「長野!?」
あれからお気楽に移動を続けていた偽フランは、森を越え森を越え辿り着いた市街地で驚愕の声を上げた。
その辺にしれっと立っていた看板を見てびっくらこいたのであった。それが示す現在地は、僅かながらも埼玉と隣接する長野県とのこと。
埼玉で教会を探すどころか他の県に出張してきてしまったらしい。
「うわぁ、おかしいと思ったのよ! やけに森が多いと思ったらここ、埼玉のはしっこじゃない!」
憮然とするも現状は変わらない。やがて何かを思い出したように荷物からコンパスと地図と出して埼玉に戻る方角を確かめた。
ちなみに今までろくに確かめてこなかったのは、ここに飛ばされた当時が頭の中が殺しと擬人化で一杯だったため、すっかり忘れてたようである。
「それにしてもこんなあっさり長野につくとはね。まあ当たり前だけど縮小された日本なわけだ。バカ日本地図だったら面白いんだけどな。
……にしても無駄足になっちゃったなあ。いっそ飛んで戻ろうかしら……」
相変わらず命令を忠実に守り沈黙するレイハと対象にぶーぶー声を上げる偽フラン。
そして諦めたように踵を返し埼玉へ戻ろうとした偽フランの目に、二つの人影が飛び込んできた。
「あ、マスターに瀟洒だ」
何やら仲よさそうに談笑するKASとレムー……いや、よく見たら咲夜さん。
それは彼女が書き手として擬人化を振りまいてだ書き手仲間の二人だった。
まさか最初に出会ったのが自ロワの書き手とはね、と思いながらも埼玉の教会の手がかりと擬人化、そしてエンターテインを求め偽フランは二人に接触するべく接近する。
その数……総勢『四人』(+α)。
そう……HALのバトルマスターと
完全で瀟洒な繋ぎ師を認め、接触をこころみたのは偽フランだけではなかったのだ。
☆
「そ、そんじゃあの怖いなのはさんじゃないわけか」
「ニコロワのことはそんなに詳しいわけじゃないけど……やっぱりそっちのなのはって『めい☆おー』なポジションだったのね」
落ち着き払った様子を装う変態ちっくな男に、苦笑して答える一見は優しいふいんきの女性。
大慌てしてスパイラル土下座とかする◆CppH18E08cを
となりのもふもふ地図職人がいさめてから、二人は一先ずの情報交換を行っていた。
といっても簡単な自己紹介と現状把握ぐらいのものであったのだが。
ちなみに殺る気まんまんの◆CppH18E08cが素直に対主催じみたことをしていたのは、なのはさんに先ほど思いっきり怯えた後で改めてマーダーを気取るのが何か気恥ずかしかったためである。
(うん大丈夫、一旦落ち着いてから殺しにかかれば問題ない! あ、相手はなのはさんだけど……
レイハがなくても魔法なアイテムがあれば阿部さんすら葬れそうななのはさんだけど……!
そ、それに相手だってマーダーかもしれないしな!)
思いっきり怯えつつ言い訳を並びたてる◆CppH18E08cを見て、となりのもふもふ地図職人は呆れると同時にそっとほくそ笑む。
(少し過剰みたいだけど……この男は確かに私に怯えている。正確にはこの姿に、だけれど。
……少し利用できるかもね)
あいにく現状では魔法関連のアイテムが手持ちにない。バヨネットの他のアイテムは殺傷能力のない銃と、一つのモンスターボールだけだったのだ。
けれども高町なのはは何もデバイス他がなかったら魔法が使えないわけではない。実践はしてないけどこれは中々使えそうだ。主に脅しとかに。
そんな感じでとなりのもふもふ地図職人がちょっと不気味に見つめるので◆CppH18E08cはまたすこしびびった。
流れる微妙な空気を払拭、あるいは自分のペースに持ち込まんと◆CppH18E08cは周囲を見渡し……見つけた。
「あ、あいつら!? そうか、イデで飛ばされたからこんなとこに……ってありゃあ技工士……偽フランじゃんか!」
なんだか知らないがニコロワ書き手が五人もこんなとこにいる。これはちょっとまずいと、◆CppH18E08cは自分の本来の目的を思い出して焦った。
KASなマスター、名前通りの瀟洒な繋ぎ師、擬人化萌えの技工士。彼ら三人はいずれも個性的な一面を取りそろえている。
反面自分はどうだ。このままではなのはさんにビクビクしてることとこの外見ぐらいしか個性しかなくなってしまうのではないか?
いずれ接触するであろう三人、どう転んでも自分の影が薄くなってしまいかねない。ていうか三人とも自分のこととか忘れてそうだ。
「ルイージ化なんぞしてたまるかぁぁっ!」
焦った◆CppH18E08cは彼らを、自分をどうにかするべく三人のニコロワ書き手に向かって走り出す。
「ちょ、ちょっと! どこ行くの!?」
そして彼を利用する算段を立てていたとなりのもふもふ地図職人は慌てて彼の後の追ったのだった。
☆
至る、現在。
「「ごらんの有様だよ!!」」
ゆっくり二匹が声を揃えて言ったほど某アイ惨ほどアレな状況ではないが、なかなかにカオスな場が出来上がっていた。
何せニコロワの書き手が四人もここに勢ぞろい。急に現れた偽フランと◆CppH18E08cに流石の霊KASコンビもやや焦り気味だった。
「わはー、瀟洒ってば咲夜なんだー」
「そういう貴女はピカ耳マルクたんとはね……まあなんていうか、貴女らしいわ」
「それにしても◆CppH18E08c、蝶戦人とのコンビはどうしたんだっていう」
「いやまあ、何ていうかイデに巻き込まれてな……そこでこの地図職人さんに出会って、それからお前らを見つけたわけだ」
(何この疎外感、ふざけてるの?)
揃った六人はただ一人のksk書き手を含めて危険思考揃いだというのに、なにやら和やかな空気が流れる。
(それにしてもこの二人、どうしようかしらね?
地図職人の方は◆CppH18E08cが組んでることからしてマーダーだろうけれど……
こっちの偽フランの方は単独で友好的に接触してきたことから見ておそらくは対主催かしら……
だとしたら、残念極まりないわね。だって彼女は私の……)
カオスな状況に陥ってなお瀟洒な繋ぎ手はこの場を繋ぐべく頭を働かせる。不安定要素の偽フランを見つめるが、彼女は無邪気そうな顔を返すばかりだ。
ちなみにバトルマスターはと、彼は彼でいうとさっぱりこのカオスはもしや山場もしやかもわかんねと考え偽フランをどうするか考えていた。
二人に同時に視線を向けられた偽フランは何を考えてるのか、レイハを持った手を振る。よくわかんないこの擬人化狂。
(この和やかさ……彼らは対主催なのかしら? 大人数の対主催軍団……私がどう動くにしても大集団は避けたいものね。
トトロみたいな集団でない限り、大集団といえば大体何かしらロクなことが起きないものだし……)
唯一ニコロワ書き手でないもふもふ地図職人は同ロワ書き手たちのふいんきに飲まれながらもこの場を切り抜ける術を思索する。
(何にしても適当な理由をつけてあの二人と私・◆CppH18E08cさん・偽フランさんの三人のグループに別れた方がよさそうかな)
そうと決まれば話は早いとばかりに三人に話をつけようと地図職人が口を開きかける。
しかしその提案が投げかけられる前に、思わぬ口から別の提案が飛び出してきたのだった。
「……なあ、みんな。旅の扉のことが気にならないか?」
◆CppH18E08cは妙に真剣な面持ちで四人を見渡した。
「あ、私それ一番気になる! っていうか埼玉にある教会が擬人化したのがそれだってね?
何とかしてパッチ取り戻したいんだけどなぁ」
「埼玉に? 初耳ね……なるほど、確かに旅の扉の位置は確定しておかなければならないわ。それで?」
興味深げに瀟洒な繋ぎ手とバトルマスターは◆CppH18E08cを見た。旅の扉、それはこのロワで生き残るための要素としてはトップクラスに重要な代物である。
上手く使えば面白い火種がばらまけるに違いないだろう。
さらにどんなことをしても生き残りたいと考えていた地図職人はとくに顕著な反応を表し、鋭い視線で◆CppH18E08cを捉える。
唯一萌えもんパッチをもつ埼玉の教会を優先していた偽フランだけは余り興味なさげだったが、ともあれ三人の興味を引くことに成功した◆CppH18E08cは心の中で小さくガッツした。
さあここからが本番だ。
「旅の扉……この県にあるらしいぜ」
その爆弾発言は、とくに地図職人に効果を示した。思わず今すぐ位置を吐かせようと掴みかかれかけるが慌てて腰を戻す。
さらに彼の爆弾発言はそれにとどまらない。
「ある施設にな、ニコロワでいうとゆとりみたいなヤツがいたんだ。そいつから聞き出した情報じゃ
あの扉の定員は……二人だ。二人入った時点でその旅の扉は二度と使えなくなる」
もちろんこれは嘘っぱちだ。諏訪湖にはケロちゃんもゆとりもいるはずがない。
しかし彼の熱の入った演技は功をなし、その場の和やかな雰囲気はすでに雲散していた。
なぜ◆CppH18E08cがこんな嘘を吐いたか……答えは決まっている。全ては個性を獲得するため、それどころかルイージ化すらしかねない状況を覆すため。
ニコロワ書き手同士+αのバトルロイヤルとなれば自分が何かを掴むチャンスもおそらく巡ってくる、そう思ってこの博打を飛ばしたのだ。
「……それを話してどうするつもりなんだっていう?」
「お前らが旅の扉を見つけたら間違いなく火種のためにあそこを利用するだろ?
それで俺が旅の扉を見つける前にお前らが利用して、使用権が塞がっちまったら俺には不都合なんでな……
……後、個性発掘の件も含めてだ。お前らを攻撃しようと思う」
後半は本音だった。ただニコロワの書き手が揃ったから戦おうぜとか言ったらさすがに間抜けキャラが過ぎると思って蛇の足をつけたしたわけだが、今更ながらいらなかったかもなと思いつつ四人を見まわした。
できればニコロワ書き手を殺したくはない。けど、そう尻込みしていて状況が最悪になったら笑うものも笑えなくなるのだ。
「ちょwwwwおまwwwwwwそりゃいくらなんでも暴論wwwwwwwwwwww
それ個性出したいっていうか……」
「いいわよバトルマスター。受けてたちましょう」
慌てるバトルマスターを意外にも瀟洒な繋ぎ手が制止した。
凛としたオーラを纏ながら、立ち上がって◆CppH18E08cと対峙するその姿はどことなく瀟洒な様である。
「どういうこったよレムー! 場繋ぐんじゃないんかっていう!」
「何も繋ぐことは戦わないということと等号で結ぶものではないわよ?
私たちにだって他の人に旅の扉の使用権を握られたら困るもの。……何より、彼が見逃してくれそうもないじゃない」
「そういうこった。そちらに戦う意思がなくても、こっちにはあるんだよ」
「うぐぐ、お前はそれでいいのかっていう! 二対一だとこう言っちゃなんだかお前勝ち目なくね!?」
「構わないさ。序盤でも死に様によっちゃ輝けるからな!」
あくまで戦闘を断行するとばかりに◆CppH18E08cは支給品である手斧を取り出して構えた。
「それに、お前が組むのは俺だろうしな」
「は? どういう意味……」
答えるよりも先に爆発音が響いた。
それを放ったのは◆CppH18E08cでもバトルマスターでも、瀟洒な繋ぎ手でもない。
「あは、いいんじゃない? 私もちょうど戦いたいって思ってたし!」
悪魔の妹のごとく、凶器的な笑みを浮かべた偽フランが三人を見かえって言った。
その手の先をこの場から逃れようとしていた地図職人に向けながら。
「お前もかよ! つか埼玉の教会からパッチ取り戻したいんじゃねーのか!?」
「戦いたかったんでしょう、あの子も。どうやら対主催かと勘繰ったのは間違いだったみたいね。
さすが妹様、立派なマーダーっぷりですわ」
すっかり驚き役に回ったバトルマスターに対して瀟洒な繋ぎ手は冷静だった。ついでに言うと、彼女の外見から推測していた◆CppH18E08cも同じく冷静だった。
ただ一人冷静さを保てなくなったのは凶暴な瞳を向けられたとなりのもふもふ地図職人だけだった。
(くっ、もっと早く退散するべきだったわ! 冗談じゃないわよこんなの……!)
地図職人はバヨネットで応戦しようとするも、俄然殺る気まんまんでレイハを振るう偽フランの狂気と戦闘力の差に押され状況は悪くなるばかりだ。
◆CppH18E08cが殺し合いの提案を持ちかけた瞬間、不穏な事態になることを察知した地図職人はそっとその場を去ろうとしてたのだ。
他の三人は彼の話に夢中で気づかないであろうと考えた地図職人だったが、殺しを我慢してうずうずしていた偽フランはそれを逃さなかった。
悪魔のように偽フランは攻撃を続ける。彼女が標的に自分を選んだのは逃げようとしていたからか、それとも単なる気まぐれか。
それより――何故、他の三人はこの一方的な狩りを見守るのみなのか――
「こうなったら……出てきなさい、ウツドン!」
地図職人が荷物からモンスターボールを取り出して地面に放りなげる。中からは光とともに、LSロワにてジーニアスを救って燃やされたハエとりポケモンが姿を見せた。
ウツドンには悪いがここはこいつを囮にして逃げる。地図職人は何がなんでも生き残るために、そう判断したのだった。出たポケモンがもふもふでないのは幸いだったのだろうか。
さらにこのままではウツドンの機動力が悪いため、もうひとつの支給品・地球動物兵士化銃でウツドンを萌えもんにし、彼女(?)に全身全霊で偽フランを止めるよう指示を飛ばしてから彼女は全速力で逃げようと背を向けた。
……しかし、この判断がまずかったのだ。むしろ最悪だったと言った方がいい
「あがっ!」
飛来して来た魔法が地図職人の背を貫く。
人外に目がない偽フランにポケモンを出したこと。
擬人化に目がない偽フランの前で擬人化アイテムを取り出したこと。
萌えもんに目がない偽フランの目の前で萌えもんを誕生させたこと。
擬人化を愛する偽フランの目の前で、萌えもんを囮に使ったこと
四重の過ちがそこに存在した。
ウツドンを認めた偽フランは目をかっと見開き、レイハを起動した瞬間から滾っていた魔力をさらに漲らせてウツドンとその弾幕をスルーしながら地図職人に急接近。
問答無用で彼女を背中からディバインシューターで貫いた。
「ひぃぎっ……や、……だ……」
貫通した個所から血を流して地図職人はのたうちまわる。
こんなとこで死ねないという渇望、自分はもふもふの国のために生き残らなければならないという野望を胸に残しつつ。
「このままいたぶってやろうと思ったけどやーめた。
かわいいかわいい擬人化ウツドンたんを囮にするヤツは骨も残さないで死んじゃえ」
「い、や……もふも、ふ……もふ……」
――果たしてそれは、偽フランが掲げる狂気の野望に潰された。
偽フランの放つディバインバスターは、となりのもふもふ地図職人の身体を包み燃やしつくす。
魔法の触媒となったレイジングハートの本来の持ち主であるなのはの姿の人物を葬ったのは……どのような皮肉であったろうか。
偽フランが地球動物兵士化銃とウツドンを回収し、再び沈黙が訪れた。
彼女の狂気っぷりに驚きっぱなしのバトルマスターが思い出したように観戦していた二人を不安そうに見まわした。
あれだけ開戦開戦言ってた◆CppH18E08cが介入もせず傍観してたのはどういうわけだろうか?
すると彼ではなく、瀟洒な繋ぎ手が偽フランに歩み寄った。
「お、おいレムー!?」
「ごめんなさいね。何だかんだで良い付き合いになると思ってたわ」
まるで別れ話を切り出すような口調で答えると、振り返った偽フランに目線をあわせるように瀟洒な繋ぎ手がかがんだ。
「流石、妹様の姿をしてるだけあるわね」
「何の用かしら、脇巫女なPAD長さん」
さきほどの冥王バスターも観戦トリオのことも何でもなかったかのように偽フランは言葉を返す。
「貴女も◆CppH18E08cの誘いに乗るつもりなんでしょう?
単刀直入に言うわ。そういうことなら私を組まないかしら」
「な、なんだってー!!?」
「だろうな」
楳図かずおチックな顔を浮かべながら衝撃の雷に打たれるバトルマスター。対して◆CppH18E08cはむしろ納得気な様子で首を振る。
「な、何で納得してんだってんぞ!? お前知ってたのか!?」
「知ってたっていうかな、あいつってばさっきから偽フランのこと気にしてたし。何よりあのエピソードがある」
「へ?」
さっぱりと言わんばかりの顔で首をかしげるバトルマスターに◆CppH18E08cはバーローが推理を披露するように指をたてた。
先ほどまでめい☆おーにびびりまくりだった姿とはほとんど別物である。
「ゆっくりだ」
「ゆっくり……?」
「ええ」
◆CppH18E08cの説明を補足するべく瀟洒な繋ぎ手が言葉を返す。
「私は今でも忘れていないわ。
作品No.40『死ぬ気で危険人物を説得する(フラン編)』……あの作品で、私の悲願だったゆっくり参戦は果たされたの。
あの作品を見た瞬間、私の胸は打たれたわ。私意外にも、ゆっくりを愛する人が……ゆっくりを参戦しようと考えるものがいたことにね」
「覚えてたの? うん、私もゆっくりは好きだよ」
感動のエピソードを、何かの語り部のように紡ぐ瀟洒な繋ぎ手。忘れかけていたがこの人はゆっくり愛好家だったのだ。
「彼女はある意味私の恩人でもあるし、同志とも言える人。それに個人的な感情だけじゃないわよ?
妹様は見ての通り戦闘力がある。あの妹様パワーは繋ぎのいい力になってくれるはず」
「でもそんな話だったら俺と別れる必要なくね!? 偽フランちゃんもこっちにひきこみゃいいじゃん!」
「組むのはいいけど、ただしバトルマスターテメーはだめよ」
レムーを逃したくないバトルマスターが抗議を上げるが偽フランがそれを否定した。
「なんでだお!? お前フランちゃんだからってわけわかんないこと……」
「三対一じゃ◆CppH18E08cがすぐ壊れてつまんないから」
「……マジっすか」
もはやバトルマスターは絶句するのみ。
瀟洒な繋ぎ手としてもバトルマスターと別れるのは避けて通りたかったが、戦いを楽しまんとする偽フランがそれを許してくれないだろうというのは理解していた。
バトルマスターのKAS能力に賭け戦闘中にトンズラする道も脳裏に過った。その考えも、先ほどの虐殺で吹き飛ばさざるを得なかったが。
おまけにアレな方向に本気な◆CppH18E08cにも見つかる可能性がある以上、二人で「逃げてんじゃぬぇぇぇぇ!!!」→ピチューンの可能性が無いとは言えないのだ。
今の自分は咲夜の姿。ニコロワβでの本家たちは敵対しそうな雰囲気だがあくまでも自分たちは書き手。
偽フランが擬人化した結果に、マルク→フランだけではなくビッグマメモン→咲夜という事例があるのを彼女は記憶していた。
中身はPAD長の姿である自分に好感を持ってさえくれれば良き見方になるであろう。
何より、何がなんでもこの戦闘を乗り切らなければならない以上は偽フランの戦闘力に飛びつくしかなかったのだ。
後のためにバトルマスターを選んで現状で有利な道を疎かにするのは自分とゆっくりの未来のためにも選べる道ではない。
強い札は手遅れにならないうちに手札にする必要がある、というわけだ。
生き残ることが出来たら、後は上手くおだててゆっくりと自分を守って貰うとしよう。
同じニコロワ書き手ということもある。擬人化をおろそかにしない限り、ある種単純な彼女は裏切ったりはするまい。
(まあ、上手く◆CppH18E08cだけが死んで妹様も満足したら貴方を助けられないかどうか掛け合ってはみるわ。
悪いわね……HALマスター。ああ、勝って油断してるあの子を後ろからブスリってのは期待しても無駄よ?
あの話のテトみたいだけど……きっと私が彼女を殺すのは無理でしょう)
「だから言ったろ、お前は俺と組むってな」
「うがーっ! 俺からレムーを奪ったフランちゃん、許せる!」
「許せるのか」
「マッだよマッ! 察すれこのバカンチ!!」
憤慨するバトルマスターに冷静につっこむ◆CppH18E08c。
このピヨシとKASっぽいコンビは何気によさそうだ。ひょっとすれば新しい個性が見つかるかもしれない。
内心で歓喜しかけるが、あくまで現状のキャラを崩すまいとあくまで冷静のままを装う。軽くにやけかけているが。
「さあ、バトルスタートだよ瀟洒っ! ……あ、その前に」
「何かしら?」
「後ろから刺そうとしたら殺す」
もちろんそんなつもりはなかった。
けれどもそのどこまでも冷たい悪魔の声に、瀟洒な繋ぎ手は危うく武器として取り出したゼットソーを取り落としかけたのだった。
【となりのもふもふ地図職人@kskロワ 死亡】
【長野県/市街地・一日目・早朝】
【完全で瀟洒な繋ぎ師◆jU59Fli6bM@ニコロワ】
【状態】健康 、やや恐怖
【装備】ゼットソー@ニコロワβ
【道具】支給品一式、不明支給品1~2、ゆっくり霊夢、ゆっくり魔理沙@ニコロワβ
【思考】基本:生き残り、ゆっくりを元の世界に連れて帰る
1:ゆっくり同志(偽フラン)と組んでこの場を乗り切る。
2:HALマスターとは出来れば復縁したい。
3:ハァハァ……ゆっくりかわいいよゆっくり
【備考】
※外見は博麗霊夢の服をきた十六夜咲夜
【
HALのバトルマスター◆jVERyrq1dU@ニコロワ】
【服装】KASのマリオ服
【状態】健康
【装備】無し
【持ち物】支給品一式、不明支給品0~2
【思考】
基本:優勝して神(笑)をGTEするっていう。
1:レムーを奪った妹様許せる!
2:……でもこいつと組んで戦うのか? レムーと?
3:ハァハァ……神(笑)かわいいよ神(笑)
【備考】
外見と口調はまんまKASです。身体能力が上がっているかもしれません。
【
◆CppH18E08cは大変な支給品を出していきました@ニコロワβ】
【状態】健康 自分のキャラを見つけた予感?
【装備】諏訪子の帽子、ヘンゼルの手斧@アニロワ1
【道具】支給品一式、翠星石@ニコロワβ、不明支給品0~1
【思考】基本:個性を出せるならどうなってもいい (現在はマーダー)
1:個性とルイージ防止のためニコロワ書き手ロワ開催してみた
2:HALのバトルマスターと組んで戦う。できれば戦いの後もこいつと組みたい
(ツッコミポジション確保的な意味で)
3:影の唇蝶戦人を探す
5:空気には絶対なりたくない
6:ニコロワ書き手はあまり殺したくはない……けど今は仕方ないな
7:恩人は殺さない
【備考】
※外見はミクの格好をして諏訪湖の帽子をかぶった馬岱です
※フォテイと情報交換をしました
※諏訪湖自体が巨大な旅の扉になっていることを知っています
【◆OZbjG1JuJM 半人半獣の技工士(偽フラン)@ニコロワ】
【状態】健康 フランちゃんうふふ
【装備】 レイジングハート@ニコロワ 、モンスターボール(ウツドン)@LSロワ
【持物】支給品一式、偽起爆リモコン@ニコロワβ 、地球動物兵士化銃@
kskロワ
【思考】
基本:殺し合いをエンジョイする。気分次第で
1:いい殺し合いの口実ができた♪
2:瀟洒気に入ったし組んでみる。でも裏切ったら許さん
3:
教会の悪魔とやらを探し当て、何をしてでも萌えもんパッチを手に入れる
4:そのために一時的に対主催のフリをする。
5:レイハさんを擬人化したらすぐ戻す
6:人外支給品を集めて擬人化の桃源郷を
7:見つけた参加者をすぐ襲うかどうかは一応考えてからね
※レイジングハートはHAL厨になる前からの参戦です
※外見はフランの姿にマルクの羽、ピカチュウの耳と尻尾。
※劣化の範囲でフランの力が使えます
※ウツドンは擬人化しています
【モンスターボール(ウツドン)@LSロワ】
詳しくはここ
ttp://www25.atwiki.jp/loli-syota-rowa/pages/111.html
なおLSロワで翠の子の支給されたため、ロワは違うものの支給品の翠星石と併用すると何かが起こる……かも。
【地球動物兵士化銃@kskロワ】
某任天堂のゲームに出てくる某ピクミンのような形状をした銃。
この銃を照射された動物はその面影をやや残しながら人間の姿になる。
(パンダ♀ならパンダ耳の白髪の少女になるなど)
当ロワでは効果は6時間続き、4発まで撃つことが出来る。
……ぶっちゃけkskロワと同じ効果。ただし擬人化の想いに呼応して動物でなくでも擬人化できるかもしれない。
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最終更新:2009年05月22日 19:33