■説明
■雛鳥目覚める
気付けば知らないところにいた。
移動した覚えなんてなく、ふと気付けばそこにいた。
とにかく人のいるところに出ようと歩き回った。
ヒトを見て、何かに出合って、見知らぬものを見て悟った。
――「ここは自分のいた場所では、世界ではない」と。
こうして迷い込んだモノは自力でもとに戻るすべなどはなく、
だがしかし、目の前の現実に適応するだけの力を持っている。
その彼らのことを“迷い子(ストレイヤー)”という。
■欠けた象徴(ロストシンボル)
彷徨った鳥は帰れない。
帰巣本能を剥奪されて、戻ることは叶わない。
だが、戻れなくとも羽はある。空に羽ばたき飛べるのだ。
異郷の地にて、限られた場所で羽ばたく鳥たちよ。
いつか、いつの日か――――本能を取り戻せ。
剥奪されしは異世界渡航(きそうほんのう)。
いや、剥奪というより、持っていないというのが正しいだろう。
力に目覚めようとも、目覚めていたとしてもそういうものだけは発現しない。
発現していたら、それはもう迷い鳥(ストレイヤー)ではなく、渡り鳥(レイヴン)と言えるのだから。
力の覚醒
彼らはそこに生きるための何らかの力、術を持っている。
あるいは力を得る可能性を持っている。その力に目覚めていないモノもいれば、目覚めているモノも。
彼らの力を大まかに分類すると以下のようになる。
0.未覚醒者(ネストリング)
力に未だ目覚めず、されどいつか目覚めるモノ。
誰かに師事して力を得るかもしれない
1.魔術師
言葉で陣を描き、結び、そこに奇跡を発現させる者の名。
血統覚醒、つまりはおのれに流れる古い血(エルダールーツ)による発現
後天取得、誰かに師事してその魔術を得るという二つの発現方法がある。
長所は多重の重ね掛けができる点であり、欠点は発動にモーションが必要なこと。
2.異能者
とある事象を発生させられる者の名。
いわゆる能力者である。
長所はノーモーションでの発動で、欠点は対策が取られやすいこと
3.超能力者
単なる能力を持つなら、能力者、異能者と称することができる。
彼らが超能力者と言われるような由縁は、ヒトならぬ技を持っているからそう呼ばれるのだ。
とても強大な力を持っているが、ガチガチに制限のある能力。
主な制約は使用回数制限、連続使用制限などなど。
長所は強大な力で、短所は大きな制限
4.選定者
特殊な力を持つ武器に選ばれた者の総称。
ただ武器を扱う術を持っているものとは別種の存在である。
多くはその武器を手に取ったことはなく、その武器とともに戦うのである。
長所は戦闘思考であり、短所は武器がないと戦えないということである。
まだ続く
最終更新:2011年10月11日 08:05