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絆の力 - (2016/06/23 (木) 00:56:55) のソース
きずなのちから **公式 友情や愛情など、人と人との交わりの中で発生するもの。 絆の力により最後のアルカナ「宇宙」を引き出すことが出来る。 誰の心にも宿っている普遍的な力ではあるものの、それを知覚出来るのはごく少数。 絆の力の深奥を開いたものには、宇宙と同等の存在となり、あらゆる事象はもはや奇跡ではなくなるという。 その力は人の完全さと正の面だけを見て発現するものではなく、人の不完全さや負の面を肯定する事も必要であり、その上で人とその間で紡がれる絆とは何かと自覚し、自らが築いた絆を慈しむことで初めてその大きな力を発揮できる。 **非公式1 逆位置の[[ユニバース]]、つまりはリバースしたユニバースの可能性について。 [[ペルソナ]]3の前作になるペルソナ2罪のEDにおいて[[ニャルラトホテプ]]が世界を滅ぼした力は、言わばペルソナ3のそれと真逆の形での「宇宙」の発動とも言える。 這い寄る混沌が誘導したとは言え、物語終盤における珠閒瑠市民の心は負の感情によって強く結ばれていた。この連帯感及び相互理解は、「絆」となんら変わらない。 そして、1つの[[コミュニティ]]となって破滅を信じる人々の[[心の力]]によって、彼らが望んだとおりの破滅の夢は叶えられた。 ニャルラトホテプ及び[[フィレモン]]はこの人々の心の力を「宇宙を開闢した力と同質のもの」と称している。 また「絆の力」という呼称自体にも罠が潜んでいる、とも言える。 絆と絆がもたらすものを「力」と称するのならば、それはより強大な「力」によって潰され得る宿命を否応なく認めることとなるからである。 事実、[[主人公]]・[[周防達哉]]が親友たちと、また異聞録の先輩たちと、或いは各店舗の店主たちと育んだ数十名範囲のささやかな絆の「力」は、名もなき珠閒瑠市民128万人の一つに束ねられた滅びを信じ恐れ望む心の「力」に圧殺されている。 これらはもちろん推測にすぎないが、決して有り得ないと一蹴できるものでもない。 絆の力の深奥の前にはあらゆる事象は奇跡でなくなるのならば、それは正なる使い方の逆、人類どころか世界が一瞬にして滅ぶような最大最悪の災厄もまた実現し得るはずなのだから。 [[タロット]]においては「宇宙(ユニバース)」にも他のアルカナ同様に逆位置が存在する、というのは厳然たる事実である。 **非公式2 そしてまた、アルカナの旅路において「宇宙」は決して終着点ではない。「宇宙」に到達した魂がどうなるかと言うと、再び「愚者」として「魔術師」から始まるアルカナの旅路に身を投じることとなるのである。 もちろんその旅は決して以前と同じものではない、確実に前進した新たな旅路だろう。 「宇宙」とは言わば、螺旋状に高みへ昇っていく旅路のチェックポイントなのである。チェックポイントなればこそ、一時手にした全能の力をどう使うかこそが、最大の試練なのかもしれない。 自らが旅路を離れ、同じ場所に独り留まり続けることを代償に人々の旅路を守った主人公の選択。その選択が正しかったか否かは、彼に未来を託された者たちにかかっている。