関係詞は直前の名詞を修飾するための品詞である。直前の名詞を先行詞という。また、関係詞の後には必ず節がくる。この節を関係詞節という
先行詞は関係詞節中の動詞に対して必ず格を持つ。たとえば表の1段目の場合、
fianという先行詞は
lap-i miikという節中の
lap-iという動詞の主格になる
このように、関係詞は先行詞と関係詞節を繋ぐだけでなく、先行詞の格が何であるかを示す効果もある。したがって関係詞は格の数だけあることになる
関係詞は格と密接な関係があるため、格詞に接尾辞の
atを付けて規則的に作ることができる(表の3段目)。但し、それだと主格の関係詞はulat、対格はonatになってしまう。だがこれらは頻度が高い。そこでulat,onatは長いので
ul,
emという短い形に変える(表の1段目と2段目)
※2006/01/16最終更新版ではul, emの語形が挙げられているが、実際の中期制アルカの文献を見ると、2005/09/02最終更新版や「アルカ」(2003/10/13)に従い、主格関係詞unと対格関係詞enが用いられている。
※2004年の前半頃までは、関係詞はatでなく、格詞にsをつけることで規則的に関係詞を生成していた。よって、kaatはkas, imatはimsだった。
※後期制アルカでは主格関係詞はen、対格関係詞はunになった。つまり、中期制アルカで一般的だった語形とは逆転した。
一方、先行詞と関係詞が同じである場合がある。
koo et ka kaat an axo-aの場合、先行詞は
kaだし、関係詞も
ka/
atであるからいずれにせよ
kaを由来としている
このような連続は煩雑である。ゆえにこのような場合は先行詞と関係詞をひとつにまとめたほうが効率的である。具体的には関係詞に
atではなく接頭辞の
alをつけ、その代わり先行詞を排他することによって実現させる
たとえば先の例の場合、
kaatの
atが取れて
kaになり、接頭辞の
alがついて
alkaになる。そして先行詞の
kaが不要になって全体としては
alkaになる。結論は
koo et alka an axo-aとなる
alも全ての格について先行詞を内包する関係詞を作ることができる。
alka,
alimなど、何でも作れる(表の6段目)
ところが例によって
ulと
onについてはalulとalonとはしない。なぜならよく使うのでこれも煩雑だからである。そこでalulは
usに、alonは
ukになっている(表の4,5段目)
※2005/09/02最終更新版や「アルカ」(2003/10/13)から推測すると2004年ごろまで内包関係詞は接頭辞alでなく接尾辞tをつけることによって、生成されていた。よって、alimはimtだった。ただし、alkaはkastである。また、当時は英語のwhat, when, why, where, howの用法を参照にしていたらしく、それぞれut, imt, tart, kast, toxtだった。そのため、主格内包関係詞と対格内包関係詞が未分化だったらしい。
※後期制アルカでは主格関係詞はen、対格関係詞はunになった。つまり、中期制アルカで一般的だった語形とは逆転した。
※2006/01/16最終更新版では、明らかに後期制アルカの表が載っていたため、2004年後半以降の中期制アルカ文献で一般的な語形に修正した。
※以下に2004年前半以前の中期制アルカの関係詞の語形を上げる
↓
{先行詞を内包する関係詞}
最終更新:2008年02月15日 21:17