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*ソニックブラストマン
【そにっくぶらすとまん】
|ジャンル|パンチングマシーン|
|対応機種|アーケード|
|発売・開発元|タイトー|
|稼働開始日|1990年|
|分類|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|
|ポイント|私のパンチを受けてみろ!&br()ありがとう、スーパーソニックブラストマン|

**概要
パンチングマシーンにビデオゲームの要素を融合させたゲーム。
-パンチングマシーンとは、特殊なサンドバッグを殴り、そのパンチ力を測る体感ゲームのこと。サンドバッグには圧力センサーが内蔵されていたり、速度計測装置が搭載されていたりする。

地球の平和を守るため遥か星の彼方からやってきた正義のヒーロー「スーパーソニックブラストマン」が悪漢を倒したり地球を救ったりするのだが、全編通じてアメコミの臭いがプンプン。

-主人公・スーパーソニックブラストマンに変身するのはサラリーマンらしき男性。ゲームのタイトルは『ソニックブラストマン』だが、主人公の正式名は「スーパーソニックブラストマン」。長い。

-線路の上で縛られた女性を颯爽と助けるオープニングデモが印象的。だが、助け方は女性を運び去るのではなく、「私のパンチを受けてみろ!」と言いつつ迫り来る列車をパンチで破壊するというもの。
--因みにこの縛られた女性は猿ぐつわをされているのに、「キャー助けてー」と叫ぶ。なんでだ。
--ちなみにこのゲームではステージ開始時に必ずこの女性が「キャー助けてー」と叫び、クリア時には「ありがとう、スーパーソニックブラストマン」と言う。

**システム
5ステージのうち任意の1つを選んで攻略する。~
専用のグローブをつけ、画面の合図と共にサンドバッグを殴ると、そのパンチ力が表示される。ちなみに表示単位は「トン(t)」。~
殴れるのは計3発。殴るたびに画面上の標的の様子も変化していく。

3発分のパンチ力の合計がそのステージのノルマ値に達すれば成功、足りなければ失敗となる。~
成否に関わらず、選んだステージ1つだけで1ゲームは終了する。

**各ステージ紹介
-第1ステージ 女性が襲われている!3発殴って暴漢をKOせよ！
--女性からバッグを奪ったモヒカン男を3発のパンチで倒す。入門用でノルマ200と難易度は最も低い。
--後のステージの破天荒ぶりから考えると、この悪漢はおそらく人間ではない。
--失敗すると暴漢に返り討ちにされる。

-第2ステージ 子供が危ない!3発殴ってトレーラーを止めろ！
--道路に出てしまったベビーカーに突っ込むトレーラーをパンチ3発で破壊する。ベビーカーを助けるわけでもトラックを止めるわけでもなく、トレーラーを破壊する。ノルマは260。
--このステージを再現したアニメーションはデモ画面でも登場し、そこでは1発のパンチで止めている。
--クリア時、トレーラーは玉突き事故でもこうはならない程崩壊しており、運転手はおそらく死んでいる。(運転手らしき人影は見えないので、無人トレーラーという可能性もあるが。ていうかそうじゃないとやばい。)ベビーカーを助けろよと突っ込んではいけない。
---失敗しても子供は助かるが、スーパーソニックブラストマンが轢かれてしまう。

-第3ステージ 街が攻撃されている!3発殴って悪の要塞ビルを破壊せよ!
--破壊された街中で聳え立ち、機関銃を乱射するビルをパンチ3発で破壊する。ノルマは290。
--成功するとビルは土煙を上げて崩壊して行く。不謹慎ではあるが、その様は9・11テロのようである。
---続編の『ソニックブラストヒーローズ』（後述）でも「ビルは出ない」ところを見ると、やはり9・11テロを連想させるものは自粛なのだろうか。

-第4ステージ 巨大怪獣出現!3発殴って怪獣を倒せ!
--大型クルーザーを襲っている巨大な蟹の怪獣をパンチ3発で破壊する。攻撃するとわかるが正体はロボット。ノルマは320。
--その姿は同社[[ダライアス外伝>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/150.html]]のボス『ヒステリックエンプレス』に似ている。
--失敗するとスーパーソニックブラストマンが蟹に拘束され、クルーザーが沈められている写真が載った新聞（デイリータイトー）が表示される。

-第5ステージ 地球に隕石が接近!3発殴って隕石を砕け!
--地球に落ちてくる巨大隕石をパンチ3発で破壊する。ノルマは350と最も難易度が高い。
--失敗すると隕石が落下し、「人類は滅亡した!」と表記される。

**評価点
-ゲーム性を高めたパンチングマシーン。
--画面と演出をプラスしたことで、単なる“パンチ力計測機器”に留まらないゲーム性を獲得した。

-ルールも操作も単純明快なので、コンピューターゲームに慣れていない人でも安心。
--1ステージで終わるためプレイ時間も短く、気軽にプレイ出来る。

**欠点
-言うまでも無く家庭用移植はされていない。更に筐体がでかいのでレアゲー。
--殴る体感ゲームなのでメンテナンスも大変。
---2008年に修理部品が底をついたらしく、メンテナンスサービスが終了し、故障した場合撤去するよう通達されているため見つけるのは難しい。
--殴った瞬間に巨大な音が鳴り響く。設置場所が悪いと他のゲームに悪影響を与える。
-マナーの悪い客は天敵。蹴っちゃだめ！
--ルール違反は怪我の元。ダッシュパンチなどの変な殴り方もだめ!

…これらの問題点はパンチングマシーンの特性に起因する関係上、仕方のない側面ではある。

-このゲームは成功の可否に関係なく3発でゲーム終了になる。「パンチ3発で1クレジットは高い」と感じる人もいる。

**総評
地味なパンチングマシーンに、豪快で派手な演出をプラスした一作。~
スーパーソニックブラストマンの勇姿は、プレイヤーの心に深く刻まれたことだろう。

**続編等
-『リアルパンチャー』(1994年、AC)
--プレイヤーの顔を取り込んで殴る事が出来るモードが追加。
--前作同様ミッションモードも搭載されている。ミッションモードのノリは前作と全く変らない。

-『ソニックブラストマン』(1992年、SFC)
--パンチングマシーンではなく、スーパーソニックブラストマンが主人公のベルトスクロールアクション。出来はそれなり。
---ちなみに本作にはAC版をアレンジしたミニゲームが収録されている。

-『ソニックブラストマン2』(1994年、SFC)
--SFCでの続編。引き続きベルトスクロールアクション。

また上記の作品群とは全く関係無しに、海外では普通にミニゲーム（タイミング良くボタンを押す）で移植されていたりする。~
そして…

-『ソニックブラストヒーローズ』(2011年、AC)
--ACのパンチングマシーン久々の続編。まさかの復活に往年のゲーマー達は驚いた。
--前作のラストステージで隕石を破壊し地球を救ったものの、力尽きて宇宙空間に取り残されたソニックブラストマンからグローブを託された主人公となり、前作と同様に様々なものをパンチで破壊していく。
--筐体上部にカメラが設置されており、助走を付けて殴ろうとしたりキックしようとするとスコアを0点にする機能が追加された。
--ステージ1が銀行強盗、ステージ2が暴走トレーラー、ステージ3が恐竜、ステージ4が巨大海洋生物、最終ステージが隕石となっている。ステージ3以外は大して変わらないが、ステージクリアのノルマが全体的に増えている。
---ただし、3発でゲーム終了という点は相変わらず。筐体もでかいため大規模なゲーセンでなければ設置されていない。
---また、ソニックブラストマンからグローブを貸してもらったプレイヤーが戦うという設定のためか、主なセリフは「君のパンチを見せてやれ！」となっている。
--2012年7月、バージョンアップ版の『ソニックブラストヒーローズ’(ダッシュ)』がリリース。
---3発で終わる通常モードに加えて、各ステージごとに1発ずつプレイし、クリアしていくと最大5回まで連続プレイできる『ヒーローモード』が搭載された。

*余談
-本作に登場するスーパーソニックブラストマンは、同社のパズルゲーム『パズルボブル3』でステージ8のパンチングマシーン代表としてゲスト出演している。
--但しキャラ名は「ソニックブラストマン」名義(説明書では「SSB」と書かれている)となっていて、バブルを消した時のセリフは「私のパンチを受けてみろ!」一種類のみ。
--セリフは基本的にこのゲームのものが使われているが、勝利時のセリフのみ「ありがとう、ソニックブラストマン」となっている。

**参考動画
&nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/sm2474905)

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