とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

Part03

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超電目録こぼれ話 絶対能力進化実験 中編



上条 「じゃあボチボチ中編始めるか」
美琴 「そうね。大分休憩したし」
上条 「けどその前に、中編のゲスト紹介だな」
美琴 「え…? するの? いらないんじゃない?」
上条 「いや…そういう訳にはいかんだろ。もう予告しちゃったし」
美琴 「私アイツ嫌いなのよね。しかも今回の事件の主犯じゃん」
上条 「そうだけど、今じゃ主役の一人だから人気もあるし……あっ! それにほら!
    アイツって『このライトノベルがすごい』の『男性キャラ部門』で、3年連続4位以内だぞ!?」
美琴 「……アンタなんか、6年連続3位以内じゃない」
上条 「あー……キリトに2年連続1位でとられたんだよなぁ…さすが既婚者(ゲームの中で)は違うわ……」
美琴 「ちなみに私は『女性キャラ部門』、4年連続1位だけどね!」
上条 「…うん、お前すごーいね」
美琴 「そ、そう?///」
一方 「……そろそろ紹介してくンねェかなァ」
上条 「あっ! ゴメン!」
一方 「つー事で、中編ゲストの一方通行だァ。ヨロシクなァ、三下にオリジナル。それとスレの住人共よォ」
美琴 「ったく、何でアンタが来るのよ」
一方 「リクがあったンだから仕方ねェだろ!」
上条 「で、今回はどうなの? 前編みたいに、俺と美琴の絡みがないとこもピックアップすんの?」
美琴 「あるにはあるけど…でもあくまで私とアンタの話が出てるとこだけ。
    前回のはアンタの出番が極端に少ないから、苦肉の策でああなっただけだし」
上条 「あ、そうなのか? せっかく一方通行が来てるから、一方通行が出てるとことかもやるのかと」
美琴 「それ、あんま興味ないなー」
一方 「興味なくて悪かったなァ! だが俺ンとこをやンねェのは自分でも賛成だ」
上条 「何でだよ」
一方 「じゃァ聞くがよォ、俺がクローンの指食ってる描写とか、テメェは話広げられンのかァ?」
上条 「いや、それはちょっと……」
美琴 「無理よね……」
一方 「だろ? ぶっちゃけそこをツッコまれると俺も困る」
上条 「じゃ、じゃあ一方通行単体の描写はナシって事で」
一方 「まァ、テメェ等のどっちかが絡ンでればアリだとは思うがよォ」
美琴 「って訳で、前置きはこの辺でいいんじゃない?」
上条 「そうだな。じゃ、次レスから本編スタートです」



  「ちょろっとー。自販機の前でボケっと突っ立ってんじゃないわよ」

上条 「あー懐かしいなここ。美琴と初めて会ったシーンだ」
一方 「あン? オリジナルとはもっと前に接触してたンじゃねェのか?」
上条 「あそっか、一方通行は知らなかったっけ。俺、一回記憶喪失になってんだよ」
一方 「えっ!!? マジか!?」
上条 「うん、マジ」
美琴 「あ、でも記憶喪失後も一回会ってるわよ」
上条 「うそ! どこで!?」
美琴 「ヒントは、アニメ版の超電磁砲」
上条 「えっ!? う~ん……」
美琴 「……ヒントその2。盛夏祭」
上条 「えーっとぉ……」
美琴 「ヒントその3! ヴァイオリン!」
上条 「んー…あー………」
美琴 「どんだけ思い出せないのよ!!!」
一方 「今も記憶喪失続行中なんじゃねェのか?」

  「御坂美琴って名前があんのよ! いい加減に覚えろド馬鹿!!」

一方 「覚えろっつっても知らねェンじゃなァ」
上条 「ですよねー」
美琴 「こ、この時はアンタが記憶喪失だったなんて知らなかったんだもん!」
上条 「そういや第一回のこぼれ話でも言ってたけど、そんなに名前で呼んでほしいのか?」
美琴 「えっ!? そそそ、それは…その……まぁ…………うん///」
上条 「……み~こと」
美琴 「はにゃっ!///」
上条 「みこ~とちゃん」
美琴 「へにょっ!!///」
一方 「……何してンの」

  ムスっとしている中学生(改め殺人未遂犯)を眺める。

上条 「……………」
美琴 「だ、だだだから! この時は記憶の事知らなかったんだってば!! 何度も言ってるでしょ!?
    どうせいつもみたいに効かないと思ってたから私も安心して雷撃をね!!」
一方 「よォ、殺人未遂犯」
美琴 「うっさい! アンタは未遂じゃないでしょうが!!」

  (ちくしょー俺の周りこんな知り合いばっかかよーっ!)

上条 「ハハッ…この時はまだまだ序の口ですよ。これからもっと珍獣達と仲良くする事になる訳で……」
美琴 「…類は友を呼ぶって諺知ってる? アンタはその珍獣達の中心なんだけど」
上条 「いやいやいや! 俺はまともだよ!!」
美琴 「天然な人は自分じゃ気付かないっていうのは本当みたいね」
上条 「俺! 一般人代表! 普通で普通の高校生!」
美琴 「どこの世界にアンタみたいな一般人がいるってのよ!」
一方 「おい、その珍獣とやらに俺も入ってンじゃねェだろォな。言っとくが俺はそンな変な連中とは違―――」
上条&美琴 「「あんたはー だーっとれぃ!」」

  「その自販機な、どうもお金を呑み込むっぽいぞ」

上条 「コイツ、まだ直ってないのかな」
美琴 「みたいね。ったく、自販機もまともに直せないなんて、科学技術の最先端が聞いて呆れるわ」
一方 「つーかこの自販機需要あンのか? 売りもンのラインナップに悪意しか感じねェンだが」
美琴 「意外と評判みたいよ? 怖いもの見たさってヤツで」
上条 「マズイと分かってる物をわざわざお金を出して買う……
    しかもお札が呑み込まれるかもしれないギャンブル付き……それってどうなの?」
美琴 「うっ… 改めて言われると……どうなのかしら」
一方 「ハイリスク、ノーリターンだな」



  ちぇいさーっ!

上条 「出たか…超電磁砲と並ぶ美琴の代名詞」
一方 「昭和のテレビじゃねェンだからよォ…」
美琴 「結構便利なのよ、これ。自販機以外にも応用できるし」
上条 「例えば?」
美琴 「黒子が抱きついてきた時とか」
一方 「ただの護身術【ぶつりこうげき】じゃねェか」

  スカートの下は体操服の短パンだった。何か夢を壊された気分。

美琴 「なな、何考えてんのよこのスケベ!!///」
上条 「バカヤロウ! これは俺個人の意見じゃなくて、男性読者全ての意見だ!」
美琴 「そ、そんなに見たいモンなの…?」
上条 「まぁ、見れたらラッキーって感じかな。正直なところ」
一方 「特に思春期真っ盛りの中二男子とかはたまンねェだろォよ。俺は興味ねェがな」
美琴 「…男って……」

  「……、ひょっとして、呑まれた?」

一方 「…すげェイキイキした顔してンな」
美琴 「だ、だって私と同じ体験した【のまれた】人初めて見たんだもん! ちょっとテンション上がっちゃって……」
上条 「それだけじゃねーだろ! 絶対、俺をおちょくってやろうと思ってねあの目は!!」
美琴 「それもまぁ……無きにしも非ず…かな~?」

  居候の白いシスターに花火でも買ってやっかなー、と思って財布に入れていたモノだが、

美琴 「……ふ~ん、あの子にはそんなに優しいんだ。へ~、ほ~……バチバチッ」
上条 「あ、あれあれ? 何故か美琴センセーのご機嫌が斜めになってますぞ?」
一方 「あーそォいう時はアレだ。抱き締めて頭撫でりゃ大人しくなる」
上条 「……逆効果じゃないのか? それ」
一方 「いや、俺も黄泉川に言われてあのガキにやってみたンだがよォ、すげェ効果だったわ。
    多分同じDNAのオリジナルにも効くンじゃねェか? 原理は全く分かンねェがな」
上条 「そ、そうか。えっとまずは抱き締めて……」
美琴 「ふぇっ!!?///」
上条 「で、次は頭を撫でる…と」
美琴 「はにゃっ! はにょ~~~~………///」
上条 「ホ、ホントだ! 何でか知らないけど大人しくなった!!」
一方 「な? 何でか知らねェけど大人しくなっただろ」

  美琴が自販機に蹴りを入れまくってたからこんな事態になった、という所まで上条の思考は追い着かない。

上条 「あ、そっか。全部美琴のせいじゃん」
美琴 「…わりゅ、わりゅきゃったわにぇ……///」
上条 「何て!? えっ、なに、どしたん!?」
一方 「さっきの技がまだ効いてンだろ。打ち止めン時もそォだったが、結構後引くンだわ」

  「今時二千円札なんてコンビニのレジん中にも入ってないってば、あっはっはっはっは、ひーっ!」

美琴 「今思い出しても…ぷっ! 二千円て…くくっ!」
一方 「あァ、戻ってきたか」
上条 「…そんなに笑う事でせうか?」
美琴 「だって二千円…二千円て………あっはっはっはっは、ひーっ!」
上条 「笑いのツボが分かんねぇよ!」

  「あ、なんかいっぱいジュース出てきた」

上条 「…改めて思うんだけど……これって絶対マズイ事してるよな…?」
美琴 「お札を呑み込む自販機が悪いのよ。私は悪くないもん」
上条 「いやいやいや! 『ないもん』とか可愛く言っても駄目でしょ!
    警備員とかに見られてたら、確実にお縄ですよ!?」
美琴 「え…? か、可愛く…?///」
上条 「関係ないとこ食い付いちゃったよ!」
一方 「おい、ウィンナーソーセージ珈琲ってのは無糖なのか?」
上条 「お前も変なとこに食い付くなよ! 無糖じゃねーよ!」



  「春上さん 病院に寄ってから合流するそうです」

上条 「っと、これは超電磁砲の話だな」
美琴 「うん、初春さんと佐天さん」
上条 「春上って娘は?」
美琴 「アニメオリジナルの乱雑開放編で出てきた娘で、今は柵川中に通ってるわ」
一方 「乱雑開放っつーと…置き去り事件の被害者かァ?」
美琴 「知ってるの?」
一方 「資料で読ンだだけだがなァ。それに俺が調べてたのはテレスティーナの方だ」
美琴 「ああ…あの女もレベル6を創ろうとしてたもんね」
一方 「チッ…木原の血族にはろくな奴がいねェな」
美琴 「そうでもないわよ。那由他ちゃんとかいい子だったし」
上条 「………全っ然知らない話すぎて、全く会話に入れない」

  「それってズバリ 男 じゃないですか?」

美琴 「さささ佐天さん!!! な、なな、何変な事言ってるの!!!///」
上条 「……いや、間違ってはいないんじゃないか?」
美琴 「なっ!!!?///」
上条 「一方通行【じっけん】の事で悩んでたんだろ? 一応、『男』の悩みであってると思うんだが……」
美琴 「あぁ……うん…そうね………」
一方 「ニブすぎンだろ」
?? 「あなたが言う!?ってミサカはミサカは―――」

  「恋煩いってヤツよ」

美琴 「さささ佐天さん!!! だだ、だ、だから何変な事言ってるの!!!///」
上条 「そういや美琴の浮いた話って聞かないな。
    海原はタイプじゃないって言ってたけど…どんなのがいいの?」
美琴 「……………」
上条 「え? なになに、どうしたのでせう?」
一方 「だからニブすぎンだろって」
?? 「だからそれはあなたも!!ってミサカはミサカは―――」

  「きっと王子様みたいな素敵な方なんでしょうねー」

一方 「まァ…オウジサマって面じゃねェわな」
上条 「えっ!? 一方通行って美琴の好きな相手知ってんのか!?」
一方 「察しはつく」
美琴 「えええええぇぇぇぇ!!!?///」
一方 「どっちかっつーと、オウジサマより『ヒーロー』って感じの野郎だ」
上条 「……ヒーローて…どっちみち何か恥ずかしいな、ソイツ」
美琴&一方 「「……………」」

  「ひとりの女の子として見てくれる人に惹かれるタイプだと思うなー」

美琴 (佐天さん…相変わらず変な所で鋭い……///)
上条 「これってどういう意味だ?」
一方 「レベル5っつー色眼鏡で見ねェ相手って事だろ。心当たりあるンじゃねェのか?」
美琴 「ちょ、ちょちょ!!///」
上条 「……それって…もしかして…?」
美琴 「ちょーーー!!!///」
上条 「…相手は同じレベル5とか…? ハッ!! まさか一方通行!?」
美琴 「んな訳ないでしょーがああああ!!! 『ハッ!!』じゃないわよ!!!」
一方 「…俺からも願い下げだァ」

  「でも毎晩朝まで帰ってこないという事は…… ひょっとして御坂さんっ ぬふぇぇぇ~~~」

美琴 「~~~~~!!!!!///」
上条 「…この娘は、一体何を想像したのでせうか…?」
一方 「決まってンだろ。セッ」
上条 「言わせねぇよ!?」
美琴 「ふにゃー」



  きっと一〇分ぐらいは全力疾走したと上条は断言する。

上条 「…何か俺、しょっちゅう走り回ってる気がすんだけど気のせい?」
一方 「そンだけ事件に巻き込まれてるっつー事だろォ」
美琴 「じ、事件て! 私に追いかけらてるだけでしょ!?」
一方 「器物破損に窃盗。充分事件じゃねェか」
美琴 「うぐっ…」
上条 「まぁ、それくらい学園都市じゃ日常茶飯事だしな……」

  「元々アンタの取り分でしょ?」

上条 「俺は現物【ジュース】よりも現金【2000えん】が欲しかった…」
美琴 「出てきちゃったんだから仕方ないじゃない!」
一方 「これほど無駄な出費もねェな」
美琴 「な、何よ! 二千円くらい大した事ないじゃない!」
上条 「出たよお嬢様発言! たった今美琴さんは、世の貧乏学生全員を敵に回しましたよ!
    二千円もあればなあ! インデックスの一回分の食費の50…いや30%ぐらいにはなるんだぞ!」
美琴 「どんだけ食べてんのよあの子は!!」
上条 「お金ってのはそれだけ大事って事ですよ。一方通行もそう思うだろ?」
一方 「…8兆円の借金があるが何か?」
上条 「………何でもないっス」

  「このジュースを受け取った瞬間に傍観者から共犯者へ成長進化しそうで怖い上条さんですが」

一方 「……おめでとォ! ぼうかンしゃはきょうはんしゃにしンかした!」
上条 「何一つめでたくねーよ!」
一方 「……………」
上条 「あれ…? 急にどした?」
美琴 「…珍しく自分からボケたせいで、どんな顔すればいいのか分からなくなったみたいね」
上条 「…キャラにない事するから……」

  「『ガラナ青汁』と『いちごおでん』の二大地獄がやってこなかっただけでも」

上条 「商品の実地テストってのは分かるんだけど…売り上げはどうでもいいのか?」
美琴 「さっきも言ったけど、意外と売れてるのよね。
     ……まぁ、さすがにこの二つだけはリピーターはいないみたいだけど」
一方 「青汁の方は黄泉川の野郎がたまに飲ンでンぞ」
美琴 「マジで!?」
一方 「あァ、警備員は健康第一とか言ってな。味については何も言わねェがよ」
美琴 「はぁ~…よく飲めるわね」
一方 「…だな。正気の沙汰じゃねェ」
上条 「俺も一度だけ飲んだ事あるけど、体が受け付けなかった」
?? 「でも健康にはいいじゃん!」

  「ホントは強いくせに自分は弱いと思い込んでバカを見るって感じ?」

上条 「いやいやいや、上条さんなんてただの一介の無能力者に過ぎませんから」
美琴&一方 「「……………」」
上条 「だいたいアレだぜ? スキルアウト3人に囲まれただけでもうヤバイし、
    相手が銃の一丁でも持ってたら即アウトだよ」
美琴&一方 「……………」」
上条 「そんなチワワみたいに人畜無害な俺に向かって強いとか……
    ってあれ? どうしてさっきから黙っているのでせう?」
美琴&一方 「「……………」」

  「勝者としての責任ぐらいは取ってもらわないと困るのねん」

上条 「責任って…例えば?」
美琴 「えっ!!? た、例えばアレよ……そ…その……そういう…アレとか………///」
上条 「なるほど、分からん」
美琴 「だ、だから! ああいうコレ…とか……こういう…ソレ……とか………///」
上条 「いやだから! アレとかソレとか、要求が抽象的すぎだろ!
    具体的には何をどうして欲しい訳!?」
美琴 「そそそそんなの言えないわよ馬鹿!!!///」
上条 「言えないような事させようとしてんの!? えっ、なに、もしかして犯罪絡み!?」
一方 「漫才続けンなら、次行っていいか?」



  「常盤台中学の真性お嬢様の上へ馬乗りになってグーを握ってゴメンなさいもうしませんと―――」

上条 「いやー…こん時は本当に焦った」
美琴 「アンタこんな想像してたんだ……」
上条 「いやだって、『アンタはこの私に勝利した』とか急に言われたら何かよからぬ事考えちまうって!」
一方 「で? 実際はどォだったンだ?」
上条 「する訳ないでしょうが! いや…記憶なくす前だから断言はできないけども!」
一方 「断言できねェンだったら犯っちまったかもしれねェだろ」
上条 「ないよ!! もしそんな事してたら最低最悪の主人公として歴史に名を刻んでるわ!!
    今頃は『誠死ね』みたいに『上条死ね』とか言われてるわ!!!」

  「自分からは決して殴らず、相手に散々殴らせておいて全弾完璧にガードする」

上条 「ほら見ろー!!」
一方 「チッ…! つまンねェな。犯ってねェのかよ、レイ」
上条 「言わせねぇよ!!?」
美琴 「そそそそれってつまり私とアンタが!!!/// ふにゃー」
上条 「そして何でそこで『ふにゃー』するのかな!!?」

  「美琴センセー直々のプレゼントなんてウチの後輩だったら卒倒してるのよん」

一方 「プレゼントもクソも三下の金で買ったヤツじゃねェか」
上条 「まぁ正確には『買った』とも少し違うけどな……」
美琴 「ええい、うっさいうっさい」
一方 「あっ…プレゼントで思い出したンだがよォ。テメェ、ハワイで買ったリングはどォしたンだァ?」
美琴 「なっ!!!?///」
一方 「ありゃァまだ渡してねェのか?」
美琴 「なななな何でアンタがその事知ってんのよ!!!///」
一方 「番外個体から聞いた」
上条 「なになに? 何の話?」
美琴 「な、なな、何でもないわよ!!!///」

  「色々あるんですよー、いろいろ。むしろどろどろ?」

上条 「……ひょっとして白井みたいのって他にも…?」
美琴 「はは…まぁね…なんてったって女子高だから……何かもう、ささめき青い花をマリア様がみてるって感じ?」
上条 「うへあ……」
一方 「……ゆ・り・ゆ・ら・ら・ら・ら・ゆるゆり♪」
上条 「…何で急に歌った?」
一方 「……………」
美琴 「あっ、また落ち込んだ」
上条 「だからキャラにないボケすんなって! 意外と豆腐メンタルなんだから!」

  「お姉様?」

上条 「白井初登場か」
美琴 「禁書本編ではね」
上条 「そういや白井って、何でいつも俺を目の仇にしてんだ? 俺何かしたっけか?」
美琴 「さ、さささぁ!? な、何でなんでしょうね!?///」

  「このための口実だったんですのね!」 「『このため』とは『どのため』を言っているのかしら?」
  「決まっています。そこの殿方と密会するためでしょう?」

上条 「そうなのか?」
美琴 「ち、ちちち違うわよ!? ぐ、偶然! この時は本当に偶然だったんだから!!///」
上条 「…だよな」
一方 (『この時は本当に』ってのが全てを物語ってンな……)

  (パッとしない方ですわねぇ 本当にこんなのがお姉様と……)

上条 (ひでぇ言われようだな……)
美琴 (く、黒子のヤツ……コイツはそんなんじゃないって言っておいたのに……///)
一方 (パッとしねェよォな野郎に、俺は二回も負けたンか……)

  「この程度でドギマギしているようでは浮気性の危険がありましてよ?」

美琴 「……何赤くなってんのよ、アンタは」
上条 「い、いやほら、女の子と手を握るなんて素敵なイベント滅多にないし……」
美琴 「ふ~ん……」
上条 「(ああ、ヤバイ! 美琴センセーがまた不機嫌モードになりそう……話を逸らそう。うん、そうしよう)
    し、白井も白井だよな。俺が浮気性かどうかなんて、美琴には関係ないのにな?」
美琴 「ええ! そ・う・ね!!!」
上条 「あれっ!? 何故か逆効果!!」
一方 「テメェ馬鹿だろ」



  「ア・ン・タ・はぁーッ このヘンテコが私の彼氏に見えんのかぁっ!」

美琴 「ホ、ホホ、ホント黒子には困っちゃうわよねー!!?///」
上条 「ああここか…これ結構ショックだった記憶が……」
美琴 「えっ!? そそそれって!!?///」
一方 「……そりゃ彼氏じゃねェって言われた事にか? それとも『ヘンテコ』って言われた事にか?」
上条 「それはまぁ…『ヘンテコ』の方だけど」
美琴 「……うん、そうよね…期待なんかしてないわよ……最初からね……」
上条 「…でも今思えば、彼氏を否定された事もショックかなぁ……」
美琴 「!!!?」
上条 「だってそれって、周りから彼氏として見て欲しくないって事だろ?
    つまり俺を男として見てくれてないって意味で、上条さんに興味がないって意味で…はぁ、不幸だ……」
美琴 「ちちち違うの! そういうのじゃなくて―――」
上条 「いえいえ、遠慮など無用ですよ。俺なんかじゃ嫌ですもんね。不幸です」
美琴 「ちーがーうーのーーー!!!」
一方 「…何で敬語になってンだよ」

  (ついでにそのヘタレぶりを見て男性全般に対して幻滅してくださればお姉様をわたくしが慰めてグヘヘヘ……)

上条 「…ヘタレって……」
一方 「いや、そこよりツッコむべき所があるンじゃねェか?」
上条 「白井の事だろ? まぁ、いつも通りっちゃいつも通りだからな」
美琴 「そうね、これが黒子にとっての『普通』だから。むしろこれくらいなら大人しい方よ」
上条 「じゃあ、一番ヒドイ時は何されたんだ?」
美琴 「……スポーツドリンクに謎の薬を盛って、私に飲ませようとしたとかかな」
上条 「うわぁ…」
一方 (オリジナルはオリジナルで大変なンだな……)

  ベンチの後ろに、もう一人御坂美琴が立っていた。

上条 「確認するけど…この娘は10031号なんだよな?」
美琴 「そうね……あの実験の最後の被害者になった娘よ………」
上条 「……………」
美琴 「……………」
一方 「……言いてェ事があンなら言えよ」

  「……って、え? 増えてる!? 御坂二号!」

一方 「二号って言い方もどォなンだ? 何か愛人みてェだけどよォ」
上条 「愛人って……なぁ、美琴?」
美琴 「そ、そそ、それってつまり、わわ、私が本妻って事!!?///
    つつつつまり私とアンタがけ、けけ………ふにゃー」
上条 「もう、お前の『ふにゃー』スイッチが分かんねぇよ!!!」

  おかしな口調だなぁと上条は思ったが口には出さない事にした。

上条 「思えばこの世界、変な口調の奴って多いよな」
美琴 「まぁ、妹達【このこたち】並みにクセがあるのは少ないけどね。
    でも口調に特徴があるおかげで、わざわざ説明しなくても誰がしゃべってるか分かりやすいから、
    別にいいんじゃない? これも禁書の醍醐味よ」
一方 「まァ、個性的でいいンじゃねェか?
    俺みてェに一般的なしゃべり方の側からすりゃァ、若干羨ましィぐれェだァ。
    方言だと思やァいいンだよ」
上条&美琴 「「……………」」

  「御坂ミサカじゃねーんだからさ、そこは普通名前の方を使うモンなんじゃねーのか」

上条 「妹達って未だに個別の名前ないのか?」
美琴 「うーん…そうみたいね。基本的に番号で呼び合ってるみたい」
上条 「それぞれ個性も出てきたし、名前つけりゃいいのに」
美琴 「…でもあの子達、ネーミングセンスが独特だから……」
上条 「ああ…そういや猫の名前に
    『いぬ』とか『シュレディンガー』とか『徳川家康』とかつけようとしてたな……」
一方 「だがよォ、そいつ等はテメェのクローンだろ?
    オリジナルのネーミングセンスに影響されたンじゃねェのか?
    少なくとも私服のセンスは少女趣味【そうとうなモン】だって聞いたぞ」
美琴 「しっ! 失礼ね!! 私は普通よ!!
    てかアンタに服のセンスをどうこう言われたくないわよ!! いつも変なTシャツ着てるくせに!」
一方 「ンだとォ!!? コレめちゃくちゃカッコいいだろォがァァァ!!!」
上条 (どんぐりの背比べ……だけど口には出さないでおこう。俺まだ死にたくないし)



  「―――――アンタ! 一体どうしてこんな所でブラブラしてんのよ!!」

上条 「こん時の美琴は迫力があってビビッたな」
美琴 「私自身もものすごくビックリしたからね」

  「研修中です、とミサカは簡潔に答えます」 「けん、」

美琴 「……この時はもう、頭が真っ白になったわ」
上条 「……だよな。あんだけやって、やっと実験を止められたと思ったんだもんな……」
美琴 「……………」
上条 「……………」
一方 「……だから、言いてェ事があンなら言えって」

  「風紀委員? あーあーそれよそれ」

上条 「意外と合ってるかもな。御坂妹の風紀委員」
美琴 「確かに、『風紀委員です、とミサカは腕章を見せびらかします』とか言いそう。
    ま、あの子達の存在がおおっぴらになるとマズイから、実際は無理でしょうけど」
上条 「美琴は? 風紀委員とか、正義のヒーローみたいなの好きそうだけど」
一方 (…ヒーロー?)ピクッ
美琴 「んー…黒子から誘われた事はあるんだけど……柄じゃないかなって。自由な時間もなくなりそうだしね。
    まぁ確かに、悪と戦うってのはちょっと憧れあるけど」
一方 (…悪と戦う?)ピクピクッ
上条 「そっかぁ…美琴ならいい風紀委員になれると思うんだけどな」
美琴 「な、何で…?」
上条 「いや、風紀委員って強くて優しい人がやるってイメージがあるからさ、美琴ならピッタリかなって」
美琴 「えっ…えええ!!?///」
上条 「…まぁ、白井はそのイメージからかけ離れてるけど……」
一方 「…仕方ねェ。オリジナルがやンねェンなら俺が―――」
上条 「お前には無理だ! 色んな意味で!」
美琴 (褒められちゃった……///)

  「複雑な……、」 「……。ご家庭、なのかなぁ?」

上条 「想像以上に複雑だったな」
美琴 「家庭とはちょっと違うけどね」
上条 「美琴って実際は一人っ子?」
美琴 「うん。アンタん家もそうでしょ?」
上条 「らしいな。従妹はいるみたいだけど、兄弟はいない。だからちょっと羨ましいよ。妹達がいる美琴がさ」
美琴 「……一万人弱もいるのに?」
上条 「いないよりはいいと思うぞ?」
美琴 「そう…かな」
上条 「だから俺さ、将来結婚したら子供たくさん欲しいな~とか思っちゃったりして」
美琴 「!!!///」
上条 「美琴はどう?」
美琴 「い、いいい、い、いいんじゃないかしら?///」
一方 「俺がいるって事を忘れてねェか?」



美琴 「っと、今回はここまでみたいね」
上条 「えっ!? もう!? まだ3巻の序盤だぞ! 40ページだぞ!?」
美琴 「3巻は私とアンタの絡みが多いから仕方ないのよ」
上条 「まぁ…この巻は美琴と御坂妹がヒロインだからな…出番も多けりゃ絡みも多いか。
    一方通行は? 次もゲストやんの?」
一方 「そりゃリクしだいだなァ。またクローンで見たいって意見がありゃァそっちになるし、
    俺でいいならそのままだ。もっともそれ以外もありえるがなァ」
上条 「全てはリクにかかってるって事か……次はラストまでやるみたいだな。あくまで予定としては」
美琴 「ほ、本番は次って事よね!」
上条 「本番? ああ、クライマックスって事か?」
一方 「じゃなくて、オリジナルが言いてェのは病院のシーンだろ」
上条 「へっ? 何で?」
一方 「あン? そりゃァそこが一番イチャイチャでき」
美琴 「わー!! わー!! わー!!///
    じゃ、じゃあ今回はこの辺で! 次回も見てくださいねー!」
上条 「え、何? 今、一方通行何て言おうとしたの?」
美琴 「気にすんな!!!///」









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