9 接続詞 pei

 接続詞は主に語と語の論理的関係を表わす。語句同士を繋げるo、重文を作るooなど、元々接続詞であるものと、格詞から規則的に作るものがある
※2005/09/02最終更新版では文章をつなげるものとしてvolが挙げられている。

連言と選言


 弱連言・強連言・弱選言・強選言がある。順にoo,o(/),er,orで表わす

 強連言は、名詞と名詞、形副詞と形副詞、動詞と動詞、目的名詞と目的語句など、同じ階層の語句同士を結ぶ連言である。強連言にはoを使う
後期制アルカではorazerizになった。

[ ova ]
an san-e aples o miik (私は杏とりんごが好きだ) ※oは/で表すことができる

 弱連言は要素同士を異なるレベルで繋ぐ接続詞である。弱連言にはooを使う。ooは良くツンクで代用される。具体的には重文を作るものである

[ ova ]
an ke-a nanez,skin-a al ski (私は自室へ行って椅子へ座った)

 強選言orはt or kの形で使い「tかkのどちらか一方という」意味になる

[ ova ]
aples or miik(アプリコットかリンゴのどちらか)

 弱選言erはt er kの形で使い、「tかkのどちらか」を表すが、orと違ってtとkの両方選んでいいとされる

[ ova ]
aples er miik(アプリコットかリンゴ、或いはそのどちらでも)

 以上の説明をまとめると以下のようになる
tu et har/gek (赤くて丸い)
tu et har er gek (赤くて丸いか、赤いが丸くないか、赤くないが丸い)
tu et har or gek (赤いが丸くないか、赤くないが丸い)
tu et os har/gek (赤いが丸くないか、赤くないが丸いか、赤くも丸くも無い)
tu et os har er gek (赤くも丸くも無い)
tu et os har or gek (赤くて丸いか、赤くも丸くも無い)

 oを否定するとerになるので注意。an san-e miik/lisikを否定するとan san-u miik er lisikとなる。oでは論理的におかしい

 また、「その他」の選択を示す方法がある。選言にaltを加えるだけである

[ ova ]
aples or miik or alt(アプリコットかリンゴかそれ以外のどれか)
aples er miik er alt(アプリコットかリンゴかそれ以外の中からいくつ選んでもいい)

 orを使って「そうであるかどうか」を表すことができる。後述のtie,tun節と呼応することが多いが、省略可である

[ ova ]an se-u san-i la or(彼のこと好きなのかどうかわからないの)

同格の接続詞


 同格はツンクによって示せるが、同格接続詞delを使って表すこともできる。delの後には同格内容が続く

[ ova ]
fian del miirfian,miir) (ミールという少女)

アルカ(2003/10/15)によると、その当時は同格のdelはなかったらしい。

括弧を意味するtie/tun


 語句や節が長くなりすぎてしまう場合は、tietunで文を挟む。それによってどこで区切れるのかが明白になる

[ ova ]an ret-a tie la itm-i sab ank fina an tun al lai
(私は父に、彼女が私のために可愛い洋服を買うよう頼んだ)

格詞から作る接続詞


 格詞に接尾辞のenを付けて接続詞にすることができる
 an in-a kets sa galtの場合、saは格詞なのでin-aの格である。ゆえに私が門前にいたことになる
 一方an in-a kets saen galtの場合、saenは接続詞なのでもはや格詞ではない。そのためin-aの格ではなくketsgaltを結ぶ接続詞になる。そうなると門前にいたのは私でなく猫になる
 こういった接続詞は他の格詞からも作れる。konならtu et kaz konen an axt-a sevのように

※2005/09/02最終更新版ではこの仕様はない。辞書のenの項目によるとメル15年(2004年)ごろに出来た言い回しと推定できる。それ以前は、英語と同様kets sa galtは「門の前の猫」の意味も含まれていた。

最終更新:2008年02月15日 11:41