一方その頃(街)3
仲間になる
イイコとマイトの再会
コムラ・イイコ/
オーキ…君?
オーキ…君?
オーキ・マイト/
委員長?
委員長?
コムラ・イイコ/
…。
…。
オーキ・マイト/
委員長!
…よく無事で。
委員長!
…よく無事で。
コムラ・イイコ/
探したのよ、ずっと。
小説が3本書けるくらい。
探したのよ、ずっと。
小説が3本書けるくらい。
オーキ・マイト/
ずいぶん具体的なんだな。
いや、それはともかく
ずいぶん具体的なんだな。
いや、それはともかく
オーキ・マイト/
探してたのは俺だって。
…よかった。
探してたのは俺だって。
…よかった。
コムラ・イイコ/
うん…。
うん…。
オーキ・マイト/
よーし。
あとは、俺たちの世界に帰るだけだ!
よーし。
あとは、俺たちの世界に帰るだけだ!
コムラ・イイコ/
どうやって?
どうやって?
オーキ・マイト/
うっ…。
ま、まあ…、
とりあえず知り合いの船に行こう。
うっ…。
ま、まあ…、
とりあえず知り合いの船に行こう。
オーキ・マイト/
そう!!
じゃあ、委員長も…。
そう!!
じゃあ、委員長も…。
コムラ・イイコ/
何だ、ずっと大木君を探して下船している間、
入れ替わっていたんだ…。
そうだったんだ…。
何だ、ずっと大木君を探して下船している間、
入れ替わっていたんだ…。
そうだったんだ…。
イイコは眼鏡を外し、あふれる涙を拭った。
微笑んで、マイトを見る。
微笑んで、マイトを見る。
オーキ・マイト/
委…、員長…。
委…、員長…。
コムラ・イイコ/
なあに?
なあに?
オーキ・マイト/
俺、強くなれたんだと思う。
そんで、もっともっと強くなるんだと思う。
だって…。
俺、強くなれたんだと思う。
そんで、もっともっと強くなるんだと思う。
だって…。
オーキ・マイト/
やっと見つけることが出来たんだ。
「この世で一番いい女」を…。
やっと見つけることが出来たんだ。
「この世で一番いい女」を…。
イイコは言葉の意味を考えて
落胆した。
落胆した。
コムラ・イイコ/
そっか…、よかったね…。
そっか、見つかったんだ。
そっか…、よかったね…。
そっか、見つかったんだ。
オーキ・マイト/
うん、だから委員長は眼鏡を外して
笑っていた方がいいよ。
「この世で一番いい女」だから。
うん、だから委員長は眼鏡を外して
笑っていた方がいいよ。
「この世で一番いい女」だから。
コムラ・イイコ/
……………え?
……………え?
イイコは、また言葉の意味を考えて
今度は、卒倒した。
今度は、卒倒した。
オーキ・マイト/
あー…、あぁ?
委員長、委員長!!
あー…、あぁ?
委員長、委員長!!
オーキ・マイト/
貧血かな?
しょうがない、担いで船に戻ろう…。
貧血かな?
しょうがない、担いで船に戻ろう…。
ノギ・母との再会
ノギ少将/
か、母さん!?
どうしてこんなところに!?
か、母さん!?
どうしてこんなところに!?
ニャメ・ナナ・ニャンコポン/
あら、平八郎には言ってなかった?
ニャッち、この身体のメンテ費稼がないと
いけないのよねン。
あら、平八郎には言ってなかった?
ニャッち、この身体のメンテ費稼がないと
いけないのよねン。
ニャメ・ナナ・ニャンコポン/
だから、働いているのよン。
だから、働いているのよン。
ノギ少将/
そこまでして、若さを保ちたいのですか!
そこまでして、若さを保ちたいのですか!
ニャメ・ナナ・ニャンコポン/
もちろン♪
今度、ママンの彼氏を紹介してあげる。
若いわよン。
もちろン♪
今度、ママンの彼氏を紹介してあげる。
若いわよン。
ノギ少将/
………。
………。
ノギは、拳をにぎりしめた…。
ニャメ・ナナ・ニャンコポン/
アンタのお父さンを、私は今も愛していわン。
アンタのお父さンを、私は今も愛していわン。
ニャメ・ナナ・ニャンコポン/
でもね、平八郎。
世の中にはニャッちに出会っていない、
いい男もゴロゴロしているわけよ。
でもね、平八郎。
世の中にはニャッちに出会っていない、
いい男もゴロゴロしているわけよ。
ノギ少将/
…そうやって、何年生きてきた!
…そうやって、何年生きてきた!
ニャメ・ナナ・ニャンコポン/
650年。
650年。
ニャメ・ナナ・ニャンコポン/
それより平八郎、老けてきているわよ。
早く抗老化措置や、サイボーグ化しないと。
昔は、あンなにかわいかったのに。
それより平八郎、老けてきているわよ。
早く抗老化措置や、サイボーグ化しないと。
昔は、あンなにかわいかったのに。
ノギ少将/
私は、そういうあなたが嫌いだった。
ずっと前から。
何が若さだ!
私は、そういうあなたが嫌いだった。
ずっと前から。
何が若さだ!
ニャメ・ナナ・ニャンコポン/
にしししし。
その表情、考え方、ニャッちが
昔好きだった男そっくり。
にしししし。
その表情、考え方、ニャッちが
昔好きだった男そっくり。
ニャメ・ナナ・ニャンコポン/
子育て成功っと♪
軍人向きな性格は私の血ね。
子育て成功っと♪
軍人向きな性格は私の血ね。
ノギ少将/
早く自立するには、
それしかなかっただけです…。
早く自立するには、
それしかなかっただけです…。
ニャメ・ナナ・ニャンコポン/
ンじゃ、さっとと倒してみなさい。
私を。
ンじゃ、さっとと倒してみなさい。
私を。
ニャメ・ナナ・ニャンコポン/
平八郎が追っているのは、独立軍なンでしょ?
あなたの指揮の凄さは、かねがね聞いてるわ。
母親としては、誇らしいわよン。
平八郎が追っているのは、独立軍なンでしょ?
あなたの指揮の凄さは、かねがね聞いてるわ。
母親としては、誇らしいわよン。
ノギ少将/
母さ…、独立軍に!?
母さ…、独立軍に!?
ニャメ・ナナ・ニャンコポン/
あー、悲しい宿命だわよねン。
戦いあう母と子。
泣けるゥ、泣けちゃうわン。
あー、悲しい宿命だわよねン。
戦いあう母と子。
泣けるゥ、泣けちゃうわン。
ニャメ・ナナ・ニャンコポン/
…っと、艦に戻らなきゃだわ。
じゃ~ねン、平八郎♪
…っと、艦に戻らなきゃだわ。
じゃ~ねン、平八郎♪
ノギ少将/
………。
………。
ノギ少将/
行くなら、あなたを撃ちます。
行くなら、あなたを撃ちます。
ノギは、銃をニャンコポンに向けた。
かつて、母親から譲り受けたセミ・オートの拳銃。
かつて、母親から譲り受けたセミ・オートの拳銃。
ニャンコポンは、涼しげに笑みを浮かべて
口を開いた。
口を開いた。
ニャメ・ナナ・ニャンコポン/
………。
………。
ニャメ・ナナ・ニャンコポン/
結構よ。
愛する息子に殺されるなら、本望だわ。
結構よ。
愛する息子に殺されるなら、本望だわ。
ノギ少将/
…母さんを撃ちたくない。
艦からは、降りて下さい!
…母さんを撃ちたくない。
艦からは、降りて下さい!
ニャメ・ナナ・ニャンコポン/
私は、行かなければならないの。
平八郎、どうするかはあなたが決めなさい。
私は、行かなければならないの。
平八郎、どうするかはあなたが決めなさい。
ノギは、唇をかんで肩を振るわせた。
泣き崩れて、地面を叩く。
泣き崩れて、地面を叩く。
ニャメ・ナナ・ニャンコポン/
この先に、独立軍の艦があるわ。
奇襲をかけるか、私と一緒に暮らすか
好きなように決めなさい。
この先に、独立軍の艦があるわ。
奇襲をかけるか、私と一緒に暮らすか
好きなように決めなさい。
涙を流し続けるノギを背にして、
ニャンコポンは歩き始めた。
ニャンコポンは歩き始めた。
ニャメ・ナナ・ニャンコポン/
どちらにせよ…、
母さんは待ってるから。
どちらにせよ…、
母さんは待ってるから。
BLが仲間になる
艦の前に誰かがいる。
彼女だ。
あの、黒衣の女性だ。
なぜここにいるのだろう…。
あの、黒衣の女性だ。
なぜここにいるのだろう…。
BL/
…会いに…来たの。
…あなたに。
…会いに…来たの。
…あなたに。
女性は、柔らかな笑みを浮かべ、
それでも物悲しそうな目をして言った。
それでも物悲しそうな目をして言った。
BL/
不思議そうな顔ね…。
私は…BL。
不思議そうな顔ね…。
私は…BL。
BL/
ここへ来たのは…
あなたの…側に居たいだけ…。
あなたの未来が見たいだけ…。
ここへ来たのは…
あなたの…側に居たいだけ…。
あなたの未来が見たいだけ…。
BL/
よろしくね…。
よろしくね…。
※この後、船に戻るとBLが仲間に入ります。
TAGAMIが仲間になる
声が、響いた。
耳を通さず、直接心の中にポンと
言葉を置かれたような不思議な感覚。
耳を通さず、直接心の中にポンと
言葉を置かれたような不思議な感覚。
振り向くと、黒衣に身を包んだ女性が
立っていた。
立っていた。
気配を感じなかった。
今、そこに現れたように思えた。
今、そこに現れたように思えた。
長い、ゴールドプラチナの髪が印象的だ。
TAGAMI/
(あなたは、戦う運命を持った人なのですね。)
(あなたは、戦う運命を持った人なのですね。)
彼女は、口を開かない。
テレパシー…だろうか。
テレパシー…だろうか。
TAGAMI/
(だとすれば、私の探し人もここへ…。
いえ、もう近くに…。)
(だとすれば、私の探し人もここへ…。
いえ、もう近くに…。)
表情を変えずに女性は話を続けた。
TAGAMI/
(あなた達の指導者に会わせて下さい。
神聖同盟のアリアンに…。
彼は、ここに来るのでしょう…。)
(あなた達の指導者に会わせて下さい。
神聖同盟のアリアンに…。
彼は、ここに来るのでしょう…。)
ポカンと話を聞いていると、彼女は消えた。
あたりを見回したが、彼女の姿は無かった。
どこに行ったのだろう?
あたりを見回したが、彼女の姿は無かった。
どこに行ったのだろう?
彼女は、夢のように現れて
夢のように消えた。
夢のように消えた。
イイコが仲間になる
イイコ/
きゃーーーーーーー!!
きゃーーーーーーー!!
下船しようとすると、
どこからか女の子の悲鳴が聞こえた。
どこからか女の子の悲鳴が聞こえた。
上からだ。
眼鏡をかけた黒髪の女の子が
落下してくる。
眼鏡をかけた黒髪の女の子が
落下してくる。
イイコ/
いやー!?
お母さん、お父さん…、
大木くーーーーん!!
いやー!?
お母さん、お父さん…、
大木くーーーーん!!
とっさに身を乗り出し、女の子を受け止める。
イイコ/
お、大木君………。
お、大木君………。
大木君?
オーキ・マイトの事だろうか?
オーキ・マイトの事だろうか?
イイコ/
大木く…。
大木く…。
女の子は、そう呟くのがやっとだった
ようで、そのまま気を失った。
ようで、そのまま気を失った。
とにかく、医務室に運んだ方がよさそうだ。
BALLSを呼んで、女の子を艦内に運んだ。
まあ、そんなに心配は無いんだろうけど…。
エステルが仲間になる
MAKI/
ネーバルウィッチ、
エステル・エイン艦氏族・アストラーダ。
ネーバルウィッチ、
エステル・エイン艦氏族・アストラーダ。
MAKI/
今後、彼女は、我々独立軍の力となって
共に戦うことになります。
今後、彼女は、我々独立軍の力となって
共に戦うことになります。
この艦に、ネーバルがやって来た。
ネーバルからの支援。
敵の敵は味方って事か…。
あちこちから、そんな声が囁かれた。
敵の敵は味方って事か…。
あちこちから、そんな声が囁かれた。
クルス、東原が仲間になる
街をうろついていると、
白い帽子をかぶった背の高い男が
声をかけてきた。
白い帽子をかぶった背の高い男が
声をかけてきた。
銀河を思わせる、青い目。
威風堂々とした、その雰囲気。
威風堂々とした、その雰囲気。
(選択肢・あんだ誰?/久しぶりだね)
(あんだ誰?)
クリサリス/
いや、いい…。
気にするな。
クリサリス/
いや、いい…。
気にするな。
クリサリス/
ただ、お前がこの世界に来て、
そして俺が来た。
希望の種を蒔くために。
ただ、お前がこの世界に来て、
そして俺が来た。
希望の種を蒔くために。
クリサリス/
他は、どうでもいい。
他は、どうでもいい。
クリサリス/
俺は、クリサリス…。
先に艦へ行く。
また、会おう。
俺は、クリサリス…。
先に艦へ行く。
また、会おう。
(久しぶりだね)
クリサリス/
俺は、クリサリス。
久しぶりだ、○○。
クリサリス/
俺は、クリサリス。
久しぶりだ、○○。
クリサリス/
俺は、先に艦へ行く。
また、会おう。
俺は、先に艦へ行く。
また、会おう。
スイートピーが仲間になる
通りをぶらついていると、
前方を何かが流星のように横切った。
どうやら警察に追われているようだ
前方を何かが流星のように横切った。
どうやら警察に追われているようだ
警察/
このガキ、待ちやがれ!
このガキ、待ちやがれ!
スイトピー/
お断りですわ。
お断りですわ。
追われているのは、少女だ。
白い、ゴシックロリータを思わせる身なり。
マーズエリート(火星の特権階級)のようだ。
白い、ゴシックロリータを思わせる身なり。
マーズエリート(火星の特権階級)のようだ。
別の通りから、折り返し少女が
こちらへ向かってくる。
こちらへ向かってくる。
スイトピー/
おふせになって!!
おふせになって!!
少女はそう言うと、
手に持っていた手榴弾を口元に寄せた。
ピンを抜いて、追ってきた警察に投げる。
手に持っていた手榴弾を口元に寄せた。
ピンを抜いて、追ってきた警察に投げる。
少女が自分に覆い被さって、体勢が崩れた瞬間
轟音と爆風が襲った。
轟音と爆風が襲った。
スイトピー/
ほら、お立ちになって!
わたくしを担いで走りなさい!!
ほら、お立ちになって!
わたくしを担いで走りなさい!!
立ち上がろうとする時には、
少女は肩にまたがっていた。
少女は肩にまたがっていた。
何様のつもりなんだろう。
人をこんな目に巻き込んでおいて。
人をこんな目に巻き込んでおいて。
スイトピー/
走りなさい、悪いようにはならなくてよ。
走りなさい、悪いようにはならなくてよ。
充分悪い目にあってるって…。
その言葉を飲み込んで、
少女を担いでとにかく走った。
その言葉を飲み込んで、
少女を担いでとにかく走った。
追っ手の姿は、もう見えない。
スイトピー/
この街にいるのも、
穏やかではありませんわね。
貴方、どこか、船を手配して下さる?
この街にいるのも、
穏やかではありませんわね。
貴方、どこか、船を手配して下さる?
どこまでも呆れた事を言う娘だ…。
しかし、追われている少女を
一人にするわけにはいかない。
しかし、追われている少女を
一人にするわけにはいかない。
戻ったら、民間人として
艦で保護させてもらおう…。
艦で保護させてもらおう…。
セラが仲間になる
セラ/
もー、もー!!
あー、もぉ入れてよー!
いーじゃん、ケチー!!
もー、もー!!
あー、もぉ入れてよー!
いーじゃん、ケチー!!
艦の側で、一人の女性が
BALLS達に追い払われながら
騒いでいる。
BALLS達に追い払われながら
騒いでいる。
セラ/
ちょっと君さー、このBALLSを
どーにかしてってばー。
ちょっと君さー、このBALLSを
どーにかしてってばー。
彼女はアヒルの様に口を尖らせて、
泣きべそをかきながら、しがみついてきた。
泣きべそをかきながら、しがみついてきた。
セラ/
アタシー、セラっていうのねー。
アタシー、セラっていうのねー。
あのねー、火星独立軍のシンパのアジトが
ここらにあるって聞くからー、行きたくてー。
そしたらー、BALLS達が邪魔するんだよー。
ここらにあるって聞くからー、行きたくてー。
そしたらー、BALLS達が邪魔するんだよー。
とりあえず、なだめて彼女を落ち着かせた。
しかし、恐ろしくゴージャスな美貌…。
ちょっとトボケた雰囲気には不釣合いだ。
ちょっとトボケた雰囲気には不釣合いだ。
セラ/
アタシさー、火星独立のために
何かしたいんだよー。
むー!!
アタシさー、火星独立のために
何かしたいんだよー。
むー!!
セラ/
ねー、君さー、どーすれば
独立軍と接触出来るのさー?
知ってるー?
ねー、君さー、どーすれば
独立軍と接触出来るのさー?
知ってるー?
とにかく危機感ゼロの彼女を
ここに置いておくと、危険かもしれない。
敵に気付かれる恐れもある。
ここに置いておくと、危険かもしれない。
敵に気付かれる恐れもある。
とりあえず、艦に連れて行ってみよう…。
セラ/
うっそ、マジー?
君、独立軍のアジトを知ってるんだ。
うっそ、マジー?
君、独立軍のアジトを知ってるんだ。
セラ/
ラッキー、連れてってよー。
君、大好きー♪
ラッキー、連れてってよー。
君、大好きー♪
……………………。
ちょっと、やかましいけど
MAKIに身元照会をさせよう…。
MAKIに身元照会をさせよう…。
セラ/
……………………………………………………
……………………………………………………
…………………………………………テヘッ!
……………………………………………………
……………………………………………………
…………………………………………テヘッ!
セラ/
こんなにすぐ見つけられるなんて、
やっぱアタシってば、すごいー?
こんなにすぐ見つけられるなんて、
やっぱアタシってば、すごいー?
ドランジが仲間になる
前回の戦闘で、捕虜になった男がいる。
何の抵抗もせずに、落ち着いた様子だ。
こちらに気付いて、近づいてくる。
何の抵抗もせずに、落ち着いた様子だ。
こちらに気付いて、近づいてくる。
あの、うわさに名高い
太陽系宇宙総軍大尉、カール・ドランジだ。
太陽系宇宙総軍大尉、カール・ドランジだ。
ドランジ/
うちの艦をやったのは、君か?
うちの艦をやったのは、君か?
なんと答えますか?(選択肢・そうだ/違う)
(そうだ)
ドランジ/
そうか。
なかなかの好敵手だった。
今までになく、興奮したよ。
ドランジ/
そうか。
なかなかの好敵手だった。
今までになく、興奮したよ。
(違う)
ドランジ/
骨のある勝負だった。
今までになく、興奮したよ。
ドランジ/
骨のある勝負だった。
今までになく、興奮したよ。
ドランジ/
もっと勝負をしたかったが、
私とて守るべき部下がいるからね。
おめでとう、君達の勝ちだ。
もっと勝負をしたかったが、
私とて守るべき部下がいるからね。
おめでとう、君達の勝ちだ。
ドランジ/
私は、ドランジ。
ルールに従って、君たちに従うさ。
よろしく…。
私は、ドランジ。
ルールに従って、君たちに従うさ。
よろしく…。
ハックマンがが仲間になる
艦の外で、暴行を受けている男がいるらしい。
気になって様子を見に行った。
火星独立派/
うるせぇ、地球から来たスパイめ!
独立軍を嗅ぎ回るってぇ、いい度胸だ!
うるせぇ、地球から来たスパイめ!
独立軍を嗅ぎ回るってぇ、いい度胸だ!
ハックマン/
どんでもない、僕ァただ、
火星の言い分を聞きたくて取材に…だね…。
どんでもない、僕ァただ、
火星の言い分を聞きたくて取材に…だね…。
火星独立を支持する者達に暴行されている男は、
ニュースでよく見る顔だった。
ニュースでよく見る顔だった。
確か、ジャーナリストの
リン・ハックマンと言ったっけ。
リン・ハックマンと言ったっけ。
ハックマン/
し、信じてくれよ。
僕ァ真実を知りたいだけなんだ。
艦に乗せてくれないか…。
し、信じてくれよ。
僕ァ真実を知りたいだけなんだ。
艦に乗せてくれないか…。
取材か…。
MAKIの監視付きで乗船させても害はないだろう。
MAKIの監視付きで乗船させても害はないだろう。
MAKI/
身元照会を行います。
身元照会を行います。
MAKI/
………………………………………………………
………………………………………………………
………………………………………………………。
………………………………………………………
………………………………………………………
………………………………………………………。
MAKI/
終了しました。
終了しました。
MAKI/
リン・ハックマン、
ゲストとして乗船を許可します。
リン・ハックマン、
ゲストとして乗船を許可します。
ハックマン/
ほ、本当か…。
いやぁ、よかったよかった。
ほ、本当か…。
いやぁ、よかったよかった。
ハックマン/
わざわざ危険を冒して、
火星に来たかいがあったよ。
わざわざ危険を冒して、
火星に来たかいがあったよ。
ハックマン/
僕には、どんな監視をつけても構わない。
ただ、ジャーナリストとしての仕事が出来れば
いいんだ。
僕には、どんな監視をつけても構わない。
ただ、ジャーナリストとしての仕事が出来れば
いいんだ。
ハックマン/
ああ、もちろん厄介になる間は
どんな仕事だって手伝うさ。
ああ、もちろん厄介になる間は
どんな仕事だって手伝うさ。
ハリー、マイケルが仲間になる
MAKI/
乗員志願者が2名。
我らが指導者アリアンの意向により、
乗員として人材登録されました。
乗員志願者が2名。
我らが指導者アリアンの意向により、
乗員として人材登録されました。
マイケル・コンドール/
ハリー、本当にいいの?
ハリー、本当にいいの?
ハリー・オコーネル/
ああ、太陽系総軍には、
もはや…義は無い。
ああ、太陽系総軍には、
もはや…義は無い。
マイケル・コンドール/
でも、太陽系総軍にいた時よりも
ハリーの待遇が酷くなるかもしれないよ…。
でも、太陽系総軍にいた時よりも
ハリーの待遇が酷くなるかもしれないよ…。
ハリー・オコーネル/
マイケル、お前は戦いたくないのか?
今の自分と、真実の正義のために
戦いたくはないのか?
マイケル、お前は戦いたくないのか?
今の自分と、真実の正義のために
戦いたくはないのか?
マイケル・コンドール/
ハリー…。
ハリー…。
マイケル・コンドール/
…………………………。
…………………………。
マイケル・コンドール/
うん、わかったよ。
決めたんだ、ハリーとどこまでも行くって。
だから、行くよ。
うん、わかったよ。
決めたんだ、ハリーとどこまでも行くって。
だから、行くよ。
マイケル・コンドール/
でも、ごめんね。
ハリー…。
でも、ごめんね。
ハリー…。
ハリー・オコーネル/
何を謝る事がある。
私は、優遇されることを望んではいない。
何を謝る事がある。
私は、優遇されることを望んではいない。
ハリー・オコーネル/
正義のために己の力を使う場があれば
それでいい。
正義のために己の力を使う場があれば
それでいい。
ハリー・オコーネル/
さあ、行こう…。
夜明けの船とやらに…。
さあ、行こう…。
夜明けの船とやらに…。
マイトが仲間になる
通りの中に、人だかりが出来ている。
何かと思って覗くと、黒髪の少年が
倒れている。
何かと思って覗くと、黒髪の少年が
倒れている。
「何でも、宙に現れたと思ったら、そのまま
落下してきたんだ。」
落下してきたんだ。」
「あそこらへんさ、相当高いところから…。」
「死んでるんじゃないのか?」
人々は、少年が現れたという宙と、
倒れた少年を交互に見つめて、
そう話し合っていた。
倒れた少年を交互に見つめて、
そう話し合っていた。
マイト/
イテ…、いッてぇ…。
イテ…、いッてぇ…。
少年を囲む輪が広がった。
驚き、引き下がる人々よそに
少年が立ち上がる。
驚き、引き下がる人々よそに
少年が立ち上がる。
マイト/
ここは火星か?
うーん、何だか、フューチャーだな。
ソレっぽいっちゃ、ソレっぽいけど。
ここは火星か?
うーん、何だか、フューチャーだな。
ソレっぽいっちゃ、ソレっぽいけど。
何事もないように立ち上がる少年を見て、
人々はその尋常ならざる様子におびえた。
クモの子を散らすように、皆逃げていく。
人々はその尋常ならざる様子におびえた。
クモの子を散らすように、皆逃げていく。
マイト/
んじゃ、ま。
船に来いって言われてたよな…。
んじゃ、ま。
船に来いって言われてたよな…。
少年が、身体の埃を払う。
呆けて見ていると、少年と目があった。
こっちにやって来る。
呆けて見ていると、少年と目があった。
こっちにやって来る。
マイト/
ここ、火星だろ?
港、どこ?
船が止まるところだよ。
ここ、火星だろ?
港、どこ?
船が止まるところだよ。
少年は何事もないように、こちらに
尋ねてきた。
思わず、港のほうを指差す。
尋ねてきた。
思わず、港のほうを指差す。
マイト/
サンキュー、じゃっ!!
サンキュー、じゃっ!!
少年は、満足そうにそう答えると、
全速力で港のほうに駆けて行った。
全速力で港のほうに駆けて行った。
何者なんだろう…?
知恵者が仲間になる
下船しようとすると、
太った中年が立っている。
太った中年が立っている。
誰だ…?
こんなヤツ、乗員にいただろうか…。
こんなヤツ、乗員にいただろうか…。
知恵者/
あー、ちょいちょい。
あー、ちょいちょい。
男が、BALLSを呼んだ。
いくつか固まっていたBALLS達が
知らん振りをするように、
男を無視して去っていく。
知らん振りをするように、
男を無視して去っていく。
人間に従順なBALLSが、男に対して
反抗的な態度を取っているようだ。
反抗的な態度を取っているようだ。
男は口を尖らせると、カニ歩きで
艦の中へ入っていった。
艦の中へ入っていった。