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{2011年11月7日 締 切 新聞論評 学籍番号 201014031 氏名 冨田裕太}
1.新聞情報
2.要約:
トヨタ自動車は8日に2011年4月から9月の連結営業損益が震災による減産などで325億円の赤字になったと発表し、営業利益4500億円としていた8月の見通しを未定に変更した。(78文字)
3.論評:
トヨタ自動車は東日本大震災で寸断された調達網が回復し、9月に生産が正常化した。しかし震災による減産で、3200億円、円高による為替差損で1300億円の現役要因が生じた。2012年3月期の見通しは今回大変問題となっているタイの洪水の影響を精査するのに時間がかかるとして、営業利益の見通しを未定に変更した。4月から9月の連結世界販売台数は前年同期比18.5%減の302万台と落ち込んだ。震災による車両の供給不足でアジアを除く全ての地域で販売減となった。そこで収益改善活動が前倒しで進み、500億円の原価改善効果を上げることができたが、円高で減殺された。トヨタは対ドルで1ドル高くなると営業利益が年間340億円減るためこれからの円高対策を課題としていかなければならない。今後は国内生産が主体だったユニット部品の海外現地調達化や輸入部品の拡大にも踏み込む。
震災の影響がまだまだ続くが円高にも注目しながら営業利益を上げるのは困難だと考える。まずは国内生産300万台維持できるかどうかに注目したい。(422文字)
{2011年11月7日 締 切 新聞論評 学籍番号 201014031 氏名 冨田裕太}
1.新聞情報
- 見出し:トヨタ、営業赤字325億円
- 新聞名:日刊工業新聞 朝刊
- 発行日:2011年11月9日
- 面;1面
2.要約:
トヨタ自動車は8日に2011年4月から9月の連結営業損益が震災による減産などで325億円の赤字になったと発表し、営業利益4500億円としていた8月の見通しを未定に変更した。(78文字)
3.論評:
トヨタ自動車は東日本大震災で寸断された調達網が回復し、9月に生産が正常化した。しかし震災による減産で、3200億円、円高による為替差損で1300億円の現役要因が生じた。2012年3月期の見通しは今回大変問題となっているタイの洪水の影響を精査するのに時間がかかるとして、営業利益の見通しを未定に変更した。4月から9月の連結世界販売台数は前年同期比18.5%減の302万台と落ち込んだ。震災による車両の供給不足でアジアを除く全ての地域で販売減となった。そこで収益改善活動が前倒しで進み、500億円の原価改善効果を上げることができたが、円高で減殺された。トヨタは対ドルで1ドル高くなると営業利益が年間340億円減るためこれからの円高対策を課題としていかなければならない。今後は国内生産が主体だったユニット部品の海外現地調達化や輸入部品の拡大にも踏み込む。
震災の影響がまだまだ続くが円高にも注目しながら営業利益を上げるのは困難だと考える。まずは国内生産300万台維持できるかどうかに注目したい。(422文字)
- 震災の爪痕がこんな大企業に多額の損失を与えていようとは思わなかった。この記事を論文のため参考にしようと思う。 -- (平中隆義) 2011-11-09 16:09:32
- 論評お疲れ様です。
災害もそうですが、どうにもここ数年リコールが相次ぐトヨタ車。
企業体質が年々悪化していっているのも気になります。
販売台数維持はそろそろ下請孫請けが持たない気がしてきたり。
-- (おきの) 2011-11-09 16:24:47 - ・そろそろ日経の記事にしましょう、
先生がOK出してるなら見なかった事にして下さい。
トヨタが厳しいならマツダやほかの自動車メーカーはどうなってるんですかね。
-- (無職様(22)) 2011-11-09 17:14:01 - こういったリスクに備えて色々な土地に工場を持ってリスクを分散させる必要性を感じますよね。 -- (薦田(^^ω)) 2011-11-09 21:38:48