品詞_ms - arka @Wiki

制アルカの文字|中期制アルカの文法|名詞

4. 品詞 veti

〈品詞の分類〉

　品詞はvetiという。vetiはまず内容語（saj）と機能語（sij）に分かれる。sajは更に不定詞（iva）と純詞（ivi）に分かれる。sijは格詞（pea）、接続詞（pei）、関係詞（peo）と、時相詞（yula）及び感動詞（xivi）に分かれる

veti ―――	saj ―――	iva/ivi
	sij ―――	pea/pei/peo/yula/xivi

ivaはモノ語（asa）とコト語（asi）に分かれる。モノ語とは即ち名詞である
　asaはbezn,miik,sap,foi,ataのようにコト語から独立したモノ名詞（asan）と、コト語との関連性を帯びたコト名詞（asin）に分かれる
　asinは逆にasiから規則的に作られるものである。asinは更に格に焦点を当てずに行為全体を点的に捉えた非格名詞（アオリスト名詞、動名詞）と特定の格に焦点を当てた格名詞とに分かれる。これらは順にsiol,sielという

iva ―――	asa ―――	asan/asin
	asi \\\\

　siolは動名詞のことであり、その内訳は３種ある。ひとつはul,onが共にoniでなく同一でもない場合で、これを普通動名詞（insiol）といい、接尾辞はinである。setinなどが挙げられる
　ひとつはulがoniでonに焦点が当たるもので、これを自然動名詞（amsiol）といい、接尾辞はamである。metamなどがこれに当たる。metinだと落とすことであり、metamだと落ちることになる
　そしてひとつはulとonがoniでなく同一、つまりonがenになる再帰動名詞（ossiol）であり、接尾辞はosである。skinosで座ることである。skininだと座らせることになってしまう
※後期ではinsiolはassiol, amsiolはissiolに変更。それに伴い、setinはsetas, metamはmetisになった。

asin ―――	siol ―――	insiol/amsiol/ossiol
	siel ―――	ulsiel/onsiel/alsiel/essiel\\\\
		aksiel ―――	ono/one/ona

　sielはfaian,faion,xafalなどのことのことである。厳密にいうとulsielは有生能名詞のansielと無生能名詞のeansielに分かれる。また、ulとonが同一で再帰的な場合は再帰名詞（essiel）といい、接尾辞はesである。たとえば座る人はskinesである
　一方、ulがoniでonに焦点が当たるものは自然名詞aksielといい、接尾辞はakである。自然名詞は、先天完了自然名詞（ono）、後天完了自然名詞（one）、未完了自然名詞（ona）に分かれる。先天完了自然名詞（ono）はxon（食べ物）のように元々自然名詞だったものであり、orはつけなくてよい。後天完了自然名詞は、beznor（モップがけされたもの）というように用い、接尾辞はorである。また未完了自然名詞はbezner（モップがけされるべきもの）というように用い、接尾辞はerである。またonoにもoneにもつく。但しこれらは、文脈によって区別できる場合は省略できる

asi ―――	yuon ―――	yuo
	yuen ―――	yue ―――	yuan/yuin
			ayue ―――	ayuan/ayuin
			iyue ―――	iyuan/iyuin

　asiは能動(yuon)と受動(yuen)に分かれる。yuonの場合は能動コト語（yuo）になる。よりわかりやすくいうとこれが動詞である。尚、動詞を作るには後述の時相詞がなければならない
　yuenの場合は受動コト語（yue）になる。これが形副詞である。形副詞は名詞に付けば形容詞（yuan）になり、動詞や形容詞などに付けば副詞（yuin）になる
　更に形副詞にはそれぞれ能受によってa型とi型がある。よってa形副詞はayue、i形副詞はiyue、a形容詞はayuan、i形容詞はiyuan、a副詞はayuin、i副詞はiyuinとなる

〈ｎ対語〉

ペアを持つ単純語のことで、rapvetという。最後の母音を規則的に変化させて対をなす
二対語の場合aはiとペアを作る。oはeとペアを作る
三対語の場合a,i,oが組になる
四対語の場合a,i,o,eが組になる

※中心的な語はuになる
対になっているそれぞれの音の語を順にaavet,iivet,oovet,eevet,uuvetという。たとえばetaはaavetでetiはiivetである

	ｎ対語	中心形（uuvet）
２対語	tas/tis（大きい/小さい）kot-e/ket-e（行く/来る)	tus（大きさ）kut-e（往復）
３対語	bal /bil /bol（天井/壁/床）	bul（建物の面）
４対語	kefa /kefi /kefo /kefe　（南/北/西/東）	kefu（方位）

制アルカの文字|中期制アルカの文法|名詞