白黒日記:番外1P

それはある日の三時の風景

香る紅茶の匂い
熱い沸かしたてのお湯をティーポットに注いで
きちんとコゼをかけて蒸らしている

今日の菓子はフォンダンショコラ
オーブンの焼き立てを割ると、とろりとチョコレートが溶けだす

響「おいしいですねえ」
巧「ですね」
セキ「うん(こくこく)」
流刻「今度、あいつらにも作ってやろう」

ゆっくりとした時間が流れ、穏やかな空気が満ちる
そんな、三時の風景。



「・・・・・・・・・・・・あの、なんで皆さんここにいるんですか?」
の、はずが

なんだか拳をぷるぷるさせている少年が一人

響「三日月さんの分もありますよー」
巧「焼きたて、今準備しますね主さん」
セキ「お茶、飲んで、まとう?」
流刻「おかわりもあるようだし」


「ここは・・・ここは・・・・・・僕個人の家ですーーーーーーーーーー!!!!!!」

ここは午後三時の海底神殿
香る紅茶の匂いと、チョコレート。


      • そして主の叫び声
最終更新:2010年05月28日 22:39