DMKP-09背景ストーリー - オリオキバのデュエマオリカ置き場（kokiさんのオリカ置き場） @ ウィキ | デュエマオリカ

(DMKP-09収録カード、フレーバーテキスト参照)

光文明

「Ladieeeeeees and Gentlemeeeeeeen!! 静月9-3、本日のパーソナリティーは私、レディオロードが務めます！いやぁ〜、最近3つほど月を増やしたんですけど、おかげさまで放送のスパンが7倍になっちゃいました！！というわけで、本日の放送も明後日の最後までお楽しみください。聴く者みな天国へ、ヘブンズ・オンエア、スタートです！！」

世界の遥か上空に住む光文明は、自らをセラフィム一族と名乗り、1059THz(テラヘルツ)の強力なラジオ放送「ヘブンズ・オンエア」を通じて、世界にありとあらゆる情報を発信している。
セラフィムーンは光の反射と電波の反射を同時に行い、光文明の情報収集と情報伝達の速さと正確性を担う。
ヘブンズ・オンエアの放送を聞いていれば、世界の全てが分かる。しかし、大きなものほど影も濃く、支持の裏には必ず反発が生まれる。

光文明に反発する者達の手によって「ヘブンズ・オンエアは光文明を良いように見せるための嘘が多い」という噂が広まり始めた。しかし、光文明はプロパガンダを駆使し、世論操作と心理操作で他文明を支配、言論統制と虚偽報道により、自らを正義と位置づけつつ、情報戦を武器に全世界の思想と行動を統率、掌握しようとしていたのだ。

闇文明

光文明の思惑を乗せた電波にいち早く気付いたのは、闇に潜むファントム一派だった。彼らは電波をはじめとしたあらゆる波のうねりと周期の裏で起こる影波を操る事ができた。
ファントムたちは、影波の周期を利用し、波の隙間を飛び越える技ファントムチェンジを駆使し、光文明の電波が届くより早く、その影波で電波を覆い隠した。

ファントム一派の首領である影霧は、光文明の電波網の隙間を影波で覆い隠し、情報を盗み出すことでその計画を崩壊させることを狙っていた。
電波にも熱波にも波紋にも音波にも全ての波にはその裏の波、影波が潜む。ファントムーンはその影波の中を動き回り、情報を集める。

火文明

熱と自由に生きる火文明の戦士たちは、光の電波による支配から逃れるため、その体にたぎる熱波を着実に高めていた。ビッグマッスルはそんな戦士たちに熱と安らぎを与える移動要塞である。
世界を駆け回る爆颯隊はその足と耳と目で情報を集める。早とちりが多く情報に流されてしまうことも多い。

自然文明

巨大な木々に覆われた森に住む自然文明は、光文明の電波の影響が少なく、他の文明のように策を講じる必要を感じていなかった。ただ、自分たちの音楽を奏でるだけであった。
音の反響を自在に操るワンダー・トリックは、西の端で僅かに漏れた囁き声を、一瞬で東の端に轟かせる力を持つ。

水文明

機械の身体を持ちながら生物的に身体を増殖させるメカ・クラスター。その有り余る知識と処理能力を自身の身体を動かす事に消費せず、ムートピアに自身の身体を操作させている。
水文明は、光文明の電波には、こちらの情報を盗み取り操作する力がある事を突き止めた。情報の重要さを知る水文明は自分達が住むグランシェルに情報を溜め込み始めた。
ヘブンズ・オンエアは、最近の流行り廃りから最新の世界情勢、最速報道のニュースまで幅広く盛り沢山のコンテンツを世界に届けている。それは深海の底に住む彼らにも例外無く。

光の思惑と他の文明たち

影霧は、光文明から情報を盗み出す為に「ファントムチェンジ」という力を生み出した。ファントムチェンジの技術がファントムゴーストに伝わるのに時間は必要なかった。
WYD・ウェーブと呼ばれる、光文明がヘブンズ・オンエアを通じて発する特殊な電波は、相手の動きを封じつつ、電波の反射で少し先の未来を操作できる力である。
闇文明は、光文明の電波が届くより早く動き、その影波で電波を覆い隠した。これにより、光文明の計画は完全に実行されず、少しずつその影響力が削がれていくことになる。

先人達が紡ぎ、未来に繋ぐ知恵、知識、知見が詰まった英智の住処グランシェル。
グランシェルに眠る力は自己完結型の超防衛能力「封隠システム」により解放することがままならない。しかし、メカ・クラスターの手にかかれば、封隠システムを超解析し、グランシェルの真の力を発揮することが出来る。それが、超貝析である。
水文明は超貝析の技術により、光文明の電波の流れを解析して逆に利用する術を模索していた。
超貝析の結果、立体に広がる電波や影波とは異なり、水文明の波紋は表面をなぞるように広がる事を知った水文明のマスター?は、光文明の電波の表面を波紋で包み込み、水文明を電波の支配から守った。

高温の熱と低温の風が交互に押し寄せる熱波は、高熱による火炎増幅と冷風による火炎収縮の繰り返しが、火文明の身体と精神に適度なストレスを与える。熱波は火文明に力の増幅と休息を同時に与えるのだ。

「おぉ〜っと、ここで臨時ニュースだ！なんと、火文明のマスター?が水文明を攻撃するかもしれないという情報が入ったぞ！なんでも、ビッグマッスルの行動範囲を広げる為に、海に介入するという話だ！そうなれば、海が蒸発してしまうと水文明は大騒ぎだそうだ！」

ヘブンズ・オンエアの臨時速報を聴き、慌てふためくムートピアたちに喝を入れ落ち着かせたのは、文明一の頭脳を持ち、水文明のマスター?の側近でもあるユウユウであった。
「パニックに陥らず、クールにシチュエーションをアセスメントし、ファクトベースでコアバリューをキャッチアップしろ！」ユウユウの言葉は全く意味が分からなかったが、ムートピアたちは冷静さを取り戻した。

水文明は、火文明が侵略してくるのはヘブンズ・オンエアの虚偽報道だと見抜き、光文明の電波の解読を始めた。

「た、大変です！F86-VX地点で37000の海域気化消滅を確認！この方角は…火文明の領土です！火文明に近い海から次々に蒸発しています！」海水の総量を監視していたオニカマスが叫んだ。

火文明を束ねるフレイムロード達は、水文明に攻め込む気など無かったのだが、ヘブンズ・オンエアの放送を聞いて早とちりした一部の爆颯隊が勝手に水文明に侵略していたのだ。
爆颯隊とムートピアの一触即発の空気に割って入ったのはファントムたちだった。
「敵を見誤るな」1人のファントムがそう言い残し、火文明と水文明を止めたファントムたちは影の中へと消え去った。
ファントムたちが去ったすぐ後に、フレイムロードの報せが届き、爆颯隊はビッグマッスルの元へ帰っていった。
思うように世界が動かないことに憤慨したレディオロードは、ヘブンズ・オンエアの電波をさらに強めることにした。
威力を増したヘブンズ・オンエアの電波は、自然文明の領土の一部にも届き始めた。
「ノ、フブキソ、フキルハニム、タエシウ」
自然文明の長老?の声と言葉は、自然文明の領土全体に響き渡った。
光の電波感じ取った火文明は、より強く広がる光文明の電波を焼き尽くすべく、更に熱波を高めていた。

↓
NEXT:DMKP-10背景ストーリー?