「ひよりん……わかってんの?もうとっくに当初の締め切りをブッチしてるのよ?」
「はい……すみません……ホントなんとかするっス……」
ある日の放課後。私はアニ研の部室にいた……と、言うより呼び出された。
どうしてか。というのも毎度の如く、冬コミ前なのに私の原稿はまだ真っ白のまま。
で、これまたコミケ前の定番の様に、先輩に叱咤を受けてる、というわけ。
「ほんと頼むよー?うちはたださえ部員が少ないんだから、ひよりんがしっかりしてくれないと部誌が成り立たないんだからね?」
「わ、わかってます……ホントになんとかするんで……はい」
こんな時、私は先輩に泣いて平謝りすることしか出来ない。
「……まったく」
先輩はため息をついて、近くの机に頬杖を立てて座った。
「もう、そんなにネタが出ないんなら、前みたいにあんたの友達の……えーとなんて名前だっけ。みなみちゃんとゆたかちゃんだっけ?あの子達をネタにすれば?」
「せ、先輩それだけはご勘弁を……」
私は全力で先輩の提案を退けた。
もしそんなことをして、泉先輩を通してゆたかちゃんに本を見られでもしたら、もう二度と彼女に顔向けられない。
「……ワガママなやつだな。じゃあそれなら、ひよりんがよくつるんでる青い髪したちっこい奴とそいつの友達の、つり目でツインテールでいかにもツンデレ!って感じがするあの二人をネタにでもすれば……」
「それはもっとご勘弁で」
なんというか、あの二人の関係はネタにするにしてはあまりに生々しい感じがする。
「まあ出来てないならしゃーない。それで?いつまでだったら出来そう?」
「え、えと……明日は祝日で休みですし、今日と明日頑張って明後日には必ず仕上げてきます」
「わかった。じゃあ明後日ね。頼むよ?」
「が、頑張ります……」
出来る自信はないけど、やっぱり無理ですとは言えないので、そう力なく答えた。
「はい……すみません……ホントなんとかするっス……」
ある日の放課後。私はアニ研の部室にいた……と、言うより呼び出された。
どうしてか。というのも毎度の如く、冬コミ前なのに私の原稿はまだ真っ白のまま。
で、これまたコミケ前の定番の様に、先輩に叱咤を受けてる、というわけ。
「ほんと頼むよー?うちはたださえ部員が少ないんだから、ひよりんがしっかりしてくれないと部誌が成り立たないんだからね?」
「わ、わかってます……ホントになんとかするんで……はい」
こんな時、私は先輩に泣いて平謝りすることしか出来ない。
「……まったく」
先輩はため息をついて、近くの机に頬杖を立てて座った。
「もう、そんなにネタが出ないんなら、前みたいにあんたの友達の……えーとなんて名前だっけ。みなみちゃんとゆたかちゃんだっけ?あの子達をネタにすれば?」
「せ、先輩それだけはご勘弁を……」
私は全力で先輩の提案を退けた。
もしそんなことをして、泉先輩を通してゆたかちゃんに本を見られでもしたら、もう二度と彼女に顔向けられない。
「……ワガママなやつだな。じゃあそれなら、ひよりんがよくつるんでる青い髪したちっこい奴とそいつの友達の、つり目でツインテールでいかにもツンデレ!って感じがするあの二人をネタにでもすれば……」
「それはもっとご勘弁で」
なんというか、あの二人の関係はネタにするにしてはあまりに生々しい感じがする。
「まあ出来てないならしゃーない。それで?いつまでだったら出来そう?」
「え、えと……明日は祝日で休みですし、今日と明日頑張って明後日には必ず仕上げてきます」
「わかった。じゃあ明後日ね。頼むよ?」
「が、頑張ります……」
出来る自信はないけど、やっぱり無理ですとは言えないので、そう力なく答えた。
なんとか家に帰ってきた私はとりあえずベッドになだれ込む。
ベッドはふかふかでとても気持ちが良い。
あー……幸せ……このまま眠ってしまいたい……
って!いかんいかん!こんなことしてる暇などない!
名残惜しいけど、私はベッドから起きあがって机に向かうことにした。
ベッドはふかふかでとても気持ちが良い。
あー……幸せ……このまま眠ってしまいたい……
って!いかんいかん!こんなことしてる暇などない!
名残惜しいけど、私はベッドから起きあがって机に向かうことにした。
……一時間後。
原稿は見事なまでにまだ真っ白のまんま。
まあ、描くネタがないから、絵も描けないのは当たり前のことなんスけど。
もういっそのこと、真っ白なままこれを新興芸術ということにして出してしまおうかとも思ったけど、それをやったら先輩に東京湾へ沈められそうなのでやめといた。
諦めて私はまた机に向かう。
原稿は見事なまでにまだ真っ白のまんま。
まあ、描くネタがないから、絵も描けないのは当たり前のことなんスけど。
もういっそのこと、真っ白なままこれを新興芸術ということにして出してしまおうかとも思ったけど、それをやったら先輩に東京湾へ沈められそうなのでやめといた。
諦めて私はまた机に向かう。
……さらに一時間後。
やっぱり真っ白なままの原稿が私の机の上に広がっている。
「あー!もうやめたやめた!少し休憩!」
こういうネタのないときに無理矢理捻り出しても、大抵ロクなものになんないことだし、少し原稿から離れてみた方がいいよね。
ちょっと前に「DSP」で「ファイナルドラゴンファンタジー9」も出たことだし、ネタの参考と休憩を兼ねてやろ~っと。
……決して現実逃避なんかじゃないっスよ?
やっぱり真っ白なままの原稿が私の机の上に広がっている。
「あー!もうやめたやめた!少し休憩!」
こういうネタのないときに無理矢理捻り出しても、大抵ロクなものになんないことだし、少し原稿から離れてみた方がいいよね。
ちょっと前に「DSP」で「ファイナルドラゴンファンタジー9」も出たことだし、ネタの参考と休憩を兼ねてやろ~っと。
……決して現実逃避なんかじゃないっスよ?
……あーあれ?……なんで私、布団に居るんだろ……
確か昨日、原稿が行き詰まって、休憩がてらにゲームやって、で知らないうちに長々やって疲れて寝て……
そこまで記憶をたどり寄せて一気に目がさめるのが解る。
やってしまった!!うっかり寝てしまったぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!
ど、どうしよう!これはやばいっス!締め切りは明日だっていうのに……
と、とりあえず時間を確認してみよう。私は机に置いてあった目覚し時計を手にとって時刻を見た。
確か昨日、原稿が行き詰まって、休憩がてらにゲームやって、で知らないうちに長々やって疲れて寝て……
そこまで記憶をたどり寄せて一気に目がさめるのが解る。
やってしまった!!うっかり寝てしまったぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!
ど、どうしよう!これはやばいっス!締め切りは明日だっていうのに……
と、とりあえず時間を確認してみよう。私は机に置いてあった目覚し時計を手にとって時刻を見た。
デジタル時計は七時ちょうどを示している。
し、七時か……よかった。
私はホッと胸を撫で下ろした。
どうやらまだ朝も早いようだし、今から必死でやれば間に合いそう。
よし、そうとなったら早速取りかかるとするか。
まずはカーテンを空けて、朝の光をたっぷり浴びて目を覚ますか。
まだ間に合う。そんな微かな希望を抱いて、私は窓のカーテンを勢いよく空けた。
し、七時か……よかった。
私はホッと胸を撫で下ろした。
どうやらまだ朝も早いようだし、今から必死でやれば間に合いそう。
よし、そうとなったら早速取りかかるとするか。
まずはカーテンを空けて、朝の光をたっぷり浴びて目を覚ますか。
まだ間に合う。そんな微かな希望を抱いて、私は窓のカーテンを勢いよく空けた。
ザザッーー!!
カーテンを開いた窓の外には真っ暗な空が広がり、そして空には綺麗な満月が輝いていた。
カーテンを開いた窓の外には真っ暗な空が広がり、そして空には綺麗な満月が輝いていた。
な!なんで!?今確かに七時って……!
全く予想してなかった目の前の光景に、私は混乱している。
が、ここであることに気づいた。まさか!
私はさっきのデジタル時計をもう一度見てみる。
時計の七時の表示の右下。そこにはやはりと言うかなんというか、小さく「PM」の表示があった……
それを確認した途端、私はさっきまでの微かな希望が、見事木っ端微塵に崩れさる音を聞いた。
そ、そんなバカな……まさかこんな遅くまで寝てしまってたの……?
希望を失った私はただ、焦点の合わない虚ろな眼でうな垂れるばかりであった……
全く予想してなかった目の前の光景に、私は混乱している。
が、ここであることに気づいた。まさか!
私はさっきのデジタル時計をもう一度見てみる。
時計の七時の表示の右下。そこにはやはりと言うかなんというか、小さく「PM」の表示があった……
それを確認した途端、私はさっきまでの微かな希望が、見事木っ端微塵に崩れさる音を聞いた。
そ、そんなバカな……まさかこんな遅くまで寝てしまってたの……?
希望を失った私はただ、焦点の合わない虚ろな眼でうな垂れるばかりであった……
ダカダカダカーンダカダカダカーン♪
携帯の着メロで意識がようやく戻ってきた。
電話……?一体誰なんだろう。
目覚めたての意識でふらふらと机に向かって、携帯のディスプレイを見て発信主を確認する。
発信主は…………「八坂こう」
ま、まそっぷ!!
どうしてまたこんな凄いタイミング悪いときに電話をかけてきますかね、先輩は!!
流石に無視するわけにもいかず、私はおそるおそる携帯の通話ボタンを押した。
「は、はい……田村です」
「おう、ひよりん。原稿の調子はどう?明日には出来あがりそう?」
「げ、原稿ですか?え、えーと……その……」
「……その様子からみると、出来あがりそうにないな……?」
「ギクッ!」
「図星のようだな……」
「あ、あの……その……」
なにか言い訳をしないといけないとは思いつつも、言い訳の理由も思いつかず、ただ口が空回りした。
「ひよりん、君はどうしていつも自分で言った締めきりが守れないかなぁ……」
先輩は、はぁ、とため息をついた。
「す、すみません、すみま……」
「ちゃんとやらんか!このドアホーーーーー!!!」
「ご、ごめんなさーーーーい!」
先輩の怒りの雷が電話を通して私の頭に直撃した。
「すみません!本当にすみません!だからそ、そんなに怒らないで……」
こんなとき、ただ謝ることしか出来ない自分が情けないっス……
「もういい。怒るだけ時間の無駄だからな。とにかく今すぐ取りかかれ。わかった?」
「わ……わかりました……」
「よし。じゃあ私はもう電話切るよ。しっかりやってね。頼むよ?」
「は、はい。しっかりやるっス」
「じゃ、よろしく。……あ、最後に一つだけ」
「ナ、ナンデスカ?」
また何か怒られるんじゃないかと思って声が上ずってしまう。
「きつい事言ったけど……根詰めて、無理だけはするな」
がちゃ。ツーツーツー……
「あ、あれ?」
ポカンとする私を尻目に、先輩はそう言って通話を切った。
携帯の着メロで意識がようやく戻ってきた。
電話……?一体誰なんだろう。
目覚めたての意識でふらふらと机に向かって、携帯のディスプレイを見て発信主を確認する。
発信主は…………「八坂こう」
ま、まそっぷ!!
どうしてまたこんな凄いタイミング悪いときに電話をかけてきますかね、先輩は!!
流石に無視するわけにもいかず、私はおそるおそる携帯の通話ボタンを押した。
「は、はい……田村です」
「おう、ひよりん。原稿の調子はどう?明日には出来あがりそう?」
「げ、原稿ですか?え、えーと……その……」
「……その様子からみると、出来あがりそうにないな……?」
「ギクッ!」
「図星のようだな……」
「あ、あの……その……」
なにか言い訳をしないといけないとは思いつつも、言い訳の理由も思いつかず、ただ口が空回りした。
「ひよりん、君はどうしていつも自分で言った締めきりが守れないかなぁ……」
先輩は、はぁ、とため息をついた。
「す、すみません、すみま……」
「ちゃんとやらんか!このドアホーーーーー!!!」
「ご、ごめんなさーーーーい!」
先輩の怒りの雷が電話を通して私の頭に直撃した。
「すみません!本当にすみません!だからそ、そんなに怒らないで……」
こんなとき、ただ謝ることしか出来ない自分が情けないっス……
「もういい。怒るだけ時間の無駄だからな。とにかく今すぐ取りかかれ。わかった?」
「わ……わかりました……」
「よし。じゃあ私はもう電話切るよ。しっかりやってね。頼むよ?」
「は、はい。しっかりやるっス」
「じゃ、よろしく。……あ、最後に一つだけ」
「ナ、ナンデスカ?」
また何か怒られるんじゃないかと思って声が上ずってしまう。
「きつい事言ったけど……根詰めて、無理だけはするな」
がちゃ。ツーツーツー……
「あ、あれ?」
ポカンとする私を尻目に、先輩はそう言って通話を切った。
再び机に戻った私は、原稿用紙とにらめっこしている。
といっても、やっぱり筆が進む気配はなくただて、ボーっとしているだけ。
だけどそのまま時間を過ごすわけにもいかないから、改めてネタを考えてみる。
けど、いろいろ考えてみても本当に思いつく気配がない。
「……どうしたもんか」
みなみちゃんとゆたかちゃんをネタにするのも、泉先輩と柊先輩をネタにするのもためらうし……
そうやって色々考えていたその時、
といっても、やっぱり筆が進む気配はなくただて、ボーっとしているだけ。
だけどそのまま時間を過ごすわけにもいかないから、改めてネタを考えてみる。
けど、いろいろ考えてみても本当に思いつく気配がない。
「……どうしたもんか」
みなみちゃんとゆたかちゃんをネタにするのも、泉先輩と柊先輩をネタにするのもためらうし……
そうやって色々考えていたその時、
『無理だけはするな』
さっきの先輩の言葉が頭によぎった。
そしてその言葉が私の頭で急にグルグルと再生され続ける。
「無理はしてないんだけどなぁ……」
あれは先輩の気遣いだったんだろうか。
「ただ、私がずぼらなだけなんだけどな……」
今はその優しい気遣いがただ辛かった。
けれど、その時。
さっきの先輩の言葉が頭によぎった。
そしてその言葉が私の頭で急にグルグルと再生され続ける。
「無理はしてないんだけどなぁ……」
あれは先輩の気遣いだったんだろうか。
「ただ、私がずぼらなだけなんだけどな……」
今はその優しい気遣いがただ辛かった。
けれど、その時。
「こ、これだーーーー!!」
今までの苦しみがまるで嘘のように、急にネタが閃いた。
「いける!これならいける!」
ずっと机の上で放置されていたペンを取って、ようやく私は原稿に取りかかった。
「……しかしまさか、あれから一晩で原稿仕上げてくるとは……」
次の日。先輩の手には完成された私の原稿があった。
「いやー、頑張って徹夜で仕上げたっスよ」
眼の下にバッチリとクマが出来た顔で私は笑った。
そう、あれから私は徹夜して原稿を描き上げたのだった。
「漫画家と、その編集者の二人で百合モノねぇ……まぁありがちと言えばありがちなんだけどいいんじゃない?一晩でやり上げたにしては絵も話もまとまっているし」
「よ、よかったー……」
リテイクを食らわなくてホッとした。
「……ただね、これさぁ……」
先輩は原稿をじーっと見て言った。
「な、なにか悪いところでも?」
「いや、なんかさ、この編集者がどーも私に似てる気がするのよねぇ……」
「ドキッ!」
「え、何?まさか……」
「あ、いや、ぐ、偶然ですよ偶然!そんなに気にしないでくださいよ!」
「偶然ねぇ……偶然だと思うんだけど……」
しかし先輩はまだ原稿をじっくり見ている。
「あ、原稿も渡したことですし、私はあの、これで……」
「待った」
「な、なんでしょう……」
「なーんかこの漫画の話、デジャブを感じるんだよねぇ……」
「え?普通に原稿のやりとりするよくある話じゃないっすか」
「いや、ここ」
先輩は私の原稿のある一場面を指差した。
今までの苦しみがまるで嘘のように、急にネタが閃いた。
「いける!これならいける!」
ずっと机の上で放置されていたペンを取って、ようやく私は原稿に取りかかった。
「……しかしまさか、あれから一晩で原稿仕上げてくるとは……」
次の日。先輩の手には完成された私の原稿があった。
「いやー、頑張って徹夜で仕上げたっスよ」
眼の下にバッチリとクマが出来た顔で私は笑った。
そう、あれから私は徹夜して原稿を描き上げたのだった。
「漫画家と、その編集者の二人で百合モノねぇ……まぁありがちと言えばありがちなんだけどいいんじゃない?一晩でやり上げたにしては絵も話もまとまっているし」
「よ、よかったー……」
リテイクを食らわなくてホッとした。
「……ただね、これさぁ……」
先輩は原稿をじーっと見て言った。
「な、なにか悪いところでも?」
「いや、なんかさ、この編集者がどーも私に似てる気がするのよねぇ……」
「ドキッ!」
「え、何?まさか……」
「あ、いや、ぐ、偶然ですよ偶然!そんなに気にしないでくださいよ!」
「偶然ねぇ……偶然だと思うんだけど……」
しかし先輩はまだ原稿をじっくり見ている。
「あ、原稿も渡したことですし、私はあの、これで……」
「待った」
「な、なんでしょう……」
「なーんかこの漫画の話、デジャブを感じるんだよねぇ……」
「え?普通に原稿のやりとりするよくある話じゃないっすか」
「いや、ここ」
先輩は私の原稿のある一場面を指差した。
=============================
『ねぇ。原稿の調子はどう?明日には出来あがりそう?」
『げ、原稿ですか?え、えーと……その……』
『……その様子からみると、出来あがりそうにないわね……?』
『ギクッ!』
『図星のようね……』
『あ、あの……その……』
『ねぇ、あなたはどうしていつも自分で言った締めきりが守れないかなぁ……』
『す、すみません、すみま……』
『ちゃんとやりなさいよ!このドアホーーーーー!!!』
『ご、ごめんなさいーー!』
『すみません!本当にすみません!だからそ、そんなに怒らないで……』
『はぁ……もういいわ。怒るだけ時間の無駄だからね。とにかく今すぐ取りかかって。わかった?』
『わ……わかりました……』
『よし。じゃあ私はもう電話切るよ。しっかりやってね。頼むよ?』
『は、はい。しっかりやります』
『じゃ、よろしくね。……あ、最後に一つだけ』
『ナ、ナンデスカ?』
『きつい事言っちゃったけど……無理だけはしないでね……無理してあなたが倒れちゃったりしたら嫌だから!』
『げ、原稿ですか?え、えーと……その……』
『……その様子からみると、出来あがりそうにないわね……?』
『ギクッ!』
『図星のようね……』
『あ、あの……その……』
『ねぇ、あなたはどうしていつも自分で言った締めきりが守れないかなぁ……』
『す、すみません、すみま……』
『ちゃんとやりなさいよ!このドアホーーーーー!!!』
『ご、ごめんなさいーー!』
『すみません!本当にすみません!だからそ、そんなに怒らないで……』
『はぁ……もういいわ。怒るだけ時間の無駄だからね。とにかく今すぐ取りかかって。わかった?』
『わ……わかりました……』
『よし。じゃあ私はもう電話切るよ。しっかりやってね。頼むよ?』
『は、はい。しっかりやります』
『じゃ、よろしくね。……あ、最後に一つだけ』
『ナ、ナンデスカ?』
『きつい事言っちゃったけど……無理だけはしないでね……無理してあなたが倒れちゃったりしたら嫌だから!』
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「……な、なにか?」
「んー、なんかさ、昨日の私とひよりんとの会話にデジャブを感じるんだよねぇ……」
「そ、それも気のせいっスよ!」
「そうなのかなぁ……」
「そうっスよ!あんまり検証しないでください……ボロでちゃうから……」
「ん?なんか言った?」
「あ、いえ!何も!」
「……まあいっか」
釈然としない様子ではあったけど、先輩は手にしていた原稿を机の上に置いた。
「なんだかんだ言って無事に原稿も仕上げて来たことだし、頑張ったひよりんを労うってことで、久しぶりにマ○クでも行ってささやかな打ち上げにでも行くか!」
「マジっすか!おごりですか!?」
私は目をキラキラ輝かせて聞いた。
「図々しい奴だなぁ……まぁ奢ってあげるよ」
「やった!ラッキー!やっぱり先輩は優しいっス!」
「優しい……のか?」
そうっスよ。先輩は優しいっス。
いつも手厳しい事も沢山言うけど、それ以上に私のことを色々と気をかけてくれているのもわかるっス。
そんな先輩だから、ついネタにしたくなっちゃうのかも。もちろん本人にはそんなこと絶対に言えないんだけどね。
「じゃ、早速ですが行きましょう!ネタ作り……いやいや、思い出作りの為に!」
「な、なんだ!?今度は急に絡むようになったなぁ……」
「先輩!早く早く!」
「あ、ちょ!待った、ひよりん!窓!窓しめてないってーー!!」
私はそんな叫びも聞かず、先輩の腕を引っぱって勢いよくアニ研の部屋を飛び出した。
ついでに机の上に置いてあった原稿も、窓から勢いよく飛び出した。
「んー、なんかさ、昨日の私とひよりんとの会話にデジャブを感じるんだよねぇ……」
「そ、それも気のせいっスよ!」
「そうなのかなぁ……」
「そうっスよ!あんまり検証しないでください……ボロでちゃうから……」
「ん?なんか言った?」
「あ、いえ!何も!」
「……まあいっか」
釈然としない様子ではあったけど、先輩は手にしていた原稿を机の上に置いた。
「なんだかんだ言って無事に原稿も仕上げて来たことだし、頑張ったひよりんを労うってことで、久しぶりにマ○クでも行ってささやかな打ち上げにでも行くか!」
「マジっすか!おごりですか!?」
私は目をキラキラ輝かせて聞いた。
「図々しい奴だなぁ……まぁ奢ってあげるよ」
「やった!ラッキー!やっぱり先輩は優しいっス!」
「優しい……のか?」
そうっスよ。先輩は優しいっス。
いつも手厳しい事も沢山言うけど、それ以上に私のことを色々と気をかけてくれているのもわかるっス。
そんな先輩だから、ついネタにしたくなっちゃうのかも。もちろん本人にはそんなこと絶対に言えないんだけどね。
「じゃ、早速ですが行きましょう!ネタ作り……いやいや、思い出作りの為に!」
「な、なんだ!?今度は急に絡むようになったなぁ……」
「先輩!早く早く!」
「あ、ちょ!待った、ひよりん!窓!窓しめてないってーー!!」
私はそんな叫びも聞かず、先輩の腕を引っぱって勢いよくアニ研の部屋を飛び出した。
ついでに机の上に置いてあった原稿も、窓から勢いよく飛び出した。
おしまい。
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- 最後泣けるw -- 名無しさん (2011-02-08 10:09:06)
- 最後w -- 名無しさん (2009-04-08 22:37:12)