とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

Part08

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匿名ユーザー

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What_are_the_gifts?


 パーティが終わった後。
 応援隊の面々とは途中で別れ、上条と美琴はいつもの公園へと寄った。

 ベンチに座って、応援隊からもらったプレゼントの中身を見てみる。
 気になるその中身とは、
「ぴょ、ピョン子の着ぐるみパジャマっッッ!!」
 キャーっと黄色い声を上げて喜ぶ美琴。
 ピンクのカエルの着ぐるみを抱きしめ、頬擦りしている。

 まだ包み紙と格闘中だった上条は、そんな美琴の奇態を見て、あの白井のセリフを思い出す。

『きっと喜んでいただけると思いますの、お姉様に』

 そう、白井は『美琴が』喜ぶと知ってこのプレゼントを選んだのだ。
 そして、その白井は美琴の好みを熟知しているはずだし、美琴が緑色のカエルを好きなことも当然知っているはずだ。

「……、」
「ね、当麻は何もらったの?」
 ご機嫌な美琴に笑顔で尋ねられ、上条は促されるままに包み紙を開く。
 そこにあったのはやはり、
「これゲコ太の着ぐるみパジャマじゃないっッッ!? 可愛いーっ!」
「ううっ……やっぱりか」
 ゲコ太とピョン子のペア着ぐるみパジャマ。
 なるほど。確かに『お姉様が』喜ぶこと間違いなしの代物である。

 しかし。
「ゲコ太もピョン子もすごく可愛いーっ♪」
 喜ぶ美琴の横顔を見つめ、上条は思う。
(この笑顔を見れることが、俺にとっては最高のプレゼントなんだよな)
 白井の選んだプレゼントは、確かに上条へのプレゼントでもあったのだ。

「美琴」
「ん? どうしたの?」
「一緒に、幸せになろうな」
「うんっ!」



 その夜、美琴は早速ピョン子着ぐるみパジャマを着て眠りについた。
 夢の中でも『ゲコ太』に会えることを祈って。



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