「ねぇどこ行くの?」
「いいから黙って着いてきなさい」
「………」
オールロワの書き手KYこと
教会の悪魔は前を歩く同じ同郷の書き手Princeに質問する。
Princeは教会に振り向くことなくピシャリと言う。
それに対し教会の悪魔はしょぼくれたように顔を少し下に向けた。
(さて、どんなバカ騒ぎになったか知りませんが……
生き残った人たちを殺させてもらいましょうかね)
Princeは向かう。
先程聞こえた、派手な戦闘音。
そこに死を撒き散らすために。
◇ ◇ ◇
「ロリの仕業か!!!」
某てつおの台詞の改変バージョンを叫ぶこのネコミミカブトムシは
K(華麗に)Y(予約する)M(MADの人)。
kskロワで書き手をやってる他、MADを作成している男でもある。
ちなみにkskロワ住民はロリコンと言われているが、彼はボイン好きである。
「あの…KYMさん。少し落ち着いてくれませんか……」
少し戸惑いながらKYMを落ち着かせようとするこのナイスボディな女子高生は
カオス・クライ。
らき☆ロワの書き手で主にカオス系なキャラを執筆している書き手である。
「これが落ち着いていられるか!」
「いえ、何でもかんでもその…ロリのせいにするのはどうかと…」
「いーやこれは間違いなくロリの仕業だ!!
さっきの大掛かりな音の方向に俺のロリレーダーにロリの反応が多数!
これはロリの仕業だ!!ロリが大暴れしているのだ!!さあ行くぞクライさん!」
そう言ってKYMとカオス・クライは戦闘音の響いた方向へと向かっていった。
「そういえばクライさん」
「なんでしょう?」
「足はもう大丈夫なのか?」
「ええ…カオスパワーで何とか……」
◇ ◇ ◇
月明かりに照らされて2人の奇妙な格好をした男女が歩いていた。
まず諏訪子の帽子を被り初音ミクの格好をした馬岱という非常に変態チックな格好をした男は『
◆CppH18E08cは大変な支給品を出していきました』。
ニコロワβの書き手で、投下数もトップレベルの繋ぎ書き手である。
読み手曰く「こういう発想はなかった」という展開や支給品を出しているらしい。
そしてCpp氏の隣を歩く『泉』と書かれてあるスクール水着を着る少女は影の唇蝶戦人。
らき☆ロワの書き手をしており、投下数は爆弾氏やnk氏にやや遅れる形で3位くらいの投下数を誇る。
最初は繋ぎ系のSSを書いていたが、最近はバトル物も手掛けており正直実力は未知数だ。
さきほどの
仮面ライダー零と名乗る男の拡声器によるメッセージを彼らは聞いた。
それにより旅の扉が埼玉にあることを知ったが、正直それはどうでもいい。
彼らは知っているのだ。今いる長野県の湖が旅の扉になっていることを。
だから彼らは埼玉県に向かおうとする参加者を狩るためにそこらじゅうを徘徊していた結果、ビル一つが倒壊する瞬間を目撃したのである。
影の唇蝶戦人は少女のものとは思えない邪悪な笑みを浮かべる。
「何か起こっているなぁ…ビル一つ倒壊するほどの騒動が」
「どうするんだOG氏?」
「言うに及ばず。私たちは無差別マーダーだ。
参加者がいる気配を感じたなら、戦いの気配を感じたなら、そこへ向かうものだよ…」
彼らは歩き出す。殺戮の場へ…
◇ ◇ ◇
「ぜえ……ぜえ……やっぱりルルの体力じゃきつい……」
なのはロワのルル×スバラーズはあれから長時間歩いてやっぱり疲れていた。
むしろルルーシュ並の体力でバタンキューしなかったのが不思議なところである。
「でも…疲れて立ち止まってるわけにはいかないんだよね……」
ルル×スバは思い出す。先程の1人の書き手の熱いメッセージを。
その熱いメッセージは熱血書き手であるるる☆すばを感動させるには充分だった。
だが彼女は溢れそうな感動の涙を堪える。熱血対主催は泣いている場合ではないのだ。
死んだ参加者の意志をついでこそ熱血対主催なのだから。
ということで彼女は埼玉県の方へ向かっており、途中で長野県の差し掛かっていた時。
ビルが倒壊するほどの激しい音があたりに響いた。
もしかしたらマーダーに誰かが襲われているのだろうか?
無論ルルスバがこれを放っておくはずがなく方向転換しその音が響いた方向へと向かっていった。
(私としてはあまり行きたくないんだけどな…)
ルル×スバの後を歩いているkskロワの書き手となりのもふもふ地図職人は少し顔を顰める。
どんな手を使っても生き残りたい彼女にとって激戦が行われているであろう場所へ向かうのは避けたかった。
正直な話、旅の扉があるという埼玉にも行きたくない。
きっとメッセージを耳にした奴らが集まる可能性が高いからだ。無論、そこには危険が付きまとう。
だったら他の旅の扉を探したほうが数倍マシというものだ。
(騒動の隙にトンズラさせてもらおうかな……)
ルル×スバの後を歩きながら彼女は考える。
そう、全てはもふもふのためだ。
◇ ◇ ◇
東方ロワの書き手こと
争符・生命遊戯は焦っていた。
時計は4時になろうとしている。ロワでいう早朝に差し掛かる時間帯だ。
だが、無差別マーダーである彼女はまだ参加者を一人も殺していない。
自分の姿である霊夢は既に何人か殺害しているのに。
だがその時彼女の耳に大きな音が鳴り響く。
音のした方へ振り向くとビルが倒れようとしていた。
「何かあったに違いないわね……。きっと獲物もいるに違いないわ」
生命遊戯は方向転換し音の響いた方向へ向かって足を進めていった。
◇ ◇ ◇
「くっ……やっぱり心配だっぜ!」
巨大なカナブンの姿をした書き手、kskロワの書き手は自分の仲間うっかりリリカルロリィタが向かった方向へ飛んでいた。
全裸のロリっこ、LSロワの書き手
静かなる輝星(サイレント・スター)を背中に乗せて。
それに自分が向かっている派手な戦闘音と黄金の光が走った方向は仲間であるドジっ子ぶっかけ管理人と名も知らぬもふもふとした可愛らしい猫が向かった場所でもある。
そして自分を襲ってきた男が埋められた場所でもある……
まさかあのマーダーは死んでなかったのか?
ロリィタ達はまさかそいつに殺されてしまったのか?
「くそっ、無事でいてくれよお前らぁぁぁぁぁ!!」
◇ ◇ ◇
kskロワの書き手、うっかりゲリラ突撃犯が近くにいる仲間と接触しに歩こうとしていたが、その仲間は向こうからやってきた。
それが破天荒王子とサイレント・スターである。
破天荒王子はなにやら慌てていた様子だったが、気絶しているうっかりリリカルロリィタが無事であることを知るとホッとした様子を見せる。
落ち着きを取り戻した破天荒王子にゲリラは質問する。一体何があったのかと。
破天荒王子はゲリラに話す、今までの経緯を。
「話は大体分かった」
「そういえば、ぶっかけ管理人氏とあの、なんだもふもふした猫を見なかったか?あいつらもこっちに向かって…」
「もふもふした猫…?」
ケモノスキーなゲリラは『もふもふとした猫』という単語に反応するが、すぐに我を取り戻す。
「私が来たときには管理人さんとそのケモノはいなかった。ロリィタ氏と貴方達を襲っていたマーダーだけ。
マーダーは私と一緒にいた人とともにどこかへ飛んでいった。
恐らく、管理人氏とそのケモノは……」
「そうか…」
ドジッ子管理人とケモノの姿をした書き手尻・叩・きでフィニッシュ!の生存は絶望的であると知り悲しみにくれる。
それを心配そうな表情で見つめるうっかりゲリラ突撃犯。そこへ……
『マスター、大勢の参加者がここへ近づいてきています』
「え…?」
『恐らく先程の騒ぎの影響かと思われます』
「な…なんだとっ!」
ケリュケイオンの警告によって周囲を警戒するゲリラと破天荒王子。
そこへ………
獲物を見つけたPrinceと教会の悪魔が武器を構えて近づいてきた。
影の唇蝶戦人と◆CppH18E08c氏が出現した。
生命遊戯が姿を現した。
KYMとカオス・クライが駆けつけた。
今この長野県に一斉に書き手が集った。
その数なんと…13人であるっ…!終盤でもないのにだ。
「えっとここは…確か私はリリちゃんに身体を触られて…」
そして今まで気絶していたサイレント・スターは目を覚ます。
そして目の前に広がっている光景をみて絶句した。
「君達は…うっかりゲリラ突撃犯氏に破天荒王子氏に…
うっかリリカルロリィタ氏?」
「貴方はまさか、となりのもふもふ地図職人?」
「それよりここで何があったんですか?」
「私の夢のために…死んでもらうわ」
「この大乱戦で活躍すれば俺にも個性が……」
「てめえは…KYM!!」
「ロリに生きる道はないと知れ!」
「KYMさん、落ち着いてください……」
「さて、皆殺しといくかな」
「上等だ、全員まとめてかかってこい!!」
大勢で情報交換を行う書き手達。
電撃を放ってロリを攻撃しているカブトムシ。
そのクワガタを止めようとしているカナブン。
暴れまわるスク水少女。
弾幕を放つ脇巫女。
「ひ……」
このバカ騒ぎは、サイレントスターを恐怖させるのに充分だった。
そして、ネコミミカブトムシの書き手、KYMがサイレント・スターを発見し近づいてきた。
「くらえ!」
ネコミミをのばすKYM。
サイレント・スターの抵抗は空しくのびたネコミミに捕まってしまう。
「か……あ……」
「ボインちゃんを脅かすロリっ子め…すぐには殺さん。
痛めつけてから殺してくれる!!」
後は電撃を流せばサイレント・スターは死に至る。
だがKYMはドSな一面もあるのだ。
彼のロワでフェイトやみくるという巨乳もちは減っていく一方。
ロリに対する恨みはただ殺すだけでは足りないものだった。
「い…や……あ……」
状況が全く把握できないことと、KYMに殺されかけていることでサイレント・スターの恐怖は頂点に達した。
彼女の恐怖はKYMのデイバッグの中にある支給品を発動させた。
「ん、何だこれは?」
自分のデイバッグが光っていることに気付き、KYMはデイバッグを漁る。
そして球状の光る物体を取り出した。
KYMはその輝く球体に文字が浮かんでいることに気付く。
「これはヤバイ。
逃走王子氏のSSの内容と全く同じだ…。てかこれなんてn番煎じ?」
その光景を見てPrinceは顔を青ざめさせた。
彼女には覚えがあったからだ。あらゆるスタンスの参加者が一同に介するこの展開に。
KYMの手の中で光り輝くそれに。
そんな彼女の様子を気にすることなく、KYMは球体に浮かぶ文字を読み上げる。
「I,D,E,O,N…っておぃぃぃぃぃぃぃ!!」
「な…なんだってー!」
「なん……だと……」
「イデって…冗談だろ?」
「そんな…カヲル君の恐怖はここでも健在なのか…」
「何故あの話を再現したし」
「皆逃げろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
その時、イデが発動した。
◇ ◇ ◇
「やれやれ、まさか実際にイデをくらうことになるとは」
(オールロワ仕様で助かった…書き手ロワオリジナル仕様で県一つ消滅くらいに改造されてるかもと思ったけど、そんなことはなかったね。
それにしても……)
Prince of Killerは辺りを見渡す。
そして教会の悪魔がいないことを確認すると溜息をついた。
どうやらここにいるのは自分だけのようだ。
(まずいな…旅の扉である教会の悪魔氏とはぐれたということは…旅の扉を失ったことと同義…!
次のフィールドに行けずに会場ごとズガンなんて冗談じゃない…
はやくあいつを探しに行かないと!)
Prince of Killerは急いで旅の扉である教会を探しに走り出した。
【1日目 早朝/長野県】
【Prince of Killer@オールロワ】
【服装】魔法少女沙枝の格好(ピンクのフリフリの魔法衣装)
【状態】健康、焦り
【装備】パニッシャー@なのはロワ
【持ち物】デイパック×2、支給品一式×2、オレンジ49個@コードギアス
【思考】
基本:殺し合いを加速させる。
1:急いで教会の悪魔を探す。
2:第一放送までは出会った相手を殺す(ただしマーダーなら放置、迷っていればマーダー化するよう扇動、自分より強ければ撤退)。
3:用済み(旅の扉を使ったら)になれば教会の悪魔は殺す。
◇ ◇ ◇
「あぁ、嫌なことになったな…まさかマーダーコンビが数時間で解散とは」
森の中で◆CppH18E08cは人を探していた。
もちろん彼はマーダーなので参加者を殺すためだが。
ついでに影の唇蝶戦人と合流したい。
そして森の中を歩き続けていくと人影が見えた。
「よし、発見…!」
さっきまで行動していた影の唇蝶戦人でも、同郷であるニコロワ書き手でもないことを確認すると彼は笑みを浮かべて襲い掛かる。
飛び掛る最中で相手も気付いたようだが、このままでは◆CppH18E08cの攻撃が先にあたるのが必然の結果だった。
だが、◆CppH18E08cは自分がこれから襲撃しようとしている書き手の姿が高町なのはであることを知った途端驚愕した。
リリカルなのはシリーズの純粋なファンには失礼ではあるが、彼女はニコニコ動画では『悪魔』だとか
『冥王』と呼ばれていることは知っているだろうか?
ニコロワでは序盤で退場しているが、幻想郷出身のうどんげを恐怖させ、阿部さんをもってようやく仕留められた強敵である。
無論、彼はニコロワ書き手であると同時にニコニコユーザーでもある。
もちろん『冥王なのは』の恐怖のイメージは◆CppH18E08cの頭の中に充満していた。
それからの◆CppH18E08cの行動ははやい。
飛び掛る途中で臨戦態勢から土下座の構えに移る。
「すいまっせんしたぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!」
全力で謝罪した。
【1日目 早朝/長野県 森】
【◆CppH18E08cは大変な支給品を出していきました@ニコロワβ】
【状態】健康 となりのもふもふ地図職人に恐怖
【装備】諏訪子の帽子
【道具】支給品一式、翠星石@ニコロワβ、不明支給品0~2
【思考】基本:個性を出せるならどうなってもいい (現在はマーダー)
1:嫌ぁぁぁぁぁ!!めーおー☆だ~!ギャァァァァァァァ!!ぼすけて~!!
2:影の唇蝶戦人を探す
3:空気には絶対なりたくない
4:ニコロワ書き手はあまり殺したくはない
5:恩人は殺さない
【備考】
※外見はミクの格好をして諏訪湖の帽子をかぶった馬岱です
※フォテイと情報交換をしました
※諏訪湖自体が巨大な旅の扉になっていることを知っています
【となりのもふもふ地図職人@kskロワ】
【状態】健康、
【装備】バヨネット@
漫画ロワ
【持ち物】デイパック、基本支給品、ランダム支給品0~2
【思考】
基本:もふもふ帝国の神になるため、もふもふと共に生き残って帰る。手段は選ばない。
1:この人は一体…
2:ルルスバ氏その他利用できる人との合流
3:できるなら埼玉以外の旅の扉を探す
3:もふもふは殺さず連れて帰ってもふもふする
◇ ◇ ◇
「え、え、あれ?ここはどこ?お姉さんはどこ?」
KYこと教会の悪魔は突然の出来事に混乱していた。
眩い光が襲ったと思ったら先程とは違う場所に飛ばされ、一緒に行動していたPrinceも姿を消した。
KYはPrinceを探しに歩いたところ…
巨大なカブトムシに出会った。
「おのれぇぇぇぇぇぇぇ俺の支給品を暴走させたのはロリの仕業か!!
さっき俺を不意討ちしやがったのもロリの仕業か!!
もしや俺らを書き手ロワに放り込んだ『あの子』ってのもロリか!!
パロロワでボインちゃんを殺した書き手もロリか!!
そうかそうかそうかそうか全てロリの仕業かぁぁぁぁーーっ!!!
ロリに生きる道はないと知れ!!」
だめだ、このボインスキー、早くなんとかしないと……
【1日目 早朝/長野県 平原】
【教会の悪魔@オールロワ】
【状態】擬人化(幼児化した高嶺響)、健康
【装備】東風のステッキ@アニロワ2nd、萌えもんパッチ@ニコロワ
【道具】支給品一式、不明支給品0~2
【思考】
1:これはゲームか。
2:旅の扉ってなに?
3:Princeを探す
4:おお…大きいカブトムシ。
【備考】
※元の外見はオールロワMAP「古びた教会」、口調はチェスワフ・メイエル+にゃははです。
※能力『教会の悪魔』で教会内に入った参加者一名に取り憑けます。
※パロロワに関する知識を全て失いました。もはや変な能力が使えるだけの喋る教会です。
※自分の名前を「KY」、ここはゲームの会場だと思っています。
※擬人化した事で旅の扉や能力にどんな変化があるかは不明です。
【K(華麗に)Y(予約する)M(MADの人)】
【状態】ダメージ小、怒り、L(ロリ)5症候群レベル4
【装備】我、埋葬にあたわず@
ギャルゲロワ2
【持物】基本支給品、不明支給品1~6
【思考】
1、ロリに生きる道はないと知れ!
2、ロリを殺しつつ、ゲームから脱出する
3、カオス・クライを探す
4、
kskロワのみんなと戦いたくはないが、いざとなったら……
【備考】
※外見は角の代わりにネコミミをつけたネオ・ゼクトールです
※ネコミミにロリレーダー以外の用途があるかは次の書き手さんにお任せ
※教会の悪魔に気付いているかどうかは他の書き手に任せます
※ L(ロリ)5症候群を発症しました、全てのロリが敵だと思いこみます
レベルが上がるとどうなるかは不明
雛見沢症候群との関連性も不明です
現在のレベルだと何かあったらすぐにロリの仕業だと思いこみます
※所持していた【小規模イデ@オールロワ】は消滅しました
◇ ◇ ◇
「ここは、一体………」
長野県のとある市街地でサイレント・スターは1人突っ立っていた。
目覚めたら大乱闘が起こっていた挙句、唯一一緒に行動していたうっかリリカルロリィタとはぐれてしまった。
しかもどういうわけか支給品その他の持ち物もなし。
極めつけにロリィタに脱がされたことにより全裸状態である。
とにかくこのままでは危ないので、誰かと合流しようとした時背後から迫りくる気配に気付く。
「誰ですかっ!?」
サイレント・スターが振り向くとそこにはスクール水着を着た少女が立っていた。
スク水少女と言えば彼女がさっき行動していたうっかリリカルロリィタの服装ではある。
だが、サイレント・スターの目の前の少女はロリィタとは違い、南千秋の姿をしていた。
目の前のスク水少女は眠たげな目線を向けながら答える。
「私のらき☆ロワの影の唇蝶戦人。スタンスは、マーダーだ。
お前には私に尻を叩かれた後死んでもらおう」
彼女が自己紹介を終わらせた瞬間、サイレント・スターは逃走した。
実は聞き出すまでもなかったが、彼女からはマーダーの気配が溢れていた。
南千秋という外見に似合わないほどの殺気が。
服も武器もない丸腰なサイレント・スターは逃げるしかなかった。
「無理だ、お前は逃がさん」
だが影の唇蝶戦人は跳躍して逃げるレンを軽く飛び越え、レンの行く手に着地し逃げ場をふさぐ。
とても少女の身体能力とは思えない。
「そんな……」
「見た目で戦闘力を判断しないほうがいいぞ。私は『戦人』だからな。
さらに私はアイテムも豊富。お前に勝ち目も逃げ場もないぞ?
おっとそう言えばビル跡にて尻叩きに丁度いい武器を発見してなぁ……」
蝶戦人はそう言うと、デイバッグから金属片を取り出す。
パロロワでは結構出回っているアイテム、『核鉄』だ。
「『ビーキガリバー』って知ってるかな……フフフ」
「ビ……ビーキガリバーって……」
ビーキガリバーとは巨大化した拳で殴る武装錬金。
蝶戦人はそれで尻を叩こうというのだ。
巨大な拳で行われる尻叩きはもはや尻叩きというレベルではない。
サイレント・スターの顔に恐怖の色が浮かぶ。
「じゃ、そろそろやっちゃおうか」
「ひ……」
影の唇蝶戦人が核鉄を掲げて武装錬金の名を叫ぼうとするが……
「バインド――」
「?」
何も無いところから光の輪が現れ、影の唇蝶戦人の身体を拘束する。
そして横からうっかりゲリラ突撃犯が現れ拘束されている影の唇蝶戦人に突撃をかます。
流石の蝶戦人も拘束されている状態からの突撃でバランスを崩し倒れこむ。
ゲリラはその隙に蝶戦人のデイバッグを奪う。
そして、サイレント・スターに「下がって」と言って自分の後に下がらせる。
「てめぇ……!」
「私は殺し合いに乗ってない、貴方を殺すつもりはない。降伏してくれると助かる」
「ふざけるなよ…私に『降伏』の二文字はないんだ!」
そう言うと彼女は自分を拘束しているバインドを力任せで外そうと全身に力を入れる。
すると彼女を拘束していた光の輪に亀裂が入り、破壊されてしまった。
「ケリュケイオンのバインドを力任せで…」
「私は影の唇蝶戦人だ。戦うことに特化してる私を舐めるなよ」
バインドを解いて立ち上がり、溢れんばかりの闘志を発する影の唇蝶戦人。
「あの、貴方は…」
「私はkskロワのうっかりゲリラ突撃犯。サイレント・スター氏、貴方のことは破天荒王子氏から聞いている」
「破天荒…王子?」
「状況の説明と服の調達は後。今は目の前の少女を何とかすべき」
「…はい」
殺し合いからの脱出を目論むロリ。
状況の把握で精一杯の全裸ロリ。
殺戮の徒と化すスク水ロリ。
ドキッ!ロリ書き手だらけのバトルロワイヤルが始まろうとしていた。
【1日目・早朝 長野県 市街地】
【うっかりゲリラ突撃犯@kskロワ】
【状態】健康、呪印
【装備】ケリュケイオン@kskロワ
【持ち物】工具一式、首輪(うっかりゲリラ)、基本支給品、キョンのワルサー@やる夫ロワ、ゾーリンの大鎌@HELLSING 、影の唇蝶戦人の基本支給品及び不明支給品0~4
【思考】
0.目の前の少女に対処
1.破天荒王子をはじめとしたロリィタの仲間と合流する
2.解呪の情報を集めるため、青森の恐山を目指す
3.脱出フラグになりえるものをケリュケイオンに教える
4.ケモノ達に会いたいなぁ…
5.出来れば、ロリィタになにがあったのか聞きたい
【備考】
※首輪に爆発物は入っていないようです
※首輪を解除した時に呪印が付けられました。これが爆弾の変わりだと思ってます。
※首輪を解析しました。少なくとも盗聴器が入っていることを確認しました。
【静かなる輝星(サイレント・スター)@LSロワ】
【状態】健康
【装備】無し、全裸
【道具】無し
【思考】
1、突撃犯とともに目の前の少女に対処
2、状況の把握
【備考】
※外見はイエローです
※「人間以外の存在を癒す程度の力」をもっています、どんな能力なのかは不明
※リリカルロリィタに会った時の反応は後の書き手にお任せします。
【影の唇蝶戦人@らき☆ロワ】
【状態】ダメージ小、ホムンクルス
【装備】核金(ピーキーガリバー)@漫画ロワ
【持物】なし
【思考】
基本、無差別に襲撃し、尻を叩いた挙句殺害する
1、目の前の少女達を襲撃する
2、女以外は普通に殺すか
3、私のデイバッグを返せ!
4、◆CppH18E08cはどこへ行った?
【備考】
※外見は泉こなたのスク水を着た南千秋です
※諏訪湖自体が巨大な旅の扉になっていることを知っています
◇ ◇ ◇
ど、ど~もkskstです。
それよりありのまま起こったことを話すぜ!!
『適当なところを歩いていたらスク水ロリがどこからともなく飛んできた』
ていうか…これってスクール水着を着たキョンの妹じゃないか。
どうみても我らがkskロワのうっかリリカルロリィタ氏だよな。
ロリコン代表のさ。
そういや何があったか知らないがボロボロじゃないか、気絶してるし。
う~んどうしようかな…とりあえずkskロワ的に考えて保護すべきだろJK。
それにkskロワ住民たるものロリっ子は放っておけない性分でな。
てか、ロリィタ氏は自分がロリなんだから自給自s(ry
【1日目・早朝 長野県 市街地】
【kskst@kskロワ?】
【状態】混乱
【装備】無し
【道具】支給品一式、不明支給品1~3
【思考】
1:ひとまず状況を把握したい。
2:感電氏達は無事だろうか……。
3:とにかくロリィタ氏は保護すべきだろJK
※自身を読み手と認識しています。
【うっかリリカルロリィタ @kskロワ】
【状態】全身にダメージ大、疲労大、精神に深い傷、気絶中
【装備】地球人専用専守防衛型強化服 @kskロワ
【持物】無し
【思考】
1、??????????
【備考】
※外見はスク水を着たキョンの妹です
※起きたときにどのような反応を示すかは次の書き手さんにお任せ
◇ ◇ ◇
「どうも…なのはロワの書き手をしております。ルル×スバラーズです」
「ああ、俺は破天荒王子…kskロワの書き手だ」
同じ場所に飛ばされたルル×スバと破天荒王子は互いが殺し合いに乗ってないことを確認した。
そして現在自己紹介をしており、情報交換に入ったところだ。
「じゃあもふもふさんと…王子さんの仲間のレンさんとゲリラさんとロリィタさんを探すということでいいかな?」
「ああ、それでいい…」
「そしてKYMさんは要注意ってことで」
「あいつはそんな悪い奴じゃないはずなんだよ。
ただ、ロリよりボイン好き…それだけはずだったんだ…」
「破天荒王子さん……。
で、王子さんは何で私に背中を向けてるのかな?」
「か…関係ないだろっ!」
(スバルと2人きりだなんて言えない…いや、この人はあくまでも姿がスバルなだけだ!
いや…そう分かってるんだけど…だけどっ…!)
「ご、ごめんっ!じゃあはやく探しに行こっ!!」
そして仲間を探しに走り出して数秒後、そこには疲れ果てているルル×スバと、
呆れ果てている破天荒王子の姿があった。
「ご…ごめん……実は私の体力はルルーシュレベルで…」
「しょうがねぇな…じゃあ俺のせっ…背中に…のっ…乗っててくれっ!!」
(あくまでもしょうがなくなんだからねっ!!)
【1日目・早朝 長野県 道路】
【破天荒王子@kskロワ】
【状態】健康、ロリィタに少し
恐怖心
【装備】無し
【持物】基本支給品、不明支給品0~2
【思考】
0、ロリィタさん、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい
1、助けられる人間を助けながらロワ脱出を目指す。べ、べつに他の奴らのためじゃ(ry
2、ルル×スバとともにうっかりゲリラ突撃犯をはじめとした仲間を探す。べ、べつにこいつらの(ry
3、KYMは……どうすっかなあ
【備考】
※外見はロリ二人なら背に乗れそうなくらい大きなカナブンです
※kskロワのカナブンのように治癒能力を持っているかは不明
【
ルル×スバラバーズ◆9L.gxDzakI@なのはロワ】
【服装】セフィロスの服(黒いロングコートに黒いズボン。胸元が大きく開いている)
【状態】疲労(中)
【装備】ウィルナイフ@勇者王ガオガイガー
【持ち物】デイパック、基本支給品、ランダム支給品0~2
【思考】
基本:とにかく熱血対主催!
1.破天荒王子と共にもふもふ氏や王子の仲間を探す
2.いるとしたら、同じなのはロワの書き手を捜す
3.はう……疲れた……
【備考】
※外見はスバル@なのはStSの身体、ディエチ@なのはStSの後ろ髪とリボン、セフィロス@FFⅦの服装です。
※正確な運動能力は不明ですが、少なくともスタミナはルルーシュ@コードギアス並です。
◇ ◇ ◇
「だっ…誰かっ…助けてぇぇっ…!」
生命遊戯は後から迫る何かから逃げていた。
夥しい量の汗を流して、目に涙を浮かべ、命乞いを発しながら。
そこには幻想郷最強クラスと言われる霊夢の面影はどこにもない。
イデによって別の場所に飛ばされた生命遊戯は「余計なことをやらかしてくれたわね…」と呟きながらあたりを捜索する。
もちろん自分によって殺される獲物を探してだ。
そして見つけたのはあの場にいた1人の女子高生の姿をした書き手、カオス・クライ。
いい獲物を見つけたと言わんばかりに彼女はクライに襲い掛かった。
大勢が集った場所では彼女はあの騒ぎに慌てているだけだった。
だから大した力を持っておらず、弾幕を放てる自分に負けはないと思っていた。
その時、彼女はいきなり豹変したのだ。
文字では表現できないような音を立てて、カオス・クライの身体は黒ずんでいき、元の形を失っていく。
例えるならアーカードが拘束制御術式を発動したようなものに最も近い。
その光景を見た生命遊戯の表情に先程までの冷静さはもはやなかった。
優勝してはやく帰って『星蓮船』をやりたいだなんて考えはもう彼女にはなかった。
ただ死にたくない…死にたくない…の一心で彼女はその場から逃げ出した。
必死に逃走する生命遊戯を追いかける2つの影。
いや、せいかくにはカオス・クライだったものの一部か。
その2つの影は女子高生の姿をしていた。
どちらも女子高生というには小さな少女の姿をしていた。
強いて言うならばらき☆すたの登場人物である小早川ゆたか。
違う点があるとすれば髪の色がそれぞれ違うといったところか。
片方は赤い色で、もう片方は緑色。
生命遊戯は知る由もないが、片方の緑色の髪をしたのは小早川ゆたかではない。
書き手ロワ2やらき☆ロワに参加している『素晴らしきフラグビルド』である。
フラグビルドは逃げる生命遊戯を捉え指を構える。
そしてパチンと指を鳴らした。
その瞬間、生命遊戯の右足が千切れとんだ。
右足が千切れたことでバランスを失い倒れこむ生命遊戯。
間髪いれずに残った左足を小早川ゆたかが踏み潰す。
恐怖のあまりに痛みを感じていないのか生命遊戯は痛がる様子を見せずに座り込む。
そしてカオス・クライだったものである、ゆたかとフラグビルドは笑みを浮かべながら生命遊戯を見下ろしている。
いや、二人だけではない。様々なカオス・クライだったものが生命遊戯の周囲を取り囲んでいた。
しばらくすると闇が寄り集まって再び元の南春香の形に戻った。
元の表情が分からないほどに恐怖に顔を引き攣らせた生命遊戯に対し笑顔を向け、彼女は口を開く。
「気分はどうかな?」
「なっ…何者なのよ…アンタはっ!!」
「フフフ、僕の名前はカオス・クライだよ?そんな名前を与えられた僕がただの女子高生だと思っていたのかい?
え、いきなり口調が変わったなって?ああ、実はこっちの喋り方が本当の僕の喋り方なんだ。今までは『南春香』という名のキャラクターを演じていただけだよ。その方が都合がいいからね。
ついでにさっき僕が操っていたいろんなキャラクターは僕が今までに書いたキャラクター達さ。
…で他に質問は?」
「アンタ…何が目的なの?」
「フフフ、僕はただ生き残るために対主催側にいるのさ」
意外な答えに生命遊戯は目を丸くする。
そんな生命遊戯の様子を気にせず語りを続ける。
「状態表を欺いてまでただの女子高生を演じていたのはこっちのほうが都合がいいからさ。
切り札は最後までとっておくものだからね。
よって僕の本性や能力ははこういった状況じゃないと明かすつもりはなかった。
でも今は仕方ないことだからね」
くつくつとカオス・クライは笑う。
「じゃあ…説明も終わったことだし。そろそろ死のうか」
その言葉と共に彼女の片腕が変形する。
カオス・クライの片腕は緑色の恐竜にようなものへと姿を変えていった。
「あああああああああああああああ!!!」
生命遊戯は最後の悪足掻きと言わんばかりに弾幕を放つ。
だが彼女の悪足掻きの弾幕は恐竜に当たるも、恐竜はケロリとした顔で争符・生命遊戯を睨んでいる。
「無駄だよ。じゃあね」
/ ニYニヽ
/ ( ゚)( ゚)ヽ
/ ::::⌒`´⌒:::\ ペローン
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\ `ー'´ /
恐竜の口から一本の下が伸び、生命遊戯へ飛んでいく。
そして彼女の身体に巻きつくと弾丸のような速度で舌を引き戻す。
舌に巻きつかれた生命遊戯の身体はそのまま恐竜の口の中へと引きずり込まれていく…
「あぁぁぁあぁぁぁあぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁ
死にた、死にた、た、死にたく、くく、くた、死に、に、死、し、死にたくな、あああ、あ、あぁぁ、ぁあぁ」
そこら中に響くほどの断末魔を最後に
ゴギャ、ボキゴキ、ゴリ、ゴキ、ゴリッ、ボキッ
という骨が軋む音と、最後に肉が引き裂かれるような音と共に生命遊戯はカオス・クライが生み出した恐竜に喰われていった。
【争符・生命遊戯@東方ロワ 死亡】
「あ~終わった。能力を使うと結構疲れるから燃費が悪いんだよね」
生命遊戯を捕食し終わったカオス・クライはふらふらしながらその場から立ち去ろうとするが、あることに気付き後を振り向く。
そこには生命遊戯のデイバッグが残されていた。
「そういや今気付いたんだけど、僕は今下半身何もはいてないんだよね。
それに今の血のついた服装じゃ怪しまれるし…
何かないかなっと」
そう言って生命遊戯のデイバッグを漁り、取り出したのは稜桜学園の制服のだった。
彼女は笑みを浮かべてスカートを履く。
次に、上半身のブレザーを脱いで、セーラー服に腕を通す。
脱ぎ終わったブレザーと制服はデイバッグにしまっておくことにした。
「じゃ、はやくKYMさんと合流しないとね。キャラクターも『南春香』に戻しておかないと」
【1日目・早朝 長野県 住宅地】
【カオス・クライ@らき☆ロワ】
【状態】疲労(中)、稜桜学園の制服
【装備】なし
【持物】争符・生命遊戯の支給品一式、不明支給品0~2
【思考】
基本:どんな手段でもいいから生き残る。
1、今は対主催サイドにつく
2、KYMと合流する
3、皆の前では普段は南春香のようなキャラを演じ、本性や能力は隠す
4、疲れた……
【備考】
※外見は南春香。人格は闇AIBOこと武藤遊戯。
※能力:とりあえずカオスと化す(一度使うとかなり疲労する)
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最終更新:2009年06月09日 20:55