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(こなた視点)
長い冬の寒さに耐え抜いた全ての植物達が、一斉に自己の存在を誇示している4月初旬。
私とゆーちゃんは、満開近くまで開いた川沿いの桜並木を歩いていた。
私とゆーちゃんは、満開近くまで開いた川沿いの桜並木を歩いていた。
堤防上の道をゆっくりと進んでいくと、多数の屋台が視界に入ってくる。
行き交う人の密度が急に濃くなり、同時に楽しげな喧騒が耳朶に届いてくる。
屋台に並んでいる品々を眺めていると、傍らを歩く少女が尋ねてきた。
「こなたお姉ちゃん。綿菓子、買ってもいい? 」
「いいよん」
綿菓子を嬉しそうに買っているゆーちゃんの後ろ姿は、どうみても小学生にしか
見えなかったけれど、本人には決して言うことはできない。
ゆーちゃんは、白いふわふわとした塊を、はふはふと言いながら食べ始める。
しかし、綿菓子は、彼女の小さな口と比べるといかにも大きかった。
行き交う人の密度が急に濃くなり、同時に楽しげな喧騒が耳朶に届いてくる。
屋台に並んでいる品々を眺めていると、傍らを歩く少女が尋ねてきた。
「こなたお姉ちゃん。綿菓子、買ってもいい? 」
「いいよん」
綿菓子を嬉しそうに買っているゆーちゃんの後ろ姿は、どうみても小学生にしか
見えなかったけれど、本人には決して言うことはできない。
ゆーちゃんは、白いふわふわとした塊を、はふはふと言いながら食べ始める。
しかし、綿菓子は、彼女の小さな口と比べるといかにも大きかった。
「ゆーちゃん」
「なあに? こなたお姉ちゃん」
「顔に、ついているよ」
「え?、ええっ!? 」
慌てて首を左右に振るけれど、生憎、綿菓子と手提げ袋で、彼女の両手は
塞がってしまっている。
「ちょっと、じっとしていてね」
私は、苦笑を浮かべながら近づいて、鼻の上にくっついていた白いかたまりを、
口で掬い取ってあげた。
「なあに? こなたお姉ちゃん」
「顔に、ついているよ」
「え?、ええっ!? 」
慌てて首を左右に振るけれど、生憎、綿菓子と手提げ袋で、彼女の両手は
塞がってしまっている。
「ちょっと、じっとしていてね」
私は、苦笑を浮かべながら近づいて、鼻の上にくっついていた白いかたまりを、
口で掬い取ってあげた。
「とれたよ」
「あ、ありがとう 」
「ゆーちゃんはやっぱり萌えるねえ」
私は、ゆーちゃんの頭を撫でながら笑みをみせる。
「もう、子供扱いしないでよお」
頬を風船のように膨らませて、不満そうな声を出したけれども、どんな表情でも
可愛らしく思えてしまう。
「あ、ありがとう 」
「ゆーちゃんはやっぱり萌えるねえ」
私は、ゆーちゃんの頭を撫でながら笑みをみせる。
「もう、子供扱いしないでよお」
頬を風船のように膨らませて、不満そうな声を出したけれども、どんな表情でも
可愛らしく思えてしまう。
「綿菓子を鼻にくっつけている子が、大人って言ってもねえ」
「ううっ、お姉ちゃんのいじわるっ! 」
「ごめん、ごめん」
本当に子供っぽいのは、ゆーちゃんではなくて私の方かもしれなかった。
「ううっ、お姉ちゃんのいじわるっ! 」
「ごめん、ごめん」
本当に子供っぽいのは、ゆーちゃんではなくて私の方かもしれなかった。
無音で舞う、無数の花びらが、春の日差しを浴びて輝きを放っている。
一年で今の時期しか見ることができない、美しくて儚い景色を眺めながら、
私達は、川沿いの道を上流に向かって歩いていく。
川幅はかなり狭くて、両岸から覆うように伸びた枝から咲いた花が、
水面上を覆い尽くしてしまい、幻想的な雰囲気が醸し出されている。
一年で今の時期しか見ることができない、美しくて儚い景色を眺めながら、
私達は、川沿いの道を上流に向かって歩いていく。
川幅はかなり狭くて、両岸から覆うように伸びた枝から咲いた花が、
水面上を覆い尽くしてしまい、幻想的な雰囲気が醸し出されている。
桜並木の半ばまで歩いた時に、私はゆーちゃんに声をかけた。
「そろそろ、お昼にしよっか」
「うん。こなたお姉ちゃん」
行き交う人の流れから外れて、二人はゆっくりと堤防を降りていき、
水面にほど近い場所でビニールシートを広げる。
見上げると空は濃密な桃色で覆われており、暫し、圧倒されてしまう。
「そろそろ、お昼にしよっか」
「うん。こなたお姉ちゃん」
行き交う人の流れから外れて、二人はゆっくりと堤防を降りていき、
水面にほど近い場所でビニールシートを広げる。
見上げると空は濃密な桃色で覆われており、暫し、圧倒されてしまう。
「お姉ちゃん。あーんして」
可愛らしい声に振り返ると、ゆーちゃんが満面の笑みを浮かべながら、
玉子焼きを差し出していた。
反射的に開いた口の中に入れると、ほんのりした甘味がひろがってくる。
「美味しいよ。ゆーちゃん」
「ありがとう。こなたお姉ちゃん」
ゆーちゃんは、全てを魅了するような笑顔をみせてくれた。
可愛らしい声に振り返ると、ゆーちゃんが満面の笑みを浮かべながら、
玉子焼きを差し出していた。
反射的に開いた口の中に入れると、ほんのりした甘味がひろがってくる。
「美味しいよ。ゆーちゃん」
「ありがとう。こなたお姉ちゃん」
ゆーちゃんは、全てを魅了するような笑顔をみせてくれた。
「どうしたの? お姉ちゃん? 」
ゆーちゃんは私の変化に敏感だ。
あくびを噛み殺し始めた私に向かって、心配そうな声をかけてくる。
「いや、ちょっと眠気がね…… 」
私は言葉を濁した。
デートの最中に眠ってしまうのは、いくらなんでもまずいだろうと思ったから。
ゆーちゃんは私の変化に敏感だ。
あくびを噛み殺し始めた私に向かって、心配そうな声をかけてくる。
「いや、ちょっと眠気がね…… 」
私は言葉を濁した。
デートの最中に眠ってしまうのは、いくらなんでもまずいだろうと思ったから。
「ごめんね。お姉ちゃん。疲れているのに無理に誘っちゃって」
ゆーちゃんは申し訳なさそうに謝ったが、却って罪悪感がわいてしまう。
「ううん。気にしないで」
「あの、それでね。こなたお姉ちゃん」
「なあに」
ゆーちゃんは少し恥ずかしそうにしながら、正座になって言葉を紡ぐ。
「もし、よかったら私の膝、つかって欲しいの」
ゆーちゃんは申し訳なさそうに謝ったが、却って罪悪感がわいてしまう。
「ううん。気にしないで」
「あの、それでね。こなたお姉ちゃん」
「なあに」
ゆーちゃんは少し恥ずかしそうにしながら、正座になって言葉を紡ぐ。
「もし、よかったら私の膝、つかって欲しいの」
「本当に良いの? 」
「うん。いいから」
「ありがと。ゆーちゃん」
私は、身体を横に倒してから、ゆーちゃんの膝の上に頭を乗せた。
スカートの布地越しに、ひんやりとした太腿の感触が頬に伝わり、とても心地良い。
「うん。いいから」
「ありがと。ゆーちゃん」
私は、身体を横に倒してから、ゆーちゃんの膝の上に頭を乗せた。
スカートの布地越しに、ひんやりとした太腿の感触が頬に伝わり、とても心地良い。
見上げると、ゆーちゃんの髪とあどけない顔が間近に迫って鼓動が速くなってしまう。
「こなた…… お姉ちゃん? 」
「ゆーちゃんが可愛すぎて眠れない」
私は、何を言っているのだろう?
「え…… そんな」
戸惑っているゆーちゃんを気にせずに、私は頼みごとを口にする。
「良く眠れる『おまじない』してくれるかな? 」
「おまじない? 」
「そだよ」
ほんの少しだけ、ゆーちゃんは考え込んでいた。
しかし、程なく言葉の意図を察してくれて、木漏れ日のような微笑みを浮かべながら
頷いてくれる。
「うん。いいよ」
「ありがと」
ゆっくりと瞼を閉じて数秒後……
「こなた…… お姉ちゃん? 」
「ゆーちゃんが可愛すぎて眠れない」
私は、何を言っているのだろう?
「え…… そんな」
戸惑っているゆーちゃんを気にせずに、私は頼みごとを口にする。
「良く眠れる『おまじない』してくれるかな? 」
「おまじない? 」
「そだよ」
ほんの少しだけ、ゆーちゃんは考え込んでいた。
しかし、程なく言葉の意図を察してくれて、木漏れ日のような微笑みを浮かべながら
頷いてくれる。
「うん。いいよ」
「ありがと」
ゆっくりと瞼を閉じて数秒後……
温かくて柔らかい感触が、確かに私の口もとに伝わった。
(了)
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- ↓↓どんだけ〜 -- 名無しさん (2010-04-25 01:41:42)
- ↓どんだけ〜 -- 名無しさん (2010-04-06 23:09:41)
- ちょっと!
これじゃみなみちゃん達の苦労が無駄に・・・
こなた&ゆたか僕はお前らを許さない!!!! -- みなゆたが大好き (2010-04-05 04:19:43) - 名古屋。
にしても幸せそうだなあ……これで終わるのかな……………… -- 名無しさん (2008-05-08 22:11:09) - そいや、二人は今何処に住んでるんだっけ? -- 名無しさん (2008-04-12 16:53:46)
- これはいいほのぼの -- 名無しさん (2008-04-12 14:34:13)