とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

Part05

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匿名ユーザー

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被害者・上条


おれは何をしようとしてるんだろうな。
こんなにボロボロなのに、もういつぶっ倒れるかもわからないのに……

「おっす!! カミやん!! 元気かにゃ~?
 ……どうした!!! その怪我は!!? 
 超電磁砲? いや、知らないが、まて!! どこに行く気だ!!!」

いつから好きなのかはわからない。

アレイスターとの死闘の間かもしれない、
グレムリンとの最終決戦のときかもしれない
ハワイの時かもしれないし、ロシアの時かもしれない
罰ゲームや海原対策と称したデートの時かもしれないし
あの実験のときかもしれない
もしかしたら、それよりも前かもしれない。

「大将!!? どうしたその怪我!!!??
 超電磁砲?? わりぃ、わかんねえ」

「……北北西から、信号が来てる」

「そっちにいるのか?
おい、動くなって!! 
……行くのか? 大将……わかったよ止めねぇよ。
 ……がんばれよ」

どうして好きになったのかもわからない。

最初はわけのわかんない奴だと思ったし、
お嬢様らしくないし
致死量の攻撃を何回も受けたし
すぐわけのわかんねーことで怒るし
無茶ぶりをするし、言うことを聞かない。
年下という思考回路は持ってないし

人のために自分を顧みないムチャクチャな奴で
心配してる側のことをまったく考えない。



「三下?」

「どうしたの!!? ってミサカはミサカはあわてて駆け寄っ……お姉さま??」

「……」

「どうしたの? あなた?」

「……今、AIM拡散力場のベクトルを見ていた」

「それで?」

「オリジナルはテメェんちの近くの公園にいる。わかったらさっさと失せやがれ」

でも、いつのまにか

アイツといると楽しくて
アイツがいないとものたりなくて
アイツの笑顔にドキドキして
アイツの辛そうな顔なんか見たくなくて
アイツのためならなんでもできて
でも、逆に何回も支えて貰って

アイツがいない世界なんて考えられないほど

いつのまにか、アイツがオレの世界の中心になっていて

だから、

アイツに伝えないといけない

お前のせいでオレは

こんなにも不幸《幸せ》なんだと


「おや? そこにいるのは、
 にぃぃいいっっっっっっくき!!!!!
 るぅぅううううういいいいいいいいじぃぃいいいい
んんんんんんんんんんんえええええええええええええええええん!!!!!
 今日こそはその首を!!!! 
……どうしましたの!!? その怪我は!!??
速く救急車を……お姉さまなら、鉄橋の方に……。
……………………。
……わかりました。上条さん、お姉さまを泣かせたら承知しませんの!!」


いや、違う!!

そんな建前なんかどうでもいい!!

オレは、ただ、美琴と一緒にいたい!!

美琴と話したい!!





美琴に、会いたい


「アンタ!! やっと見つけ……
 どうしたのよ!! その怪我!!
 速くなんとかしないと……」

大丈夫だ、気にすんな

「何が大丈夫よ!!!
 いつもいつも勝手に無茶してボロボロになって!!
 こっちがいったいどんだけ心配してるか、考えたこともない癖に!!!」

……悪かった、ごめんな、
だから、泣かないでくれるか?

「バカ!!
 いいからじっとしてなさい!!
 今、救急車呼ぶから……」

頼む、そんなことは後にして聞いてくれ、


オレは、お前のことが……









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