泊まりに来るからだ、たまにみゆきという子も交えて四人の時もある。
「あ~~~……はい、不束者ですが、迷惑はおかけしませんので……」
「そんなかしこまらなくても……」
つかさが頬をぽりぽりかきながら、こなたちゃんの肩を掴んで部屋へと連れて行く、本当に仲良いわねぇ、あの三人。
「あら、そういえば、まつりは?」
「何か友達と遊んでくるらしいわよ」
そうなの、と胸に手を当てるお母さん、こんな仕草が娘の私から見ても可愛らしい。
「さて、私もプライベートの時間はお預けね」
「あら、いのり、何かあるの?」
「まだ書類の整理が片付いて無いのよね、さっさと終わらせてくるわ」
そう言って自室に戻った私はさっさと仕事を済ませ、最後に散らかり始めていた部屋の整理も一緒に片付けた。
やる事を終えた私はベッドに転がると、読みかけの小説に目を通す、当然、瞼も重くなってくる訳で……。

「……ん?」
体を起こして時計を見る、七時ちょっと前か。
約三時間眠ってたらしい、随分体が疲れていたんだろう。
そして、この部屋の物ではない布団が私の体に掛けられていた。
……誰だろう。
目を軽くこすり、台所へと降りていくと、お母さんが夕食の支度を始めている。
「あら、いのり、目が覚めた?」
お母さんが尋ねる、ひょっとしなくても布団を掛けてくれたのはお母さんか。
「うん―― あ、手伝うわ」
そう言ってお母さんの横に並ぶ私。
「あ、大丈夫」
「いいのよ、三時間も寝かせて貰ったんだもの」
軽くウィンク、お母さんも微笑を浮かべて、
「じゃあ、お願い」

こうやってお母さんと二人の時間を持つ事が最近多い。
だがそれは、当たり前の事でもあった。
何故なら私達は―――。

愛人同士と言っても良いのだから。
母娘、しかも同姓、禁忌オンパレードな間係ではあるが、不思議と全く不快には感じない。
それも当たり前か、愛してるって、そういう事でしょう、きっと―――。
「今日はこなたちゃんもいるから、一人分多く作らないとね」
「そうね」
水洗いをしている最中、私は尋ねてみた。
「やっぱり、変、かしら」
もちろんそれは具材の事では無い、私達の事である。
「変、ね」
相も変わらずニコニコと笑いながらお母さんは言った。
「そうよね……」
私はまた沈黙に包まれそうな空気に耐え切れなくなり、あえて口を開く。
「ねぇ、お母さん、もしも嫌なら」
「ねぇ、いのり」
途中で私を遮る言葉。
「いのりがそんな風に言うのは何で?最初に迫ったのがいのりだから?」
「……」
最初に……そう、思い起こせば半ば強引と言っていい形で私がお母さんに迫って、こんな関係を持つに至った。
子供の頃からお母さん子だった私だが、まさかそれが別の感情に結びつくなんて、お母さんは思いもよらなかったに違いない、ていうか普通思う訳無い。
当の私でさえそんな風になるなんて思っても見なかった訳だし。
あの時、私はどうしただろう、もちろん、すんなり受け入れて貰った訳が無い、抵抗するお母さんを上から押さえつけてたからね。
レイプ、そう、言ってみればレイプよね、あんなの。
でも、行為の最中に抵抗はされなくなっていた、抵抗を諦めた、そういう風にも取れたけど、あれは―――。
「私、すごくショックだったわ、あの時、何でいのりにこんな事されるのかがわからなかったもの」
「……わかってるわ」
「でも、その後は、どう?私、いのりの事一回でも拒んだ?」
「……」
「もし、一夜の過ちでこの関係を絶とうとするんだったら、もうとっくにしてると思うの、いくら何でもそこまで意思は弱くないつもりよ、私は――」
「自分からしておいてこんな台詞変だけど、お母さん、それでいいの?」
「そうね、いいとは思わない、はたから見ればおかしすぎるもの」
まるでかみ合って無いように聞こえる私達のやり取り、でも直後、お母さんが「自分の答え」の台詞を口にした。
「いいとは思わないけど、いのりの事を考えると、いつも答えが反対になっちゃうのよ、だから……「いい」じゃ、駄目?」
ああ、もう、何でこうもお母さんは、
私にとってあまりにも都合の良い、そして最も望んでいた答えを返してくれるのだろう……。
「こんなんじゃ、母親失格ね、私も―――」
夕食の準備中だと言う事も忘れて私はお母さんを後ろから抱き寄せた。


「!……」
一瞬お母さんの体に力が入るが、すぐに力を抜くお母さん。
「こんな親不孝な娘でごめんね、お母さん」
「……」
「それでも愛してるわ、お母さん」
「いのり、私の目、見て」
「……?」
言われた通りにお母さんの目を覗き込む、私を見る瞳は、まぎれも無く恋人へのそれで……。
「私も一緒、いのり、どう?」
その台詞が、その事実が私を一気に幸福の絶頂へ立たせる。
こんな親不孝娘が、こんなに幸せで、いいのかしら?
「さ、あの子達もそろそろ帰ってくる頃だと思うから、夕食の準備、しちゃいましょう?いのり」
「そうね」
私はお母さんの頬に軽く口を付けて、再びお母さんと共に調理作業へと戻った……。


「ただいまー」
まつり帰宅。
その数十分後
「「ただいまー!」」
「再びお邪魔しまーす……」
三人組も帰宅。
「よいしょ……」
お父さんも顔を出した。
「さ、もうすぐ出来るから皆居間で待ってて」
お母さんと私が料理を並べる。
ご飯、海藻サラダ、貝の吸物、刺身、漬物、ちょっと奮発した和牛のシチューなど、いつもより手が込んでいる、こなたちゃんも来ているから、当然と言えば当然か。
「うおー……」
最初に着席したこなたちゃんがお預けされた犬の如く、料理に目を釘付けにしていた、その仕草が面白い。
「ほら、お父さんも座って、お皿並べちゃうから」
「ああ、ごめんごめん」
私が新聞を読んでいたお父さんに声をかけると素直に席に付くお父さん。
やがて、妹達も居間に出てきてそれぞれの場所に着席し始めた。
全員が座ったのを確認して、私とお母さんも座る。
「さ、じゃ食べようか」
お父さんが第一声を発した後、全員が箸を持って、
「「「「「いただきまーす」」」」」
テレビを見つつも、料理に夢中になっている皆を見て、満足気なお母さん。
そんなお母さんを見て、私も満足感を味わえる。


「いやー、うちのお父さんもこの位料理が出来ればなー」
しみじみとこなたちゃんが呟き、かがみが「何おっさん臭い事言ってんのよ」とこなたちゃんの頭を軽く小突く。
「確かこなたちゃんは料理するのよね」
「ええー、はい、家事全般担当だったもんで」
お母さんの質問に食べ物をモゴモゴさせながら答えるこなたちゃん。
「こなたちゃんが家に来てくれたら助かるわぁ」
お母さんの言葉に顔を若干赤くしたこなたちゃんが喉に物を詰まらせる。
「んぐっ、おっ……」
「こなちゃん、大丈夫?」
つかさが軽く背中をさする。
「落ち着きが無いからそーなんのよ、全く」
口では文句を言いながらもつかさと同じ様に軽く背中を叩いてやるかがみ、本当に仲がいいね、この三人は。
見てるこっちまで微笑ましくなってくる。
「あはは、じゃいっそウチの子になっちゃわない?」
冗談めかしてまつりが軽口を叩く、こなたちゃんは笑って「考えておきます」と返した、その返答に笑い合う一同。


「お母さん?」
「ん……いのり?」
既に居間には私達二人しかいない。
そこで母さんは一人でテレビを見ていた。
「何か面白いものやってる?」
「うーん、あまりやってないかしらね、この時間帯じゃあ」
私はお母さんの横に座ると、軽く抱き寄せて呟いた。
「ね……出かけよっか、明日は休みだし」
「え?」
一瞬目をパチクリさせたお母さんだったが、
「不思議に思われないかしらね、二人で夜中出て」
「バレないわよきっと、皆寝てると思うもの」
こうして私はお母さんを「浮気」へと誘う。
そう、私との浮気。
お父さんには申し訳無く思う気持ちが無いと言えば嘘になる、それはお母さんも同じだろう、でも……。
ずっとずっと、強いのよ、お母さんを欲しがる気持ちの方が。
そして、お母さんにもそうであって欲しいと思う、勝手な願望が。
しばし、私の横で黙っていたお母さんが。
「……そうね、行きましょう」
そう言って、コートに手をかけるお母さん。
私は、これから起きる事を思って、既に軽く興奮を覚えていた。

「……冷えるわね」
「そうね」
私とお母さん、夜の街を並んで歩く。
「昔も、こうやって二人でよく夜外に出て散歩したわね」
昔、そう、まだ私が子供の頃の話。
まだ私が、歴としたお母さんの「娘」でいられた頃の―――。


「何だか、もう、何十年も前の話みたいよね」
「お母さんは、まだそんなに経ってない様な気持ちでいるけど……」
少し肌寒いのか、お母さんがマフラーを握りしめる。
私は自分のマフラーを外してお母さんにかけてやった。
「ごめんね、いのり」
それは、何への「ごめんね」なのか。
マフラー?それとも、今の私達?
だけど、こちらが謝る事はあれど、謝られる筋合いなんて全く無い。
私は、これっぽっちも後悔なんてしていないのだから。
「……お母さん、今日はここにしようか」
そう言って私は建物を指差した、比較的小さめな……ラブホテル。
横でお母さんが「そうね」と頷く。
「久しぶりだから、今日はちょっと抑え、効かないかもしれない」
始めにそう言っておいた。
「構わないわ、いのりが好きな様に……」
「お母さんも、ね……」
「え?」
「私相手じゃ、興奮できない?」
「……」
お母さんはしばし私を見つめ、直後。
「ううん、そんな事無いわ」
そう言ってくれた。
「嬉しい」
一歩、踏みしめる。
「たくさん可愛がるから、たくさん可愛がって」
お母さんの手を取り、ホテルへと向かう。
会計を済ませ(誘ったのは私だから私が全額支払うと言ったのだが、強引にお母さんが半分支払った)部屋へと二人で移動する。
店員の若干奇異がこもった目で送られながら。

「ここも、結構いい部屋ね」
私が手早く感想を済ませると、お母さんは大きなベッドに腰を下ろした。
「あったかいわね」
ポツリ、とお母さんが呟いた。
こうやって二人でホテルに来るのは何度目になるか、いつもの空気、それがたまらなく愛おしい。
「テレビ、見る?」
私がそう言い、リモコンを手に取ってお母さんの方へ持っていくと、そっとリモコンを下ろされ、
「平気、いのり……お願い」
潤み始めたお母さんの目を見て私の最後の理性がじわりと氷解するのを感じながら……。
お母さんに口付けて、その体を優しく押し倒していった。
今頃、皆は寝てるだろうか、お父さんも、まつりも、かがみも、つかさも、こなたちゃんも。
きっと、寝ているだろう、皆の夜は終わりを迎えたのだろう。

だけれど、私達の本当の夜は、始まったばかり――――。




                                       FIN




















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  • すご… -- 中林アクエリオン (2010-01-21 01:30:55)
  • マンダム -- 名無しさん (2009-02-17 17:43:24)
  • みきさんが誰かと絡むの見てみたかったんでGJです〜b -- 名無しさん (2008-04-21 00:30:09)
  • これはこれでありじゃないですかね -- jio (2008-04-20 22:26:02)
  • これは…素晴らしいな…できたら続きを…是非とも -- 白石宗実 (2008-04-15 23:19:37)
  • 近親相姦モノでもこの発想はなかった!ww -- 名無しさん (2008-04-15 22:40:41)
  • これは・・・ -- 名無しさん (2008-04-13 18:17:27)

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