加官とは、本来の官職の職責を兼ねながら、他の職官の任や資格を加えること。また、その加えられた職官。
 特に前漢代には、皇帝に親近し枢機に参与する中朝官は、加官の職と将軍によって構成された。



前漢の主な加官職


大司馬

 中朝官
 高位の将軍号に冠す。


侍中

入りて天子に侍す。故に曰く侍中。
 中朝官、無員。
 禁中に入るを得、左右に侍従することを掌る。
 或いは列侯将軍衛尉光禄大夫、将(中郎将郎中将)、大夫がこれに為る。非法を挙げるを得る。


常侍

 中朝官、無員。
 禁中に入るを得、左右に侍従することを掌る。


給事中

 中朝官、無員。
 常に左右に侍従し、位、侍中、中常侍に次ぐ。或いは名儒、或いは国親。
 加える所は大夫博士議郎。顧問応対を掌る。
 中黃門に給事黃門が有り。将(中郎将郎中将)、大夫に従う。みな秦制。


諸吏

 中朝官、無員。
 (非)法を挙げるを得る。

左右曹

 中朝官、無員。
 尚書事を受ける。
 諸吏、給事中は日が上りて朝謁し、尚書奏事を平らかとした。分けて左右曹と為す。


散騎

騎、而して散従。無常職なり。(顔師古)
 中朝官、無員。
 乗輿車に騎並す。


西域都護

 西域三十六カ国をす。
 騎都尉諫大夫に加える。



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関連項目・人物




詳説

魏文帝、散騎・中常侍を合わせ、散騎常侍と為す。




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最終更新:2015年02月02日 22:51