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愛のギブ・アンド・テイク

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だれでも歓迎! 編集
「ったく…どうしてやまとは×××を○○○する良さがわかんないかなぁ」
こうは呆れたような表情で椅子にもたれかかった。
「先輩!ここはやっぱり△△△な角度から攻めるべきでは?永森先輩は初心者ですから、やはり王道ははずせないかと…」
こうの横に座る黒髪の少女がエールをおくる。
「う~ん…私としては×××で☆☆☆なところから入って欲しいんだけどなー」
「ねぇ」
休日の夜、ファミレスにて行われている電波な会話に終止符を打つべく、私は発言の機会を求めた。
こんな会話してるとこを学校の友人に聞かれたりしてはたまったものではない。
「そろそろさ…BLの話をやめて他の話題にしない?」
「なに言ってるのさ!」
即座に却下された。
「やまとにも我々の活動のすばらしさをわかってもらうため、私たちは積み重ねてきた知識を惜しげもなく提供しているというのに!」
「こうちゃん先輩の言うとおりっス!BLの良さがわからないなんて、人生の半分は損してるっス!」
はぁ…
ガシッ!と握手を交わすこうとその後輩、田村さん、の様子を見て、私は本日何度目になるかわからないため息をついた。
あの同人誌即売会の後、こうはお礼だと言って私と田村さんを近くのファミレスへと誘った。
たしかに食事はこうの奢りだったがそこで待っていたのは、こうと田村さんによる『真夜中バラ色BL講座』だった。
やれ受けだやれ攻めだと、かれこれ三時間近く熱い講演を続ける二人に、私は何度となく話題の方向転換を提案している。
だが一向に受け入れられる気配はなく、二人はますますヒートアップして私を異世界へと引きずり込もうとしている。
「やまとぉ~イベント手伝ってくれるって言ったじゃない~ならば是非この世界の良さをわかってほしくてさぁ~」
「それはそれ、これはこれ。とも言ったと思うけど…」
やはり甘やかしたのは間違いだったのだろうか…
あのとき帰っていれば…
いや、それは言うまい。
できることならば友人として、こうの趣味に理解を示してあげたいが、さすがに男の子同士の恋愛の良さなんて私にはわからない。
「先輩!やはり○○○な切り口から攻めましょう!正攻法でいけば永森先輩だって!」
(はぁ……)
何度ついたかわからないため息をまたひとつ。
この電波講演はまだ続きそうだ…
明日の朝、起きられるかしら…



数日後の放課後、学校帰りに本屋に寄ると、あの時のこうの後輩の子がいた。
何かの雑誌を一心不乱に読んでいて私に気付く様子もない。
(またあの男同士でキスしているような類の雑誌なのかな…)
私はこっそり後ろにまわって、読んでいる雑誌の内容を覗いてみた。
「………」
内容は確かに、キスしているような類のコミック雑誌だった。
ただし、男の子同士ではなく女の子同士で。
可愛らしい女の子同士が唇と唇を軽く触れ合わせるような、なんというか、甘い雰囲気を漂わせるイラストだった。
「ふぅん、こういうのもあるのね…」
「ほわあっ!あ…ああ、どなたかと思えば永森先輩。驚かさないでくださいっス…」
「驚かしたつもりはないんだめど…田村さん、だっけ?」
「はい!腐女子の味方、田村ひよりっス!」
田村さんの口からまたよくわからない単語が出てきた。
「ふじょし?」
「あ~腐った女子と書いて腐女子と読むっス。私やこうちゃん先輩みたいな人を言うっス」
「腐った…」
(こう…いつからあなたは腐ってしまったの…?)
「それにしても…」
私は田村さんが持っている雑誌を見る。
「こういうジャンルもあるのね…」
「ん?」
「女の子同士の…男の子同士だけかと思ったけど」
「ああ、これですか?もちろん!男同士の恋愛が萌えるように、女の子同士の恋愛だって激萌えっス!なんてったって…」
「生産性がない。法的にどうこうできない。それでも好きになる。まさに純粋かつ無上の恋愛だ。とでも言いたいわけ?」
「当たりっス!なんでわかったんっスか?」
「宇宙人が教えてくれたの」
それにしても…
「女の子同士…ね」
「もしかして、興味アリっスか?」
「ん~まあ…」
適当な言葉でごまかすが、実際のところ興味津々だった。
男同士と違って、女の子同士の恋愛は抵抗が少ない。
それどころか、さっきの絵の雰囲気を見る限りでは好みですらある。
「ウチのサークルでも百合な作品は多数扱ってるっスよ」
「百合?」
「女の子同士のジャンルのことっス」
(へぇ…そういう呼び方なんだ。)
「家に行けばそーゆー本もたくさんありますけど…よかったら見にきませんか?」
「え…いいの?」
好都合だと私は思った。
私にはこうの大好きな(笑)BLの良さがわからない。
なんだかんだ言いながらこうと価値観が共有できないことが、私は寂しかった。
だが、男同士はダメでも女の子同士なら理解できるかもしれない。
「じゃあ…お邪魔させてもらうわ」
個人的に惹かれることもあり、私はその申し出をありがたく受け入れた。



「どうぞー散らかってるっスけど」
そうしてやってきた田村さんの部屋は、なんていうか…私のような普通の女の子には異空間のような場所だった。
所狭しと漫画やゲーム、アレな雑誌や、やけに薄くて大きめな本が積んであった。
「…今のこうの部屋もこんななのかしら…」
「こうちゃん先輩はもっとすごいっスよ~私なんかじゃ足元にも及ばないくらいっス」
本棚をガサゴソ漁りながら田村さんは応える。
とりあえず聞かなかったことにしよう。
うん、聞かなかったことにしよう。
大 事 な こ と な の で 二 回 言 い ま し た !
「はい、初心者にはとりあえずこの辺りから読むのをおススメするっス」
そう言って田村さんは、私の目の前に薄くて大きな本をドサッと置いた。
「こんなにあるんだ…」
「意外と需要は多いっスよ。今飲み物もってきますから、適当に読んでてください」
そう言って田村さんが部屋から出て行くと、後には私と薄い本が残された。
「……まぁ、せっかくだから」
私は積まれた本を一冊手に取り、ページを開く。
内容は、お互いを親友だと思っていた2人の女の子が、
いつのまにか相手への気持ちが恋愛感情に変わっていたことに気づきとまどうものの、
互いの気持ちが同じであることを伝え合い、2人は親友から恋人同士になる。
というものだった。
絵やキャラクターの表情とても丁寧に書かれていて、私ともあろうものが感情移入してしまい、少しドキドキしてしまった。
終わりのほうにはキスシーンがあり、そのページだけじっくり味わって読んでしまった。
(私って、キスシーンが好きなのかな…)
「ふぅん…いい仕事するじゃない」
本を閉じ、私は作者に心からの賞賛をおくる。
正直言って、そこいらの少女漫画よりもよっぽど面白かった。
ちょっと冊子が薄いけど。
「ん?」
(これ、さっきの本の続編?)
田村さんが用意してくれた本とは別に、タイトルや絵からして続編と思われる本が本棚にあった。
手に取りページを開いてみる。
恋人同士になった2人はより親密な仲になり、2人でいる時間も増えて楽しい毎日を過ごしていた。
ある日、一人が片方の家に遊びに行った日のこと。
その日はたまたま家に2人以外誰もおらず、2人ともそのことを意識しはじめる。
恋人の部屋で見つめあう2人…
徐々に顔と顔が近づいていく。
(また…キスするのかな…)
急いでページをめくると、私の目に2人がキスしている絵が飛び込んできた。
それも軽いキスではなく、何て言うのか、求め合うような情熱的なキスだった。
「はぁ……ぁ…」
恥ずかしくて一瞬目を逸らすが、はずかしそうな2人の表情やセリフに魅了されてしまい、思わずじっくり見入ってしまう。
『もう一回…しよ?』
「う、うん…」
本のセリフに思わず応えてしまう。
さらにページをめくると、より深いキスをする2人が描かれていた。
互いの舌を絡ませてより深く相手を求めるキスに、私は夢中になってしまう。
「う、わぁ…」
まるで自分が本の人物になったような気分になってしまう。
そして2人は愛おしそうに互いの身体を触り始めた。
そのくすぐったいような甘い感覚に酔いしれ、互いの身体を隠しているものは徐々に少なくなっていく。
ついには二人は生まれたままの姿になり、身体を重ねた。
その姿はとてもエッチで、女の子同士という背徳感がより雰囲気を盛り上げた。
「……ぁ」
いつしか私の手は自分の秘所にのび、下着の上から弄りはじめていた。
「…ん…ぁ」
(やだ…気持ちいい…女の子同士のエッチなシーンを見てて、こんな気分になるなんて…)
『はぁ、ん……好き…好きだよ』
(うわぁ…こんな雰囲気でこんなこと言われたら…私…)
「ん…んんっ」
気持ちいい…自慰の経験はあることはあるが、こんなにも気持ちよくなったのは初めてだ。
私はショーツを脱いで、直接割れ目に指を這わせた。
「は…ぁぁ」
そこはうっすらと湿り気を帯びていた。
私は軽く足を開き、中心にある肉芽を軽く押さえた。
「んうっ!」
ピリピリと電気が流れるような感覚が全身に広がりすごく気持ちいい。
「ぁ…んっ…んっ…あっ」
本のページを捲りながら私は自慰を続けていった。
本の中で、2人の絡みはますます濃厚なものになっていき、読んでいる私を快感の淵に追い詰めていく。
「ん…ああ…だ、めぇ…」
(ああっ、このままだと…いっちゃうっ!)
私が絶頂の訪れを感じ指の動きを早めた、そのときだった。
「先輩?」
ビクッ!!
心臓が飛び出たかと思った。
忘れていたが、ここは田村さんの部屋なのだ。
「あ…あ、これは…っ」
突然の部屋の主の出現に驚き振り返るが、その間も私の指は秘所を弄り続け、容赦のない快感をもたらし続けた。
「ああ…やだ、ちがうの…っ…ああんっ、だめぇ!」
自慰による快感に翻弄され、もはや自分が何を言っているのかさえよくわからない。
場所がどこであろうと、田村さんが見ていようと、気持ちよくなることしか考えられない。
ただ絶頂の頂を目指して駆け上っていく。
「はぁ…はぁっ!だめぇ…あっ…あ……え?」
私の身体を満たし続けていた快感が急に消えていく。
見ると田村さんが私の手を掴んでいた。
「やだ、離してっ!…ぁぁ…やだぁ……」
振りほどこうとするが、私の身体は自らが与えた快感によってふにゃふにゃになってしまい力が入らない。
「だめっスよ、永森せんぱ~い。後輩の部屋でこ~んないけないコトしちゃあ。
しかも18禁の棚にある本、勝手に読んじゃったんっスね~」
「ううっ、ごめんなさぁい…謝るから、手を離して…」
私はいやらしく笑う田村さんに涙を浮かべて懇願する。
「自分でシなくても…」
田村さんはそっと私の秘所に手を伸ばした。
「私がシてあげるっすよ」
「ふぁっ!」
田村さんの指が私の割れ目を擦ると、再び強烈な快感が私の身体を支配した。
「あっ…あっ…ああっ」
「すごいっスね~ぐしょぐしょじゃないっスか」
「ああっ…言わないでぇ」
自分でシたときよも遥かに強い快感に打ちのめされ、私はたちまち絶頂付近まで押し上げられる。
「ああっ!イク…イク!あっ…あ…ぁぁ」
しかし、田村さんは私が絶頂を迎える直前で指の動きを止めてしまう。
「は…ぁ…あ…どうして…んあっ!」
少し熱が引いたところでまた激しく指が動き出す。
「あっ!あ…ふぁぁっ!」
(気持ちいい…もっと…もっと)
「先輩…腰が動いてるっス…イヤラシイっスねぇ」
「あ…だって…気持ち…ぃ…ああっ」
濡れそぼった秘所からはくちゅくちゅといやらしい水音が響き、私の羞恥心と性感を煽っていく。
「あ…あ…イク…イっちゃ…あっ!あ……」
またしてもイク直前で指は動かなくなり、私は火照った身体を持て余してしまう。
「田村さぁん…お願い…イカせてぇ…」
「イカせて?それが人にモノを頼む態度っスか?」
一瞬私は躊躇したが、下半身の疼きの前に私のプライドは粉々に砕け散った。
「ひより様…お願いします…イカせてください………お願いですからぁ!」
私の心が快感に屈し、堕ちたのを確認して、田村さんは優しく微笑んだ。
「二つほど約束してくれたら…イカせてあげるっス」
「する…約束するからぁ…」
「先輩は、自分が百合の世界に目覚めてしまったことを認めること。
もう一つは、私たちのサークルに入ってくれること」
「はい…約束、します……」
「じゃあ今から手を離すから、ハダカになって宣言してください」
そう言って田村さんは私の腕を開放する。
私は田村さんに言われたとおり、着ているものを脱ぎ捨てた。
「綺麗な身体っスね~」
「あんまり…見ないで…」
肌は火照って桜色にそまり、乳首はツンと尖って自己主張している。
誰が見ても発情してしまっているのは明白だ。
「隠しちゃダメっすよ」
「ぅぅ…」
こんなことをしなくても、手が自由になったのだからさっさと自分でシてしまえばいいのだが、
甘い誘惑に囚われた私にはそんなこともわからず田村さんの命令に従ってしまう。
「私、永森やまとは…女の子同士の恋愛の素晴らしさに…目覚めてしまいました……。
これからは…田村さん達のサークルに、入る…ことを…約束します」
「ふふ…よくできました」
天使のような悪魔の微笑みをうかべて、田村さんは私の秘所に手をのばす。
「ご褒美っスよ」
そしてびしょ濡れになっている私の秘所を人差し指で弄り始めた。
「ふぇ?ひゃ…あっ…ああん」
焦らされて敏感になった秘所は田村さんの指に素直に反応し、強烈な快感をもたらした。
「女の子はここがいいんっスよね~」
そう言って田村さんはぷっくりと充血した突起に指をのばす。
「ふぁぁっ!あっ…ああっ!」
そこに触れられた瞬間、電気のような快感が身体を駆け巡る。
「こっちはどうっスか?」
言いながら田村さんは胸をやわやわと揉み始めた。
「ふぁっ!あっ…あっ」
甘い快感が全身を満たし、私の心をトロトロに溶かしていく。
だらしなく開いた口からはよだれが垂れはじめていた。
「くすっ」
田村さんはそっと指でよだれをすくって自分の口に含んだ。
「はぁっ…田村さん…キス…してぇ」
先ほどの本のキスを思い出してしまい、私は思わずおねだりしてしまう。
田村さんは何も言わずにめがねをはずし、透き通った瞳で私を見つめてこう言った。
「やまと…目を閉じて」
その一言は私の心を撃墜した。
そっと目を閉じると、唇を甘い感触が満たした。
その感触は全身を巡り、それまで感じていた快感を何倍にも増幅させた。
「っ!~~~~っ~~~っ!!」
唇をふさがれた私は喘ぎ声すらあげることができず、逃がすことができなくなった快感は私を楽園へと導いた。
「っ~~~~ぷはっ!あああっ!イクっ!イっちゃう!あ、あああああああぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
圧倒的な快感に飲み込まれ、私はなにも考えられなくなった。



数ヵ月後…
私とこうと田村さんは、コミケとかいう大きな同人誌即売会に来ていた。
何十万単位の参加者がいると聞かされているこのイベント会場は異様な熱気に包まれ、いるだけで体力を消耗してしまう。
本来ならば私がこのようなイベントを進んで手伝うはずなどないのだが…
「いや~まさかやまとがこんなに精力的に手伝ってくれるとは思わなかったわ~感謝感謝!」
私はこのイベントのために同人誌を作成する2人を手伝い、今もこうして売り子として参加している。
何日も徹夜する二人に付き合ったせいで、私もここ数日ロクに寝ていない。
ここまでして二人を手伝うのにはワケがある。
「こうちゃん先輩、勧誘した私の手柄も忘れないでくださいっス」
「忘れてないよぉ~しっかし、あのやまとをここまで変えるなんて…ひよりん、何て言って勧誘したのさ」
「ふっふっふ~それはっスね~」
「た、田村さん…それは秘密にするって…」
「わかってるっスよぉ~」
あの一件以来、私は田村さんに頭が上がらない。
禁断の蜜の味を知ってしまった私は、身体を持て余すたびに田村さんに慰めてもらっている。
その見返りとして、このようなイベントに駆り出されているわけなのだ。
「頑張るっスよ先輩!完売したら素敵なごほうびが待ってるっスからね!」
ごくっ
“ごほうび”と聞いて、一週間ほど前にメイド服を着てご奉仕をさせられたときの感覚がよみがえってきて、女の子の部分が軽く疼いた。
「えー?ひよりーん、やまとにだけごほうびってなにさー」
「…ま、適当に頑張るわ」
叫ぶこうを華麗にスルーし、表面上はそっけなく返事する。
私は田村さんに身体を慰めてもらい、その見返りとして労働力を提供する。
だが身体を慰めてもらうのなんて、誰でもいいというわけではない。
私の心を撃墜した田村さんだからこそお願いできるのだ。
愛のギブアンドテイクな関係…
こういうのもいいかもしれないなと、田村さんの楽しそうな横顔を見ながら私は思うのだった。

(fin)











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  • Sなひよりんはちょっと苦手です -- らきすた (2010-03-15 02:10:39)
  • ひより×やまと…新鮮でいいですね~!GJです 次作期待しています! …途中まで何を勘違いしてたのかこう×やまとだと思って読んd( -- 名無しさん (2009-02-09 09:04:45)
  • 俺、実はかなりやまとが好きなんだよね!! -- 15 (2009-02-05 18:34:16)

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