とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

Part5

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上条「オッス。探したぜー御坂」
美琴「え……っ?わ、私に何か用?」
上条「この間の遊園地でさ、色々とお前には世話になっただろ?あの時の礼、まだしてないと思ってさ」
美琴「えっ……いっ、いいのよあれくらい。大体あれは私がす、好きでやった事なんだから、気にしなくていいわよ」
上条「……でも上条さん的には何だか借りを作ってしまったような気がして、どこかスッキリしないと言うか」
美琴「ま、まあアンタがそこまで言うなら……お礼の一つや二つ、う、受け取ってもあげてもいいけど」
上条「悪ぃな、かえって気を遣わせちまって……。これなんだけどさ、ほんの気持ちだ。受け取ってくれ」
美琴「あ……うん……その……あ、ありが……とう……。と、ところで、この大きな袋の中身は何なの?」
上条「開けてみろよ」
美琴「う、うん……」

大きな紙袋の中には、更にプレゼント包装された袋が入っていた。
美琴は丁寧にその包装の紐をほどき、袋の中を覗いてみるとそこには―

美琴「……こ……これ……ゲコ……太……?」
上条「ああ。お前、これ好きなんだろ?気に入ってもらえるといいんだけど」
美琴「覚えてて……くれたんだ……………………ウッ……」
上条「えっ?」
美琴「……ウッ……グスッ……ウッ…………ウッ……」
上条「えええー!?ひょ、ひょっとして気に入らなかったとか!?ごっごめん、で、でも何も泣く事―」
美琴「グスッ……ちっ……ヒック……違うわよ……その……ヒック……う、嬉しくて……ヒック……」
上条「御坂……」
美琴「……ヒック……えへ……その……ありがとね。大事にするから……」
上条「!おっ、おう……」

そのしばらく後も美琴は泣き続けていたが、それでも彼女は笑っていた。
彼女のその笑顔は、ダイヤモンドにも勝るほどの輝きを誇っていた。

◆         ◇         ◆         ◇         ◆

黒子「あらまあお姉様、また新しいぬいぐるみを買っていらしたんですの?」
美琴「まあね。……でもこの子だけは特別。私の一番のお気に入り、なんだから」
黒子「……そうですか。それではそのお気に入りが増えない事を黒子は願ってますわ」

おやすみなさい、と言って黒子は明かりを消し、ベッドに入る。
一方の美琴は、新しく仲間入りしたゲコ太のぬいぐるみを大事そうに抱き、眠りについた。


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