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悪魔城ドラキュラXX - (2011/08/20 (土) 02:51:58) の編集履歴(バックアップ)


悪魔城ドラキュラXX

【あくまじょうどらきゅらだぶるえっくす】

ジャンル アクション
対応機種 スーパーファミコン
発売・開発元 コナミ
発売日 1995年7月21日
分類 劣化移植判定
ポイント 動きがもっさり
PCE版から色々削られた
マリアが使えない
悪魔城ドラキュラシリーズリンク

概要

本作はPCエンジンで人気を博した『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』のリメイク移植。移植と言うよりは輪廻の海外向けバージョン(米国版:Castlevania:Dracura X(欧州版:Vampire's Kiss))の日本版でありいわば逆輸入版である。移植といっても共通点はリヒター・ベルモンドによるドラキュラ討伐という設定くらいでステージ構成などはほとんど別物である。十字キー+3ボタン(攻撃、ジャンプ、アイテムクラッシュ)で操作。表7面+裏3面。

問題点

本作はSFCアクションの中では普通の出来だが、オリジナルであるPCE版『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』の魅力的な部分が、削除、及び変更されたがために微妙扱いされている。

  • 操作性が悪い
    • パラメータの設定ミスか、主人公リヒターの歩行速度が異常に遅く、またジャンプの横方向への移動速度が歩行よりも速いという変な癖があり慣れるまで苦労する、ジャンプ時間ももっさりしていて輪廻に見られた軽快な動きが失われた。なお歩行よりもジャンプの方が速い裏付けとして、全編バック転だけで進む変態機動プレイがTAS動画などで見られる。
  • マリアが使えませぬ
    • 幼女(12歳)にして主人公リヒターよりも強いとされていたマリアプレイがばっさりとカットされてしまっている。因みにマリアというキャラクター自体は存在するがアネットの妹と設定が変更されている。
  • BGM劣化
    • ハード性能の違い故仕方がないことだがどうしてもCD-DAである輪廻に比べると劣る。SFC作品としては相当頑張ってる方だが。
    • ちなみに本作で使われている曲の「幽霊船の絵」は原作に登場した幽霊船ステージが登場しなくなり、曲だけが本作に使われている。
  • ステージが少ない
    • ハード性能の(略 CD-ROMの大容量を生かした輪廻に比べるとステージ数が少なく残念。
  • ビジュアルシーン、ボイスの削除
    • ハード性能の(略、ギャル救出や伯爵様の説教シーンが削除され、代わりに一枚絵でこれが表現されている。また他の2人ギャルは無かったことにされた。
  • ステージ構成・演出のおかしさ
    • 最終面ではリヒターは悪魔城の最上階付近にいるはずなのだが、何故か背景にその悪魔城の遠景が映っている。
    • 建物の窓を含めると最終面の間ほとんど見えっぱなしで、プレイヤーとしては常に疑問符を浮かべながらプレイすることになる。雰囲気でのめりこませるゲームとしては致命的な違和感である。またシリーズ最終面の伝統である「悪魔城最上階から天守に続く大階段」もない。イメージが固まっていなかったAC版など、大階段が存在しない作品は他にもあるが、なぜこの時期にもなって最も印象的な場面を省いたのかは謎である。

総評

以上のことから、PCE版血の輪廻を知る者にとっては相当に失望させられる事となっている。だが言い換えれば輪廻と比較さえしなければ操作性の悪さ以外はあまり問題となるようなことではなく、PCE版より格段にアップした難易度や、グラフィック表現技術など優れてる点も多い。むしろPCEのギャルゲ風潮に乗った輪廻の軟派な部分がごっそりスポイルされた点が硬派ゲーマーに好評らしい。

XXとしてのオリジナリティ

  • マルチエンディング。誰も救出できない、マリアのみ救出、マリアとアネット救出と3パターンがある。なおアネットの救出に失敗するとステージ6でカーミラとして襲ってくる。
  • アイテムクラッシュの中のクロスと時計の2つのみ本作でしか見られないモーションとなっている。
  • オープニングやエンディングなどはオリジナルBGMが使われている
  • 輪廻のアニメ絵では海外では受け入れられないと判断されたためか、パッケージやデモ画像が山田章博氏によって描き直されている。
  • XXではアネットのデザインが微妙な紫髪から金髪に、マリアがロングヘアーからショートカットに変更されている。
    • 血の輪廻の真のリメイク作品である『悪魔城ドラキュラX クロニクル』では、輪廻ではなくXXのデザインが採用されている。