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お勉強(プロローグ)

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  7月6日 22:20 こなたの家

「えーと、あれもあれも用意したし、あとは…っと」
こなたは、自分の部屋の床にて、どこか旅行にでも行くかのような荷物の準備していた。
いや、本当に旅行に行くとかいうわけではないのだが。
 そのとき、こなたの家の電話が鳴った。子機を使ってこなたが出る。
「はい、泉です」
『おっす、こなた。早速だけど、明日何時ごろ来るの?』
「そだね、2時ぐらいかな。 ―――夜中の」
『…えっと、…昼の、だよな?』
「なに?ホントに夜中2時がよかった?かがみもなかなか無茶なこと言うね~。いくらプレゼントが
待ちきれないからって」
『おい待て、なんで私の発言はそんな歪んで捉えられてるんだ?』
「それがツンデレの宿命ってやつだよ」
『あっそ。あんたがそう言うんなら、つかさ特製クッキー、こなたの分はなしで、ってことで―――』
「あうぅ、そ、それはご勘弁をぉ」
『じゃ2時ね。みゆきさんも一緒に来るの?』」
「うんその予定~。」
『わかった。じゃ明日ね』
明日、7月7日は、かがみとつかさの誕生日。しかも今年は、その日が土曜日ときている。なら
土日は柊家で夜通し遊ぶか!という流れになるのをこなたは期待したのだが…、現実は甘くない。
なにしろ、週があけるとすぐに期末試験。そして、それを乗り越えても次の土日には全国模試が
待っているのだ。仮にも受験生の肩書きを持つこなたたちは、遊んでばかりもいられない。
 そこで、泊まりで勉強会(含む誕生会)を行うことになったのだ。もっとも、その目的(前者)が
まともに達成されるかどうかは微妙な気もするのだが…。

 かがみとの電話を終えたこなたは、次にみゆきに電話をかけた。
『はい、高良です。――泉さん?』
「みゆきさーん、明日だけど、1時に糟日部駅の西口ってことで」

(あの二人もついに18歳。ついにきたか、このときが…。ついに、あの長かった封印の時間が…)
みゆきとの電話を終えたこなたは、一人で感慨に耽っていた。そして、紙袋から丁寧に包装された
「モノ」を取り出し、しばらく見つめてから、また紙袋の中にしまった。


お勉強」に続く



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