地下プロレス…。
タイトルマッチ。
ブラックゴールド
VS
カポエイリスタ
『当日』ッ!!
ッ
ッ
死合前。
客席。
客席はざわめきを
覚えて居た。
「「チャンプvsカポ。
勝つのどっちだろ?
やっぱチャンプかな?」」
「「カポも強いけど
チャンプにはな…。」」
「「チャンプ、マジ化け物。
あ、こんな事言ったら
殺されちまう…ッ!?」」
「「正にソレ。暴君だぜ…。
くわばらくわばら。」」
「「カポ、マジ、チーンだ。
良いファイター
だったがな。」」
「「面白いファイターが
また1人殺されるか…。」」
・
・
・
・
〇控室 - カポエイリスタ側
ヒュバッ!
ヒュバァ!!
蹴りである。
風切り音である。
カポが放つ蹴り。
すなわちは空気を
切り裂(さ)く。
鋭い蹴りである。
重い蹴りである。
練磨をされた
太陽に愛された者の
繰(く)り出す蹴撃。
仕上がりは
最高と言えよう。
小梅はカポに語りかける。
「カポにぃ。
オレンジジュースじゃて!」
小竹もカポに語りかける。
「サンキストの
オレンジジュースじゃて!」
小梅と小竹はこう語る。
「「今宵(こよい)死合を
終えた後!乾杯しようと
話したジュースぞ!!」」
「「ワシ等姉妹からの、
必勝祈願(きがん)
ですじゃ!!」」
カポはニッコリと返す。
「ありがとな。
小梅、小竹。」
と。
加えて話す。
「なあ、小梅、小竹。」
小梅は相づちを打つ。
「はいですじゃ。」
小竹は問う。
「如何いたしたカポにぃ?」
カポは真剣な眼差しで。
「俺とお前達は
許嫁(いいなずけ)同士だ。」
「ま、重婚になるから、
籍は入れられないがな。」
け
ど
な
「俺はお前達2人を、
必ず幸せにしてみせる。」
「全てはこの死合を
終えた後ではあるが…。」
そ
の
時
は
!
「俺のプロポーズ。
受け取って欲しい。」
小梅と小竹は…。
「「ヒヒヒ…♪
その言葉だけで…。」」
「「 2 人 は
幸 せ で す じ ゃ ♪ 」」
カポは軽く笑い…真剣に。
「ハハ。2人の為。
恥辱を受けた親父の為。」
「 負 け ら れ ん な ! ! 」
3人は
唱和(しょうわ)する!!
「「「キィィス キスキス
サ ン キ ス ト ッッ ! ! 」」」
カポの状態は
万全であった!!
例
え
!
相手が王者
ブラックゴールドと
言えど!!
〇控室 - ブラックゴールド側
「おし!
馬美恵(ばみえ)を
控室に入れな!!」
そうと言うのは、
ブラックゴールド。
「はい、ブラックゴールド様!」
運ぶは手下達。
病院からベッドごと、
この控室に
連れて来たのだ。
「オメェ達は部屋を出ろ。」
「馬美恵と2人きりにしてくれ。」
手下はうかがい立てる。
「JKはどうします?
ブラックゴールド様は、
死合前『荒ぶる狂気』を抑える為
S○X三昧(ざんまい)
するのが定例ですが?」
ブラックゴールドは強い口調で。
「2人きりしろと
言っただろうが!!」
「殺されてぇのかテメェ!!」
手下はビビりながら。
「し・失礼しました!!」
手下達は退室する。
ス…ッ。
ブラックゴールドは
マスクを脱ぐ。
蔵金 馬黒(くらがね ばぐろ)
になる。
そ
し
て
・
・
馬黒は馬美恵に
独白する。
「目…覚まさねぇんだな。」
「あれから何日経った?」
「…わからねぇな。」
「とにかく日は経った。」
「なのに馬美恵…。
オメェ、目を覚まさねぇな。」
馬黒は続ける。
「オメェは強ぇよ。」
「そこらの地下プロ
レスラーよりもだ。」
で
も
な
「相手がカポってぇのが、
問題だった。
アイツはもっと強かった。」
と
は
言
え
「意識戻さねぇくらいの、
重傷を負うとは
思わなかったわ…。」
そして馬黒はこう言い放つ。
「馬美恵。
俺よぅ、カポを殺すわ。」
「クヒヒ。
憎いんだよ、カポが。」
「馬美恵をこんな体にした、
カポエイリスタが憎いんだよ。」
だ
か
ら
「狂気は抑えねぇ…!!」
「体と心のありったけを
放って、カポを、
八つ裂きにしてやるよ。」
そ
し
た
ら
さ
「目を…覚ましてくれよ。」
「頼むぞ…!
頼んだからな、
馬美恵…ッ!!」
そう言うと泣いた。
あの馬黒が泣いた。
あの暴君が泣いた。
あの王者が泣いた。
鬼の目にも…涙。
そ
う
し
て
!
「クヒ!クヒヒ!!
クッヒッヒッヒィヒ~ン!!」
嗤(わら)い!
「カ・カポ殺したるゥウウウ!!」
「ころ!ころ!ころ!!
ぶっ殺したるぅううう!!」
叫び!!
ダ
ッ
!
リングへと駆け出したッ!!
黄色と漆黒の凶獣が
放たれるが
如くであった!!
〇死合会場
ドヨドヨ
ドヨドヨ
ドヨドヨ
ドヨドヨ
ざわめく観客達。
それを
静寂(せいじゃく)に変える!
格上、王者の
『ブラックゴールド』の入場だ!
アナウンスも無しに、
赤コーナーへと走り来る!!
ブラックゴールドは
嗤(わら)う!
「ヒッヒッヒッヒッヒィ!!」
ダ
ッ
!
ブラックゴールドは跳ぶ!
ダ
ン
!
コーナーポストに立ち!!
「ヒィィギャァァアアア ア ア ! ! 」
叫び声を挙げた!!
観客達は!
「「う・うぉおおチャンプゥゥゥウウ!!」」
「「きょ・今日は更に荒ぶってるぜぇ!!」」
いつもより荒ぶる
ブラックゴールドに
恐怖を覚える!!
対
し
!
格下、挑戦者たる
『カポエイリスタ』が
青コーナーへと現れる!!
そ
の
時
で
あ
っ
た
!
「こ・ここ殺す!
殺したるカポォオオオ!!」
ダッ
ブラックゴールドが
コーナーポストから
跳び下り!
ダッ
ダッ
ダッ
ダッ
駆け出すッ!!
ブラックゴールドは、
カポがリングに上がる前に、
仕掛けるッ!!
ッ
ッ
ゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴゴ ゴ
カポもまた荒ぶっていた!
怒りだ!
怒(いか)っていた!!
だ
か
ら
!
カポはサンキスト口調で!
「オーレンジオーレンジ!」
「随分(ずいぶん)とね!
喧嘩っぱやいじゃあないか!
ブラックゴールドくん!!」
「ボクもね!
大概(たいがい)ね!!
君にはキレているんだ、
キィィスキスキスサンキスト!!」
ッ
ッ
カポもまた!
ブラックゴールドに
向かって駆け出す!!
場外か?
場外か!?
場外でおっぱじめる気か!?
ブラックゴールドは
更に嗤(わら)う!!
「クッヒッヒッヒッヒッヒッヒ!!」
一触即発ッ!
さあ!死合は始まったァ~!!
否
ァ
ッ
!
カポはこう言う!
「アクロバットだよ…!!」
ド
ン
!
カポはブラックゴールドの
肩に手をやり!!
バ
ァ
!
前方回転の跳躍(ちょうやく)!
グ
ル
ル
ン
!
そのまま、空中前転をして!
ド
ッ
!
リング中央に着地する!!
そ
し
て
こ
う
言
う
!
「上がってね!来るんだよ、
ブラックゴールドくん…!!」
「ボクが上、君が下なんて、
ポルナレフみたいな事は
言わないからさ?」
ニ
ィ
カポは笑みをこぼすッ!
ハイであっても冷静だ、
カポはッ!!
ッ
ブラックゴールドは猛る!
「言われるまでもねぇぞ!
カポォォオオオオオオ!!」
ダッダッダッダ!!
ドッッ!!!
ブラックゴールドは、
駆けてそのまま
跳躍(ちょうやく)した!
走り高跳びってヤツだ!!
ド
ン
ッ
!
リング青コーナーの
コーナーポストに着地し!!
「『バク宙・ゴールデン・ダイナマイト・
ボディ・ブラック・アタァァァァァク!!』」
ダッシュ!ジャンプ!
バク宙から成り立つこの必殺技!!
ブラックゴールドが
ご機嫌で死合相手に
トドメを刺す時使う技だァー!!
ッ
ッ
カポォーッ!!
「力には力で!
技には技で立ち向かうよ!!」
「君は、ボクに
『ブッコロ死』されるのさ!!」
キ
ラ
ァ
ン
!
カポの体には『油』が
塗られていたッ!
ブラックゴールドの
流儀はプロレス!
故に投げや関節技
と言う掴んでからの
動作に対して!
『油』を塗る事で、
掴み対策をしていた
からだッ!
そ
し
て
!
油が塗られた己のひたいを軸にしッ!
さながら独楽(こま)のようなッ!
竜巻、巻き起こるが如くの
激烈な回転(スピン)を実行するッッ!!
ッ
ッ
そして、カポは
こう言い放つッ!!
「メイア・ルーア・ジ・
カポエイラ・オーレンジッッ!!」
(100%果汁のオレンジジュースを
作るが如(ごと)くの、
ミキサー的な、カポエイリスタの
オーレンジなキックッッッ!! )
ッ
ッ
ギ ィ ャ ヤ
ルルル ル ル
ルルルゥゥルゥォオオ オ ッ ! !
ド
ォ
ン
!
巨体のバク宙
vs
人間独楽(ごま)ッ!
二つの回転と回転とがッ!
激!激!激!激!
激突しまくったァーッ!!
ーーーーーー
・・・続く。