〇某所
レディ・ミィラが語る。
「ハンドレッドから聞いた、アントン辰巳の八百長の持ち掛けから…。」
「プカハンタから得た情報から得た、アントン辰巳の正体から…。」
「こうするしかなかった。」
「それは…。」
「“ 居 場 所 ”を 捨 て る 事 。」
レディは続ける。
「それは地下プロレスに『最期の日』を与える事。」
「そう。それは…。」
「秘密裡(ひみつり)に行われている『地下プロレスの存在』を『 公 に す る 事 』だわ。」
「リーク(=意図的に秘密や情報などを漏らす事)場所は『日本防衛軍』。」
「日本防衛軍には大恩ある『柳生月心斎(お爺)』が居る。」
「私達が唯一持つ『表世界の太いパイプ』よ。」
「頼るトコロはそこ以上に無いわ。」
「けど、秘密裡の地下プロレスのリーク…。」
「だけでは、日本防衛軍が動くにはちょっと弱いわ。」
「だから、私は『アントン辰巳の正体』を話した…!」
そしてレディはこう言い放つ!
「 ア ン ト ン 辰 巳 の 正 体 … ! ! 」
「 そ れ は … ! ! 」
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
○超鋼戦機カラクリオー外伝
クロガネの賛歌・番外 ー 地下プロレス最期の日 ー
第 6 話 「 へ へ ! や っ た ろ う じ ゃ あ ね ぇ か ! ! 」
舞台は再びリングへと移る。
「『フシャォォォォォオオオオオオオオオオオウ!!!』」
デビル・クラーケンは吼えた!
愛して…。愛して…!愛して止まない!!
父の姿を見る事が出来たのだから!!
解っている。
デビル・クラーケンは解っている。
この男が、本当の自分の父親では無い事を。
だが。
そんな事など、 ど う で も 良 か っ た !
何 故 な ら ッ ッ ! !
車慶兵衛(くるま けいべえ)!
「お、やる気満々じゃねぇーか、坊主!!」
「どぉれ、おいらも…!!」
「一丁、『 カッコ良いトコ 』を見せてやるとするかァー!!」
クラーケン!
「(ああ…。)」
「(見てやるよ。)」
「(幾らでも見てやるよ…!!)」
「(アンタのカッコ良いトコをッ!!)」
クラーケンは燃えたのだ!
そこに父の姿がある事に!!
その正体が誰であろうと最早関係ないッ!!
ッ
ッ
ク ラ ー ケ ン ! !
「( 行 く ぜ 、 親 父 ィ ィ ィイ イ イ イ イ イイ イ イ イ イイイイイイイイイ!!!!!)」
「 『 フ シ ャ ォ ォ ォ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ! ! ! ! ! 』 」
車慶兵衛の正体。
それは『大蛇毒砲(おろち どっぽ)』であった。
秘密裡(ひみつり)に行われ…。
尚且つ『とんでもない正体』を持つ者が居る、
地下プロレスに最期の日を与えるべく潜入し。
情報により知った『車慶兵衛』の姿をした者を見つけた。
毒砲はピンと来る。
「(コイツをネタにハンドレッドを追い詰めるつもりってぇ腹かい。)」
な
の
で
!
ド ッ ゴ ォ ォ ォ ウ ! !
得意の空手でソイツを気絶させ。
毒砲。
「丁度いいや。顔は特注のマスクじゃねぇか。」
と。マスクと衣装を奪い『車慶兵衛に成りすましたのだ』。
そして、今、戦っている。
毒砲!
「へへ!何人来ようとぶっ倒してやるぜ!!」
クラーケン!
「フシャォウ!(ああ、やってやるぜ、親父!!)」
それを見た辰巳は…。
辰巳。
「フム…。2人か。」
「用意している兵で事が足りるな。」
と余裕の様子。
そ
の
時
で
あ
っ
た
!
???
「「「「 キ ィ ィ ィ ス キ ス キ ス サ ン キ ス ト ! ! 」」」」
とても果実的(フルーティー)な声が響き渡った!!
それは…!『マスク・ド・サンキストの一族』であった!!
30年前、『ジ・ハンドレッド』に『初代マスク・ド・サンキスト』を殺された以降、
数々のサンキスト達がハンドレッドに挑み、そして殺された一族だッ!!
その一族が!今!!ここに現れッ!!
一族を代表するように、“サンキスト一族の最終兵器”マスク・ド・サンキスト“オメガ”がこう言う!!
「ボク達はね…。アントン辰巳。」
「認められないよ、こんなハンドレッドくんの最期。」
「ボク達はボク達の手で殺すか、他の人が殺すにしても…。」
「『地下プロレスのリング』で殺して欲しいと思っているんだ。」
「だから、こんな最期は認められないな、キストキストキスト!!」
辰巳。
「ほう?それで??」
オメガ。
「キィィィスキスキスサンキスト!!」
「だからハンドレッドくんを、助けちゃうんだよよよよぉ~~ん!!」
「アントン辰巳!君の好きにはさせないからねねねねねぇ~~~~ん!!」
そして、サンキスト達がこう言い放つ!!
「「「「 ア ン ト ン 辰 巳 と そ の 一 味 !
今 か ら 君 達 を 、 “ ブ ッ コ ロ 死 ”す る ッ ! ! 」」」」
辰巳!
「言うじゃねぇか…!」
「おい、遊んでやりな!!」
兵・上川!
「はい。会長…!!」
オメガ!
「ご自慢の兵をブッコロ死する!!」
数十名のサンキスト達が戦線に参加した!!
毒砲とクラーケン…!共に強し!共に激しい!!
その2人が力を合わせて戦っているのだ!!
これ正に『100万パワー』ッ!!
そんな最中(さなか)であった。
携帯に電話しながら現れる、
金髪で長髪な男が1人…!!
???
「オォ~~~♪ キョーコちゃん、元気ィー。」
「うん。 うん。 イヤ、誤解だよ、それは~~~~~。 誤解だってば。」
「ヨシ! 会おうッ!! ネ♪ 今夜、会おう!! ネッ♪ ネ ッ ♪ ( は ぁと ) 」
「ヨシ、会おう! 30分後だ!! 」
プツ…(TELを切る。)
ギンッ!!(睨む!!)
その男は九螺魔(くらま)であった。
九螺魔がこう言う。
「やってくれちゃったね。君達。」
「教えてやるよ。」
「技術とか…。キャリア。」
「それ以前に、俺と君等じゃ違うんだよ。」
「 『 数 値 が ね 。 』 」
無造作。
散歩でもするように、ゆるーく近づいてくる、九螺魔 彦一ッ!
車 慶兵衛の姿をした毒砲は言い返す。
「おいおい…。」
「随分と、デカい口叩くじゃねぇか。」
「吐いた唾(つば)ァ、飲む事ァ出来ねぇんだぜぃ…?」
「お?」
「おほ??」
「ふぇ……。」
「ふぇ… … … ! 」
「 『 フェェ ェ ェ ッ ク シ ョ ン ! ! ! ! 』 」
くしゃみ!
だが、その実態と、そう見せかけての『 正 拳 突 き ッ ッ ! ! 』
軽くもゆるく半握りの右の手ッ!“菩薩(ぼさつ)の拳”であるッッ!!!
だ が ッ ッ ! ! !
「……。」
「おいおい…。」
何とッッ!!
ダメージは、ノーだァァアアアーーッッ!!
九螺魔!
「君(ロートル)を相手に、『本性』なんて見せたらダメ。」
ブ ゥ ン ! ! !
九螺魔は、無造作に腕を振り落とすッッ!!
毒砲!
「ッッ!!」
掌、自ら球と成しッ!
防御(うけ)を完全とすッッ!!
マ ・ ワ ・ シ ・ ウ ・ ケ ッ ッ ! ! !
ガ ン ッ ッ ! !
(防いだッッ!!)
「~~~~~ッッ!!!」
「(なんてぇ、馬鹿力だい!)」
それを見たクラーケンは!
「 『 フ シ ャ ォ ォ ォ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ウ ウ ウ ウ ウ ウ ! ! ! ! ! 』 」
(待ってろ、親父ィィイイイイイー!!!)
(助太刀するぜぇぇぇぇえええええええええーーーー!!!)
加勢へと向かった!
「我々は退避させて貰うよ、アントン辰巳。」
「全く、デモンストレーションが台無しじゃないか。」
「くわばらくわばら。戦いに巻き込まれちゃたまったもんじゃない。」
死合を見ていた『とあるVIP達』が去っていく。
アントン辰巳は事もなげこう言う。
「埋め合わせはその内に…な♪」
この様子を冷静に見ていた男が一人。
「クヒィ!」
蔵金芯太郎(くらがね しんたろう)である。
「(このゴタゴタ。ハンドレッドをヤる最高のチャンスじゃあありませんか!!)」
芯太郎はナイフを抜く。
「バタフライ・ナイフ(コイツ)で何でも切り刻めるように、日々のトレーニングを欠かした事は無い…ッ!」
「ハンドレッドッ!今こそ復讐の時ッ!!切り刻んでくれるぞッ!ヒヒヒ!このお父様から貰ったナイフでなぁッ!!」
ト ト ト ト … 。
芯太郎が倒れているハンドレッド接近する。
そんな芯太郎に声を掛ける者が一人…。
「キストキストキスト…。」
「寝込みを襲う。」
「それは無いんじゃないかな?前会長…!」
芯太郎!
「チィ!オメガか!!」
オメガ!
「そう…!マスク・ド・サンキスト“オメガ”だよよよよぉ~ん!!」
芯太郎!
「なぁ、オメガ。僕にハンドレッドを殺させろよ。」
「僕のお父様も、初代サンキストと似た時期に殺された…。」
「気持ちが解るだろう?僕達は同志じゃあないか??」
オメガ!
「自分は安全なトコに居て、死ぬ危険も無いトコで、ただただ死を願う。」
「命を懸け、何度もハンドレッドくんと死合ったボク達とはあまりにも違う。」
芯太郎!
「クヒィ!だがお前達も殺したいのは同じだろう?」
「その為には反則だってじさないじゃあないか…!」
オメガ!
「ボク達はルール無用の残虐(ざんぎゃく)ファイターかも知れない。」
「だがそれでいて…『戦士』だ。戦士と傍観(ぼうかん)者は相いれない。」
芯太郎!
「じゃあ僕の邪魔をするって言うのかい?」
オメガ!
「仮にも元会長…。殺さないであげるからねねねねぇ~ん!」
芯太郎!
「ハッ!このクサレ果実がァー!!」
「僕はこのチャンスを逃す訳にはいかない!!」
「切り刻んでやる!切り刻んでやるぞ、ピチピチしたオレンジみてぇなお前をなぁ!!」
オメガ!
「地下プロレス正戦士の実力…。見せてあげようじゃあないか!!」
「 キ ィ ィ ィ ス キ ス キ ス サ ン キ ス ト ! ! 」
蔵金芯太郎vsマスク・ド・サンキスト“オメガ”戦が始まった!!
アントン辰巳の兵とサンキスト達が戦闘を行っている!!
サンキスト“ビッグ”!
「キィースト!!」
サンキスト“ビッグ”がカポエイラ仕込みの蹴りを放つ!!
ドグッシャァァァアアアアアアアアア!!
アントン辰巳の兵・上川の腹部に命中!!
兵・上川!
「ボエボエグゥオギャァアアアアアア…!!」
兵・上川は吐しゃ物をまき散らす!!
兵・常間(ときま)!
「接近戦は不利だ!銃で撃ち殺せ!!」
兵・珠玖(しく)!
「だ・駄目だ!あっという間に接近してくる!!」
「うわぁぁぁああああああああああああああ!!!」
それは…!
地獄の果実であった!!
屈強に鍛えられた果実の数々!!
その誰もが精鋭である…!!
その誰もが強者であった…!!
サンキスト“シャープ”!!
「君等では、あの地下プロレスのリングで戦うに値しない。」
つ
ま
り
!
「 雑 魚 っ て 事 だ よ よ よ よ よ ぉ ~ ん ! ! 」
ッ
ッ
ドグシャドグシャドグシャ!
ドグシャドグシャドグシャ!!
ドグシャドグシャドグシャ!!!
ッ
ッ
手練れ数十名!サンキストの集団!!
それは…! 決 定 的 な 差 で あ っ た ! !
アントン辰巳は囲まれていた…!
サンキスト“レッド”!!
「キストキストキスト…!」
サンキスト“ブルー”!!
「新会長・アントン辰巳…!!」
サンキスト“グリーン”!!
「君はボク達が…!!」
サンキスト“イエロー”!!
「ブッコロ死する…!!」
サンキスト“ピンク”!!
「キィィィスキスキスサンキスト!!」
辰巳は退屈そうにこう言う。
「さっさと来い。バカ……。」
サンキスト達は一斉に跳びかかる!!
「「「「「キィィィィィィスト!!」」」」」
ダ
ン
!
ダ
ン
!
ダ
ン
!
ダ
ン
!
ダ
ン
!
各々(おのおの)、強烈な跳び蹴りの嵐ッ!!
だが!アントン辰巳にとって!!
ガ ガ
シ シ
ィ ィ
! !
全く持って微風(びふう)程度でしかなかった!!
辰巳!
「“ブルー”と“イエロー”…。」
「2人の脚を掴んで…。後は…。なぁ?」
「ダッシャァ ァ ア ア ア ! ! ! 」
ッ
ッ
グルルルルルルルルルルルル
ルルルルルルルルルルルルルルル
ルルルルルルルルルルルルルルル!!
ッ
ッ
回る!回る!回る!アントン辰巳が思い切り回るッ!!
“ブルー”と“イエロー”を棍棒の如く利用し他のサンキスト達を殴る!!
その回転打撃で、サンキスト達が吹き飛ばし!!
パッ(“ブルー”と“イエロー”の脚を離す。)
そ
し
て
!
辰巳!
「ダァーッ!!」
倒れたサンキスト“ブルー”を掴み!
そのままジャーマンスープレックスで、
叩き付け…!!
その叩き付ける先の!!
グワッシャァァア………!!
サンキスト“イエロー”!
「キィスト…!?」
ジャーマンスープレックスで叩きつけられた“ブルー”!!
その“ブルー”に叩き潰される“イエロー”!!
あっと言う間に2人が死亡する!!
サンキスト“ピンク”!
「キ…キスト!」
“ピンク”が膝(ひざ)に手をかけて立とうするが…!
ガ
シ
ィ
!
辰巳が片手で“ピンク”の頭を掴み…!!
辰巳!
「ダッッシャアアア!!」
ドッギャァァァアアアアア ア ア ア ア ! !
弓を引くストレートパンチで“ピンク”の顔面が陥没(かんぼつ)する!!
ダ
ラ
ァ
ン
!
力なく床に伏す“ピンク”…!
サンキスト“ピンク”は死亡するッ!!
グ
!
グ
グ
!
サンキスト“グリーン”がフラフラしながら立ち上がる!
そ
の
瞬
間
!
辰巳!
「ダァァァアアアアーーーッ!!」
ゴッッシャァァァァアアア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ! ! !
延髄斬りであった!!
立っている“グリーン”の斜め後方あたりから、その場で垂直にジャンプし!
ジャンプのほぼ頂点で体を捻って片足を差し出し、その足の甲を“グリーン”の後頭部へぶつける!!
ッ
ッ
メ”ボ”キ”!!
ッ
ッ
その一撃で“グリーン”の首はへし折れた!!
ッ
ッ
サンキスト“グリーン”!
「サンキストォ… ゴ ボ ォ ! ! 」
ズ
ダ
ン
!
“グリーン”は吐血をして死に絶えた!!
ッ
ッ
サンキスト“レッド”!
「オーレンジ!オーレンジ!!」
ダ
ッ
!
サンキスト“レッド”が突っ込む!
サ
ッ
!
辰巳は右手を“レッド”の前に出し…!
「どうした…。手四つだよ……。」
そ
の
様
に
!
“レッド”は戸惑う。
「キ…キスト!!」
対
し
!
バ シ ィ !
辰巳は“レッド”の顔を平手打ちにする!!
ヨ
ロ
ォ
よろける“レッド”…!
だが体勢を立て直し…!!
“レッド”!
「キストキストキスト…。」
「いいよ、やろうじゃないか…!!」
“レッド”は辰巳の右手を掴む!!
そ
の
瞬
間
!
ギ シ ュ !
さながら指が、荒れ狂う蛇の如くだ!
力強い“掴み”が“レッド”を襲い!!
辰巳!
「握力が足らんな…。」
「一体何を練習してたんだ…?」
グ
リ
!
辰巳は掴んでいる手で“レッド”をつま先立ちにさせ…!
グッシャァァ ァ ァ ア
ア ア ア ア ア ア ン ! !
右足で持って“レッド”の股間を蹴り上げた!!
“レッド”は…!!
「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッッッ!!!!!」
声にもならぬ絶叫をし…!!
グ
シ
ャ
ン
!
力なく倒れ、死に絶えた!!
それとは別の一方である。
プシャァァ ァ ア ア ア ア ! !
(オレンジ色の液体ッ!)
(『100%果汁のオレンジジュース』だッッ!! )
言うまでも無く『 オレンジジュースは、 酸 性 の 液 体 ッ ! ! 』
一粒でも眼球内に入り込めばッ!
染みては、荒れ狂う、酸の所業ッッ!!
『 瞼(まぶた) は 、 固くも 閉 じ ら れ る ゥゥゥーー ー ー ッッッ ! ! ! 』
喰らった者は!!
「くそ!くそ!くそ!」
「このクサレ果実が!!」
「どこだ!どこだ!オメガ!!」
蔵金芯太郎である!!
目が見えない芯太郎に対し!
オメガが叫ぶッ!!
「煮込み過ぎたオォォオオーーレンジみたいに!」
「なるって事ささささぁぁ ぁ ぁ あ あ ん ん ! !」
ッ
ッ
そして、マスク・ド・サンキスト“オメガ”はッッ!!
己の頭部を軸にしッ! さながら独楽(こま)のようなッ! 竜巻、巻き起こるが如くの激烈な回転(スピン)を実行するッッ!!
足は刃(やいば)だッ! ミキサーの容器内にある『 オ ー レ ン ジ を粉砕して、混ぜる時に使用される 刃(やいば) だッッ!!! 』
オメガの丸太ン棒の様な太い足が、『 鈍 器 の 刃 と 、 今 ッ ! 化 し て ッ ッ ! ! 』
ッ
ッ
蔵金芯太郎に対しッ!
渦を巻きてッ! 襲いて掛かるッッ!!
「 『 メ イ ア ・ ル ー ア ッ ッ ッ ! ! !
ジ ッ ッ ! ! サ ン キ ス ト ・ オ ー レ ン ジ ィィィィ イ イ イ イ イ イ ーーー ッ ッ ! ! ! 』 」
ギ ィ ィ ャ ヤ ヤ ルル ルルル ルル ル ル
ルルル ルル ル ル ル ォ オ オ オ オ オ オ オ
オ オ オ オ ギャンギャ ン ギ ャ ン ギ ャン ル ルル ル ル ルルルル
ルゥゥゥゥルルルルゥゥルルゥォォオオオオ オ オ オ オ オ オ オオオオ オ ッ ッ ! ! ! !
その様、正にミキサーよッッ!!
弾ける果実だオーレンジッッ!!!
砕けて粉砕ジュースとなりてッッ!!!
『 ブ ッ コ ロ コ ロ ブ ッ コ ロ 死 亜 無 っ て ヤツ だ ァァ ァ ア アアア ーー ッ ッ ! ! 』
ゴ ッ ッ ッ ツツ ツツツ ツツ ツ ツ
ギャア アア ア ア ア ア ア ー ー ー ァ ァ ァ ァ ァ
ァンアンアンアンアンァンアン ァ ン ァ ン ァ ンア ン ア ン アンァンアンアンァ
ゴッッッッガガガガァァアアァアアア ア ア ア ア ア ア アーーー ー ン ッ ッ ! ! ! !
芯太郎が、吹っ飛ばされますゥーッッ!!
ダンプに跳ね飛ばされたゴムマリみたいに、弾けて弾んで倒れ伏すゥゥゥウウウウウーーーッッ!!!
「お…お父様…!!」
ガク…ッ!!(芯太郎は気を失う!!)
オメガが言い放つ!
「ボクは“サンキスト一族の最終兵器”マスク・ド・サンキスト“オメガ”…!」
「とってもスティッフ(直訳は「堅い」。転じて「妥協の無い」を意味する)な『 地下プロレスラー 』って事さ。」
「 ね ? 傍 観 者 く ん ? ? 」
それは…!
圧倒的なオメガの勝利であった!!
毒砲が九螺魔に拳を叩き込む!!
「 『 蛇 輪 ッ 』 」
チュドォォォオオオオオ
オオオオオオオオオオオオ
オオオオオオオオオオオオオ!!
ッ
ッ
○蛇輪(じゃりん)
大蛇流に代々伝わる、門外不出の必殺奥義ッ!
手首を限界まで捻り“インパクトの瞬間”にその捻りを“開放する事”によって、
対象の外部と内部にその捻りで生まれたパワーをそのまま『正拳突き』に上乗せさせ、
ぶつけるという『 強 力 な 技 』である。
手首を限界まで捻り“インパクトの瞬間”にその捻りを“開放する事”によって、
対象の外部と内部にその捻りで生まれたパワーをそのまま『正拳突き』に上乗せさせ、
ぶつけるという『 強 力 な 技 』である。
インパクトのタイミングを調節する事で、捻りのパワーを表面にのみ拡散させたり、
逆に内部に打ち込みズタズタに破壊する事も出来、これが大蛇流の「肉体の外部と内部の同時破壊」を最も端的に現す技でもある。
逆に内部に打ち込みズタズタに破壊する事も出来、これが大蛇流の「肉体の外部と内部の同時破壊」を最も端的に現す技でもある。
しかし同時に習得も困難であり、その証拠として上記の説明もほぼ説明として意味を成していない。
(当然ながら常人が実行しても何の効果も無い。習得者があくまでも感覚的に捉えたものを言葉や文章にしているだけである)。
(当然ながら常人が実行しても何の効果も無い。習得者があくまでも感覚的に捉えたものを言葉や文章にしているだけである)。
その為、蛇輪を使える者は世界中でも数えるほどしかいない。また反動も大きく撃ち過ぎは禁物である。
ッ
ッ
九螺魔!
「あッ痛(つう)ゥ~!」
そして毒砲は腰を落とし!
更にこう言い放つ!!
「続けるぜッ!!」
「 『 つ る べ 蛇 輪 』 ッ ! ! 」
ッ
ッ
○つるべ蛇輪(つるべ じゃりん)
蛇輪のつるべ打ちッ!
一撃一撃の攻撃は、蛇輪に比べ格段に落ちるが、
問答無用の正拳突きの連打は、蛇輪の攻撃力を上回るッ!!
一撃一撃の攻撃は、蛇輪に比べ格段に落ちるが、
問答無用の正拳突きの連打は、蛇輪の攻撃力を上回るッ!!
ッ
ッ
ドババババババババババババ
バババババババババババババババ
バババババババババババババババ!!
打つ!打つ!打つ!打ち続けるッ!!
左!右!左!右!蛇輪が拳を打ち続けるッ!!
そう!毒砲は!!
九螺魔をメッタに打ち続けるゥーッ!!
だ
が
!
九螺魔!
「フム…。」
「思った通りだ。」
「どんなもんかワザと受けたみたけど…。」
九螺魔は言い放つ!
「 ま ァ 、 こ ん な も ん で し ょ 。 」
毒砲は舌を巻く!
「嫌(や)だねぇ。」
「かつてはコイツでハンドレッドをヒィヒィ言わせたってのに。」
「年は取りたくねぇもんだ。」
そうとは言え…!
老いたと言えど、あの“人喰い大蛇”大蛇毒砲の拳である!!
何と、九螺魔の頑健…!否(いいや)!!そのような言葉ですら計り知れない!!
規 格 外 過 ぎ る 、 そ の 耐 久 力 よ ! !
ッ
ッ
毒砲!
「ちぇりアアアア!!」
ド
ゴ
ォ
!
その一撃とは!!
“虎口拳”!!
- 『虎口拳(ここうけん)』
親指と人差し指のつけ根で、縁道と呼ばれる鼻と眉毛の間を強打する。
数瞬だが視力と思考力が失われ…次の攻撃をまともに受ける事になる。
数瞬だが視力と思考力が失われ…次の攻撃をまともに受ける事になる。
ハ
ズ
だ
っ
た
!
九螺魔!
「そんなんじゃダメ(はぁと)」
ガ
シ
ィ
!
毒砲が捕まる!!
ッ
ッ
毒砲!
「急所が効かねぇ…!」
「テメェ…!その正体は!!」
九螺魔!
「そこから先はダメ(はぁと)」
ギ
ュ
オ
ン
!
九螺魔が毒砲を放り投げる!
ッ
ッ
毒砲!
「おっと、俺(お)りゃあ、投げには強いんだぜ?」
グルグルグルグゥル!!(毒砲は全身を横回転させ!!)
グルグルグルグゥル!!(推進力を中和させ!!)
ストォーッ!!!!!!(床に着地す!!)
九螺魔!
「へぇ…身軽じゃないのロートル。」
毒砲!
「投げは巴二十八に痛い目に遭わされたんでな♪」
その合間を縫い!!
クラーケン!
「フシャォウ!!」
デビル・クラーケンが突っ込む!!
九螺魔!
「左腕が無いのに無理すんなよ…!」
クラーケン!
「フシャア~!!(ニヤリ)」
突っ込むクラーケン!
そして、その左腕が!!
ボ
コ
ァ
!
生 え る ! !
九螺魔!
「あら?イカの化け物だけあって生えちゃうの訳ネ。」
クラーケン!
「フシャォウ!!」
クラーケンは触手で鞭(むち)のように九螺魔を攻撃する!!
ガ
シ
ィ
!
九螺魔が触手をキャッチする!!
そして九螺魔がこう言う!
「アンタの攻撃くらい効きやしないけど…。」
「その『軟体ボディ』は面倒だ。」
「 叩 き 付 け な き ゃ ね ! ! 」
グ
ゥ
ン
!
九螺魔はクラーケンの触手を引っ張り!
そ
し
て
!
ビ タ ァ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ン ! ! !
クラーケンの体躯(からだ)ごと、床に叩き付ける!!
そ
れ
を
!
ビ タ ァ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ン ! ! !
何
度
も
!
ビ タ ァ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ン ! ! !
何
度
も
!
ビ タ ァ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ン ! ! !
何
度
も
!
ビ タ ァ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ン ! ! !
何
度
も
!
それを見た毒砲!
「坊主!今行くぜ!!」
し
か
し
!
九螺魔!
「邪魔しちゃダメ(はぁと)」
ビ タ ァ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ン ! ! !
接近する毒砲の目前にクラーケンを叩き付ける!!
そして、毒砲の動きを止める!!
九螺魔!
「今、大事なトコだから(はぁと)」
「ネ?デビル・クラーケン??」
クラーケン!
「フシャァ…。」
「(ニヤリ)」
クラーケンはニヤリと嗤(わら)った。
クラーケンが猛る!!
「『 フシャォォォオウウウウウ!!!!(甘く見たな、九螺魔!) 』 」
「(幾度と無く叩き付けた事により、軟体ボディはダメージを吸収する!!)」
「(無傷とは言い難いが、さながら“バネ”の如く!!)」
「(吸収した、この威力を発露し、 九 螺 魔 ! )」
「( お 前 を 投 げ 返 し て や る ! ! )」
「( ゆ く ぞ 、 九 螺 魔 ! 魔 投 絶 技 ッ ! ! ) 」
「( 『 必 殺 投 撃 ・ 地 獄 の 大 雪 山 』……ッ! )
( 改 め ッ ッ ! ! ! )
( 名 付 け て ぇ ぇ ぇ ぇ え ええ え えええええ え え え え え ~~~~~ っっっ ! ! ! ! )
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
「 『 ( 大 渦 潮 ・ ハ リ ケ ー ン ッ ッ ッ ! ! ! ) 』 」
ビ タ ァ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ン ! ! !
九螺魔がクラーケンを叩き付けた、その時!
ギ ” ュ ” ウ ” オ ” ォ ” オ ” オ ”オ ”
ギ”ュ” ル”ル” ル” ル” バ” ォ” ゥ” ゥ”
ウ ” ウ ” ウ ” ウ ” ゥ”オ”ォ”オ”ォ” ン ” オ ” ォ ” ン ” オ ”
ン ” ォ ” ォ ” ォ”オ”オ”ォ” ン ”ン ” ゥ ” ォ ” ォ ” ッ ッ ! ! !
ー デビル・クラーケンが回転する!
超軟体ボディは、その超軟体な吸収性により、
九螺魔の叩き付ける攻撃を吸収していた!
ー その吸収した力を発露する事により、
捕まれた状態であっても強力な回転が可能ッ!
そ
う
だ
!
ー 超軟体ボディに吸収された力を、バネ如く発露する事により!
ー 『更に大きな力』で『 九螺魔 』の“力”を、
捩( ね ) じ 伏 せ る ッ ッ ! !
そ
れ
こ
そ
が
!
「 『 ビ シ ャ ォ ォ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ! ! !
大 渦 潮 ・ ハ リ ケ ー ン ッ ッ ッ ! ! ! 』 」
ギィィ ィ ィ ヤ ァ ァ ル ゥ ルル ルルルゥ ッ ッ ォ ォ オ オ オ オオオオ オ オ オ オ ー ー ー ー ー ー ッッッッ ! ! ! !
ーーーー 激 し く 回 転 を す る “ 大 渦 潮 ・ ハ リ ケ ー ン ”は、 次 第 に 臨 界 点 を む か え … … …… ッッッ 。
グ ッ ッ ッ ン ン ウ オ オオ オ ォ ォ ォ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ー ー ー ー ー ッッ ッッッッ ! ! ! !
ーーーー デビル・クラーケンは、部屋の壁に 狙 い を 定 め … … …… ッッッ 。
パ ァ ッ ッ ン ン ー ー ー ー ー ー ッ ッッ ッ ! ! ! !
ーーーー 九 螺 魔 を、 解 き て 放 っ た … … …… ッッッ 。
~ ~ ~ ~ ~~ ~ ” ~ ” ~ ” ~ ” ー ” ー ” ー ” ー ” ー ” ー ” ッ ” ッ ” ッ ” ッ ” ! ! ! !
ッ
ッ
!
ゴッッ ッッ ッ
ド ド ド
ド”ッ”ッ”パ” ァ” ァ ” ァ ” ァ ” ァ ” ァ ” ァ”ア” ア”ア”ン” ン” ン ”ン ” ン ” ! ! ! !
・
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九螺魔は…。
叩きつけられた壁で。
そのまま十数回、回転を続けた。
止まりしその時。
バ
タ
リ
九螺魔は倒れて伏した。
それを見た毒砲はこう言う。
「まるでハンドレッドの『ハンドレッド・タイフーン』じゃねぇか!」
「おったまげた!他のヤツが使いこなすとはよぉ!!」
デビル・クラーケンは!!
「 『 フシャォォォォォオオオオオオ オ オ オ オ オ ウ ! ! 』 」
と、勝利の雄叫びを挙げた!!
アントン辰巳は、確かにも通る声でこう言う。
「九螺魔。後は任せた。」
「『皆殺しで構わん。』」
「全責任は、Dr.劉に負わせる。」
「改造人間の暴走。」
「大惨事。」
「辛くも改造人間の破壊だけは行えた。」
「想定外だが、予測範囲だ。」
「こんなこともあろうかと、念の為、根回しはやっておいた。」
「何も遠慮する事はない。」
「ヤれ! 九螺魔!!」
「 『 本 性 だ ッ ッ ! ! 』 」
ビィカァァ…ン!
九螺魔の両眼がビカりと光った。
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