流竜馬は苛立っていた。
この状況、いや、このバトルロワイアルという催し自体についてだ。
この状況、いや、このバトルロワイアルという催し自体についてだ。
「チッ」
最初のセレモニーで、首を捩じられ殺された少年や、爆死させられた少女とその死に嘆く連れ合いの青年の姿が脳裏を過る。
竜馬は喧嘩や戦いが好きだ。もともと、ゲッターロボに乗っているのも、正義や愛といった綺麗な理由ではなく、生死の瀬戸際におけるスリルを楽しむ為のものだった。
だがそれは相手も本気で自分を殺そうとし、奴らに対して自分も本気で暴れられるから成り立つものだ。
竜馬の戦いとは、だれかれ構わず首輪を着けて戦いを強制させるようなものではない。
それこそ、あの少女と青年のような者たちでは。
だがそれは相手も本気で自分を殺そうとし、奴らに対して自分も本気で暴れられるから成り立つものだ。
竜馬の戦いとは、だれかれ構わず首輪を着けて戦いを強制させるようなものではない。
それこそ、あの少女と青年のような者たちでは。
「クソッ、胸糞ワリィ」
舌打ちと共にデイバックを思い切り蹴り飛ばす。
別に、弱者を助けたいなんて殊勝な心持があるわけじゃない。
ただ、死にたくないと思ってる一般人が目の前で死んで、なにも感じないほど冷徹ではないというだけだ。
別に、弱者を助けたいなんて殊勝な心持があるわけじゃない。
ただ、死にたくないと思ってる一般人が目の前で死んで、なにも感じないほど冷徹ではないというだけだ。
蹴とばされたデイバックは勢いよく宙を舞い、壁にぶつかり中身をぶちまける。
「...あん?」
そこでようやく竜馬は名簿や支給品の存在に気が付いた。
まず手に取ったのは斧と鉄球が鎖で繋がれた奇妙な刀だった。
説明書によれば、ひめなんとかの日輪刀という武器らしく、鬼を倒すための武器らしい。
まず手に取ったのは斧と鉄球が鎖で繋がれた奇妙な刀だった。
説明書によれば、ひめなんとかの日輪刀という武器らしく、鬼を倒すための武器らしい。
次いで、名簿に目を通した。
彼が知る名は三つ。
神隼人、武蔵坊弁慶、安倍晴明。
あいつらも来てやがったかと前者二人に対して鼻で笑い、あの粘着野郎まだ凝りてねえのかと晴明に毒を吐く。
彼が知る名は三つ。
神隼人、武蔵坊弁慶、安倍晴明。
あいつらも来てやがったかと前者二人に対して鼻で笑い、あの粘着野郎まだ凝りてねえのかと晴明に毒を吐く。
そして地図。
「あぁ?なんでジジイの研究所がありやがる」
早乙女研究所。竜馬の唯一知る施設(黒平安京は行ったことはあるが、竜馬は京都だと思っていたのでその名称を知らない)があるが、こんなところに建っている事態に、さしもの竜馬も困惑した。
早乙女があの施設を手放すはずがなく、アレでも一応は一般人への犠牲は減らすように立ち回っているため殺し合いに協力しているとも思えず。
とりあえず向かってみればいいだろうと決め、そこで考えを止めた。
早乙女があの施設を手放すはずがなく、アレでも一応は一般人への犠牲は減らすように立ち回っているため殺し合いに協力しているとも思えず。
とりあえず向かってみればいいだろうと決め、そこで考えを止めた。
さて、とりあえず研究所に向かうかと決めたところで、気配を感じた竜馬は振り返り目を凝らす。
気のせいではない。姿こそ現さないが、確かに視覚外の、それも近くに隠れている。
気のせいではない。姿こそ現さないが、確かに視覚外の、それも近くに隠れている。
「...ぐすっ」
聞こえてきたのはすすり泣き。
「たきつぼぉ...たきつぼぉ...」
見せしめとされた少女の死を嘆く声。
竜馬は口を引き絞り、ガシガシと己の頭を掻きながら声のもとへと歩を進めた。
部屋を出て、突き当りを曲がった角に声の主は蹲っていた。
部屋を出て、突き当りを曲がった角に声の主は蹲っていた。
「おい」
竜馬が呼びかけると、泣き声の主―――金髪の少女はビクリと肩を跳ねさせ顔を上げた。
少女と竜馬の視線が交わり、数秒の沈黙。そして。
少女と竜馬の視線が交わり、数秒の沈黙。そして。
「ギャー!強盗!!」
「誰が強盗だガキ!!」
「殺される―!助けてー!!」
「誰が強盗だガキ!!」
「殺される―!助けてー!!」
☆
わたわたと喚く少女を竜馬が半ば力づくで宥めること数分。ようやく落ち着きを取り戻した二人は部屋に戻り、互いに向きあい座っていた。
「...結局、あなたの人相が悪いのが発端な訳で...」
「うるせえぞガキ。落ち着いたんならすみっこにでも縮まってやがれ」
「うるせえぞガキ。落ち着いたんならすみっこにでも縮まってやがれ」
少女が、不満に頬を膨らませる程度には元気を取り戻したのを確認した竜馬は、己の荷物を肩にかけ立ち上がろうとする。
「ま、待って!」
少女は竜馬の裾を掴み、縋りつくように身体を寄せた。
「...私、友達が殺されて、こんな訳のわからない状況に巻き込まれて...お願い。傍にいて。なんでもするから!」
涙を滲ませながら、少女は顔を上げ、竜馬の瞳をジッと見つめた。
「ワリィがそういうのは相手を選んでやりな。どこぞのヤリチン坊主なら喜ぶだろうぜ」
同年代、あるいは年下趣味の男なら心惹かれるような少女の仕草も、竜馬にとっては関係のないことで。
竜馬は少女の額を軽く小突き、縋りつく身体を引き剥がした。
竜馬は少女の額を軽く小突き、縋りつく身体を引き剥がした。
「お守は趣味じゃねえんだ。弁慶の奴を見つけたら向かわせてやるよ」
ヒラヒラと手を振り、一瞥もすることなく竜馬は部屋を後にした。
その彼の頸筋に走る微かな痛み。
その彼の頸筋に走る微かな痛み。
「...あん?」
首に触れ痛みの原因を探ると、指に摘ままれていたのは小さな針だった。
「こいつぁ...ッ!」
途端、竜馬の視界がぐらりと歪む。
片膝を着き、振り返れば少女が銃を構えこちらを見下ろしていた。
片膝を着き、振り返れば少女が銃を構えこちらを見下ろしていた。
「ま、悪く思わないことね。結局、どんな状況でも死ぬのは馬鹿からだってのは定石な訳よ」
射殺さんばかりに睨みつける竜馬の視線も、少女は涼しい顔で受け流し悠然としその口を開く。
「そんなに凄んでもムダムダ。いま撃ち込んだのは並の人間なら死ぬほどの麻酔弾な訳よ」
「...ずいぶんさっきまでと態度が違うじゃねえか」
「猫かぶってたからねー。結局、アンタが素直にボディーガードやってればそれで済んだ話な訳よ」
「...ずいぶんさっきまでと態度が違うじゃねえか」
「猫かぶってたからねー。結局、アンタが素直にボディーガードやってればそれで済んだ話な訳よ」
斧を握りしめ、竜馬は少女目掛けて振りかぶる。
距離は遠い。そのまま振り下ろしても少女には掠りもしない為、できるのは斧を投げることくらいだ。
だが、痺れた身体では大した威力では投げられまい。少女はそれを確信していたため、さして警戒することなく竜馬の挙動を見つめていた。
距離は遠い。そのまま振り下ろしても少女には掠りもしない為、できるのは斧を投げることくらいだ。
だが、痺れた身体では大した威力では投げられまい。少女はそれを確信していたため、さして警戒することなく竜馬の挙動を見つめていた。
「まだそんなに動けんの?まあでも身体も痺れてるでしょ。大人しくしてた方が苦しまなくて...」
ため息交じりに嘲笑を浮かべていた少女の視界が鉄色に染まり、長い金色の髪が舞い上がり、頭に乗せていた帽子が消失する。
ガコン、と壁になにかが突き立ったかのような音に振り返る。帽子だ。先ほどまで自分の頭に乗っていた帽子が、斧によって壁に貼り付けにされていたのだ。
ガコン、と壁になにかが突き立ったかのような音に振り返る。帽子だ。先ほどまで自分の頭に乗っていた帽子が、斧によって壁に貼り付けにされていたのだ。
「...はい?」
「んなろぉ!!」
「んなろぉ!!」
次いで投げられる刺着き鉄球に、少女の余裕は彼方に吹き飛んだ。
「う、うそでしょ!?麻酔が効いてなかった訳!?」
鉄球をしゃがんで躱し、竜馬に背を向けるように少女は駆け出した。
「逃がすかよ!」
竜馬は痺れる身体に鞭を打ち、激昂と共に少女の後を追う。
少女の知る由もないことだが、彼女の使った麻酔銃は、かつて竜馬が受けたものと同じものだった。
そのときの竜馬は三人の殺し屋との戦いで出血、疲労が溜まった状態で受けており、それでも人間を数人吹き飛ばせるほどには行動できた。
つまり、万全の状態である竜馬に撃ち込んだところで十全の効果は発揮できず、彼の行動を制限する程度に収まってしまったのだ。
そのときの竜馬は三人の殺し屋との戦いで出血、疲労が溜まった状態で受けており、それでも人間を数人吹き飛ばせるほどには行動できた。
つまり、万全の状態である竜馬に撃ち込んだところで十全の効果は発揮できず、彼の行動を制限する程度に収まってしまったのだ。
少女が角を曲がるのを追い、竜馬もまた角を曲がる。
その先にあったのは踊りつき階段。
少女は、律義に全段を踏むことなく、大股で段差を飛ばし、残り10段ともなればそこで跳躍し踊り場に着地しすぐに階段を降りていく
その先にあったのは踊りつき階段。
少女は、律義に全段を踏むことなく、大股で段差を飛ばし、残り10段ともなればそこで跳躍し踊り場に着地しすぐに階段を降りていく
「待ちやがれええぇぇ!!」
竜馬は段に足をかけることなく、飛び降り少女との距離を一気に縮めた。
「うおらああぁ!!」
叫びと共に振り下ろされた斧は、地面を砕き、それを見た少女はますます逃げの足を速めた。
少女は悲鳴と共に脇の部屋に入り扉を閉めた。
すぐに入ろうとする竜馬だが、しかしドアノブをまわしても扉は開かない。
鍵をかけられたと知った竜馬はすぐにドアを蹴破り中へと侵入する。
少女は悲鳴と共に脇の部屋に入り扉を閉めた。
すぐに入ろうとする竜馬だが、しかしドアノブをまわしても扉は開かない。
鍵をかけられたと知った竜馬はすぐにドアを蹴破り中へと侵入する。
竜馬が踏み込むと同時、少女はガラス張りの壁を突き破り宙へとその身を投げ出した。
「―――結局」
それを追おうとする竜馬の足が止まる。
踏んだ。細い鉄のようなものの感触が彼の足を止めた。
思考を切り替え、すぐに落下していく少女へと目をやる。
彼女は笑っていた。それは自棄でも嘲笑でもなく。
踏んだ。細い鉄のようなものの感触が彼の足を止めた。
思考を切り替え、すぐに落下していく少女へと目をやる。
彼女は笑っていた。それは自棄でも嘲笑でもなく。
「勝つのは情報を無駄にしない奴だって訳よ」
勝利を確信した笑み。
ボッ、と導火線に火が着く音と共に、竜馬の視界に灰色の華が広がった。
☆
「ッツ~~~!」
少女―――フレンダ=セイヴェルンは全身を打ち付ける痛みに涙を浮かべた。
草木をクッションにしてダメージは軽減したものの、それでも痛みを無視できるほどの高さからのジャンプではなかった。
草木をクッションにしてダメージは軽減したものの、それでも痛みを無視できるほどの高さからのジャンプではなかった。
(あの階まで逃げられたのはよかった...ここに植木がなかったら別の手を考えなくちゃいけなかった訳)
フレンダは爆発の余波でぼさぼさになった髪を手で整えながら、嵌った植木から身体を起こし、爆破した己のアジトを見上げ想いにふける。
彼女がこの会場に放り込まれてから考えたのは、とにかく自分の保身だった。
仲間の滝壺理后が殺された。
この事実に悲しみの情を抱いたのは確かだ。彼女との仲は険悪どころか、むしろ良好といえるほどの仲だった。
そんな彼女の喪失になにも感じない程、フレンダは冷徹ではなかった。
仲間の滝壺理后が殺された。
この事実に悲しみの情を抱いたのは確かだ。彼女との仲は険悪どころか、むしろ良好といえるほどの仲だった。
そんな彼女の喪失になにも感じない程、フレンダは冷徹ではなかった。
だが、それ以上に重要なのは、主催がこの爆発する首輪を参加者全員に着けていることだ。
これがある限り、自分たちは主催に命を握られており、彼らの気分次第ではすぐにでも殺されてしまう。
麦野の能力『原子崩し(メルトダウナー)』なら首輪を爆発させることなく焼き切れるのではと考えはしたが、しかしそれならば彼女を参加者として参加させるはずがない為、すぐに取り下げた。
死にたくなければ勝ち残るか首輪を外せるチャンスを掴むしかない。
しかし、自分の手を知り尽くしている上に身内の中でも最強の麦野がいる限り、単身での優勝という手段は不可能に近い。
ならば彼女を敵に回すような立ち回りはまだ控えるべきだ。
これがある限り、自分たちは主催に命を握られており、彼らの気分次第ではすぐにでも殺されてしまう。
麦野の能力『原子崩し(メルトダウナー)』なら首輪を爆発させることなく焼き切れるのではと考えはしたが、しかしそれならば彼女を参加者として参加させるはずがない為、すぐに取り下げた。
死にたくなければ勝ち残るか首輪を外せるチャンスを掴むしかない。
しかし、自分の手を知り尽くしている上に身内の中でも最強の麦野がいる限り、単身での優勝という手段は不可能に近い。
ならば彼女を敵に回すような立ち回りはまだ控えるべきだ。
それに、完璧に思える作戦にも歪みや穴という障害はついてまわるものだ。
先に挙げた参加能力者による首輪の破壊のような、基本的な部分は流石に対処しているだろうが、支給品やほかの能力を掛け合わせ産まれる新たな首輪解除方法までは把握していないかもしれない。
首輪さえ外れてしまえば麦野や絹旗、ついでに浜面たち『アイテム』の面々と戦わなくても済むのだから、そちらの道も残してはおきたい。
先に挙げた参加能力者による首輪の破壊のような、基本的な部分は流石に対処しているだろうが、支給品やほかの能力を掛け合わせ産まれる新たな首輪解除方法までは把握していないかもしれない。
首輪さえ外れてしまえば麦野や絹旗、ついでに浜面たち『アイテム』の面々と戦わなくても済むのだから、そちらの道も残してはおきたい。
結局のところ、どういうスタンスをとるにしても、フレンダができるのは他者を利用することだけだ。
そのため、フレンダは見せしめで殺された少女の知り合い且つ無力な少女を演じて竜馬を試した。
結果、流竜馬という男が
協調性が無いためボディーガードにならず。
情報を得ようともしない為、首輪に関する技術も持たず。
その荒々しい気性から、いざという時に噛みつくのを容易に察せ。
武器を常に携帯していたことから、能力者ではなく腕っぷしにモノを言わせるタイプという、脱出における凡そ必要のない人材である為、首輪の解析に必要なサンプルを得る為に殺そうとした。
そのため、フレンダは見せしめで殺された少女の知り合い且つ無力な少女を演じて竜馬を試した。
結果、流竜馬という男が
協調性が無いためボディーガードにならず。
情報を得ようともしない為、首輪に関する技術も持たず。
その荒々しい気性から、いざという時に噛みつくのを容易に察せ。
武器を常に携帯していたことから、能力者ではなく腕っぷしにモノを言わせるタイプという、脱出における凡そ必要のない人材である為、首輪の解析に必要なサンプルを得る為に殺そうとした。
それが失敗だった。
アジトで回収できた爆弾やツールを温存するために麻酔で狙撃したが、竜馬には麻酔の効果が薄く、結局、彼と接触する前に仕掛けておいた罠を利用するハメになり、回収できた道具もほとんど失った。
挙句自分もダメージを負い、あまつさえ『アイテム』のアジトすら己の手で崩壊させてしまった。
アジトで回収できた爆弾やツールを温存するために麻酔で狙撃したが、竜馬には麻酔の効果が薄く、結局、彼と接触する前に仕掛けておいた罠を利用するハメになり、回収できた道具もほとんど失った。
挙句自分もダメージを負い、あまつさえ『アイテム』のアジトすら己の手で崩壊させてしまった。
(また麦野に叱られるかな...けど、厄介なのを始末したのと引き換えになら多少のお目こぼしは)
風を切る音と共に、フレンダ目掛けてなにかが飛来する。
慌てて身を屈めるも、完全には躱しきれず、頬を掠め右耳たぶが削り取られた。
慌てて身を屈めるも、完全には躱しきれず、頬を掠め右耳たぶが削り取られた。
(う、嘘でしょ―――!?)
竜馬にあの爆発を躱す余裕は無かったはずだ。あれをまともに受けても平然といられる者など、学園都市レベル5の面々以外に思い浮かばない。
アレらに比類するかもしれない男をまともに相手に出来そうなのは麦野くらいだ。
これ以上あの化け物とやり合うのはワリに合わないと判断したフレンダは、次の攻撃が放たれる前に背を向けて走り出す。
直後、自分のいた場所に放たれた鉄球に背筋が凍りつつも、その足を止めることなく全力で逃げ出した。
アレらに比類するかもしれない男をまともに相手に出来そうなのは麦野くらいだ。
これ以上あの化け物とやり合うのはワリに合わないと判断したフレンダは、次の攻撃が放たれる前に背を向けて走り出す。
直後、自分のいた場所に放たれた鉄球に背筋が凍りつつも、その足を止めることなく全力で逃げ出した。
【B-6/深夜/一日目】
【フレンダ=セイヴェルン@とある魔術の禁書目録】
[状態]:全身にダメージ(中)、疲労(中)、右耳たぶ損傷、頬にかすり傷。衣服に凄まじい埃や汚れ。
[服装]:普段の服装(帽子なし)
[装備]:麻酔銃@新ゲッターロボ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2、『アイテム』のアジトで回収できた人形爆弾×2他、諸々。
[思考]
基本方針:とにかく生き残る。
0:現状は首輪の解除を優先するが、優勝も視野には入れている
1:麦野たちと合流できればしたい...後々を考えると複雑な気分ではあるが。
2:あの化け物(竜馬)から逃げる。絶対に関わり合いになりたくない。
[状態]:全身にダメージ(中)、疲労(中)、右耳たぶ損傷、頬にかすり傷。衣服に凄まじい埃や汚れ。
[服装]:普段の服装(帽子なし)
[装備]:麻酔銃@新ゲッターロボ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2、『アイテム』のアジトで回収できた人形爆弾×2他、諸々。
[思考]
基本方針:とにかく生き残る。
0:現状は首輪の解除を優先するが、優勝も視野には入れている
1:麦野たちと合流できればしたい...後々を考えると複雑な気分ではあるが。
2:あの化け物(竜馬)から逃げる。絶対に関わり合いになりたくない。
※どこに向かっているかは次の書き手にお任せします。
【麻酔銃@新ゲッターロボ】
新ゲッターロボ本編にて、早乙女博士が竜馬を研究所に連れていくために撃ち込んだもの。狩猟用のもので、並の人間なら即死するほど強力らしい。
そんなもの味方にする予定の人間に撃ち込むな。
新ゲッターロボ本編にて、早乙女博士が竜馬を研究所に連れていくために撃ち込んだもの。狩猟用のもので、並の人間なら即死するほど強力らしい。
そんなもの味方にする予定の人間に撃ち込むな。
☆
「あのガキ、どこ行きやがった!?」
煙が晴れ、見下ろした先にフレンダの姿が無いことに竜馬は憤慨した。
その身体に多少の怪我はあれど、彼の五体は未だ健在である。
その身体に多少の怪我はあれど、彼の五体は未だ健在である。
フレンダの仕掛けた罠は、地面に置かれたツールを踏ませ導火線に着火させ、傍の人形を爆発させるという単純なもの。
フレンダの見解通り、ツールを踏んだ竜馬に爆発を躱す余裕はなかった。
しかし、彼の両手には人間の何倍もの力を有する鬼ですら破壊が困難な日輪刀が握られている。
竜馬は手斧と鉄球で爆風を切り裂き、加えてそれを繋ぐ鎖も盾に使うことで、その身に降りかかるダメージを最小限に抑えたのだ。
フレンダの見解通り、ツールを踏んだ竜馬に爆発を躱す余裕はなかった。
しかし、彼の両手には人間の何倍もの力を有する鬼ですら破壊が困難な日輪刀が握られている。
竜馬は手斧と鉄球で爆風を切り裂き、加えてそれを繋ぐ鎖も盾に使うことで、その身に降りかかるダメージを最小限に抑えたのだ。
爆撃を凌いだ竜馬は己の勘で投擲した斧に微かな手ごたえを感じるも、次の鉄球は外れ、そこから先の投擲にはなんの手ごたえもなく、視界が晴れた時にはとうに彼女の姿は消え失せていた。
「チッ」
麻酔銃の痺れも、いまの爆撃でほとんど取れたが、嘗められたままでは終われない。
舌打ちと共に、頭から微かに流れる血を拭い、次にあったら殺すと決め、荷物を背負い早乙女研究所へと歩き始める。
舌打ちと共に、頭から微かに流れる血を拭い、次にあったら殺すと決め、荷物を背負い早乙女研究所へと歩き始める。
竜馬は決して冷徹漢ではない。
嘘泣きだったとはいえ、フレンダが滝壺の死に涙を流していたことに関しては彼なりに気を遣い、一人での戦いを好む自分よりは弁慶の方が慰めるのに向いていると判断した為、フレンダを突き放し弁慶を探しに行こうとした。
しかし、明確に敵意を持ちこちらを殺そうとしてくるのなら話は別。
売られた喧嘩は誰であれ買い、殺意を向けられたなら殺意で返すことに躊躇しない。
それが流竜馬という男の戦いである。
嘘泣きだったとはいえ、フレンダが滝壺の死に涙を流していたことに関しては彼なりに気を遣い、一人での戦いを好む自分よりは弁慶の方が慰めるのに向いていると判断した為、フレンダを突き放し弁慶を探しに行こうとした。
しかし、明確に敵意を持ちこちらを殺そうとしてくるのなら話は別。
売られた喧嘩は誰であれ買い、殺意を向けられたなら殺意で返すことに躊躇しない。
それが流竜馬という男の戦いである。
彼は知らない。
その溢れんばかりの闘争本能こそが、ゲッター線に選ばれた要因であり、永劫の戦いを生み、いずれ世界を地獄と化してしまうことを。
【B-6/『アイテム』のアジト/深夜/一日目】
※アジトがフレンダの爆弾により半壊しました。
※アジトがフレンダの爆弾により半壊しました。
【流竜馬@新ゲッターロボ】
[状態]:ダメージ(小)、額から出血(小)、身体に軽い火傷。
[服装]:
[装備]:悲鳴嶼行冥の日輪刀@鬼滅の刃
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考]
基本方針:主催をブッ殺す。(皆殺しでの優勝は目指していない)
0:あのガキ(フレンダ)をぶっ殺す。敵に容赦はしねえ。
1:粘着野郎(晴明)を今度こそぶっ殺す。
2:戦う気のない奴に手を出すつもりはない。
3:弁慶と隼人は、まあ放っておいても死にゃしねえだろう。
[状態]:ダメージ(小)、額から出血(小)、身体に軽い火傷。
[服装]:
[装備]:悲鳴嶼行冥の日輪刀@鬼滅の刃
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考]
基本方針:主催をブッ殺す。(皆殺しでの優勝は目指していない)
0:あのガキ(フレンダ)をぶっ殺す。敵に容赦はしねえ。
1:粘着野郎(晴明)を今度こそぶっ殺す。
2:戦う気のない奴に手を出すつもりはない。
3:弁慶と隼人は、まあ放っておいても死にゃしねえだろう。
※少なくとも晴明を倒した後からの参戦。
【悲鳴嶼行冥の日輪刀@鬼滅の刃】
鬼殺隊最強の剣士悲鳴嶼行冥のための日輪刀。片手サイズの斧と棘着き鉄球を鎖で繋いだ形状をしている。
鎖も日輪刀の材質の為、この部分でも鬼を殺すことが出来る。
刀かと問われると疑問を抱くかもしれないが、誰が何と言おうとも刀である。
鬼殺隊最強の剣士悲鳴嶼行冥のための日輪刀。片手サイズの斧と棘着き鉄球を鎖で繋いだ形状をしている。
鎖も日輪刀の材質の為、この部分でも鬼を殺すことが出来る。
刀かと問われると疑問を抱くかもしれないが、誰が何と言おうとも刀である。
前話 | 次話 | |
疾風怒濤 | 投下順 | 何れ花となるモノ |
前話 | キャラクター | 次話 |
GAME START | 流竜馬 | 殺伐感情戦線 |
GAME START | フレンダ=セイヴェルン | 殺伐感情戦線 |