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2010年7月20日〆切 新聞論評 200914029 平中隆義
1.新聞情報
見出し エネルギー消費、中国が世界首位、09年、米抜く。
発行日 2010年9月20日
新聞社 日本経済新聞、夕刊
面数 1面
2.要約
中国のエネルギー消費量が2009年、米国を抜いて世界首位になったことが国際エネルギー機関(IEA)の調べでわかった。。(58字)
3.論評
米国は1900年代初頭から世界最大のエネルギー消費国だったが、約100年で中国に首位を譲った。
10年前の中国のエネルギー消費量は米国の約半分だったが、急速な経済成長に伴い2000年代に急増した。あと数年のうちに米国を抜くとみられていたが、金融危機などで米国のエネルギー消費が伸び悩み、予想より早期に逆転した。
中国の09年の国内総生産(GDP)は米国の約3分の1。エネルギー消費量の米中逆転は、中国のエネルギー利用効率が依然として低いことも原因のひとつといえる。
IEAが09年秋に発表した統計によると、中国の二酸化炭素(CO2)排出量はすでに07年に米国を上回り世界一となった。エネルギーや気候変動分野で中国の影響力は強まりつつある。資源の権益確保などを巡り他国との摩擦も発生している。ただ中国はIEAに加盟しておらず、IEA側は参加を呼びかけている。
近年急激な経済発展を遂げた中国。しかしその代償は環境に多大な影響を及ぼしている。(415文字)
2010年7月20日〆切 新聞論評 200914029 平中隆義
1.新聞情報
見出し エネルギー消費、中国が世界首位、09年、米抜く。
発行日 2010年9月20日
新聞社 日本経済新聞、夕刊
面数 1面
2.要約
中国のエネルギー消費量が2009年、米国を抜いて世界首位になったことが国際エネルギー機関(IEA)の調べでわかった。。(58字)
3.論評
米国は1900年代初頭から世界最大のエネルギー消費国だったが、約100年で中国に首位を譲った。
10年前の中国のエネルギー消費量は米国の約半分だったが、急速な経済成長に伴い2000年代に急増した。あと数年のうちに米国を抜くとみられていたが、金融危機などで米国のエネルギー消費が伸び悩み、予想より早期に逆転した。
中国の09年の国内総生産(GDP)は米国の約3分の1。エネルギー消費量の米中逆転は、中国のエネルギー利用効率が依然として低いことも原因のひとつといえる。
IEAが09年秋に発表した統計によると、中国の二酸化炭素(CO2)排出量はすでに07年に米国を上回り世界一となった。エネルギーや気候変動分野で中国の影響力は強まりつつある。資源の権益確保などを巡り他国との摩擦も発生している。ただ中国はIEAに加盟しておらず、IEA側は参加を呼びかけている。
近年急激な経済発展を遂げた中国。しかしその代償は環境に多大な影響を及ぼしている。(415文字)