2009年12月14日〆切 新聞論評 1901436 西岡保明
1.新聞情報
2.要約
12月の日銀短観が市場予想を上回る結果で、朝方の東京株式市場では国内景況感の底堅さを好感した買いが先行。先行きには慎重な見方が強く、買いの勢いは限定的。上値の重さが次第に意識され、利益確定の売りに押された。(101文字)
3.論評
12月の日銀短観が市場予想をやや上回る結果となったことで、朝方の東京株式市場では国内景況感の底堅さを好感した買いが先行した。ただ、先行きには慎重な見方が根強く、2009年度の設備投資計画が12月調査としては過去最大のマイナス幅となったこともあり、買いの勢いは限定的。上値の重さが次第に意識され、利益確定の売りに押された。14日の東京外国為替市場では、円相場は1ドル=88円台半ばで取引されている。短観発表前に89円台前半で推移していたが、発表を受け、円が買われる場面が目立った。短観で今年度下期に大企業製造業が想定する為替レートは91円16銭。今後、円高に振れると連想した一部の市場参加者が円買いを進めた。12月短観は足元の景気の改善を示したが、先行きを楽観できる内容ではない。改善は新興国の旺盛な需要に基づく輸出拡大がけん引している。家計は景気の二番底を懸念しており、個人消費に力強さはみられない。今後は消費刺激策の継続などを通じて消費を支え、景気の地固めをしていく必要がある。(390文字)
4.コメント
1.新聞情報
- 見出し 日銀短観、市場、設備投資の減額懸念、株式、買いは限定的。
- 発行日 2009年12月14日
- 新聞社 日本経済新聞、夕刊
- 面数 3面
2.要約
12月の日銀短観が市場予想を上回る結果で、朝方の東京株式市場では国内景況感の底堅さを好感した買いが先行。先行きには慎重な見方が強く、買いの勢いは限定的。上値の重さが次第に意識され、利益確定の売りに押された。(101文字)
3.論評
12月の日銀短観が市場予想をやや上回る結果となったことで、朝方の東京株式市場では国内景況感の底堅さを好感した買いが先行した。ただ、先行きには慎重な見方が根強く、2009年度の設備投資計画が12月調査としては過去最大のマイナス幅となったこともあり、買いの勢いは限定的。上値の重さが次第に意識され、利益確定の売りに押された。14日の東京外国為替市場では、円相場は1ドル=88円台半ばで取引されている。短観発表前に89円台前半で推移していたが、発表を受け、円が買われる場面が目立った。短観で今年度下期に大企業製造業が想定する為替レートは91円16銭。今後、円高に振れると連想した一部の市場参加者が円買いを進めた。12月短観は足元の景気の改善を示したが、先行きを楽観できる内容ではない。改善は新興国の旺盛な需要に基づく輸出拡大がけん引している。家計は景気の二番底を懸念しており、個人消費に力強さはみられない。今後は消費刺激策の継続などを通じて消費を支え、景気の地固めをしていく必要がある。(390文字)
4.コメント