とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

Part01

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匿名ユーザー

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被害者・佐天


どうも、佐天涙子です。
え、あたしにしてはテンション低いって?
そりゃ低くもなりますよ、ここ最近ずっとですから。
何がって……百聞はなんちゃらですよ。
ほら、噂をすれば、

「ごめん!! 佐天さん!! 来てくれてありがとう!!」

彼女は御坂美琴さん、Level5の……あれ? 御存知ですか?
あたし、いろいろあって御坂さんと友達で、
恩もあるし、いろいろと手伝えることは手伝いたいとは思っていたんですけど……

「なんでも頼んでいいから!!」

「あ、じゃあデザートのチーズケーキで」

「そんなのでいいの?」

「はい、この前は昼食を奢ってもらいましたし」

「別に遠慮しなくてもいいのに、こっちから頼んでるんだし」

「まあまあ、それより、また上条さんの件ですよね?」

「!!………………はい///////////////」

そう、今この人は恋をしてるんです。
それで、相談に乗り始めたのが一年前、
あたしがギリギリ中一の時からです。

「さっさと告白したらどうですか?」

「そっ、そんなのムリムリムリムリ!!」

「ハァ、そのままじゃどうしようもないですよ」

「それはそうなんだけど、アイツの前じゃ、素直に、慣れなくて、その……」

「まあ、ゆっくりいきましょう」

「……ごめんなさい」

まったく仕方のない。
その後いろいろお話して、今回のまとめとしては、

「じゃあ、今度何かに誘われたら素直に喜んでうれしいと伝えること!!」

「えっ? でも、アイツが、なにかに、誘ってくれるとは、思えないし」

「だから、誘われたらの話しですよ、そのチャンスを逃しちゃダメです!!!」

「……うん!! 頑張る!!」

「応援してます」

「それじゃあ、とにかく前回言われた通り、帰ってから日曜会うために電話する!!」

「……やっぱ、帰んなきゃだめですか?」

「うん、決心するのに一時間はかかるし……佐天さんは?」

「他にも約束してるんですよ」

「最近多いわよね、まさか、彼氏!!?」

「……上条さんに御坂さんの悪口言いま「ごめんなさい」……はぁ、早めに帰って電話してください」

全く、いつもははっきりする人なのに、なんでこのことだけは……
やっとこのファミレスを出たし、出るのに十分かかったし、
電話したくないの!?



ん? あたしらしくない?
どこが?……ああ、最初は目をキラッキラさせていじりましたが、
それも半年前からめんどくさく……おや、その原因が来ました。
もう、一時間たってたんですね。

「わりぃ!! 佐天さん!! 来てくれてありがとう!!」

この人は上条当麻……えっ!? こっちも御存知でしたか。
えーと、この人とも一年前に知り合って、
ああ、もちろん御坂さんと一緒にいるところに遭遇したのが最初です。
この人にもいろいろ助けてもらって、いつか恩返ししようとは思ってましたが……。

「なんでも頼んでくれよ!!」

「あ、じゃあカルボナーラで」

「前回も頼んでよかったんだぞ?」

「ああ、この前は昼食もう食べてたんですよ」

「遠慮しなくてもいいのに、こっちが相談を頼んでるんだから」

「まあまあ、それより、また御坂さんの件ですよね?」

「!!………………はい///////////////」

そう、今この人も恋をしてるんです。
それで、相談に乗り始めたのが半年前、
あたしの立場分かってもらえました?

「さっさと告白したらどうですか?」

「そっ、そんなのムリムリムリムリ!!」

「ハァ、そのままじゃどうしようもないですよ」

「それはそうなんだけど、御坂の前じゃ、素直に、慣れなくて、その……」

「まあ、ゆっくりいきましょう」

「……すみません」

似た者同士でホントに……はぁ。
とりあえず、アドバイスをいくつかして、こっちのまとめは、

「じゃあ、今度話す機会があったら、映画にでも誘ってみましょう!!」

「えっ? アイツが、どんなのが、好きか、わかんねぇし……」

「だから、誘ってみるんです。喜んでくれたら儲けもの」

「……おう!! やってみる!!」

「応援してます」

「それじゃあ……ん? 御坂から電話!!?」

「あたしのことはいいんで、出てあげてください」

「ああ、ありが「ちゃんと誘ってくださいよ」…お、おう」

あー赤くなってる赤くなってる。
おお、誘えた、よかったよかった。

こんなのが三日に一度ですよ。
食費は浮きますが、もう、いいかげんにしろと、
あー私も彼氏欲しい。

でも、

「佐天さん、アイツと映画見に行けたの!! 本当にありがとう!!」

「御坂を映画に誘ったらめちゃくちゃ喜んでくれたよ!! 佐天さんのおかげだ、ありがとう!!!」

こうまで頼られたら、こんなあたしでも友達の助けになるなら、
ひと肌脱ぎたいと考えるのも当然じゃないですか?









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