とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

Part51

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勉強会

※これの時間軸は「選択と決着」の前になります。



距離が近い。

(近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い)

(やばいまずいどうしようもなくめちゃくちゃとんでもなくひどくべらぼうに近い)

上条当麻と御坂美琴は肩がくっつくかどうかの距離で座っている。

ここは上条宅。
告白してから一週間が経った。

晴れて両想いになった二人だが、
それ以来、都合があわず会えていなかった。
やはり、電話ではなく直接会いたい。
インデックスからの情報ではなく直接話したい。
そして今日、その願いがかなった。

勉強会。

もともと上条がバカだから(出席日数の事もあり)補習でーす、
なので都合が合わないのだ。
本日は小萌先生の用事で補習はできず、宿題となった。

(それを口実にできたての彼女と会う!! 我ながらいい作戦!!)

インデックスに話すと、聖母の笑みでわかったと答え、
風斬と遊びに出かけた。
風斬がなにか言いたそうな目をしていたが、
上条は気付かない。

(やったー!! アイt……当麻と会える!!)

一方の美琴もうきうきと上条宅にやってきた。
チャイムを鳴らす。胸の鼓動がうるさい。

「はいはーい……おう、遅かったな」

「まったく、宿題くらい自分で何とかしなさいよ」

「うっ、ごめんなさい」

あれ、お前ら楽しみにしてたよね?

(だ~~「会いたかった」くらい言うつもりだったのに!!
そういえば宿題手伝わせるとか、今考えると情けなさすぎるだろ~~!!)

(ぎゃ~~いつものような態度とっちゃった!!
せっかく会えたのに、はっ!! 嫌われた? 嫌われちゃった!!?)

やれやれ。

素直になれないまま勉強会が始まる。
からの、当麻がバカ。
からの、美琴がイライラする。
からの、「ちょっと貸してみなさいよ!!」
からの、対面から隣へ。
からの、現在。

(( ちっ、近すぎる!!! ))

まぬけ。

それでも美琴は口を動かす。

「基本的に(○+△)(□+▽)という形式は、分配法則を用いての展開が可能です」

……妹じゃないよね?

「へー、ほー、ふーん、そうなのかー、なるほどー」

絶対わかってねーな。っていうか、これ一年の内容だけど?
そんなとき美琴が気付いてしまった。

「あれ? インデックスは?」

「ああ、今出かけ……」

(( い、今、ふっ、二人っきり!!?? ))

まぬけ。

上条は冷や汗をかきながら隣を見る。


美琴と目があった。


(えっ、なんで、こっちを見つめて、動かないんでせうか?)

(なに? なんで、私を見つめてるの?)


距離が、近い。


美琴の瞼がゆっくりと閉じた。


じわじわと近くなる距離。


そして唇が重な「カーミーや~~~ん!!!!」らない……はい??

「今から京都へ飛んで、土蜘蛛を討伐してく……どうしたんだ??」

上条と美琴はポーズをとっていた。
二人でギニュー特戦隊は無理がある。

「つ、土御門、なんで、今……」

「嫌だと言っても向ってもらうぜいねぶらぼばぁあ」

十分後、上条は空を飛んでいた。

「不幸だ~~~~~~~!!!!」

美琴は上の空で帰る。
ふと、あの時の事を思い出し、人指し指で唇に触れた。

この付近の停電ですが、翌日も復旧のめどは立っていません。

当然、あの少年の家電は全滅。補習も一週間伸びた。

「もう少し頑張ろうぜ、ミコっちゃん、上条当麻」










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