代動詞はふつう、文脈で元の動詞が何であるか分かっている場合に使う。
格組は
so-e以下では元の動詞に従うが、代詞由来のものは必ずしも元の動詞が何であるか分からない。そこで、代詞由来のものは
ulは動作主で
onは対象となることが多い。また、対象が分からないで省略されることもある。
[
ova ]
ti to-i?(何してるの?)
onが省略されている。
ti to-a la?(彼に何をしたの?)
an fit-a gil al la(彼に金をあげたんだよ)
この場合、
to-aは
fit-aと同一の格組を持っていない。格組が異なる以上、別の動詞と見てよい。つまり、代詞由来の代動詞は純粋な代動詞ではないことになる。いってみれば代詞動詞とでもいうべきものであろう。
最終更新:2007年11月11日 22:36