「ねぇつかさ、それサボテン?」
「だよー。ゆきちゃんに貰ったの」
「ふぅん…サボテンねぇ」
「私に似合うからだってー」
「あぁ、納得したわ」
「あはは。この子ね、なかなか花が咲かないんだってー」
「まあサボテンだからね」
「それでね、花が咲いてる所を見ると願いが叶うんだって」
「へぇ…それ、何てサボテン?」
「えっとね、確か…」
「だよー。ゆきちゃんに貰ったの」
「ふぅん…サボテンねぇ」
「私に似合うからだってー」
「あぁ、納得したわ」
「あはは。この子ね、なかなか花が咲かないんだってー」
「まあサボテンだからね」
「それでね、花が咲いてる所を見ると願いが叶うんだって」
「へぇ…それ、何てサボテン?」
「えっとね、確か…」
『月下美人』
最近、何故か無性に寂しくなる
高校にいた頃はこんな事無かった
「みんなに会いたいなあ…」
頬杖をついて、ゆきちゃんから貰ったサボテンのツボミを眺める
パティシエの専門学校に通い出してから、ほとんどどみんなと会ってない
お姉ちゃんは大学の近くで一人暮らしを初めてしまったし、ゆきちゃんも学校が忙しいみたい
こなちゃんだけはあんまり変わらないな、と思ってちょっと笑った
でもまた直ぐに、胸の奥が切なくなる
みんなに会いたい
けど邪魔しちゃいけない
でも、やっぱり会いたい
高校にいた頃はこんな事無かった
「みんなに会いたいなあ…」
頬杖をついて、ゆきちゃんから貰ったサボテンのツボミを眺める
パティシエの専門学校に通い出してから、ほとんどどみんなと会ってない
お姉ちゃんは大学の近くで一人暮らしを初めてしまったし、ゆきちゃんも学校が忙しいみたい
こなちゃんだけはあんまり変わらないな、と思ってちょっと笑った
でもまた直ぐに、胸の奥が切なくなる
みんなに会いたい
けど邪魔しちゃいけない
でも、やっぱり会いたい
どうしようもなくなって、涙が浮かんできた
私はいつもこうだ
自分じゃ何もできない
でも今は、助けてくれる人もいない
寂しくて、溢れだしそうな涙を堪えるために、枕に顔を押し付けて
私はいつもこうだ
自分じゃ何もできない
でも今は、助けてくれる人もいない
寂しくて、溢れだしそうな涙を堪えるために、枕に顔を押し付けて
とつぜん、携帯が鳴った
「誰だろ…もしもし?」
『つーかさっ元気無いねーどしたの?』
「…こなちゃん?」
『YES.I.AM!!』
ちっちっちっ、って舌打ちが聞こえる
ほんと、変わらないね
「久しぶりだね。どうしたの?」
『いやさー、なんかみんなに会いたくなってね?つかさも寂しいかなってさ。そんで、明後日の日曜空いてる?』
「っ!?空いてるっ!!」
『おっけーい、かがみんとみゆきさんも来れるから、これで全員だ』
「みんな、来れるの?」
『久しぶりにプチ同窓会ってねー…つかさ?ほんとどったの?』
「なんでも、ない。大丈夫、なんでもないんだよ」 もう涙を堪えるなんて無理だった
ぼやけて見えるサボテンの花に、私はみんなの優しさにちょっぴり微笑んだ
『つーかさっ元気無いねーどしたの?』
「…こなちゃん?」
『YES.I.AM!!』
ちっちっちっ、って舌打ちが聞こえる
ほんと、変わらないね
「久しぶりだね。どうしたの?」
『いやさー、なんかみんなに会いたくなってね?つかさも寂しいかなってさ。そんで、明後日の日曜空いてる?』
「っ!?空いてるっ!!」
『おっけーい、かがみんとみゆきさんも来れるから、これで全員だ』
「みんな、来れるの?」
『久しぶりにプチ同窓会ってねー…つかさ?ほんとどったの?』
「なんでも、ない。大丈夫、なんでもないんだよ」 もう涙を堪えるなんて無理だった
ぼやけて見えるサボテンの花に、私はみんなの優しさにちょっぴり微笑んだ
―月の夜にしか咲かないサボテンの花は
―幸せを運ぶと言われています
―だからつかささんに、この子をプレゼントさせてください
―みんな、幸せになれますように
―幸せを運ぶと言われています
―だからつかささんに、この子をプレゼントさせてください
―みんな、幸せになれますように