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コワレルセカイ★4\月曜日、-黒に溶けゆく-

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だれでも歓迎! 編集
 --7:25
窓からは朝の日差しが降りそそいでいるみたいだ
……熱い
どうやら私は毛布に包まっていたらしい、ベットにも入っていなかったみたいだ
自分がカーペットが敷いてある床に体育座りをしていることに気付いた
…何でこんなところで寝てたんだろう?


コワレルセカイ


「今日…何曜日だっけ」
眠たい目を擦りながらTVの電源を入れる私
〈ミーちゃんははんにんがわかったのかい?〉
〈はい、わかっちゃいました…はんにんは―〉
「…あれ?」
今やっているアニメは…確か[名探偵バルサミコ酢]だ
この前から始まったアニメで確か月曜から金曜日にやっている―とかゆたかが言っていた
「……!」
私は急いで1階に降り、玄関から新聞を抜き取り曜日を確認した
「な…月曜…日?…どういう…?」
……落ち着こう…深呼吸をして、、落ち着いて整理しよう…土曜日はゆたかとシて、ゆたかを見送って、、

そうだ…あいつの言葉にそそのかされて、、ゆたかに酷い言葉を―

ということは私はあいつに怯えて1日半も―?
〈まもなく7時30分です、それでは占いコーナーに―〉
TVからは女子アナウンサーの爽やかな顔と声が響く
「…もうこんな時間!?、、急がないと…」
急いで制服に着替え勢いよく玄関を飛び出す

…どうしよう、、、どうしたら―…?
早く、早くゆたかに会って謝らないと…
私は走る、全力で、必死に、泣きそうになりながら
交通機関は使わなかった、待たされるのが嫌だったからだ
今は、信じられるのは自分だけだから―
「あっ、ごめんなさい…っ」
勢いよく走りすぎて人にぶつかりそうになる
それでもゆたかに会いたい一心で、ただそれだけを思いながら足を進める
…うん………でも、大丈夫
…大丈夫……だろう…
ゆたかのことだから表向きは元気な表情で登校してくるに違いない
うん、そうだ、きっと…っ
挨拶だけはするんだろうな…ゆたか、、、でもそれだけなんだろうけど…

…どうやって謝ろう?
うーん、、そうだなぁ…
ゆたかと2人きりでお昼ご飯を食べようかな?
…でも朝食べて無いし…それだけで終わりそうだ
ゆたかを保健室に送る途中で謝ろうか?
…いや、、行かないと怒って手を払うかもしれない
……とにかく無理矢理にでも2人きりになれる場所に連れて行ってゆたかに全部話そう
…信じてもらえないかもしれないけど…
でも話した方がいい……ゆたかとなら…2人ならきっと……っ
今度は間違えないようにしないと…
そしてゆたかに許して貰った後は…外でするんだ
恥ずかしいけど…そういう体験もいいかもしれない
いや、、早すぎるかもしれないから止めておこうかな…ゆたかの体の事もあるし…

そうこうしている内に学校に近付いてきた
もうすぐだ…もうすぐ会えるっ、ゆたかにっ…
どくんっ!、どくんっ!、どくんっ!、どくんっ!
玄関に入っただけで心臓の鼓動が激しくなる
「っ…はぁ…はぁ…」
教室までもうひと走りだ…
ゆたかはどんな顔をしているだろう?
拗ねているのかな?、いつもと変わらない顔を装っているのかな?、膨れているのかな?
言葉は?、態度は?、視線は?、口調は?…
考えただけで更に心臓がバクバクと激しく動く
待っててゆたか、もうすぐだから…もうすぐ謝れるから…っ
ガラガラっ!
勢いよく、壊れるくらいの勢いで教室のドアを開けた

 --8:04
「雨々ふれふれ、もっとデレ!、なんてどうかな?」
「そレどんなタイトルですカ…」
「くぅ…じゃあタイトルを後に回してキャッチコピーから―」
鞄からドリンクを取り出して喉に水分を与え、教室を見回す
…まだ、来てない…のかな
「じゃあ、、、会ったことのない人に会った、とかどうっスか?」
「ひよりー、それムジュンしてまスよ」
「いや、だからそれは―…あ、、おはようっス、岩崎さん」
「オハヨウでス、みなみ」
教室に入ると田村さんとパティが話し合っていた
相変わらず来るのが早いなぁ…

「…おはよう」
ゆたかはもうそろそろだろうか
会ったらどう言葉をかけよう?
「あ~!、、今はタイトルとキャッチコピーは置いといてぇっ」
「エー…」
「置いといて!、やっぱりカップリングと内容から―」
「マ、まダ決めてナイってことハ全然描いてないんでスカ!?」
「…あー…うん、明後日が締め切り、英語で言うとジ・エンド……ハ…ハ、ハハ」
「……ヒヨリ、ファイナル調子ぶっこき過ぎたんじゃナいでスか」
…この2人は何を話しているんだろう、、部活動の事みたいだけど
「っじゃあ、記憶喪失モノでどうだァァァァァ!!!」
「またデスかァァァァァ!?!」
「叫ばないでください」
「「すみません…」」

「ほら、勉強してる人に怒られたじゃないスかっ」
「ソレはひよりが―…分かッタでス、今日は学校ノ近くに泊まりマショウ、ファイナル徹夜でス」
「いーじゃん、平成ライダーだってファイナル何度も―…って、え?」
「死ヌ時は一緒デス!」
「ちょ、パティさん、話をオートで進めないふぇいただけますか…」
それにしても―
「ゆたか…遅いな…」
「え、岩崎さん知らないんスか?」
「な、何が?」
突然田村さんに話しかけられ私はびっくりした

「小早川さん…少しの間学校に来れなくなったって」

「なんでも土曜ぐらいから急に具合が悪くなったらしくて…でせきとかなんか色々と続いてるらしいんスよ」
「デ、コナタも付キ添って休ミをとってイルみたいデスよ」

え?
…何を……
何を…言ってるの?
体調が?、悪くなっ…た?
誰が?……ゆたかが?
休…みで…
誰のせい?、誰が…

…―私だ

「…岩崎さんが知らないとは思わなかったっス」
「ヒヨリ、ソんな言い方ハ…みなみ?」
私が…ゆたかを追い込んだんだ
あの電話で…
その日に謝らなかったから
休…む?
何日間?……ずっと?
「いや…あ…あ……」
がくんっ
急に力が抜けその場に崩れるようにへたりこむ私

「ちょっ…どうしたんスか!?」
「私が…私が……」
視界が歪む
“ゆたか”
その名前がその文字だけが浮かんでは消える
ゆたかが学校を休むほど、私は…酷いことを……
どれくらいの具合なの?
どれくらいの…どれだけ……
…会わないと、ゆたかに会って謝らないと…
ごめんなさいって…そして真実を…
「いかなきゃ…」
「へ?…行くって―」
私は教室を飛び出した
「ちょっ!もう授業が!岩崎さん!?、岩崎さん?!」
「…行っチャいまシタね」
その直後あいつ…高良ゆうきと目があった
『あ…』
この女もだ…!
この女の仲間のせいで私はっ!
だけどかまってる暇は無い…早くゆたかにっ…

 --10:01
「はー、はー、はー、はー…」
ゆたか…
ゆたか……!
もう少しで泉先輩の家だ
〔ゆたかに会って謝る〕その一心だけでふらふらになりながらも走る、足を動かす
早く…早くゆたかに会わないと……私はっ…
もうすぐだ…もうすぐっ……
もうすぐ会える…、会って謝る、あいつのことを話す…
会って謝る、あいつのことを話す…
何度も同じ言葉を脳内で反芻した

呼び鈴を押さないと…
ゆたか…
あぁ、ゆたか…
第一声はどうしよう
おはようかな?、ごめんなさいかな?
どうやって話そうか…
がちゃ
そう思っていた時、玄関が開き泉先輩が出て来た

「………」
「泉…先輩……ゆたかに会わせてください……」
「…どうして?」
「……ゆたかは中にいるんですよね、入りま―」
私は格子に手をかける
「…家に勝手に入らないで」
それは私が知っている今までの泉先輩の声じゃなかった
そう、これは…〈怒り〉
「…あの」
「…確かにゆたかは部屋にいる、けど会わせない」
「どうして…」
「どうして?…自分が一番分かってるんじゃないの、ねぇ、岩崎さん?」
「それは…それは!も、、さくらが!」
「どうして関係ない人の名前が出てくるの?、あなたがしたことと関係ないでしょ?」
「聞いてくださいっ!私はあいつに―」
「言い訳は聞きたくない…」
「言い訳じゃっ…私はあいつに…」

「……全部聞いた」
「…え?」
「ゆーちゃんに…ゆたかに全部、あなたが言った・やった事全部聞いた」
「ゆたかに会わせてくださいっ!…そしたら―」
「…昨日も来れたはずなのにね?」
「それは…」
「……もう言うよ、ゆたかは2度と会いたくないって言ってる」

…今…この人は何て言った?
「聞こえなかった?、もう1度言おうか?」
「……嘘…嘘ですっ!ゆたかは私が好きなんです!そんなこと言うはずが!!別れるはずがっ!」
「…っ…言ってることが矛盾してるよ、自分から離したんでしょ?」
「…あ……」
「…もういい…あぁもういいよ、もういい…2度とこの家に・私に・ゆたかに・近付かないで」
「……待ってくださいっ」
「さよなら」
「…待ってっ!、待ってください!」
私は柵にぶつかりながらも叫ぶ

玄関が閉まる
閉まるスピードはやけに遅く見えた
印象に残っているのは泉先輩の今までに見たことも無い冷めた視線
先輩は何か言いたげだったけど、それを口にしないまま扉は閉まる
バっタンっ!!
直後、がちゃん!
と言う音がした、鍵を締める音だ

私にはその音が自分のセカイが崩れる音にも聞こえた


 --15:04
ここは何処なんだろう?
…分からない
どこを歩いてるんだろう?
…分からない
とにかく歩きたい、歩いて忘れたい
立ち止まると余計なことを考えそうだから

私はふらふらになりながら歩く
「ここ…商店街なんだ…」
商店街はにぎわっているようだった
…何でにぎわっているんだろうとかどうでもいいや
がやがや…
近くのお店からは音楽が聞こえる…なんの曲だろう

“見知らぬ恐怖に足を取られて
 誰も信じられない
 そんな姿をずっと見つめながら
 Breathe a sigh?”

ドンっ!
曲に気を取られて私は電柱にぶつかり倒れてしまった
何でこんなところに?、そうか、足がもたれて自分から…
どうして……何でこうなったんだろう
私が何をしたんだろう?
私は悪いことをしたの?
ただ私はゆたかのそばにいたかった、ただ…それだけなのに
何で…何で!どうしてっ!?

“強さ溺れるあまり
  悪夢が始まるような
  引きずり込まれてしまう
 仕組まれたTrap”

嫌……嫌だ…あいつに…あんな女に…!あんな女なんかにっっ…!

カランっ!

足に何かが当たった
それは足に当たってころころと地面に転がっていく
視線でそれを追った私は、それを手に取ってみる
……あぁ…
…そっかぁ
なんだ、簡単な方法があったじゃない
あはっ…あははははははははははははははははははははははははははははははははははは
はははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
はははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは

“耳を澄まして聞き取れ
1秒後に起こる未来”

「大丈夫かい?」
ぶつかって転んだ私を心配したのか男の人が私に近付いてきた
「…大丈夫……ですから」
「でも―…」
「…邪魔しないで…ください、、ふふ、、やっと、やっと―方法が見つかったんです」
そう言って私は立ち上がり転がっていた“それ”―先の尖った鉄パイプを杖変わりに歩いていく

  “力だけに囚われて
 自由忘れた瞬間に
 飲み込まれて行くような”


★4\月曜日、-黒に溶けゆく-


声がした
それはよぉく耳を傾けないと聞こえない様な微かな呟きだった
力が欲しかった
そう、冷静冷徹にただ目的の為だけに動く心、そしてそれを実行に移す意志―

――この時はこれが後々あんな事になるなんて思っても…いや…考える余裕が無かったんだ
「ゆたかぁ…もうすぐまた一緒になれるからね…だから、まずは―」

“もう逃げられない Innocent trap”



















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  • まさか、ここでInnocent trapの歌詞を見るとは…


    いつも楽しく読ませてもらっています! -- 名無しさん (2010-07-18 15:45:35)
  • 前の作品の続きですね!!
    毎回楽しくみさせてもらってます(^^)
    次の作品も楽しみにしてます がんばってください -- オビ下チェックは基本 (2009-05-21 16:47:23)

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