被害者・佐天
どうも、佐天涙子です。
え、あたしにしてはテンション低いって?
そりゃ低くもなりますよ、ここ最近ずっとですから。
何がって……百聞はなんちゃらですよ。
ほら、噂をすれば、
え、あたしにしてはテンション低いって?
そりゃ低くもなりますよ、ここ最近ずっとですから。
何がって……百聞はなんちゃらですよ。
ほら、噂をすれば、
「ごめん!! 佐天さん!! 来てくれてありがとう!!」
彼女は御坂美琴さん、Level5の……あれ? 御存知ですか?
あたし、いろいろあって御坂さんと友達で、
恩もあるし、いろいろと手伝えることは手伝いたいとは思っていたんですけど……
あたし、いろいろあって御坂さんと友達で、
恩もあるし、いろいろと手伝えることは手伝いたいとは思っていたんですけど……
「なんでも頼んでいいから!!」
「あ、じゃあデザートのチーズケーキで」
「そんなのでいいの?」
「はい、この前は昼食を奢ってもらいましたし」
「別に遠慮しなくてもいいのに、こっちから頼んでるんだし」
「まあまあ、それより、また上条さんの件ですよね?」
「!!………………はい///////////////」
そう、今この人は恋をしてるんです。
それで、相談に乗り始めたのが一年前、
あたしがギリギリ中一の時からです。
それで、相談に乗り始めたのが一年前、
あたしがギリギリ中一の時からです。
「さっさと告白したらどうですか?」
「そっ、そんなのムリムリムリムリ!!」
「ハァ、そのままじゃどうしようもないですよ」
「それはそうなんだけど、アイツの前じゃ、素直に、慣れなくて、その……」
「まあ、ゆっくりいきましょう」
「……ごめんなさい」
まったく仕方のない。
その後いろいろお話して、今回のまとめとしては、
その後いろいろお話して、今回のまとめとしては、
「じゃあ、今度何かに誘われたら素直に喜んでうれしいと伝えること!!」
「えっ? でも、アイツが、なにかに、誘ってくれるとは、思えないし」
「だから、誘われたらの話しですよ、そのチャンスを逃しちゃダメです!!!」
「……うん!! 頑張る!!」
「応援してます」
「それじゃあ、とにかく前回言われた通り、帰ってから日曜会うために電話する!!」
「……やっぱ、帰んなきゃだめですか?」
「うん、決心するのに一時間はかかるし……佐天さんは?」
「他にも約束してるんですよ」
「最近多いわよね、まさか、彼氏!!?」
「……上条さんに御坂さんの悪口言いま「ごめんなさい」……はぁ、早めに帰って電話してください」
全く、いつもははっきりする人なのに、なんでこのことだけは……
やっとこのファミレスを出たし、出るのに十分かかったし、
電話したくないの!?
やっとこのファミレスを出たし、出るのに十分かかったし、
電話したくないの!?
ん? あたしらしくない?
どこが?……ああ、最初は目をキラッキラさせていじりましたが、
それも半年前からめんどくさく……おや、その原因が来ました。
もう、一時間たってたんですね。
どこが?……ああ、最初は目をキラッキラさせていじりましたが、
それも半年前からめんどくさく……おや、その原因が来ました。
もう、一時間たってたんですね。
「わりぃ!! 佐天さん!! 来てくれてありがとう!!」
この人は上条当麻……えっ!? こっちも御存知でしたか。
えーと、この人とも一年前に知り合って、
ああ、もちろん御坂さんと一緒にいるところに遭遇したのが最初です。
この人にもいろいろ助けてもらって、いつか恩返ししようとは思ってましたが……。
えーと、この人とも一年前に知り合って、
ああ、もちろん御坂さんと一緒にいるところに遭遇したのが最初です。
この人にもいろいろ助けてもらって、いつか恩返ししようとは思ってましたが……。
「なんでも頼んでくれよ!!」
「あ、じゃあカルボナーラで」
「前回も頼んでよかったんだぞ?」
「ああ、この前は昼食もう食べてたんですよ」
「遠慮しなくてもいいのに、こっちが相談を頼んでるんだから」
「まあまあ、それより、また御坂さんの件ですよね?」
「!!………………はい///////////////」
そう、今この人も恋をしてるんです。
それで、相談に乗り始めたのが半年前、
あたしの立場分かってもらえました?
それで、相談に乗り始めたのが半年前、
あたしの立場分かってもらえました?
「さっさと告白したらどうですか?」
「そっ、そんなのムリムリムリムリ!!」
「ハァ、そのままじゃどうしようもないですよ」
「それはそうなんだけど、御坂の前じゃ、素直に、慣れなくて、その……」
「まあ、ゆっくりいきましょう」
「……すみません」
似た者同士でホントに……はぁ。
とりあえず、アドバイスをいくつかして、こっちのまとめは、
とりあえず、アドバイスをいくつかして、こっちのまとめは、
「じゃあ、今度話す機会があったら、映画にでも誘ってみましょう!!」
「えっ? アイツが、どんなのが、好きか、わかんねぇし……」
「だから、誘ってみるんです。喜んでくれたら儲けもの」
「……おう!! やってみる!!」
「応援してます」
「それじゃあ……ん? 御坂から電話!!?」
「あたしのことはいいんで、出てあげてください」
「ああ、ありが「ちゃんと誘ってくださいよ」…お、おう」
あー赤くなってる赤くなってる。
おお、誘えた、よかったよかった。
おお、誘えた、よかったよかった。
こんなのが三日に一度ですよ。
食費は浮きますが、もう、いいかげんにしろと、
あー私も彼氏欲しい。
食費は浮きますが、もう、いいかげんにしろと、
あー私も彼氏欲しい。
でも、
「佐天さん、アイツと映画見に行けたの!! 本当にありがとう!!」
「御坂を映画に誘ったらめちゃくちゃ喜んでくれたよ!! 佐天さんのおかげだ、ありがとう!!!」
こうまで頼られたら、こんなあたしでも友達の助けになるなら、
ひと肌脱ぎたいと考えるのも当然じゃないですか?
ひと肌脱ぎたいと考えるのも当然じゃないですか?