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戦国BASARA3 - (2012/10/02 (火) 18:41:29) の編集履歴(バックアップ)


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戦国BASARA3

【せんごくばさらすりー】

ジャンル スタイリッシュ英雄(ヒーロー)アクション

対応機種 プレイステーション3
Wii
発売・開発元 カプコン
発売日 両機種とも2010年7月29日
定価 【PS3】6990円
【Wii】5990円(税込)クラコン同梱版も数量限定で販売
プレイ人数 1~2人
レーティング CERO:B(12才以上対象)
ポイント アクションが大幅に進化
小林Pの発言の酷さも進化
一部キャラクターの不謹慎な設定は賛否が分かれる
戦国BASARAシリーズリンク


概要

『2』からおよそ4年ぶりとなる「戦国BASARAシリーズ」の正式ナンバリングタイトル。 成長した徳川家康と新キャラクターの石田三成がメインキャラクターを務めており、天下分け目の戦「関ヶ原の戦い」にスポットを当てている。

特徴

  • 戦刻ブースト
    • 前作の戦極ドライブに代わるシステムで、敵を撃破したり後述の「陣」を占領することで蓄積したゲージを使用して任意で発動できる。
      • 攻撃力が上昇し、ダメージを受けても討死しないなどの特徴があった戦極ドライブに対して、戦刻ブーストは使用中全ての敵の動きがスローになり、発動中はコンボが途切れなくなる。スローになるので一方的に攻撃でき被弾はまずしないが、戦極ドライブと違い体力が尽きれば普通に討死する。
  • 装備システム
    • 「防具」が廃止され、装備アイテムは武器にセットする形となった。各武器には装備アイテムをセットするスロットが最大6個用意されており、戦場で武具を入手した際にランダムで攻撃力の数値やスロット数が上昇する。
      • 装備アイテムの「レベル」の概念がなくなり、ステータス上昇などの効果を持ったアイテムは、効果の大中小に応じて「鈍色の○○」「△△(効果ごとの固有色)の○○」「黄金の○○」の3種類に分けられた(例として、体力上昇の効果を持った装備アイテムは「鈍色の猛牛」「赤銅の猛牛」「黄金の猛牛」の3種類となる)。
  • 「陣」の概念と「剣劇」の追加
    • 今作ではステージが「陣」と呼ばれるいくつかのエリアに分けられており、陣大将と呼ばれる武将*1を倒すと、その陣を占領し自軍のものとすることができる。占領した陣地の数が多いほど、敵武将の攻撃頻度やダウン後の復帰速度が遅くなり、弱体化する。また、特定の陣の占領がステージを進める条件になっている場合もある。
      • ただし、自軍のものとなった陣地からは基本的に敵の雑兵が湧かなくなるため、数多くの敵を撃破したい場合は陣の占領を後回しにするなどの工夫が必要となる(逆に、敵武将との戦いで雑兵に邪魔されたくない場合などは付近の陣を占領しておけば一対一に持ち込むことができる)。
    • 「剣劇」は敵武将の戦いで、通常技同士が3回連続でぶつかった場合に発生する打ち合い。通常技ボタンを連打し、連打数で相手を上回ることができれば最終的に吹き飛ばして失神状態にすることができる。
      • 失神状態となった相手は少しの間行動不能となるため、コンボの最初の一撃を確実に入れることができ、威力は大きいが隙が大きい技を当てたり、あるいは戦闘を一旦仕切り直す用途でも使える。
  • ゲームモードは「ストーリー」「自由合戦」の2つ。前作にあった「天下統一」「大武闘会」は削除されている。オプションなどは割愛。
    • 「ストーリー」は前作とは仕様が変更されている。前作は各キャラクター毎に固定の5~6ステージを物語を追うようにプレイしていく形式だったが、今作では前作の「天下統一」モード(各キャラクターの拠点からスタートし、最終的に全領地を自軍のものとし天下統一を目指すモード)の要素が含まれており、いくつかの候補の中から進軍先を選び進んでいくこととなる。
    • 「自由合戦」は文字通りクリア済みのステージを自由に選んで遊べる。相手の武将と同じキャラを選んでも問題はない。

問題点

設定の問題点

  • 初代から一貫してぶっ飛んだ設定などが魅力の一つである本シリーズだが、今作では不謹慎な創作設定や史実からあまりに乖離した設定が多く見られる*2
  • 『3』で新登場する大谷吉継の設定が、本来の大谷吉継の人物像として語られている事柄、並びに事跡の真逆をいく設定であり、デリケートな人物だけにやりすぎと指摘する声が上がっている。
    • 「重い病を患ったせいで豊臣秀吉存命時代に疎んじられたため、全ての人間を不幸に陥れたい」という理由で石田三成に協力するという設定になっている。これにより開発陣への不快感と不信感をあらわにするファンが現れた。*3
      差別の恐ろしさ・愚かしさを訴えるといった高尚な目的があるならばともかく(もちろんそういった目的があれば即許されるというものでもないが)、そこまでの掘り下げができないのに仁将のイメージが強い武将に負の設定を付け加えるというのは、批判の声があって然るべきものである。
      • またその「病のせいで全ての人間を不幸に陥れたいと暗躍」という悪そのものの設定故に、日本ハンセン病学会からカプコンに「悪者扱いしないで」という「要望書」(抗議ではない)が提出されるという騒動にさえなり、各種メディアで報道された。
      • これを受けてか、現在では公式サイトの大谷吉継の紹介文は当たり障りのない文章に変更されている。
      • しかしながら、肝心の製品版では上記の設定のままである。開発がだいぶ進んでしまい、キャラクターデザインやムービーなどを今更作り直すわけにもいかなかったのだろうが、断り書きの紙を入れるなどはできなかったのだろうか。
    • ストーリーやステージ次第では三成を庇って死ぬ、「『全ての人間を不幸にする』のが目的ならば三成にも不幸を与えるのか」と問われて言葉に詰まり愕然とする、三成を裏切った毛利に対して激しく激怒するなど、「石田三成の親友」としての描写はある。
      また、病身を疎まれ続けたため感謝の言葉を告げられた際には戸惑いを露わにするなど、病による差別さえなければ純粋な人物であったことを強調する描写も多い*4
  • 本来の設定との乖離で言うならば、真田幸村の立ち位置も史実の真田信繁(幸村の本名)とは大きくかけ離れている。
    • 史実での幸村は関ヶ原では東軍についた兄と袂を分かち、父と共に西軍に参加。父の指揮下で上田城で徳川秀忠が率いる軍勢を釘付けにした。
      BASARA3では病で臥せってしまった信玄を継ぎ武田軍の総大将となり、主の信玄に甲斐の未来を託された。敬愛する信玄を失い脆い采配を振り続けている。
      • 史実とはまったく違う立場であり、この点では一応「豊臣の武将で三成の友人で病気持ち」という基本的な立場は史実と同じである大谷吉継を遥かに上回る別人っぷりと言える。設定だけを見るなら真田幸村ではなく武田勝頼(信玄の息子)に近い。
    • もっとも、幸村は人気の割には史実で活躍した場面が少ないため、他の創作物でも様々な脚色や独自設定が付けられてきた人物でもある。
      この設定の改変もあまりいい方法とは言えないが幸村を活躍させるための苦肉の策ともとれなくもない。
  • 「舞台の中心になる合戦(関ヶ原の戦い)と関わりが無いから」と一部のキャラクターをリストラやNPCに格下げしている一方、「史実では関ヶ原の戦いに関わりが無いが人気のある既存キャラ」「史実で関ヶ原の戦いと関連が無い、もしくはとうに死去している新キャラ」が何人も登場しており、説明が噛み合わない。
    • また、世界観の設定自体もある程度変更されたためか一部の登場人物に旧作と矛盾する設定や発言などもあり、このようなキャラ崩壊も理不尽を感じるリストラと合わせて既存キャラのファンから顰蹙を買った。
    • 史実では関ヶ原より30年近く前に死去した毛利元就が『3』でもまだ青年の姿で現役である。それが原因か『3』では本来の西軍総大将である孫の毛利輝元ではなく、石田三成が西軍総大将となっている。
      • だが、元就生存の賛否はともかく、知名度等の問題もあって三成を総大将扱いするのは他の媒体でも無い訳ではない。
      • 同じく史実では関ヶ原の1年前に死去した長曾我部元親も同様に続役しているがこれも知名度等の問題だと思われる。
    • 「とうに死去している新キャラ」は、大友宗麟や鶴姫などが挙げられる。
    • 宗麟は、もちろん関ヶ原とはまったく関係の無い人物ではあるが、同じく新キャラとして登場した立花宗茂関係、さらに言えば元になった*5と思われる立花道雪関係で登場させたのだと理解はできる。
      • 余談だが、宗麟の登場でネタ宗教「ザビー教」がキリスト教のパロディであることが確定してしまった。もともと宗麟は戦国時代のキリスト教の負の面を象徴するような人物であるため、大谷吉継並にデリケートで扱いが難しい人物である。下手を打てば宗教関係で吉継のような騒動に発展する可能性もある。
      • しかも悪名高い絵踏みネタまである。絵踏みは江戸時代に行われた悪名高いキリシタン弾圧の象徴である。海外にはキリスト教関連に厳しい規制団体もある(現在は大事には至っていない)。
    • 鶴姫は正真正銘、関ヶ原とはまったく関係が無い*6。鶴姫は伊予河野軍の所属になっているが、実際には河野氏は豊臣秀吉によりとうの昔に攻め潰されており、この時期の伊予の主は豊臣家(加藤嘉明・福島正則)・毛利家家臣(安国寺恵瓊)である。彼女を出すくらいなら豊臣秀吉や竹中半兵衛(関ヶ原は竹中氏の領地)を続投させたほうが、まだ関ヶ原に関係付けられるだろう。何故登場させたのか疑問に思われる。ちなみに、関ヶ原時点での河野家当主は毛利輝元の意を受けて伊予に出兵しているがその件まで含んでいると考えるのは無理があるだろう。
    • 新たに地方領主という敵武将が追加されたが、半分以上が関ヶ原以前に亡くなっている人物である*7。地方領主たちは口や指が動かないので『2』までのポリゴンモデルを彷彿させる。
    • 中にはプロデューサーが自分が好きだから出したかったという理由で強く推して続投させたキャラクター(お市)も存在する。
      • お市というキャラクター以上に担当声優の能登麻美子氏に執着しているとも言われ、ことある毎にちょっかいを出しており当該声優のファンからプロデューサーは蛇蝎のごとく嫌われている。
      • 発売前に配信されたメルマガでも「プロデューサーのイチオシキャラ」と紹介されており、『3』ではお市をどうやって(無理矢理)続投させるかが一番の課題だったと書かれていた。流石にここまでくると「贔屓いい加減にしろ!」と言われても仕方ない。しかもモーション一新である。
    • これらのとってつけたような理由と多すぎる「例外」のために、格下げキャラのファンを失望させると同時に、早くも外伝フラグだと言われ、案の定『3』の外伝的作品『戦国BASARA3 宴』の発売が決定した。
  • とある歴史漫画が創作した名前を無断使用した疑惑がある。
    • 問題となっている人物は史料が少ないため、創作された名前だが架空の人物ではない。クレジットにその歴史漫画のタイトル名や作者名が無いことから許可を得ていないのが分かる。その漫画を読み、創作とは知らずに使用したと考えられる。
  • プロデューサーである小林氏の発言は今作でも(悪い意味で)健在である。
    • 代表的な発言は「BASARAシリーズが成功したのは史実を知らない人たちが買ってくれたから」という発言。お前が言うなと言いたくなっても仕方が無い。
    • 更には上記の大谷の設定に関してツイッター上で指摘した一般人の方に対して「エンターテイメントも知らないようなかわいそうな人」などと言ったり、某番組に対する暴言を指摘したツイートを晒したりした事がユーザーに対する誠意が微塵も感じられないということで各地で話題になった。

ゲーム部分の問題点

  • 従来のシリーズ作品よりバカゲー要素が減った。
    • 従来作にシリアスがなかったわけでも今作にギャグがないわけでもないが、元々このシリーズはギャグ色で売っている所もあっただけに、今作のシリアス色の強いストーリーに対してファンからは「中途半端にシリアスにしてほしくなかった」との不満が多数。中にはシリアスというより鬱展開に近いものがいくつかあり、雰囲気の違いに違和感を感じたファンが多かった。
      • 家康・三成の1周目(赤ルート)EDに対して「鬱ヶ原」、元就の2周目以降(青ルート)や元親の1周目(赤ルート)EDに対して「瀬戸鬱」という呼称が生まれたことがそれを物語っている。
      • 鬱というほどではないが、今作における幸村の「信玄が病に伏せったことで思い悩み、意気消沈している」という描写については「いつまでも熱血馬鹿のままで成長が見られないのも大問題だが、成長させるにしてももっと幸村らしさを活かした成長描写はできなかったのか」と特に不評の声が大きかった。
+ (以下ストーリーのネタバレと鬱要素注意)

・家康と三成の1周目(赤ルート)EDは、それぞれ「宿敵を倒し関ヶ原の勝者となる」というものだが、家康はかつての友を殺さざるを得なかったことに一人声を殺して涙し、三成に至っては「秀吉の仇を取るためだと言いつつ、家康を殺すことに拘ったのはそれが自らの生きる理由になっていたからだ」ということに気付き、自らの不敬を許せず発狂してしまう。
・元就の2周目以降(青ルート)のEDは「元就が元親を罠にかけ、最終的に全ての敵を滅ぼす」というもの。元就本人にとっては概ねハッピーエンドだが、主要人物全員死亡というとんでもない鬱展開である。
 元就が元親に仕掛けた罠も「元親の領地である四国を襲撃してその罪を元親の親友である家康に着せ、元親が家康を倒すように仕向ける」という、効率的だがかなりえげつないもの。しかも、元親が家康を倒した後に四国襲撃の真実を暴露し、元親を絶望させ戦意を殺いだ上で攻撃を仕掛けるという徹底ぶりである。
 最終的に、元親は戦闘中に武器を投げ捨てるというほぼ自殺のような形で倒されており、その行動を目の当たりにした元就の心には蟠りが残るというすっきりしない結末になっている。
・元親の1周目(赤ルート)EDは上述の元就のストーリーとリンクしており、「仲間の仇である家康を倒したものの、釈然としないものを残したまま終わる」というもの。
 元親のストーリーは、赤ルート→青ルート→緑ルートとストーリーを進めるごとに徐々に四国襲撃の真実に近づいていくという凝った作りになっているのだが、肝心の「元親が四国襲撃を家康の仕業と断定する根拠」が薄く*8、しかも1周目が強制BADEDで終わるという仕様のため、元親ファンのみならず他のキャラクターのファンからも厳しい意見が続出することとなった。
 一応、赤ルートで元親が家康を信じることができなかった理由については補足されているのだが、それが「不用意に領地を留守にして襲撃される隙を生んでしまった負い目もあり、激しい怒りに憑りつかれて冷静さを失っている」「黒幕である毛利と大谷に『直接家康を問い詰めに行っても、あっさり倒されるかとぼけられるだけだ』と言い包められた」という、元親の短所を強調するものばかりであったことも火に油を注ぐ結果となった。

  • いくつか盗曲疑惑がある。
    • ただ「あの曲のあのフレーズに似ている」というレベルなので必ずしも盗作とは言い切れないが、中にはフレーズが殆ど重なる曲もあるので判断が難しい所。
      • そもそも別の作品でも「何々に似ている」と言われている曲を作っている作曲家を起用しているため、盗曲ではなく本来からそういった作風の可能性も高い。
  • Wiiとのマルチの関係によるものだと思われるが、グラフィックのレベルがPS3レベルとはお世辞にもいえない。
    • ただし、Wiiの基準から見れば水準以上のレベルであり、プレイ中のフレームレートも60と安定している。また、目立った処理落ちも皆無である。
  • ストーリーに分岐が追加された割にはステージ数が少なく、ストーリーのオールクリアが半ば作業になってしまっている。
    • 更に、今作のストーリーモードは前述のように前作の天下統一モードの要素が入っているため、物語と関係のない場所も通過する必要があり1つのルートをクリアするために通過するステージ数が多い。しかも以下の事情から周回プレイがほぼ必須となるため、何度も同じステージをプレイしなければいけない。会話イベントが少し変わる程度というほとんど意味のない分岐も多く、ファンからは前作のままだった方がよかったとの声が多い。
      • 最初のプレイで選べるルートは半数のキャラクターが1つだけであり、2周目以降にしか登場しないルートが存在する(しかも主人公格である家康や政宗のエンディングは、一見他のキャラクターより数が多いように見えるものの、途中の細かなイベントが変化するたけで肝心のエンディングムービーを丸々使い回しているものが複数混ざっている)。
      • ストーリーを3周しなければ手に入らない武器がある。更に各キャラクターの専用装具(専用アイテム)が4つに分割されているため、全て揃えるためには4周クリアする必要がある。
      • 各キャラクターのストーリー同士が密接にリンクしており、複数人物の複数ルートをプレイしなければストーリーの全容を把握しづらいため、オールクリアを目指さないプレイヤーでも場合によっては伏線回収のために周回プレイをする羽目になる。
  • 史実の武将の人物像や合戦、エピソード等を収録した史実資料館があるが間違いが見られる。
    • 軍師である黒田官兵衛は兵站で活躍したことになっている。
    • 伊達政宗はかなり後(明治時代)に与えられた称号「独眼竜」を自称したことになっている。
    • 雑賀衆に「さやか」という女性がいたことにされている。沙也可について
  • バサラ屋では武器や成長アイテムが削除され、装具を作ることしかできなくなった。これによって金の使い道が少なくなった。
    • しかも前作より金が稼ぎやすいため、金が大量に余ることになってしまう。
  • ストーリー以外のやり込み要素が少ない。
  • 今作では倒すとパラメーターがアップする「おたずねもの」が一定確率で出現するが、時間制限がある上に出現場所がランダムであり、しかもガードが固く非常に倒しにくい。
    • 一応救済策としておたずねものを簡単に発見できる仲間もいるが、それを38ステージもやる事になるため、作業感が強い。
  • いわゆる必殺技に当たるBASARA技だが、今作では主に威力面で弱体化しており、不満の声があった。『2』では主力として使えたが、『3』ではどちらかというと技中無敵であることを利用した緊急回避の用途が主となった。また、高難易度では敵がBASARA技を避けるようになり、壁際に追い詰めるなど工夫しないと当たらないキャラが出てきている。戦刻ブースト中にBASARA技を打つと威力の上がった「究極BASARA技」が放てるのだが、威力は1.1倍上昇…あまり変わらない。ちなみに前作は(戦極ドライブ参で)2倍だった。戦極ドライブ壱ですら1.2倍である。
    • 上記の通り極端に当てにくいキャラがいる中、大きく移動するBASARA技を持った武将は高難易度でも安定して当てることができるため格差が大きい。敵武将が使ってくる場合は「大きく移動するBASARA技の多くは回避が難しい代わりに弾き返しやすい」という特徴のためある程度バランスが取られているが、自分が使う場合は敵武将はBASARA技に対して弾き返しができないという仕様になっているため当てやすいBASARA技が圧倒的有利となり、不公平感がある。

評価点

  • 前述の通りストーリーはシリアス成分が多いが、2周目以降のストーリーはいつものBASARAと言われるバカ全開なルートが多い。
    • また、シリアス成分多めのストーリーや複数のストーリーが密接にリンクしている点についても、見方を変えれば今まで以上にスタッフがストーリーに力を入れていた(入れようとした)ということでもあり、ムービーの使い回しによるエンディングの水増しを控えたりルートクリアに必要なステージ数を減らすなど、労力をもう少しストーリーの練り込みやプレイヤーを飽きさせない工夫にも回していれば(路線変更に対する批判は免れないだろうが)ここまで酷い評価にはならなかったと思われる。
  • ワンダと巨像のBGMなどを手がけた大谷幸氏によるメインテーマや、追加された新キャラのテーマなどの評判が高い。その他ステージBGMも評価が良く、大阪冬の陣のBGMは特に人気が高い。
    • 既存キャラのBGMも次世代機らしいアレンジがされ、一部のキャラクターの専用BGMは新たなものに差し替わった。
    • しかしまたしてもサウンドトラックには全曲収録されなかった(一部の武将のテーマ、ステージBGMなどが収録されていない)。
      • これに関しては『宴』のサウンドトラックに未収録曲が収録された。
  • アクションが以前よりも格段に進化。固有技がコマンド式になったことで出せる技が格段に増え*9、ダッシュキャンセルやジャンプキャンセルといったテクニックが導入されたことでコンボの選択肢も大きく増えた。一部とはいえ、空中でも発動できる。キャラクターの個性を活かしたアクションと爽快感あふれるコンボはシリーズ最高との声も。
    • 例として石田三成は操作は最初こそ少し慣れが必要だが、慣れれば特定の技を出した際にボタンを長押しすることで発動する「刹那(瞬間移動)」を利用してコンボを繋げ、スピーディーかつスタイリッシュなプレイングが楽しめる等、非常に好評。
      • 既存キャラも、以前よりもキャラクターごとの技の特徴が大きく差別化されており、個性が更に大きく表れている。
        伊達政宗は六爪流モードに移行した際に固有技のモーション・技名*10・性能が変化するようになり*11、通常モードと六爪流モードの切り替えによる戦術のバリエーションが増えた。
        空中戦法に特化した性能であった風魔小太郎は固有技が空中発動可能になるなど、空中での攻撃パターンが更に多彩になっており、「ステージ開始直後にジャンプし一度も着地せずステージクリア」といったネタプレイも可能となっている。
        前田慶次は固有技である「恋のかけひき*12」によって様々なコンボへ派生できる点が強調されており、キャンセルで出せる技の種類・キャンセルできる動作の双方が追加されている。
    • レバー2回入力によるダッシュが導入され、長距離の移動が格段に楽になった。ダッシュ中にジャンプボタンを押すと、ジャンプの飛距離が大幅に伸びて敵を一気に飛び越えることができる*13。また、前述の通り技後の硬直をダッシュキャンセルできるようになっており、移動専用のアクションではない。
    • 地味に空中で弾き返しやBASARA技ができるようになった。これにより空中でも被弾しにくくなった。といっても空中BASARA技は無敵時間のある宙返りをして通常のBASARA技を放つだけで、空中用のモーションがあるわけではなく、あくまで緊急回避。空中で被弾しにくくなった点については、ジャンプ中に固有技ボタンを押すことで出せるジャンプ特殊攻撃(地面に向けて攻撃)がジャンプ攻撃を出し切ったあとでも使用できるようになり*14、着地の隙に攻撃されにくくなったことも挙げられる。
  • これらの進化したアクションは、後述の『宴』でさらに改良されている。
  • PS3への移行に伴いキャラクターのモデリングが作り直されており、前作までの問題点であった「キャラクターの口パクがない」という点は(地方領主を除き)解消された。
    • NPC武将は、前作までは基本的に通常技の動作などを一部のPC武将から流用していたが、今作では地方領主を除く全武将の通常技が固有モーションとなっている*15

総評

結果としてゲームとしての出来は良くなっているため上記の問題点などといったところを惜しむ声も多く出ている。

  • 大谷吉継の不謹慎な設定、そして相変わらずのプロデューサーの態度が目につき、一部のキャラクターを登場させなかったことなどもファンからは問題視されている。
  • しかし、総合的に見れば前述の通りキャラクターの差別化にも成功してアクション面での完成度は飛躍的に上がっており、特に本作から入るライトユーザーには非常にウケが良い。
    • ただし、陣や剣劇などの新要素には調整不足が否めない部分もあり*16、システムが部分的に大味でコアなアクションゲーユーザーには物足りないという声もある。

戦国BASARA3 宴

【せんごくばさらすりー うたげ】
※以降は発売日以外の共通部分は省略します。

発売日 2011年11月10日

定価 【PS3】5880円
【Wii】4990円(税込)
レーティング CERO:C(15才以上対象)

概要(宴)

  • 約1年後に発売された『3』の拡張版ディスク。
    • NPC及びリストラキャラのプレイアブル化、新規ステージの追加などが主な変更点。