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グァバジュース

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「でさー、みなみちゃん……」
ある日の一年生の教室は日差しが強くて眩しい。
ひよりは仲睦まじげに話しているゆたかとみなみを見つめる。
ひよりはもう締め切り間近だというのに、ネタが出てこず憂鬱になっていた。
そこでクラスメイトのゆたかとみなみを観察してみるのだが、あの二人を見てると鬱なんて吹っ飛ぶようだ。
なんたって癒される。そして和む。
(あの二人の百合本作ったら面白いだろうな…)
なんて思うが友達をこんな目で見るようになってはおしまいだ、
と思い考えをそっと頭の引出しにしまうひよりであった。
ひよりがボンヤリ二人を見ていると、ふとクラスの名も知らぬ男子の声が耳に入った。
「俺の姉ちゃんついに昨日恋人と外国に高飛びしたぜ」
「お前の姉ちゃんって…たしかレズの志向があったな?つーことはオランダにでも飛んだのか?」
「まぁ、本人が幸せならいいんだがな、そこで結婚するみたいだ」
……え?女性同士で結婚?
それは……つまり禁断の花園の楽園なわけで……岩崎みなみと小早川ゆたか……
あーいかんいかんこんな考え早く捨てなきゃ……でもッ…妄想が止まらんッ…
ひよりは二人の妄想を止めようとするが全然妄想は止まる様子もなく、世界を広げていく。
ひよりの頭の中は時が加速しているようであった。
「ひよりんは…………自分が『悪』だと気づいていない…もっともドス黒い『悪』デス…」
パトリシアが何か言ったようだがメイド・イン・ヘブンが発動したひよりには聞こえてなかった。
以下の文章はひよりの頭の中の『世界』である。フィクションである。というか、あまりなって欲しくない。

今から少し未来の日本は同性結婚が法律で正式に認められた。
そのため、それが決定した年には同性愛好者が役所に殺到した。
その中にはよく見覚えのある姿も確認できた。
「泉かがみ…っと、これで私たち正式な家族なわけだね!よろしくね、かがみん♪」
「なッ……お、大きい声で言うな―――!!」
手続きをしているのはこなたとかがみである。
まさか二人ともこんな関係になるとは夢にも思ってなかったに違いない。
しかし、実の所、二人とも高校時代から気になっていた存在というのは秘密である。
いきさつを説明すると、先に恋心に気づいたのはかがみだった。
こなたに恋心を抱いていると自覚した時は、最初はこんなのダメだと思い心の奥底に
押し付けていたが、そのうち気持ちが抑えきれなくなり、こなたを呼び出して告白した。
涙目になりながらかがみが言うと、こなたは何も言わずにかがみの唇にキスをした。
これがいきさつだ。
かがみとこなたのファンタジー…………
この二人の詳しい話は別の機会にやるとして、今回の話の本題は別にある。
その二人はもう、こなたとかがみよりも少し早く結婚していたのだった。
その二人は、学生時代の仲の良さを維持…いや、それ以上になっていた。
さて、時は流れ今は夜。そろそろ全国のサラリーマンが帰宅する時間だ。
もっとも、この緑色の短髪の場合はサラリーマンとは言わないだろうが。
この人はどうやら久しぶりに帰ってきたようだ。
小さな家にスーツを着た男せ…いや女性が帰って来た。
玄関を開けると、近くにあったメリッサの葉が微かに揺れた。
「ただいま…」
ドアを開けて小さく呟くと奥から小さくぱたぱたという足音が聞こえてくる。
どうやら近付いているようだ。
そして玄関に来たのは小っこくて、赤い髪色をした女性…このくらいだったら女子でもいいかもしれない。
「おかえりなさい、みなみちゃん」
「…ただいま、ゆたか」
さて、みなさんはとっくの当にお分かりだろうが、この家に住んでいるのはみなみとゆたかだ。
二人は12月20日に、岩崎の方に姓を入れて入籍した。
二人のきっかけという物は特に無かった。
でも、確かに心は通い合っていた、それだけの理由であった。
いきさつはこんなもんにして、二人は家の奥へと進む。
「ねぇねぇみなみちゃん、ご飯にする?お風呂にする?それともわ・た・し?」
「…ゆたか、それ、どこで…」
「これ?お姉ちゃんがこう言うと良いって言ってたの」
「…………」
みなみは心の奥底で燃え上がる感情を覚えながらとりあえず食事にした。

今日の夕食はカニクリームコロッケと、サラダと、小さなオムレツ。もちろんゆたかの手作りである。
あとゆたかの髪の色のような色の飲み物が一杯あった。
「ゆたか……これ、何?」
「グァバジュース、近くで安かったから買ってみたんだけど…誰かが甘いって言ってたから大丈夫だよ、たぶん」
(真夜中のコーヒーショップ……?)
とりあえず甘い甘くないは別にして、みなみはそのグァバジュースを一口飲む。
「………プライドは置き去りにしてもいい?」
「え?」
どうやらみなみの口には合わなかったようである。
「ちょっと洗面所行って来る…」
「うん……そんなにおいしくなかったかなぁ?」
ゆたかは自分のグラスに注いであるグァバジュースを少し飲んだ。
「!?…酸っぱい……ハルイチの嘘つき……」
その後ゆたかはグァバジュースを3杯ほど飲んだ。

みなみが風呂から上がると、もうすっかり就寝時間になっていた。
「さて、そろそろ寝なきゃ……」
みなみがゆたかと共有の寝室のベッドに潜り込んで眠ろうとすると、ゆたかが猫撫で声をかけてきた。
「みなみちゃん寝ちゃうの?」
「うん……私出張で疲れたから……」
「寂しいな………」
ゆたかが残念そうな声を上げる。
「私……みなみちゃんが出張してた時……すっごく寂しかったんだよ?
一人の夜なんて…寂しくて寂しくてしょうがなかったもん……」
「ゆたか………」
「だから……みなみちゃんが欲しいな……ダメかな?」
みなみは、知らず知らずの内にゆたかに不安の感情を与えていた事に気がついた。
あのとき私とゆたかは「ずっと一緒にいる」って誓ったんじゃなかったのか。
(少しの間だけだけど、ゆたかに寂しい思いをさせてしまうなんて……)
ゆたかの心情を知ったみなみは自己嫌悪してしまう。
ゆたかはそっとみなみの髪を撫でる。
「みなみちゃん………大好きだよ……」
「ゆたか……」
みなみは少し安心した表情になり、ゆたかの髪を撫でた。
そして二人は自然に顔を近づけていき、唇を重ねた。
「んっ………」
しかし二人の唇はすぐに離れてしまった。
みなみはもっとゆたかの感触を味わいたくて、また唇を触れ合わせた。
今度はさっきよりも長く、そして少しだけ深かった。
「んむぅ……みなみ…ちゃぁん……」
ゆたかが嬉しげに声を漏らす。
お互いの僅かにあいた唇からの呼吸が心地よい。
それから二人はじゃれあうようにキスを続けた。
(そろそろいいかな……)
ゆたかはみなみの口内に舌を押し入れた。
「んっ!?」
みなみは突然のことに驚いていた。
ゆたかの舌はみなみの口内を好き勝手に暴れ回り、みなみの可憐な舌と絡みあった。
「んむぅ……ゆ…た…かぁ……」
みなみが息を荒めてゆたかの大きい瞳を切なげに見つめる。
唇を離すと、お互いの唾液が混ざり合った唾液が糸を引いていた。
みなみの目はもう焦点があっておらず、虚ろで朧だった。
ゆたかはみなみのパジャマのボタンを一つ一つプチプチと外した。
肌蹴た胸は相変わらず虚無に等しかった。
それに気がついたみなみは慌てて胸を手で覆い隠す。
「やだ……あんまり見ないで…」
顔を真っ赤にするみなみを見てゆたかは小さく微笑んだ。
「そんなことないよ、胸が無くても可愛いよ?」
「それって褒めてない……ひゃっ!」
ゆたかはみなみの細い腕を退けて胸の先端に触れる。
ゆたかはそこを舌でゆっくりと弄っていく。
「ん……はぁ、はぁ…ひゃっ……は…」
みなみの僅かにあいた口から喘ぎ声が漏れる。
ゆたかは舌で弄ってない方の先端を指でつねる。
「ひぃっ!?」
みなみが苦痛か快楽ともしれない声を上げる。
「あ、ゴメンみなみちゃん…痛かった?」
「……少し」
ゆたかは少し反省した。
「……でも」
「でも?」
「………気持ちよかった」
ゆたかはニヤッとチシャ猫のように笑うと、ゆたかはまたみなみを攻め始めた。
それを何分も続けると、みなみは切なげにゆたかを見つめた。
もう理性というものは残ってないようだ。
「ゆたかっ………もう我慢できないっ……はやくぅ……」
「みなみちゃんすっごく可愛いよ……」
ゆたかは自分の衣服を取り外し生まれたままの姿になると、みなみのわずかに残った服を取り外していく。
もうみなみの秘所はぐっしょり濡れていた。
「みなみちゃんこんなに濡らしてたの?かわいいなぁ…」
「やぁ・・・あんまり言わないで……」
みなみは恥ずかしさのあまり赤くなった顔を手で覆い隠した。
「じゃあ…いくよ…」
ゆたかはみなみに馬乗りになると自分の秘唇とみなみの秘唇を重ね合わせた。
「んっ…」
「はぁ……動く、よっ」
ゆたかは腰をスライドさせて、お互いの愛液を混ぜ合わせる。
擦り合わせた秘唇は嬉しそうに淫らな水音を立てている。
「はぁ…ゆたかぁ……」
「みなみちゃ、ぁん」
二人はまた唇を重ねた。
舌でお互いを感じ取って、秘唇でお互いを混ぜ合わせ、お互いの存在をより確かなものにしていく。
もう頭の中に思考というものは無く、ただただ互いを感じ取った。
二人はもう限界に達しようとしていた。
「はぁ、はぁ、はぁ、みなみちゃぁん…」
「ゆたかっ…」
お互いの名前を呼び合い、二人は達した。
『ひゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!』
おおきな喘ぎ声を残して二人は達した。
みなみは呼吸を整えてゆたかにこう言った。
「今日のゆたかのキス……酸っぱかった」
言うまでも無くゆたかが気に入ったグァバジュースのせいだがゆたかは答える余力なんて残ってなかった。


「……田村さん?」
「はっ!?」
田村ひよりは長い妄想からやっと我に帰った。
「田村さんどうしたの?ずーっとボーっとして」
「え?あ、あれはねえ、あの、その、えーと…」
あんな妄想をしていたなどと、ひよりは言えるはずも無く、言い訳に困っていた。
今日は快晴。今日は平和な一日であった。
ちなみにひよりは妄想のおかげで同人の原稿を落とさずに済んだようである。
こう「あれ…なんかデジャヴ……」
ひより「えっ!?気のせいっスよ!!気のせい!」

Fin.


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  • ↓アッーー!! -- 名無し (2011-06-11 11:03:11)
  • ↓ウホッ、やらないか -- 名無し (2010-03-08 12:34:17)
  • 同姓結婚おkって事は役所には阿部と道下もwwww
    -- 名無しさん (2009-12-14 10:34:14)

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