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2nd STAGE

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「おーす、こなた、ってあんた大丈夫?」
 今朝のこなたはいつも以上にふらふらだった。
「か、かがみ、私はもうダメだ、どうか私の代わりにバラモスを……」
「はいはいオルテガオルテガ。まだ大丈夫そうね。つかさ、行くわよ。」
「え?こなちゃん置いてっちゃうの?」
「かがみ、君がそこまで薄情とは思ってなかったよ……」
「ったく、しょうがないわね。」
 と言って、私はこなたの襟首をつかんで引きずって行く。
「あわゎゎゎ……」



「2nd STAGE」



 昼休み。私はいつものように授業が終わってすぐこなたの教室へ向かう。
 向かう途中、ふと、こなたのことを考えてみる。
(あいつ、今朝はいつも以上にやつれてたけど大丈夫だったかな?やっぱり襟首引っ張ったのは可哀相だったか)

 案の定、教室ヘ行くと元気になったこなたがいた。
「かがみ~、今朝はひどいよ!人を物みたいに扱って!」
「……ごめん、こなた。」
 その言葉にこなたは驚く。
「かがみ、熱でもあるの?」
「いや、無いけどさ、今朝襟首引っ張ったのは少しひどかったかなって思って。」
「ぐっ、かがみめ、こんなところでデレを使いおって……」
 こなたの頬がちょっと赤い。
 というか、
「人がせっかく心配かけてやったのにその言い方はなんだ!?」
「よかった、熱は無いみたいだね。」
 こいつの心配をした私が馬鹿だった……



 こなたに告白されてから一週間、私は未だ恋愛感情のようなものを持てずにいた。ただ、こなたのことを思い出す回数はかなり増えたが。

 昼ご飯を食べていると日下部がやってきた。
「あ、みさきち~。」
「よ~、ちびっこ~、遊びにきたぜ~。そして、やっぱり柊がいるねぇ。授業終わってすぐ飛び出して行ったと思えばこれかよ。」
「うるさいわね、私の勝手じゃない。」
「ちびっこは愛されてるなぁ~。」
「そうみたいだね~。」
 二人ともにやけながらこっちを見るのは止めなさい。
「お?かがみ、顔赤いよ?」
「柊ぃ、照れんなよ~」
「だぁーー!!うるさい!!」 私がそういいながら机を叩くと教室にいた人が振り向いた。
「あれ、もっと赤くなった。」
 くっ……



 ここ最近は二人で帰る。つかさやみゆきに言ったわけじゃないんだけど、二人とも気付いたのかな?
「結局、今朝はどうして元気がなかったのよ?」
「ん~?久しぶりにネトゲで白熱しちゃってねー、徹夜だよー。」
「昼元気だったのは?」
「授業中に睡眠を!」
「あんた少しはまともに授業に出る気はないの?」
「ないよ。」
 即答かよ。

「ねぇ、今更聞くけどさ、私って恋人として何をすればいいの?」
「うーん……手を繋ぐとか、キスしちゃう、とかじゃん?」
「え?」
「だ か ら、キスだよキス!」
「キ、キスなんてできるか!」
「……やっぱり、かがみはキスとかはしたくないの?」
「だって、そんな、女同士でなんて……」
「……そっか」
 ちょっと残念そうに肩を落とすこなた。
「じゃああんたはしたいの?」
「……したいよ。」


 私は少し考えてある決断を下した。


「……一回ならいいわよ。」
 こなたが驚いて顔を上げる。 ものは試しだ。やってみたらもしかしたらこなたの気持ちがわかるかもしれない。


 そして驚いているこなたを思いきり抱き寄せて、すっと唇を奪った。
 互いの唇が触れる柔らかい感触。少しだけ付いている唾液が甘酸っぱかった。


「っは!」
 時間にしてほんの数秒だけだったのにこなたは息が詰まっていたようで、小刻みに喘いでいた。
「かがみ……」
 そういって今度はこなたが迫ってきた。

 が、私は手でストップをかける。
「一回っていったでしょ?」
「やだ、もう一回してぇ……」 上目使いでお願いしてくるこなた。

 そんなこなたを見て、私は感じてしまった。


 こなたってこんなに可愛かったんだ……


 私はもう一度こなたを抱き寄せて、唇を近づけようとした。

 でも、そのまえに私の唇はこなたの唇によって封じられていた。
 直前の柔らかい感触が戻ってくる。
 こなたの唇は柔らかかったけど繊細で、それでいて軽い反発があって、気持ち良かった。
 こなたも私も互いの感触を確かめながら、甘酸っぱい感覚をずっと味わっていた。


「「ふぁ」」
 ずっと、と思える時間だったが実際は数十秒で息が詰まってしまい、離れた。離れた唇が少し残念そうに冷たかった。


 帰り道、私とこなたはどちらからともなく手を繋いでいた。

「今日はありがとっ!かがみっ!」
「こっちこそ、ありがと!また明日!」


これからもよろしくね!こなた!




3rd STAGEへ続く















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  • 甘え上手のこなたに おねだりされたら かがみはイチコロ -- 名無しさん (2011-04-15 21:58:11)
  • こなた萌えた -- 名無しさん (2008-08-15 20:27:12)

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