鳥紋

中継点に取り込まれた鳥類の楽園


 多くの鳥類と、鳥人種族が生息していた鳥たちの楽園。

 存在する物質の大半が、ケバケバしい原色であるのが特徴。
 これらの色素を抜き取った鉱石は異質な力を帯びており、物理法則を無視して飛行する鳥人種族。
 その秘密は、これらの物質を代々摂取してきたためではないかと言われている。

 元々は独立した世界だったが、交叉創造の影響を受け。現在では中継点の一部として存在する。



創世記から生きる鳥紋の象徴神

 鳥紋の名前は、この世界の空に由来する。
 昼と夜のみが存在し。夕暮れや日の入りといった、微細な空の移り変わりは存在しない。
 それと言うのも、この世界を照らす太陽としての役割を果たすのが、鳥紋を創造したとされる巨大な鳥神の習性にある。

 この鳥神は羽の上面が光り輝き、裏面に闇を抱えており、昼間ははるか上空で体を丸め地上を照らし。疲労を感じると体を広げ世界を闇に覆うのだ。
 世界が闇に覆われる刹那。かすかに確認することができる創造神のシルエット。この様子から鳥紋の名前が定着したとされる。

 基本的に鳥たちと戯れる以外は、遺跡や騎乗鳥の調教程度しか名産のない世界だが、鳥人族の飛行能力は協力で各世界でも一目置かれる存在である。
 さらに彼らは飛行能力以外にも、中継点に取り込まれたことによる能力の発現も生じており、個人の性能も計り知れないものが多い。





色あせた遺跡

 遺跡の建材自体が、この世界から見てありえないほど色素が欠乏した状態で発見された特殊な遺跡。
 入り口は小さなものだが内部は非常に広大で、ちょっとした迷宮と言っても過言ではないだろう。
 内部の大半は探索されているが、指定された順路を踏み違えると未だに生き残っているトラップにはまる事も少なくない。

騎乗鳥市場

 鳥の楽園と呼ばれる鳥紋では、古くから鳥と共に行き、鳥と共に歩んできた歴史がある。
 その中には当然交通手段の発展も含まれ、鳥人種族以外の種族が飛行するための手段も模索されてきた。
 結果、騎乗できるほどに体格の大きな鳥類を調教し、飛行手段として確立することにも成功している。
 週に一度開かれる市場では、各調教師が丹精をこめた騎乗用鳥類が出展され、高値で取引される。

鳥屋

 鳥肉を専門にあつかう、大型の店舗。
 鳥を愛し、鳥の気持を知る種族が多い世界で、大胆にも自分たちの友人である鳥類を食用に回したことで注目を浴びた。
 当然のように鳥紋内部では冷遇を強いられたが、他世界では商品の質が高いことに評価を受け、高い売り上げを残している。

 裏の顔として、鳥たちを使った伝達手段。または鳥人種族の情報収集能力を活かし、情報屋としての知名度も高い。
 現在のオーナーは不明だが、その息子であるホロウは、顔の広い今までの鳥屋とは違った情報屋として名をはせている。



最終更新:2012年02月22日 16:19