
メップル
概要
メップルは『ふたりはプリキュア』に登場するキャラクターであり、光の園からやってきた妖精。プリキュアシリーズ第1作目において、美墨なぎさ(キュアブラック)のパートナーとして登場し、変身をサポートする役割を担う。球体に近い丸みのある体に小さな手足がついたシンプルな姿で、黄色い体色と青い模様を持つ。語尾に「〜メポ」をつける特徴的な話し方をする。
性格と関係性
メップルはわがままで自己中心的な性格をしており、日常生活では食欲旺盛かつ怠惰な面が目立つ。一方で、恋人であるミップルとは常にラブラブな関係にあり、たびたびイチャイチャする描写が強調される。美墨なぎさに対してはやや上から目線で接することもあるが、パートナーとしての信頼は厚く、プリキュアとしての活動を支える立場にある。
役割と機能
作中におけるメップルの役割は、なぎさをプリキュアに変身させるためのキーキャラクターとしての機能である。変身アイテム「カードコミューン」に内蔵される形で生活しており、戦闘そのものには直接関与しないが、プリズムストーンを巡る戦いに深く関わっている。光の園の危機を伝える存在として、情報伝達やナビゲーションの役割も担っている。
ジャンル分類
メップルはケモノとしての明確な動物モチーフや身体構造を持たないため、分類上はTDM(低頭身デフォルメマスコット)に該当する。頭身は2未満であり、手足の描写も簡略化され、あくまでも抽象的な「妖精」としての存在に近い。言語能力と明確な感情表現を持つが、ケモノ的特徴(耳・しっぽ・肉球・四肢構造など)は見られない。TDMとしては、後続のプリキュア作品における妖精キャラクターたちの原型を形成した先駆的存在とされる。
系譜と影響
メップルの登場以降、プリキュアシリーズでは毎作品ごとにマスコットキャラクターが登場する構成が定着した。ミップルとのカップル構造、変身アイテムへの内蔵、感情豊かな会話劇など、初代におけるメップルの設定はそのままテンプレートとして継承されており、シリーズ全体に与えた影響は大きい。また、異なるジャンルのTDMキャラクター(例:コロコロコミック系、サンリオ系)と比較しても、メップルは明確に「少女アニメ×戦闘×パートナー性」の文脈で存在しており、その独自性が際立っている。
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