「ねえ、かがみ」
二人を玄関まで送り、それから二人で熱いキスを交わして、体まで交えた後、こなたは私に話しかけてきた。
私はベッドから体を起こし、こなたのほうに向ける。今日もあほ毛は元気に立っていた。
「何?」
「なんかしてほしいことない? 私がしてあげるよ」
こなたは無邪気に笑う。
してほしい、ことか。少し考えた後私は、
「――大宮にでもいかない? 最近は忙しくて行ってないしさ」
「……」
なんだその沈黙は。てゆーかその不満そうな顔はなんだ。
「だめだなかがみんは」
「いきなりそれかよ」
「普通、こういうときは『――海にいきたいな。浜辺のきれいなところ』と相場が決まっているのに」
「そりゃあ、あんたのゲームの話だろ。てゆーか埼玉に海ないし」
「……そこなんだよねー。つくづく私は海がないことに疑問を呈するわけだよ」
「まあ、寂しいといっちゃ寂しいわよね」
そんなたわいのない会話が、いまは嬉しくてたまらない。
だから私は、自然と笑ってしまう。
「よしわかった。じゃあ今度の日曜日にでかけよ。二人っきりでいいよね?」
「うん、それがいい」
「よーし! それじゃあアニメイトメロンブックスゲーマーズはデフォだね!」
「……まあ、いいわ」
「そのあとはソフマップの地下のゲームセンターでもいこうか。FATEの格ゲーも稼動しているし、虫姫さまとか大復活とかあるしね」
「――うん」
なんでもいいから。
こうしているだけで、いいもの。
「あ、そうそう」
二人を玄関まで送り、それから二人で熱いキスを交わして、体まで交えた後、こなたは私に話しかけてきた。
私はベッドから体を起こし、こなたのほうに向ける。今日もあほ毛は元気に立っていた。
「何?」
「なんかしてほしいことない? 私がしてあげるよ」
こなたは無邪気に笑う。
してほしい、ことか。少し考えた後私は、
「――大宮にでもいかない? 最近は忙しくて行ってないしさ」
「……」
なんだその沈黙は。てゆーかその不満そうな顔はなんだ。
「だめだなかがみんは」
「いきなりそれかよ」
「普通、こういうときは『――海にいきたいな。浜辺のきれいなところ』と相場が決まっているのに」
「そりゃあ、あんたのゲームの話だろ。てゆーか埼玉に海ないし」
「……そこなんだよねー。つくづく私は海がないことに疑問を呈するわけだよ」
「まあ、寂しいといっちゃ寂しいわよね」
そんなたわいのない会話が、いまは嬉しくてたまらない。
だから私は、自然と笑ってしまう。
「よしわかった。じゃあ今度の日曜日にでかけよ。二人っきりでいいよね?」
「うん、それがいい」
「よーし! それじゃあアニメイトメロンブックスゲーマーズはデフォだね!」
「……まあ、いいわ」
「そのあとはソフマップの地下のゲームセンターでもいこうか。FATEの格ゲーも稼動しているし、虫姫さまとか大復活とかあるしね」
「――うん」
なんでもいいから。
こうしているだけで、いいもの。
「あ、そうそう」
「なによ」
「私からも、お願いなんだけど?」
「まわりくどいわよ。聞いてあげるから、さっさと言いなさいよ」
「その返しはツンデレと見て言いのかい?」
「……知らないわよ」
こなたのニヤニヤとした笑顔に毒されて、私は真っ赤になりながら、そっぽを向く。
正直のところ、そんな顔をされたらなんだって言うことを聞きたくなるじゃないか、って私はマゾか。
まあ実際、こなたのためなら簡単に篭絡されるんだろうなー……と私はめまぐるしく何のお願いとか、それに応える方法とかを想像しながら赤くなる。
「白のカーネーション。造花でいいから、もうひとつほしいんだ」
「なんで? プレゼントならもっといいものを贈ってあげるわよ」
こなたはううんと首を横にふり、あのね、と言葉を濁しながら、
「かがみは、ひとつの花に異なる意味をこめて、カーネーションをゆーちゃんと私に贈ったんでしょ? 黄色の花は『軽蔑』白の花は『純愛』って」
「まあ、あんたが気づいてくれるかどうかは、正直期待していなかったけど」
「もうかがみんはツンデレだなー。私はかがみのことならなんでも知っているんだぞ」
「……それはそれで、嫌だが」
「それはともかくだよ」
こなたは私のほっぺにキスをする。私はわわわと顔を赤めながら、何するんだ、と抵抗する。
「カーネーションの白って、どんな意味があると思う?」
「別に、私は小説で二つの意味をしったから、それを使っただけだけど」
「カーネーションといえば、母の日だよね」
「まあ、普通は」
私も母の日には赤いカーネーションをお母さんにあげた。
毎年恒例だけれど、毎年喜んでくれるのだから、あげる価値がある、と私は思う。
こなたはどうなんだろ、と思って、すぐに口をつぐんだ。
「白の花には『亡き母を偲ぶ』という意味があるんだよ。お母さんを亡くしている人が、亡き母にむけて手向けるという」
「そっか……ごめん、こなた。別にそういう意味じゃ」
「ううん、別に間違ってないし。かがみんには話したっけ。私、お母さんいないし」
私はどういえばいいか、わからず黙ったままだ。四人姉妹の一人に生まれた私は、いつだって家族がいた。
食卓を囲めば居間に笑いが途絶えることはないし、ありしの思い出はいつだってお母さんがいて、お父さんがいた。
「私からも、お願いなんだけど?」
「まわりくどいわよ。聞いてあげるから、さっさと言いなさいよ」
「その返しはツンデレと見て言いのかい?」
「……知らないわよ」
こなたのニヤニヤとした笑顔に毒されて、私は真っ赤になりながら、そっぽを向く。
正直のところ、そんな顔をされたらなんだって言うことを聞きたくなるじゃないか、って私はマゾか。
まあ実際、こなたのためなら簡単に篭絡されるんだろうなー……と私はめまぐるしく何のお願いとか、それに応える方法とかを想像しながら赤くなる。
「白のカーネーション。造花でいいから、もうひとつほしいんだ」
「なんで? プレゼントならもっといいものを贈ってあげるわよ」
こなたはううんと首を横にふり、あのね、と言葉を濁しながら、
「かがみは、ひとつの花に異なる意味をこめて、カーネーションをゆーちゃんと私に贈ったんでしょ? 黄色の花は『軽蔑』白の花は『純愛』って」
「まあ、あんたが気づいてくれるかどうかは、正直期待していなかったけど」
「もうかがみんはツンデレだなー。私はかがみのことならなんでも知っているんだぞ」
「……それはそれで、嫌だが」
「それはともかくだよ」
こなたは私のほっぺにキスをする。私はわわわと顔を赤めながら、何するんだ、と抵抗する。
「カーネーションの白って、どんな意味があると思う?」
「別に、私は小説で二つの意味をしったから、それを使っただけだけど」
「カーネーションといえば、母の日だよね」
「まあ、普通は」
私も母の日には赤いカーネーションをお母さんにあげた。
毎年恒例だけれど、毎年喜んでくれるのだから、あげる価値がある、と私は思う。
こなたはどうなんだろ、と思って、すぐに口をつぐんだ。
「白の花には『亡き母を偲ぶ』という意味があるんだよ。お母さんを亡くしている人が、亡き母にむけて手向けるという」
「そっか……ごめん、こなた。別にそういう意味じゃ」
「ううん、別に間違ってないし。かがみんには話したっけ。私、お母さんいないし」
私はどういえばいいか、わからず黙ったままだ。四人姉妹の一人に生まれた私は、いつだって家族がいた。
食卓を囲めば居間に笑いが途絶えることはないし、ありしの思い出はいつだってお母さんがいて、お父さんがいた。
こなたは寂しそうな素振りはほとんどみせないけれど、私だったら、やっぱし辛いと思わずにはいられないと思う。
「かがみの気持ちに気づいたとき――私、お母さんを思い出したんだよ。
そうだ、昔お父さんと一緒に白いカーネーションをお母さんに贈ったなあって。そう思ったとき、お母さんが笑った気がした」
「そっか」
「もちろん、気のせいだと思うし、かがみは『気が狂った』と思うかもしれないけど」
私は首を大げさにまで横に振る。
「――お母さんが、見守ってくれていた気がするんだ。どこか、遠くのかなた――そう、どこかかなたで。
だから、私の大好きな人から貰ったカーネーションを、お母さんにあげたいなって。お母さんのお墓参りがしたいなって。
でもやっぱり、かがみからの贈りものもほしいから。だから、もう一輪買ってくれないかな?」
「うん、わかった」
「ほんと? ありがと」
こなたは嬉しそうに顔をほころばす。馬鹿。そんなこと、拒むわけないじゃない。
「二輪の花を、私は買うわ」
「一本でいいんだよ?」
あたまにどでかいクエスチョンマークを浮かべる、こなたを私はいつくしみながら、微笑んで――。
「かがみの気持ちに気づいたとき――私、お母さんを思い出したんだよ。
そうだ、昔お父さんと一緒に白いカーネーションをお母さんに贈ったなあって。そう思ったとき、お母さんが笑った気がした」
「そっか」
「もちろん、気のせいだと思うし、かがみは『気が狂った』と思うかもしれないけど」
私は首を大げさにまで横に振る。
「――お母さんが、見守ってくれていた気がするんだ。どこか、遠くのかなた――そう、どこかかなたで。
だから、私の大好きな人から貰ったカーネーションを、お母さんにあげたいなって。お母さんのお墓参りがしたいなって。
でもやっぱり、かがみからの贈りものもほしいから。だから、もう一輪買ってくれないかな?」
「うん、わかった」
「ほんと? ありがと」
こなたは嬉しそうに顔をほころばす。馬鹿。そんなこと、拒むわけないじゃない。
「二輪の花を、私は買うわ」
「一本でいいんだよ?」
あたまにどでかいクエスチョンマークを浮かべる、こなたを私はいつくしみながら、微笑んで――。
「だって、こなたの大切な人だもん。私も一緒にお墓参りしたいよ。
私も一緒にこなたのお母さんにあげたいから。ねえこなた、いいよね?」
こなたが返事の代わりに抱きついてくる。
私は、ともすれば爆発するんじゃないかと思うくらい頬を高潮させながら、こなたを受け入れて――。
「かがみん、大好きだよ」
「うん、私も」
唇いっぱいに広がるこなたの味を、私は精一杯かみ締めた。
私も一緒にこなたのお母さんにあげたいから。ねえこなた、いいよね?」
こなたが返事の代わりに抱きついてくる。
私は、ともすれば爆発するんじゃないかと思うくらい頬を高潮させながら、こなたを受け入れて――。
「かがみん、大好きだよ」
「うん、私も」
唇いっぱいに広がるこなたの味を、私は精一杯かみ締めた。
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- かがみ、聖人君子… -- チャムチロ (2012-10-16 12:48:19)
- 酷い言われよう -- 名無しさん (2008-10-05 12:20:47)
- ゆたか最悪・・ -- 名無しさん (2008-10-03 12:38:30)
- だまれビッチ
アッーされたいか? -- 名無しさん (2008-10-02 20:31:00) - みなみちゃんの一人勝ち -- 名無しさん (2008-08-10 18:30:05)
- 死ねぇぇぇ! -- ムスカ (2008-08-06 16:56:55)
- ゆたか、死んでくれ。 -- 名無しさん (2008-07-31 23:10:39)
- 完結お疲れ様。
いつも、ものすごく楽しく読んでいました。
ゆたかの悪っぷりに、いつもハラハラしていましたが、あまりにも悪に染まっていたがゆえに、最後の最後で、
あっさりと改心したところが、話の流れとして違和感がありました。 -- 名無しさん (2008-07-25 07:20:25) - ゆたかに勝ってほしかったwww -- 名有りさん (2008-07-24 23:08:59)
- ゆたかの赤い悪魔っぷりがよかったwww -- 名無しさん (2008-07-24 22:07:18)
- ハッピーエンドでよかったんだぜ
乙 -- 名無しさん (2008-07-23 13:50:36) - なんだこれは、ドロドロしまくってた割に後味が良すぎるぜ…また最初から読んでみたくなる -- 名無しさん (2008-07-23 05:37:00)
- 鬱展開なのに終わり方の綺麗さが素晴らしい。かがみの受けた心の傷をこなたなら癒してやれるだろう。 -- 名無しさん (2008-07-23 01:29:43)