とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

Part12

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御坂と御坂の周りの世界を守るこぼれ話 後編



上条「さてと休憩終了、か。アレ? 御坂はどこ行った?」
白井「そう言えば、一方通行さんも居ませんわね」
上条「…………」
白井「…………」
上条「…………」
白井「…………まあ、一方通行さんであればお姉様に相応しいかもしれませんわね……なんと言っても、『学園都市、レベル5の第一位』ですから……もし、本当にそうであればわたくしも諦めなければならなくなりますが…………」
上条「い、いや! 決め付けるのは良くないんじゃないかな!? 単に御坂がトイレで、一方通行がドリンクを買いに行って戻ってきてないだけとかっ! 二人一緒に行動している、なんて考えなくてもいいと思うぞっ!! つーか、御坂って一方通行の事、どちらかと言えば嫌いなはずだし!!」
白井「? 何をキョドってらっしゃいますの? 今の言い方ですと上条さんの方がわたくしより『お姉様と一方通行さんが一緒に居る』という予想を必死に否定したがっているように感じるのですが? あと、せめて、『お姉様がドリンクを買いに、一方通行さんがトイレに』にしませんと。デリカシーが足りなさ過ぎですわよ」
上条「え? あれ?」
美琴「あーゴメンゴメン。お待たせ―」
一方「ったく、メンドくせェ」
上条「よ、よお。あれ? 二人一緒に帰ってきたけど二人でどっか行ってたのか?」
美琴「ん? ちょっとした打ち合わせよ打ち合わせ。どうしてもコイツに言っておかなきゃいけないことがあったんでね」
上条「そ、そうかっ」
美琴「? 何か挙動不審よ。どうしたのアンタ?」(思いっきり近くで上条の顔を覗き込む)
上条「え? そんなこと無いんじゃないカナー。(てか、打ち合わせ? 何の?)」
美琴「(うん。一方通行ってさ、私の事『オリジナル』って呼ぶじゃない? それを黒子が居る間だけは――名前を呼ばれるのも何か面白くないんで――『超電磁砲』って呼んで、って指示してきたのよ。こんな話、まさか黒子が居る前でできないでしょ)」
上条「(なるほど。確かにそうだ)」
美琴「(でしょ?)」
白井「って、お姉様!? どうして上条さんと近い近いのでありますか!? それはわたくしだけに許された権利のはずでは……!!?!」
美琴「へっ? あ、ち、違う! 違うわよ!! たわいのない内緒話よ内緒話!! ふ、深い意味なんてないから!!!!/// というか、何でアンタと近い近いやんなきゃいけないのよ!? 身の危険しか感じないわ!!」
一方「……そろそろ、本題に入らねェか? 『超電磁砲』他一同。で、三下、何でテメエは妙にホッとしたツラしてやがンだ?」
上条「え? 何で、って……俺、そんな顔してる……?」
美琴「??」
白井「……」



建物の四階に位置するのはピザの専門店だった。―――― 一番値の低い一品でも三〇〇〇円を超える所を見る限り、中高生向けの店ではないのだろう。


上条「うわー……ありえねー……」
美琴「そう? これくらいなら普通でしょ。むしろリーズナブルな方だわ」
上条「……そういや御坂って、二千円のホットドッグとか平気で買ってたもんな……」
白井「高だか三千円程度でケチケチした男ですわね。今時一万以上するピザですらざらにありますでしょうに」
上条「ざらにあってたまるか!! 何が乗ってんだよそれ!!?」
一方「うめェもンならそンぐらいするだろォよ。さっきから何をそンなに慌ててやがンだ三下は?」
上条「何で一般市民代表の俺が変な目で見られなきゃならんの!!? もうやだこのセレブ軍団……」
美琴「一般……」
白井「市民……」
一方「代表ォ……?」
上条「何? そのジト~~~~っとした視線は」


 あの常盤台のエースを相手にしては、直線的な距離をどれだけ開けても何の意味もない。一定距離と共に空気摩擦で消滅してしまう超電磁砲ならともかく、光の速度の雷撃は、あらゆる間合いを一瞬でゼロに縮めてしまう。


白井「お姉様! ああお姉様!! お姉様!!! さすがは常盤台のエース!! 光の速さに踏み込めるお姉様は物理攻撃では学園都市ナンバー1と言っても過言ではないでしょう!!!」
上条「だそうだけど、現実のナンバー1はどう思う?」
一方「まァ、『光速』ってのはさすがに俺でも出せねェから、ここは認めざるを得ねェが」
白井「なんと、一方通行さんまで、そのようなことを仰られるとは!!」
美琴「でも、悔しいけどそいつには『物理攻撃』が一切通用しないのよね。『攻撃が通用しない』ってのは正直言って、反則だと思うの」
一方「これが学園都市の順位付けだ。垣根の野郎が二位なのも、俺には敵わねェが、『物理法則外の力』を行使できるからなンだよ。だから超電磁砲は『どんなに威力があろうが物理法則の範囲内』から抜け出さねェ限り、俺を抜くことはできねェよ。『光速』つったって『物理法則』だからな。もっとも三下みてェに能力を『消しちまう』なンて物理法則とか反則とかを思いっきりぶっち切ってる奴も居るが」
上条「いやいやいやいやいや! 人を化物みたいに言わんでくれよ!! 俺は善良な一般市民ですの事よ!?」
美琴&一方&白井
「「「……………」」」
上条「何? そのジト~~~~っとした視線は」


 ドブッ!! と。
 結標淡希の右の肩に、高級品のコルク抜きが貫通した。


上条「痛っ!!」
美琴「こういうのって見てるだけでもクるわね」
一方「俺なら突き刺さる前に反射だけどな」
上条「だよなー。やっぱベクトル操作ってある意味反則技だよな」

 がすがすがすがす

一方「!!!!!!!?!」
白井「あら? 効果ありますわよ?」
美琴「反射が使えないって不便だね、って御坂は御坂は壁に磔にされてるアンタにぷぷぷ、とほくそ笑みながら憐れんだ視線を向けてみたり」
一方「おのれらァァァァァアアアアアアアアア!!!! しかもアイツの真似がやけに上手いじゃねェか、コラァァァアアアアアアア!!」
上条(……なるほど。打ち止めが順調に成長するとこうなる訳か)


「お返ししますわ。あまりにセンスがなさ過ぎるので、持っていても白い目で見られるだけですし。ついでにこちらも」
 声と同時。
 ドスドブガスッ!! という泥の詰まった布袋を突き刺すような音が連続した。(結標淡希の)脇腹、太股、ふくらはぎ。心当たりのありすぎる場所に、金属の矢が次々と突き刺さる。


上条「白井も結構えげつない真似するのな」
白井「あら? 戦略上の攻撃ですわよ。非難される謂れはありませんわ」
上条「それをサラッと口にできるお前はもっとえげつないな」
白井「そうですか? 風紀委員として暴漢に立ち向かうのに綺麗汚いなんて言ってられませんわよ。まあ、善良でも無いですけど一般市民のお猿さ、もとい、上条さんには分からないことかもしれませんが」
上条「テメエ! サラッと二回ほど俺をけなしたよな今!!」



 上品なクロスを掛けられたテーブルに、不敵な笑みを浮かべる少女が腰を掛けている。


上条「うお!? この見えそうで見えない角度がなんともまた!! って、ハッ!!」
美琴「おんどりゃああああああああああ!! こんな時まで発情しやがってえええええええええええええ!!」
上条「すんませんでしたああああああああ!! つい男のサガがああああああああああああああああああ!!」
白井「どうして男ってこうなのですの?」
一方「女には逆の立場でコレってのはねェのか?」
白井「さあ……わたくしには分かりかねますわ」
一方「じゃあ、超電磁砲が、仮に短パンを穿いていないとして、この時のお前と同じ座り方を想像してみろ」
白井「うお!? この見えそうで見えない角度がなんともまた!! って、ハッ!!」
一方「同じじゃねェか」


「――――服を脱いで、下着も取って、みっともなく這いつくばって傷の手当てをしてくださいな。そこまでやって初めておあいこですのよクズ野郎」


美琴「なぁんか、こういう黒子を見るのは初めてね」
白井「そ、それはその! この時はですね、戦略上でございましてっ!! 普段の黒子はお姉様がいつも目にしておられる通り、とても愛らしくじゃれついてくる子猫のようなものですの!!」
上条「そうなのか?」
美琴「あれが『愛くるしく』て『じゃれついてくる』、ねぇ……はぁ……」
一方「違うみてェだぞ」
白井「け、見解の相違、というやつですわ」
上条「具体的にどんな事されたんだ?」
美琴「これまでのこぼれ話で、大体の想像はつくでしょ? あまり言いたくないのよ……」
上条「んー、じゃあ白井にされた事をちょっと実践してみてくれ。俺に」
美琴「………へ?」
上条「いや、ここらで普段どんな事をされてるのが明らかにしとこうと思って。こぼれ話って、御坂が主役の企画だろ?」
一方「テメェもだろ……」
白井「のおおおおおおい!!! 急に何言ってやがりますのこの猿はっ!!?」
上条「えっ!? そんなヤバイ事してたのか白井!?」
白井「そうではありませんが…そうではありませんがぐぎぎぎぎ……」
上条「ならいいだろ。なぁ御坂?」
美琴「あ、や、でも、ほら、急に、そんな、……はぅ………///」
一方「…無理みてェだぞ」
上条「ホント何されてんだよ……」
??「まあ、こんな感じですね」
上条「うお!? なんだよ突然!! あれ? キミは確か御坂の友達の――」
??「おっと、今回は名前出しはご勘弁を。てことで、どうぞこの写真を」
上条「ぬお!? 御坂の(ピー)を(ピー)したり、白井が(ピー)で御坂を追い回したり、御坂の(ピー)に潜り込んだり、御坂の(ピー)に白井の(ピー)を埋めたり、御坂を(ピー)したりって何だよこれ!?」
??「あたしのおトモダ、もとい有能な相棒が、学園都市の衛星をハッキングして映像を引き出したものです。で、さっき、上条さん、『実践してくれ』って言いましたね? 言いましたよね?」
上条「そ、それは……!!」
??「てことで御坂さん! ここは早速『実践』しましょう! って、あれ?」
一方「超電磁砲の意識はどうやら星の彼方に飛んでしまったらしい」
??「御坂さああああん! せっかくのチャンスに何をやってるんですかああああああああ!!?!」
白井「ええい! いきなり登場してきて何でございますか! 今回のこぼれ話で名前を出せないんですから、さっさと退場くださいですの!!」
??「あ、白井さん? ええ!? そんなご無体な~~~~~」(テレポートで強制退場)
美琴「――――あれ? 今、誰かいなかった?」
白井「気のせいですわ」


 両者は全く同じ武器で同じ場所を攻撃されている。――――
「……やって、くれたわね。でも、こういう、子供みたいな仕返しは、嫌いじゃないわ」


上条「要するに、『やられたらやり返す。倍返しだ!』って事だな」
一方「厳密には同じ攻撃なンだから、『倍』じゃねェけどな」
白井「わたくしの受けた傷と屈辱をあの女にも味わわせるには、こうするのが一番手っ取り早かっただけですの」
美琴「戦闘スタイルが同じだからできた事ね。リュウとケンみたいな」
一方「性能は結標の方がワンランク上だから、どっちかっつーとリュウと豪鬼だけどなァ」



「まずいですわよね」
 ニヤニヤと、白井は笑って。
「こんな騒ぎにしてしまったら、あの聡明かつ行動的なお姉様はすぐにでもここへ駆けつけてしまいますの」
「!!」


上条「いやほんと、こういう白井を見ると普段の白井が嘘みたいだぞ」
白井「普段のわたくし、ですか?」
上条「そうだよ。地下街のときも思ったけど、お前、真面目にやれば結構チョイ悪クールビューティーなんじゃね?」
白井「それ褒め言葉ですの?」
一方「つーか、この辺りは超電磁砲とよく似てるよな」
美琴「というと?」
一方「三下と一緒のときのオマエと、この風紀委員と一緒のときのオマエもギャップあンだろ?」
美琴「んなっ!? 何を根拠に!?」
一方「そりゃテメエ、こっちの風紀委員がテメエのことを『聡明かつ行動的』って言ったからだ。
   俺から見れば三下と一緒に居る時のオマエが『聡明かつ行動的』とはまったく思わねェ」
美琴「んなっ!? ななななな何を根拠に!?///」
上条「そうなのか?」
美琴「そそそそそそんなことないからっ!!/// 一方通行の言い掛かりだからっ!!!///」
一方「今もテンパってンじゃねェか。で、オマエは何やってるわけ?」
白井「金属串を研いでいるだけですわ。ウフフフあらおかしいウフフフフフフ」


 つまり、御坂美琴がここに辿り着いた時点で結標の負けだ。


白井「はふぅ~ん! 流石はお姉様!! いえ、考えてみれば当然ですわよね。あんな露出狂の痴女など、お姉様の敵ではありませんわ!!」
一方「……変態に痴女呼ばわりされちゃァ、結標の野郎も浮かばれねェな。まァ、あいつもショタコンという立派(?)な変態なわけだが」
上条「けど結標って人って相当強いんだろ?」
一方「まァ、レベル5クラスの能力者な事は間違いねェな。トラウマのせいでレベルアップできねェみたいだがよォ」
上条「そんなにすごいのに、御坂が来たらアッサリ白旗上げんのか?」
美琴「結標も抵抗はするでしょうから、アッサリ…とはいかないけどね」
白井「またまたご謙遜を。確かに結標の能力はわたくしのそれよりも遥かにも強力ですが、それでもお姉様なら楽勝ですの」
上条「何で?」
一方「結標がレベル5級っつーのは確かだが、レベル5の中でもピンからキリまであンだろ」
美琴「まぁ、そうね。言いたくないけど、第二位と第三位……つまり私と第二位の間でさえ、越えられない壁がある訳だし」
上条「ああ、なるほど」
一方「例外的に、第七位の能力は底が知れねェし、能力そのものが効かねェなンて反則使う奴もいるがなァ」
上条「……改めて考えると、御坂や一方通行【レベル5】ってかなりすごいんだな。忘れてた」
白井「…学園都市の住人とは思えない発言ですわね……」


「ハッ。随分と常盤台中学のエースを心酔しているようね。でも、超電磁砲にしたって完璧な存在という訳ではないでしょうに。例えば学園都市の第一位、あの最強のレベル5を相手にすれば必殺されてしまうように」
「でも、それにしてもわたくし達ごときに届く領域かしらね。あのレベル5の世界が」
 白井黒子はニヤリと笑う。
 ともすれば自分のプライドを捨てるような言葉を、しかし誇らしげに語る。
 それこそが御坂美琴を心酔している証だというように。


白井「実際どうですの? お姉様。やっぱり一方通行さんには敵いませんの?」
美琴「んー。反則技を使うなら負けないと思うわ。でも、そんな勝ち方に意味ないしねー。能力的にはまだ無理かな?」
一方「テメエも素直に負けを認めるンだな」
美琴「当然でしょ。じゃないと『本当の姿』が見えなくなるじゃない。『都合の良い解釈』ほど成長の妨げでしかないものもないわ」
上条「で、反則技って何だ?」
美琴「そいつのチョーカーの電極に妨害電波を流すってやつ。戦争や殺し合いってならまだしも、タイトルマッチは実力で勝ち取らないと何の価値もないわよ」
白井「さすがはお姉様!! そのたゆまぬ努力がいつの日か、第1位のみならず、レベル6にも到達されるかもしれませんわ!!」
一方「そンじゃ、テメエは三下にも素直になったらどうだ? じゃねェと、三下にいつまで経っても『お前の本当の姿』は見えねェし、発展という名の『成長』の妨げになると思うンだが」
美琴「そそそそれとこれは話が別よっ!!」
上条「?」
白井(……お姉様が『都合の良い解釈』をしている間は心配いらないですわね……とは言え、始まる前の上条さんを思うと何とも言えませんが……)



 目の前の風紀委員は、超電磁砲の介入を良しとしていない。
 巻き込むつもりなら、初めから超電磁砲を連れてここへ転移してくれば良かったのだから。


美琴「黒子……」
白井「お気になさらないでくださいましお姉様……わたくしにも譲れない思いくらいはありますの……(ああ、お姉様の中でわたくしへの好感度がグングン上がっておりますの……このまま順調にいけばお姉様はわたくしのものにグヘヘヘヘヘヘヘ」
上条「…途中から本音がだだ漏れてんだが……」
一方「ほっとけ」
美琴「…く、黒子……」


「――――そこまでして、自分の命を危険に晒す価値があるというの?」
 キャリーケースに座ったまま、結標淡希は聞く。
「超電磁砲が、身勝手に思い描く世界を守る事が」


上条「御坂が思い描く世界? どんな世界だ?」
白井「続けますから、ご清聴くださいな」
一方「アレだろ? 三下と一緒になって――――」
美琴「シャァァァラアアアアアップ!!!!!///」
白井「ある意味、それは間違いではないかもしれませんが意味合いが違いますわ。あと続きますから清聴しやがれですの」
上条「清聴は尊敬語だから、その使い方おかしくね?」


「……守りたいですわよ」
 ただでさえ、残りの体力は少ないはずなのに、こんなところに注ぎ込んで、
「守りたいに、決まっていますの。当たり前でしょう? どれだけ身勝手でも、わたくし達の事情なんてこれっぽっちも考えていなくなくても、お姉様はね、望んでいるのですよ。わたくしも、貴女も、こんな事をしなくても良い状況を。馬鹿みたいに身勝手でしょう? お姉様はね、わたくしも、貴女も、一人でぶん殴って叱って説教して、それで終わりにしようと本気で考えているんですのよ。こんな土壇場まで来ておいて、わたくしはもちろん、ここまでやらかした貴女の身も助けようなんて、本気で考えていますのよ」
 白井黒子は笑う。
 皮肉ではない、ただの笑みだ。
「争って欲しくないと、殺し合いなんかやめて欲しいと、この状況を見て真顔で言えるような人なんですのよ、お姉様は。この黒子さんの姿を想像して何も感じなかったはずはないのに、その気になれば貴女なんか五秒で粉々にできるはずなのに――――だからこそ、それをしない。どうにかできないかと。ちょっと指でコインを弾けば終わるくせに、この期に及んでまだ何とかならないかと願うばかりに余計な苦労を一人で背負って」
「……、」
「そんな馬鹿馬鹿しいほど稚拙な願いを、この白井黒子が蹴るとでもお思いですの? 不意打ちで貴女の脳天を金属矢でぶち抜いて! 死と鮮血でさっさと幕を下ろして! 自分の保身のために! 他人様が広げた風呂敷を汚すような無粋を働くとでも思いますの!?」


一方「……なるほど、どうりで超電磁砲が三下に惹かれるわけだ」
美琴「んな!?/// 何を言って!!?!///」
一方「あン? すげェ真面目な話なンだが?」
白井「ですわね。そちらの上条さんもお姉様と同じでこういうことを平気で考える方ですもの。類は友を呼ぶ、とでも言いましょうか」
上条「なるほどな、確かにそれは言える。つーか、正直な話、御坂がこう考えてくれているのは、すげえ嬉しい。前に言ってくれた『今度は一人じゃない』とか『私とアンタは同じ道を歩いている』とかってのも理解できる。というか、俺からもお前に言ってやるセリフなのかもしれんな」
美琴「そ、そうかな……///」
白井「しかぁぁぁしっ! あくまで『友』までですの!! そこから先、一緒に歩いていくのは、上条さんではなくこのわたくしの領分でございますわ!!」
上条「え? そうなのか? そいつは良かった。味方は一人でも多い方がいいからな。白井が一緒に来てくれるのは心強くていいぞ」
美琴&白井「「…………」」
一方「……まァ、今回はそういう意味だから仕方ねェけどな……」


「――――そして強力な能力者のクローンを作ろうとした。その結果がどんなものか、ご存知かしら?」
 ――――「散々だったのよ。出来上がった哀れな子羊達は、だけど一%の力にも達しなかった。――――」


白井「結局の所、結標の言っていたこの仮説は一体何だったのでしょう…」
上条&美琴&一方
「「「……………」」」
白井「…何故皆さんは黙っていらっしゃいますの? そして何故誰もわたくしと目を合わせようとしませんの? ついでに何故急にこんな険悪な空気が流れてますの?」



「能力が人を傷つける、なんていう言い草がすでに負け犬してますわよ。わたくしならその力を使って崩れた橋の修復が済むまで、橋渡しの役割でも担ってあげます。地下街に生き埋めにされた人々を地上までエスコートしてご覧にいれますわ。力を存分に振るいたければ勝手に振るえばいいんですの。振るう方向さえ間違わなければ」


一方「正論だな」
美琴「……」
上条「……」
一方「……何だ? 俺がこんなセリフ言うのはおかしいか?」
白井「おかしくありませんわ。さすがは崇高な学園都市第一位の方らしい意見ですの。共感されましたことに敬意を表させていただきますわ」
上条「(まあ……白井は一方通行の事をほとんど知らないからな……『学園都市最強』ってこと以外の事を……)」
美琴「(知らない方が幸せかもしんないから、アンタも余計な事言うんじゃないわよ?)」
上条「(わーってるって)」
白井「って、どうしてまたお姉様と腐れ類人猿が近い近いをやっておりますの!?」
美琴「へっ!? いや、さっきと同じで、ふ、深い意味なんてないから!!/// 単なる内緒話だから!!///」
一方「(で? どンな内緒話してやがった?)」
上条「(御坂の言う通りで、深い意味なんてねえよ。白井の『学園都市第一位像』を壊さないための打ち合わせだ。お前の実験の話や暗部の話なんてできねえだろ?)」
一方「(なるほどな)」
美琴「って、何アンタたち男同士で顔近づけてんの!? そんな趣味でもあるわけ!?」
上条「へっ!? いや、お前ん時と同じで、単なる内緒話だよ!! つか、俺にそんな趣味は無い!!」
一方「俺も全力で否定させてもらうぜェ……」
白井「お姉様。あちらは勝手にボーイズラブっていらっしゃるので、こちらも負けじと百合百合しい展開を―――」
上条&美琴&一方
「「「無ぇ(ェ)よっ!!!」」」


 ぐらぐらと、少女を押し潰す無数のテーブルが揺らぐ。
 少女の手足が床を噛む。全身の筋肉を振るい、傷口から血が溢れるのも構わず全力を注ぐ。
 ――――
 ぐらぐらと、ぐらぐらと、テーブルの山が大きく震える。
 白井黒子は己の上にのしかかる重圧を振り払うために、さらに力を加え、


一方「さっきは超電磁砲が三下に惹かれる理由が分かる、って話をしたが、ひょっとして、この風紀委員と三下も似てンじゃねーの?」
上条「そうか?」
一方「登録レベルはともかく、実際の実力が上の相手に怯まずに、どれだけ傷つこうが、何度でも立ち上がろうとする姿なンざ、そっくりだ。ついでにカットされてるが相手を滔々と説教する姿まで。言っちゃ悪いが、能力レベルが下の奴が、相手の能力レベルが上って分かっていて立ち向かってくる姿は無謀を超越した『勇気』ってやつを感じンだよ」
上条「お前が人を褒めるなんて珍しいな。そう言われると俺も白井も似た者同士って言われるのも悪い気がしない」
美琴「……黒子?」
白井「な、何でございますかお姉様!? というか笑顔がとっても怖いんですけど!?」



「何なら表を走っているお姉様を見てきなさい! その気になって超電磁砲を本気で発動させれば、こんな問題なんて一分で解決できるあの人が! それでも血の惨劇で幕を閉じるのは嫌だからという理由だけで最短の解決方法を自分から捨てて!! わざわざその身を危険にさらし!! 味方であるわたくしばかりか、敵である貴女まで救いたいなんて馬鹿な事を真剣に思っているからこそ、わたくしはあの人をお姉様とお呼びしているんですのよ!!」
 ぐらぐらという音が、がらがらという轟音に変わる。
 崩れていく。
 あれだけ少女を上から押さえつけていた重しが、崩れていく。


上条「何でだろうな? 白井もそうなんだろうけど、どういう訳か、御坂の事を考えると不思議な力が湧くんだよな」
白井「不本意ながら、それはおそらく上条さんもわたくしと同じ気持ちだからですわ」
一方「だな。俺も覚えがある。(アイツら(打ち止め、妹達、番外個体)のため、って考えると妙に力が湧きあがってきやがる)」
美琴「え、えっと、ね、ねえアンタ(上条)……そそそそそれって……///」
上条「普段強気な御坂が、たまに弱気なところを見せるんで庇護欲が倍増されんのかね?」
美琴「……」
白井「今後も未来永劫、永久にそう思ってくださいまし」
美琴「まーそんなこったろうと思ってたわよ。どーせ、アンタはその程度の認識なんだから」
上条「ちょ! 俺なんか変なこと言った!? 白井が溢れんばかりの満面の笑顔で、何か御坂が悟りの境地を開いた無表情してんだけど!?」
一方「三下は三下で三下だから仕方がねェ」
上条「一方通行まで!?」
??「とうまなら仕方がないかも」
??「上条君なら。仕方がない」
??「上条当麻なら仕方がないわね」
??「上条さんならぁ、仕方力がないわよねぇ」
??「上条なら仕方がないけど」
上条「四方八方から何か聞こえてくるよ!!?」


 礼儀とは、自分を飾るのではなく、相手に安堵を抱かせるためのものだと知った。
 作法とは、相手に押し付けるのではなく、自分から導いてあげるものだと知った。
 教養とは、見せびらかすためではなく、相手の悩みを聞くためのものだと知った。
 誇りとは、自分のためではなく、相手を守る時に初めて得られるものだと知った。


美琴「え? 私、そんなつもりなかったんだけど、黒子はこう受け取ってたの?」
白井「この辺りの無自覚さがお姉様の奥ゆかしさでもあるのですが、わたくしにはそう映っておりましたの」
上条「言われてみりゃ、確かに御坂はこういう感じで行動してるよな。俺に対してでも多分何も飾らないから俺の方も『レベル5』のエリートなのに気さくに付き合えるし、ケンカ一つ取ったって絶対に不意打ちしないで声を掛けてから攻撃してくるし、夏休みの宿題で悩んでた俺をある意味手伝ってくれたし、んで、さっきに戻って御坂を守ろうとしたときに感じる気持ちが誇りなんだと思うもんな」
美琴「…………///」
一方「なんつーか、完全に俺、蚊帳の外なンだけど」


 ゴッ!! と。
 その時、祈りが通じたように、オレンジ色の直線が、床から天井へと突き抜けた。
「この光は――!」
 白井の朦朧としていた意識が一輝に覚醒する。
「お姉様!?」
 その眼前では、光にフロアにあった机、いす、など全てが呑み込まれていく。


白井「はふん…///」
上条「おい、急に白井がぶっ倒れたぞ!?」
一方「多分、超電磁砲の登場シーンに卒倒したンじゃねェのか? ついでに、ここは小説とアニメの混合でいくみてェ」
上条「ああ。確かにここ、すげーかっこ良かったもんな。俺もドキドキしたし」
美琴「はふん…///」
上条「おい、今度は御坂がぶっ倒れたぞ!?」
一方「そこまでは面倒見きれねェよ」



「駄目、ですわ! こちらへは来ないでくださいですの!」
 このタイミングで駆けつけてきた、その完璧ぶりに涙をこぼしそうになりながら、喉を震わせ、体に残った体力を全て注ぎ込んで、最後の声を。
「これからここに特殊な攻撃が加わります! このフロアへ来るのは危険ですの! いえ、このビルから離れてください! きっと建物ごと崩壊してしまいますわ!!」
 白井黒子は血まみれの床の上で叫ぶ。


上条「……自分の身がヤバい最後の最後まで御坂の心配をする白井に感動すら覚えるな。俺だったら全部投げ出して、御坂が来ようが来まいがどうだって良くなるぞ」
美琴「つまんない冗談ねぇ……はぁ……」
一方「馬鹿も休み休みに言え」
白井「不本意ながらお姉様と一方通行さんに同意しますわ」
上条「え? 全員そろって即効速答大否定? 俺ってそこまで聖人君子じゃありませんのことよ!? いや、悪い意味じゃないから良いけどさ。でも買い被り過ぎじゃね?」
白井「こんなことまで無自覚で鈍感だとは思いませんでしたわ」
一方「もしかして、何も考えて無ェだけなンか? ひょっとして」
美琴「猪突猛進って言葉がぴったりかも」
上条「え? 全員そろって今度は俺の人間性大否定?」


「こんだけ風通しを良くしてやりゃあ、まだ間に合うでしょ」
 ――――この程度の状況など問題にもならないとでも告げるような余裕を見せて。
「悔しいけど、私の出番はここまで。後はアンタの拳で、アイツを連れ戻してきなさい!!」


白井「な、何なんですの…? この長年夫婦をやってきたみたいな阿吽の呼吸は…?」
美琴「ふっ! ふっふふ、夫婦とか!! ばばばば馬鹿じゃないのっ!!?///」
白井「あああ!!! わたくしとした事が!!! 自ら禁句ワードを言っちまいやがりましたの!!!」
上条「けど実際に、打ち合わせとかしてなかったのによくうまく行ったよな。こん時」
美琴「ま、まぁ私はその…ア、アンタの事……信じてたし……///」
上条「御坂……」
白井「な、何なんですの…? この初々しいカップルのような甘酸っぱい空間は…?」
美琴「カッ! カッカカ、カップルとか!!! ばばばば馬鹿じゃないのっ!!?///」
白井「あああ!!! またしても!!!」
一方「……そろそろツッコンでもいいかァ?」



 叫ぶ白井の座り込む床が崩壊した。
 白井には、能力を発動させるほどの力は残っていない。
 建物の瓦礫諸共、地面に叩きつけられるまで、死のダイブを強制執行させられる――――はずだった。
 しかし、
「くろこぉぉぉぉぉぉおおお!!」
「――!!」
 自分の名を呼ぶ少女の声が耳に届く。
 同時に、白井は気が付いた。
 瓦礫の中を、その『瓦礫』を踏み台にして登ってくる一人の少年の姿を。
 通常なら落ちてくる瓦礫を階段代わりにして『登ってくる』などあり得ないはずなのに。
 しかし、少年は登ってくる。落ちる瓦礫よりも早く、次の瓦礫へと飛び移りながら白井の元へと『走って』くる。
 気付くと同時に、少年は白井を抱え込んだ。そして、その勢いのまま、『迫りくる何か圧倒的なプレッシャー』に右手を伸ばす!!
「うぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおお!!」
 雄叫びをあげる少年のその右手が『視えない圧力』に触れた瞬間、何かを吸引するような乾いた音響が、白井黒子の鼓膜を震わせた。
 瞬間、
 白井もろとも、全てを崩壊させるための『プレッシャー』は霧散した。
 そして、少年は白井黒子を抱えたまま、近くの『床』へと着地する。
 この間、わずか数秒。
「あなたは……」
 白井は少年に声をかけた。
 少年は白井に勇ましい笑顔を向けた。


美琴「……黒子、随分、いい御身分ねぇ……へー……前に言ってた『お姫様抱っこ』ってここだったんだぁ……」(上条美琴の禁書目録こぼれ話アンソロジー参照)
白井「お、お姉様!? こ、これはですね! 不可抗力でございまして、別に深い意味はありませんからどうか怒りをお鎮めになってくださいまし!!」
美琴「べっつに~~~怒ってなんかないわよ~~~そうよね~~~仕方ないわよね~~~」
白井「そ、そうでございますわお姉様! そもそもわたくしは上条さんに思うところなど蟻の触角の先すら持ち合わせておりませんので、どうか安心なさって…………」
美琴「ん~~~? 黒子がアイツの事をどう思うが別に私はどうだっていいんだけど~~~?」
 突如、御坂美琴の全身が眩い光を放ち、頭髪の一部が『眼』のような形に変化する。
一方「ほォ、コレが噂に聞いた超電磁砲レベル6半覚醒状態か」
上条「な、何呑気なこと言ってやがりますかお前は! どーすんだよ!! 言っておくが俺はアイツのレベル6半覚醒状態を知ってるけど、俺の幻想殺しも効果ねぇんだぞ!! どうやって御坂を鎮めるわけ!? まだ原作でもその答えは出てねえし!!」
一方「あン? ンなこた、このスレなら簡単だ。テメエが超電磁砲を同じようにお姫様抱っこしてやりゃいいだけだ」
上条「そんなんで鎮まるかぁぁぁあああああああああああ!!」
白井「い、いえ! 上条さん! ここは心の底から不本意でございますが、それしかありませんわ! どうかお願いします!! 今のお姉様はわたくししか見えていませんから容易に近づけますの!!」
上条「……マジかよ……んじゃまあ、そぉぉぉぉっと近づいてって……ほい!!」
美琴「はへ!? ななななな何してんのアンタ!?」
上条「いや……だからお姫様抱っこ、って、マジで正気じゃないけど正気に戻りますか!?」
美琴「ふにゃー」
上条「うぉい!! 確かに鎮まったけどこれでいいのかよ!?」
白井「た、助かりましたわぁ……」


「あー、遅れて悪かったな。いや今回は事情も良く呑み込めないまま突っ走っちまったから。――――」


一方「見事なまでの巻き込まれ型主人公だなァ、オイ」
美琴「今に始まった事じゃないけどね」
上条「これも上条さんの不幸体質のなせるわざでせうかね…?」
白井「…貴方、普段からそんな生活をしてますの? 早死にしますわよ」
上条「まぁ慣れてるし。それに悪い事ばかりでも無いしな。
   俺が不幸なおかげで救えた命がある……そう思えば自分のこの体質にも誇りが持てるよ」
美琴「………///」
一方「……で、その救えた命ってのは大概は女な訳だが。その辺のフラグはどォなってやがンだ?」
上条「…何度も言うけど、俺モテないからな?
   むしろ俺なんかにフラグを立てられた人がいるってんなら、目の前に連れて来てほしいもんですよ」
美琴「……………」
一方「……やっぱ駄目か。なンも気づいてねェ」
白井「むしろ気づいて頂かない方がわたくしとしてはありがたいですの」



「貴方が、何で……。わたくしのために命を張ったんですの?」
 ――――
「何でとか、どうしてとかって言われてもなぶっちゃけた話、逃げるより立ち向かった方が手っ取り早いだろ。――――」


白井「……不本意ながら、なぜお姉様がこの方に惹かれるのか、ほんの少しだけ解りましたの」
美琴「だ、だから惹かれてなんか……///」
一方「喜ンでていいのかァ? 要は白井【コイツ】にもフラグが立ったっつー事だろ?」
美琴「ハッ!!?」
白井「気持ちの悪い事を仰らないでくださいまし!!! それとこれとは全くの別ですの!!!
   わたくしは永遠にお姉様一筋ですのよ!!!」
美琴「…それはそれで困るんですけど………」
上条「ほらな? 俺にフラグなんて立たないんだって」
一方「テメェはちょっと黙ってろ」


「……そう、約束だ。御坂美琴と彼女の周りの世界を守るってな――――


一方「 」
美琴「///」
上条「?」
一方「いや、『?』じゃねェだろ!! 何だこりゃ!!?」
上条「何だこりゃって、約束の事か?」
一方「それ以外に無ェだろォが!!! つーかテメエ!! どんなシチュエーションになったら、こんな約束できンだよ!!?!」
上条「まあ、何と言うか、ちょっと御坂のことでケンカになった奴がいてな。―――― 一応、俺が勝ったのかな?――――てことで、こういう約束することになって」
一方「よし三下。オマエ、はっきり言うが、自分の言動に責任を持った方がいいぞ。今のざっとした経過でも、今の話を百人にしたら九十九人までは俺と同じ感想を抱くからな。ンで、違う感想を持つ最後の一人がテメエだ」
上条「どんな感想だよ?」
一方「……それマジで聞いてンのか……?」
白井「無自覚鈍感大魔王もここまで来ますのですの? わたくしにとってはその方が嬉しいですが、いくら何でも無責任すぎますわ」
上条「何で無責任なんだよ? 言っとくが俺は別に軽い気持ちで約束したわけじゃねえぞ。言ったからにはきっちり守る。それは絶対に絶対だ」
美琴「///」
一方(コイツのセリフを女が聞いたら百人中百人がオリジナルと同じ顔するな)
白井(本当に自分の言ったセリフの意味が分かってらっしゃるのでしょうか、このお猿さんは)


 ――――名前も知らない、キザでいじけ虫な野郎との約束なんだよ」


白井「わたくしも気になっていたのですわ。この時は状況が状況なだけに聞きそびれておりましたが……
   一体このキザでいじけ虫な野郎というのはどこのどちらさんで、どのような状況でこんな約束をいたしましたの? というか、そのお方はお姉様の何なのですのよ!!!」
上条「さっきも少し言ったわけだが、そうだなもう少し踏み込むと……えっと…言っていいかな? アステカの人なんだけど……」
白井「アステカぁ?」
一方「あっ…(察し)」
上条「そいつ、御坂の事が本気で好きだったみたいでさ。けどそいつは御坂の近くにはいられない事情があって、自分の代わりに俺に守って欲しいって頼まれたんだ。(魔術師のくだりとか省けばこんな感じかな。嘘は言ってないし)」
白井「お姉様の事が…本気で………おほほ…その方も黒子の抹殺予定人物リストに加えねばなりませんの……」
上条「なにそのリスト。めっちゃ怖い!!」
白井「ちなみにそのリストのダントツトップに君臨していて他を寄せ付けないのが上条さんですわ」
上条「なにその評価! めっちゃ怖い!!」
一方「いや、それは別にいいンだけどよォ…ところで三下、もォ一度よく考えながら、さっきの約束の言葉を言ってみろ」
上条「えっ? だから、御坂美琴と彼女の周りの世界を―――」
美琴「な、ななな何回も言わなくていいからっ!!!!!///」
一方「『よく考えながら』つったろォが。何で『よく考えた』奴があっさり口にできンだよ」



「ちょっとばっかし遅れ気味になっちまったけど、一応お前に聞いとくよ。俺は今、そいつとの約束をちゃんと守れてるか?」
「……ええ、ちゃんと守れてますわ。半分ほどは」


一方「一つ聞きてェんだが三下。テメエ、この約束の『有効期限』っていつまでだ?」
上条「有効期限って、んなもん無いだろ。まあ強いて言うなら俺じゃない誰かが御坂を守れる日が来た時だろうな。そういう奴が現れないなら――――あれ? ひょっとして一生か?」
美琴「いいいいいいいいいいいっしょうぉぉぉおおおなのおおおおおおおおお!!!?!///」
一方「……それってどういう意味か本っっっ当に分かって言ってンの? お前」
上条「俺か御坂が死ぬまで、ってことだろ?」
美琴「そそそそうなんだけどさああああ!! そそその間なんだけどさっ!! じゃ、じゃあ、きききき基本、私と一緒にいるってことよね!!!?!///」
上条「当たり前だろ。じゃねえとどうやってお前を守るってんだ? ――――ちょっ!! 何この寒気!!?! って、白井!!?!」
白井「ふっふっふっふっふ……上条さん……この黒子の目の前で随分、大胆な発言をなさいますわねェ……では、さっそくその有効期限に終止符を打たせてもらいましょうかァ……上条さん……あなたの命を絶って…………」
上条「ま、待て白井!! 何で俺がお前に殺されなきゃならんのだ!!?! み、御坂!! 白井を止めてくれ!!!!!!!!」
一方「悪ィが超電磁砲は現在絶賛気絶【ふにゃー】中だ。自力で何とかしな」
上条「何でだよ!!!!?!」
白井「御覚悟を!! って、あら? 携帯が……げっ! 固法先輩から呼び出し!!?!」
上条「……白井?」
白井「くっ……不本意ながらわたくしはこれでお暇しなければなりませんの……」
上条「そ、そうか……」
白井「ですが上条さん! あなたの命はこの次にわたくしと出会う時までと思っててくださいまし!!」(ブン!)
上条「た、助かったぁ……」


「そうか」
 何かを掴んでいるのだろう。
 少年は白井の言葉を深く追求せず、迷いなく頷いた。
 そしてさらに告げる。
「それなら、今から残りの半分を果たしに行こう」


一方「で? あの風紀委員はいなくなったし、オマエがテメエの膝枕で介抱中の『オリジナル』は気絶中だし、どうすンの? 二人で続けンのか?」
上条「そうなるかな。でもまあ、心配いらねえだろ」
一方「どういう意味だ?」
上条「いやな、こういう前フリがあると必ず俺たちの憂いを吹き飛ばす展開になるんだよ」
一方「お約束ってやつか……」
??「たっだいまー。ヒーローさんと第一位☆ お使いも完了して今度は家主さんに了解もらってきたから」
??「メンテナンス終わったよ、ってミサカはミサカはにこやかに報告してみたり」
??「小さい子には付き添いが必要とカエル顔のお医者様に言われましたので上位個体と一緒に来ました、
   とミサカは妹達最年長のお姉さんぶりを発揮します」
上条「な?」
一方「何か納得できねェけど、するしかないな……」
ミ妹「むむ!? 再びお姉様があなたに膝枕されてますとは!?
   とミサカはミサカ達がいない間に何があったか分かりませんが憤慨します」
番外「おっと上位個体! 今度は頼むよ!!」
打止「もちのろん! ってミサカはミサカは強制コード発動――って、あれ!? 一〇〇三二号に効かないし!! ってミサカはミサカは何か信じられないものを見るビックリ眼になってみる!!」
ミ妹「恋する乙女の思いは強制コードを越えるのです、とミサカは上条さんとお姉様を引き離すべく行動を開始します」
一方「さ、次に進むか」
番外「ヒーローさんの言ってる残りの半分って何?」
打止「今度は一方通行が活躍する番なんだよね、ってミサカはミサカは心躍らせてみたり」
上条「って、こらお前ら! 無視するんじゃねえ!!!」



「っつーかよォ」
 狂ったように白く、歪んだように白く、澱んだように白く、


番外「不健康なまでに白く、歳の割には髪の毛も白く、しかも頭の中も空っぽでまっ白く」
一方「テメェはイチイチ俺に喧嘩売らなきゃまともに会話もできねェのか!?」
上条「へー、ここでこう繋がってたのか……って事はもしかして、最終的に事件解決したのって」
打止「そう! 一方通行だよ!ってミサカはミサカは大はしゃぎ!」
ミ妹「上位個体がはしゃぐ事ではないでしょう、とミサカは冷静にツッコミます」
美琴「う……ん…?」
打止「あ、お姉様起きたよ、ってミサカはミサカは状況を説明してみたり」
上条「おはよう。よく眠れましたかね?」
美琴「あれ? アンタの顔が近くに…って近い近い近い!!///」
ミ妹「起きたのならそこからとっとと退きやがれ、とミサカはイエローカードを取り出します」
番外「そんなもん、どっから出したのさ!?」
一方「…つーか俺のシーン誰も見てねェな……」


「本気で言ってンだとしたら、抱き締めたくなっちまうほど哀れだわ」


打止「!!! こ、この台詞はちょっとスルーできない、ってミサカはミサカは体をワナワナ震わせてみる……抱き締めたいってどういう事!? 浮気!? 浮気なの!?ってミサカはミサカは問い詰めてみたり!!!」
一方「どこをどォ読ンだらそうなるンだよ!! そもそも浮気もクソも俺とテメェはそんな関係じゃねェだろ!!!」
番外「そうそう、ヒーローさんもおねーたまに同じ様な事言ってたよ。『抱き締めたくなるほど可愛いわ』って」
美琴「え…ええええええぇぇぇぇぇぇ!!!?///」
ミ妹「!!! そ、それはちょっとスルーできない、とミサカは体をワナワナ震わせてます……抱き締めたいとはどういう事ですか。浮気ですか、とミサカは問い詰めます」
上条「そんなの言った記憶は全く無いのですが……」


「ハハッ! 強がらなくても分かっているのよ! 私はあの人の近くにずっといた。――――」


上条「あの人?」
一方「学園都市総括理事長、アレイスター=クロウリーだ。
   この女はその能力で、窓のないビル唯一の玄関口として使われてやがったからなァ。今は知らねェが」
上条「へー…って、何でそんなに詳しいんだ?」
一方「だから、色々あンだよ……事情とか…」


「悪りィが、こっから先は一方通行だ」


打止「出たー! 一方通行の決めゼリフ、ってミサカはミサカは盛り上がってみる!!」
一方「き、決めゼリフとか言うンじゃねェ!! この一回しか言ってねェよ!!!」
番外「いっぽうつうこうだー(棒読み)」
一方「うぐっ!! じゃ、じゃァ上条【コイツ】の決めゼリフはどォなンだよ!! 『その幻想をぶち殺す』ってヤツ!!」
上条「こっちに飛び火してきた!?」
ミ妹「あれはかっこいいからOKです、とミサカは擁護します」
一方「それ単純に、三下が言ったことなら何でもいいってだけだろォが!!!」
番外「あ、じゃあアレは? 『無視すんなやゴラァァァ!!』ってヤツ」
美琴「決めゼリフじゃないし!! ってか何で番外個体【アンタ】がその事知ってんの!!?」


「それでも、俺はあのガキの前じゃ最強を名乗り続ける事に決めてンだよ。くそったれが」


打止「はふん…///」
上条「おい、急に打ち止めがぶっ倒れたぞ!?」
一方「……………」
番外「ギャッハハハ☆ 第一位のヤツ、柄にも無く照れてやんの! キッショ!!」
一方「……うっせェ」
ミ妹「どこがいいんだあんなモヤシ、とミサカは上位個体の男の趣味に苦言を呈します」
美琴「激しく同意するわ。何で同じDNAなのに好きな人が違うのかしら?」
上条「まぁ世間一般の双子でも、環境が違えば性格も変わってくるしな」
番外(今おねーたまがさらっと『好きな人』について漏らしたけど…誰も気づいてないか)



 そのほっぺたには真っ赤な手形がついている。訪ねに行って病室のドアを開けたら白井が着替えていたのだ。


美琴「全く毎回毎回……本当はわざとやってるんじゃないの!?」
上条「そ、そんな訳ないだろ!? 上条さんだって困ってるんですから!」
ミ妹「では毎度お馴染みのラッキースケベは全て偶然の産物だと仰るのですね、とミサカは問いかけます」
上条「もっ! 勿論ですとも!」
美琴「へー、じゃあ私を押し倒したのも」
ミ妹「ミサカのスカートの中を下から覗いたのも」
番外「ミサカのおっぱいを揉んで『げっへっへ…ここか? ここがええのんか?』って言ったのも」
美琴&番外&ミ妹
「「「全部偶然だって言い張るんだ?」」、とミサカは問い質します」
上条「ちょっと待って!! 一つだけ全く身に覚えの無いエピソードが混じってんだけど!!?」
打止「ミサカはどうして耳を塞がれてるの、ってミサカはミサカはミサカの両耳に手を当てる一方通行に疑問を持ってみる」
一方「打ち止め【ガキ】にゃまだ早ェ話題だ」


「なんでアイツがソコで平手打ちなんだよ!? ビリッときたぞ」
「…わからないんだ ふーん」


一方「ここは漫画でのシーンかァ」
上条「この時も思ったけどさぁ、百歩譲って白井の着替えを覗いたのは俺のせいだとするよ」
番外「百歩譲らなくてもヒーローさんのせいだよ」
上条「まぁ聞けって。けどそこで何で御坂が怒る訳? インデックスは何かに気づいてたみたいだけど」
美琴「く、黒子はあの時安静にしてなきゃいけなかったんだから、私が代わりにお仕置きしてやったのよ!!」
打止「それだけ~?ってミサカはミサカは本当はジェラシーを感じょもぐふぉあ!!?」
上条「打ち止めの口を押さえて何してんの?」
美琴「ななな何でもないわよっ!!? 気にしないで!!///」
番外「つまりアレだね。白井【ほかのおんな】の裸を見るくらいなら、おねーたま【わたし】の裸を見りゃふぁぼぐ!!?」
上条「番外個体の口を押さえて何してんの?」
ミ妹「何でもありません気にしないでください、とミサカは冷や汗を拭います」


 同じ病院にいる御坂妹の方を訪ねてみようという話になった。――――
 ちなみにカプセルの中の御坂妹は意識があるらしく、上条を見て無表情なままぺこりと頭を下げたが、そんな彼女は全裸に白いシールのような電極を貼り付けただけのとんでもない格好をしていて、―――-


美琴「……………」バチッ! バチバチッ!!
上条「み、美琴センセー…? なぜか頭から電気が出てますぞー…?」
美琴「ア・ン・タ・ねぇ……私の知らない所でこんな事してやがったんかこの野郎おおおおお!!!」
ミ妹「ミサカ的には一向にかまいませんが、とミサカは勝ち誇ったかのようにドヤ顔をします」
美琴「うっさい! アンタはアンタで、ちったぁ羞恥心ってもんを持ちなさいよ!! 何まっぱを見られてお辞儀なんかしてんのよ!!!」
番外「けどさー、一〇〇三二号も含めて量産型の他の妹達っておねーたまそっくりに作られてる訳でしょ? つまりこれって、おねーたまの裸を見たのとあまり変わらないって事だよね」
上条&美琴
「「………へ?」」
打止「て、天才かー!ってミサカはミサカは番外個体の発想力に驚愕してみる!!」
上条「み、御坂の……」
美琴「って何変な事想像してんのよこの変態ー!!!///」
ミ妹「ミサカのターンなのにどうしてこうなった、とミサカは肩を落とします……」
一方「諦めろ。このスレはどォ転ンでも、最終的に三下とオリジナルがくっつくよォに出来てンだよ」
番外「というか、これネタとしては今シリーズ二回目なんだけど、随分、美味しく反応してくれるね」


「――――ごがっ。他方どうか教義によってそこで標的の上に俺の言語能力を取り上げないでくださいですっつってンだろ!!」


番外「ギャハハハハ!! ひー、ひー、何これ超面白れぇ!!!」
一方「……チッ…ここは絶対ェ弄られると思ってたよ…クソが……」
番外「たほうどうかきょうぎによってそこでひょうてきの―――(棒読み)」
一方「っ!!! テメェいい加減にしやがらないと私も堪忍袋の緒が切れますよ!! ………」
打止「もう! 悪い言葉禁止!!ってミサカはミサカはおしおきしてみたり!」
番外「あーっひゃっひゃっひゃっ!!! は、腹痛てー!!!」
上条(いいように遊ばれてるなぁ……)



「――――さぁお姉様。 この白井黒子にウサギさんカットのリンゴ食べさせる至福の時間がやってまいりましたのよ! ――――」


ミ妹「所謂、『あーん』というイベントですね、とミサカは状況を分析します」
打止「ミサカもやって貰いたい!ってミサカはミサカはおねだりしてみる!」
上条「つってもリンゴなんかこの場にないだろ」
番外「じゃじゃーん! そんな事もあろうかと、ミサカが用意しておいたよ!」
打止「わーいありがとー!ってミサカはミサカは気が利く番外個体に称賛を浴びせてみたり!」
一方「どんな事もあろうかと思ってたンだよ……」
番外「ほれほれ。リンゴはまだまだいっぱいあるから、ヒーローさんもおねーたまにやってみたら?」
上条「え? あ、じゃあ…御坂、はいあーん」
美琴「はえ!!? じゃ、じゃあお言葉に甘えて……あ…あーん///」
ミ妹「何だコレ、とミサカはあまりに無理やりな展開についていけません」


「――――そう言えばさっき病室に来ていたあの殿方だって家庭的な女の子の方が好みではありませんの?」
「……。そ、そう、なのかな。ねぇ黒子、アンタ本当にそう思う?」


美琴「じ、実際はどうなの…? や、や、やっぱり家庭的な方が…その……す、好き…?///」
上条「んー、そうだな。台所に立って料理をしている女の子を背中越しに見るってのは、やっぱ男としては夢かな」
美琴「へ、へー…そうなんだぁ…ふーん……///」
番外「おねーたま。興味ないフリしながらもしっかりリサーチしてるのバレバレだよ?」
美琴「ななな何の事かしら!!?」


「って超適当に言ってみたワードになんてウブな反応してますのお姉様は! やっぱり、やっぱり先ほどわたくしの着替え中に入ってきた、あの野郎がお相手でしたのね!! あの若造がァああああ!!」


美琴「のわあああああああい!!! ちちち、違う違う!! これは黒子が勝手に言ってるだけで別にアンタの事を―――って何してんの?」
ミ妹「いえ、見ての通り上条さんの耳をミサカが塞いでいるだけですが、とミサカは冷静に受け答えします。
   なにやら彼には聞かせたくなさそうな表情をお姉様がなさっていたもので」
美琴「あ、うん……ありがとう……」
ミ妹「どういたしまして、とミサカはいい事したなぁとミサカ自身を褒めてあげます」
上条「え、なになに? 全然聞こえないんだけど」
一方&番外&打止
「「「……駄目だこりゃ」」、ってミサカはミサカは嘆息してみる」



上条「これで今回のこぼれ話は終わりか? いやー、長かったなー!」
一方「オリジナルと三下が絡んだシーンは、シリーズの中で原作とアニメが一回、漫画は二回だったのに何でここまで長くなりやがったンだ?」
番外「そりゃーネタが豊富だからに決まってんじゃん。男的視点でサービスシーンは多いわ。『おねーたまの気持ち』ってやつがチラホラ出てくるわ」
美琴「シャァァァァァアアアアアアアアアラアアアアアアアアアアアアアップ!!!///」
打止「でもとっても残念なことに『お姉様の想い人』はまったく気付いていないんだよね、ってミサカはミサカはいい加減その人の鈍感さに憤りを感じてみたり」
ミ妹「これで気付けるのなら、とっくに気付いています、とミサカは嬉しいのですけれども他人事ではないという矛盾した気持ちを抱きます」
上条「え? 御坂って誰か『想っている人』がいるの?」
美琴「……いないわけじゃないけど……」
ミ妹「……どうせ分かってもらえないし、とミサカはお姉様の気持ちを代弁します」
上条「そ、そうなのかっ……?」
一方「ん? ちょっと待て三下。テメエ、何でそんなにキョドってやがンだ? 確か今回の頭でもそんな感じがしたンだが――」
番外「ついでに、いつものヒーローさんなら『じゃあ俺が協力してやるから勇気を出してそいつにアタックしてみろよ』って元気づけるような気がするんだけど、言わなかったね。何で?」
上条「何で……って、何でだろ?」
ミ妹「か、上条さん、それはもしや……、とミサカは戦々恐々とします」
美琴「?」
番外「いや、気付けよ、おねーたま。『?』じゃねーし」
打止「お姉様も案外鈍感なんだね、ってミサカはミサカはため息を吐いてみる」
一方「似た者同士だな、ある意味……」
上条&美琴
  「「???????」」
ミ妹「では、話が妙な方向に行く前に締めましょう、とミサカは次回予告風会話を提案します」
上条「それもそうだな。てことで次回はどうなると思う?」
美琴「なんだかよく分かんないけど、そうね。次は時系列的にエンデュミオン? それとも大覇星際かしら? 今更だけど、幻想御手編って可能性もあるわね。まだやってなかったし」
ミ妹「もし大覇星際編だとしたら原作2冊分あるので更に長くなりそうですね、とミサカは推測します」
一方「まあ三下とオリジナルがそれでいいならいいが……ちなみに、超電磁砲も入れたらもっと長くなンぞ。原作は初日だけだが、超電磁砲は二日目以降もあるからなァ」
美琴「…まだ月刊の方でも終わってないんですけど……」
上条「絶賛暴走中だもんな…御坂……」
打止「ミサカとしては暗部編が見たい!ってミサカはミサカは一方通行の活躍にウキウキしてみる!」
番外「それはまず無いっしょ。おねーたまもヒーローさんも全然出てこないし」
打止「えー!?ってミサカはミサカはブーイングしてみたり!」
一方「けどまァ、順当に行きゃァ大覇星際だろ。このスレ的にオイシイ場面も多いしよォ」
打止「そうだね! お姉様のママも出てくるし! ってミサカはミサカは一方通行の意見を補足してみる!」
ミ妹「競技中にも面白イベントが起こりますしね、とミサカは不本意ながら更なる補足をします」
番外「あとおねーたまがヒーローさんの下半身を使って、『玉転がし』とか『棒倒し』を―――」
美琴「してたまるかああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!///」
上条「え、えーと下ネタでオチた所で今回のこぼれ話はこれにてお終いです。次回何やるかはまだ未定ですが、また楽しんでいただければ幸いです。ではまた会う日まで!」









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