とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

Part11

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「入りますの」
夕日も沈みかけた頃、2人の病室のドアが開く。
「くろ・・・こ」
入ってきたのは美琴の後輩、白井黒子だ。
白井は何も言わずに美琴に向かって歩き出し、力一杯ビンタをくらわせる。
「今まで一体何をしていましたの!?10日も行方不明になって、やっと見つけたと思ったら入院していて!!
 どれだけ心配したことか。私だけではありませんの。初春や佐天さんもずっとお姉さまをお探しになっていましたの!!」
「・・・ごめん」
ただ、それだけしか言えない。
事情があったとはいえ、行方をくらませたのは事実である。
謝って、償わなければならない。
初春や佐天、目の前の白井にも。
美琴は申し訳なくなり、白井を抱きしめる。
白井は最初、何が起きたかわからなかったようだが、次第に美琴の頬をスリスリし始めた。
「はぁぁ、久々のお姉さまの香り!黒子は、黒子はぁぁ!!」
「ちょっと何するのよ、やめなさい黒子!!」
引き離された白井がようやく上条の存在に気付く。
「あらお姉さま、あらあらお姉さま。まさか殿方といたとは。もしやあんなことやこんなことを!!キーッ!!許せないですの!!」
「何言ってるのよ!まだ何もしてないわよ!!」
「まだ、まだとは!それはつまり今後そのような予定があるということですの!?」
「確かにそうかもしれないけど!!とにかく今日はもう遅いしあんたも帰りなさい!!」
「・・・分かりましたのお姉さま。それではお大事に。退院したらまた4人で集まりましょう」
白井は出ていって、再び2人きりになってしまった。
「なんか、ごめんね。黒子が」
「いや、いいよ。それより、あの子の言ってたあんなことやこんなことってのはさ。まだ俺たちには早いと思うけど、いつかはやっぱ、そういう・・・
 美琴はその時が来るまで、いや、その後もずっと一緒に居てくれるか」
「私は、死ぬまで一緒でもいいけど?」
「ありがとう、美琴」
上条はベッドから起きて優しく美琴の背中へ腕をまわす。
「最初はお前からだったよな。だから、今度は俺から・・・・・・」
「うん」
2人の唇が重なり合う。そして
「すみませんわお姉さま。花束をわたす・・・の、を・・・・・・」
波乱万丈な恋人生活の幕開けである。







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