【上田明也の探偵倶楽部】
「知っているか?
ロリコンは三つのタイプに分けられる。
二次元や妄想のみで我慢する遊び人
三次元をなんとかしてばれないように狩りにいく勇者
そして、ついに創作活動を始めてしまう賢者
この三つだ。
そう、奴は………」
ロリコンは三つのタイプに分けられる。
二次元や妄想のみで我慢する遊び人
三次元をなんとかしてばれないように狩りにいく勇者
そして、ついに創作活動を始めてしまう賢者
この三つだ。
そう、奴は………」
【上田明也の探偵倶楽部4~もしもそれが許されるなら~】
「暇だな。」
「暇ですね。」
探偵業を始めた上田達であったがそういつも仕事が来るわけではない。
このように暇をすることもある。
「適当に友達呼んで麻雀とかやる?」
「いや、マスター友達居ましたっけ?」
「大学にいた頃は友達と言う名のボッチ回避装置を沢山装備していました。」
「大分重かったんじゃないですか?」
「そう思うだろう?でもタンパク質って金属よりは軽いんだぜ。」
「そうですか、でも問題は現在です。
残念ながらマスターには援助者や下僕や慕ってくれる人は居ても友人は居ない。
そう考えるとマスターって実は対等な人間関係築くの苦手なんじゃないですか?」
「何を今更、俺よりすごい奴は居ても俺と対等な奴は中々居ないよ。」
「やれやれだ。」
時計の針は午後三時を指している。
なんとも半端な時間帯であった。
「暇ですね。」
探偵業を始めた上田達であったがそういつも仕事が来るわけではない。
このように暇をすることもある。
「適当に友達呼んで麻雀とかやる?」
「いや、マスター友達居ましたっけ?」
「大学にいた頃は友達と言う名のボッチ回避装置を沢山装備していました。」
「大分重かったんじゃないですか?」
「そう思うだろう?でもタンパク質って金属よりは軽いんだぜ。」
「そうですか、でも問題は現在です。
残念ながらマスターには援助者や下僕や慕ってくれる人は居ても友人は居ない。
そう考えるとマスターって実は対等な人間関係築くの苦手なんじゃないですか?」
「何を今更、俺よりすごい奴は居ても俺と対等な奴は中々居ないよ。」
「やれやれだ。」
時計の針は午後三時を指している。
なんとも半端な時間帯であった。
「よし、ちょっと近くのゲームショップにでも遊びに行くか。
メル、お前も来る?」
「いえ、良いです。留守番要員居なくなるでしょうに。」
「解った。それじゃあ行ってくるよ、もし帰ってこなかったら橙辺りに連絡してくれ。」
ふらふらと事務所を出て行く上田。
「はーい。………よく考えたら私暇じゃん、ってあれ?
マスター!蜻蛉切忘れている!!!!」
メルが慌てて上田を呼んだ頃には既に彼は出かけていたのである。
メル、お前も来る?」
「いえ、良いです。留守番要員居なくなるでしょうに。」
「解った。それじゃあ行ってくるよ、もし帰ってこなかったら橙辺りに連絡してくれ。」
ふらふらと事務所を出て行く上田。
「はーい。………よく考えたら私暇じゃん、ってあれ?
マスター!蜻蛉切忘れている!!!!」
メルが慌てて上田を呼んだ頃には既に彼は出かけていたのである。
上田明也は事務所のドアの前の札を所長不在にするとまずはベスパに乗って行きつけの煙草屋に向かった。
電子煙草のカートリッジを買い足しに来たのである。
「お姉さん、いつもの。」
「あら笛吹ちゃん。お姉さんなんて都市じゃないですよ。ちょっと待ってなさい、苺味よね。」
もう60は越しているであろうおばあちゃんがいつもこの店の店番をしている。
電子煙草なんてわざわざ買う人間は少ないので上田の電子煙草のカートリッジは取り寄せて貰っているのだ。
いつも通りにカートリッジを貰うと代金を払い、店を去る。
電子煙草のカートリッジを買い足しに来たのである。
「お姉さん、いつもの。」
「あら笛吹ちゃん。お姉さんなんて都市じゃないですよ。ちょっと待ってなさい、苺味よね。」
もう60は越しているであろうおばあちゃんがいつもこの店の店番をしている。
電子煙草なんてわざわざ買う人間は少ないので上田の電子煙草のカートリッジは取り寄せて貰っているのだ。
いつも通りにカートリッジを貰うと代金を払い、店を去る。
「やっぱ良いねえ、苺味。」
まだ肌寒い一月の風邪を頬に受けながらベスパで走り抜ける上田。
探偵物語を見てからというもの性能など一切無視してベスパである。
性能だけ見ればもっと良い物が沢山あるというのに彼はそれを使おうとしない。
「根っからの情緒主義者なんですよ。」
誰に言うとでもなく電子煙草をしまって呟く。
しばらく走ると彼がよく行くゲームショップに辿り着いた。
まだ肌寒い一月の風邪を頬に受けながらベスパで走り抜ける上田。
探偵物語を見てからというもの性能など一切無視してベスパである。
性能だけ見ればもっと良い物が沢山あるというのに彼はそれを使おうとしない。
「根っからの情緒主義者なんですよ。」
誰に言うとでもなく電子煙草をしまって呟く。
しばらく走ると彼がよく行くゲームショップに辿り着いた。
「さて、何か新作無いかなぁ?」
向かう先は勿論アダルトコーナー。
棚に並ぶ少女達の絵が放つ眩しい笑顔に見向きもしないで上田明也はアダルトコーナーの奥地まで行く。
そう、彼が探している物はたった一つ。
幼女の放つ眩しい笑顔である。
「あった!アグネスに喧嘩を売る問題作として有名な『肛虐の監禁病棟24時~小児科編~』じゃないか!
ハードな雰囲気漂うタイトルとストーリーを重視した徹底的な作り込みから大人気になって
品切れが連続しているのに!!
神よ、これは私にあなた様が与えたご褒美か何かですね!
ありがとうございます!」
そう言って肛虐の監禁病棟24時~小児科編~に上田明也が手を伸ばしたその瞬間だった。
向かう先は勿論アダルトコーナー。
棚に並ぶ少女達の絵が放つ眩しい笑顔に見向きもしないで上田明也はアダルトコーナーの奥地まで行く。
そう、彼が探している物はたった一つ。
幼女の放つ眩しい笑顔である。
「あった!アグネスに喧嘩を売る問題作として有名な『肛虐の監禁病棟24時~小児科編~』じゃないか!
ハードな雰囲気漂うタイトルとストーリーを重視した徹底的な作り込みから大人気になって
品切れが連続しているのに!!
神よ、これは私にあなた様が与えたご褒美か何かですね!
ありがとうございます!」
そう言って肛虐の監禁病棟24時~小児科編~に上田明也が手を伸ばしたその瞬間だった。
「あ。」
「あ。」
「あ。」
手と手が触れあった。
エロゲを買おうとして手と手が触れあうなどあまり経験したくない状況である。
エロゲを買おうとして手と手が触れあうなどあまり経験したくない状況である。
「おっとすいません。」
上田がすかさず手を引っ込めて相手の方を見る。
「いえいえ、こちらこそ。」
そう言って上田と偶然手が触れあった少女も彼を見る。
上田がすかさず手を引っ込めて相手の方を見る。
「いえいえ、こちらこそ。」
そう言って上田と偶然手が触れあった少女も彼を見る。
「って少女?」
上田明也と手と手が触れあって居るのはロリではないが立派な少女であった。
「ああ……、気にしないで下さいお兄さん。」
「いや、そう言っても良いのだろうか子供がこんな場所で………。」
「このコーナーに出てくる人は みぃんな18歳以上だからね!!」
「ああ、うっかり忘れていたよ。そうだな、18才未満な訳がない。」
「いえいえ、それよりお兄さんもロリが好きなんですか?」
気さくに会話を進める二人。まるで長年の友人のようだ。
これからは少女のことを仮に友と呼びたい。
「ああ、大好きだ。信仰しているといっても過言ではない。」
「ほうほう、本当に好きなんですね……。」
「昔から中々理解して貰えなくて困っていたんだよ。
一人暮らししてからだ、自分の趣味に充分に浸れるようになったのは。」
「成る程、苦労してらっしゃったようで……。」
二人はそのままレジに向かう。
その間も会話は弾んでいた。
上田明也と手と手が触れあって居るのはロリではないが立派な少女であった。
「ああ……、気にしないで下さいお兄さん。」
「いや、そう言っても良いのだろうか子供がこんな場所で………。」
「このコーナーに出てくる人は みぃんな18歳以上だからね!!」
「ああ、うっかり忘れていたよ。そうだな、18才未満な訳がない。」
「いえいえ、それよりお兄さんもロリが好きなんですか?」
気さくに会話を進める二人。まるで長年の友人のようだ。
これからは少女のことを仮に友と呼びたい。
「ああ、大好きだ。信仰しているといっても過言ではない。」
「ほうほう、本当に好きなんですね……。」
「昔から中々理解して貰えなくて困っていたんだよ。
一人暮らししてからだ、自分の趣味に充分に浸れるようになったのは。」
「成る程、苦労してらっしゃったようで……。」
二人はそのままレジに向かう。
その間も会話は弾んでいた。
「友達に一人可愛い子が居てさ……。」
友には気になる同性が居るらしかった。
「マジで?その年なら女の子同士でも勢いで行けるんじゃないか?」
「いやいや、これが意外とガードが厳しいんだ。」
「良いじゃないか、落としがいが有って。」
「ポジティブっすねえ~。」
上田がレジの店員に肛虐の監禁病棟~小児科編~の在庫があるか尋ねる。
幸いなことに二人分あったようである。
「お金大丈夫か?」
「何いってんですか、私はリサーチ済みだって言ったじゃないか。
お兄さんこそ昼間からこんなことしてて大丈夫なの?」
二人とも代金を払う。
「はっはっは、まったく言うとおりだ。でも俺って探偵なのよ。
これ、事務所の住所。」
代金を払いながら財布から名刺を出して友に渡す上田。
「笛吹探偵事務所……、あーあのチラシの!」
「そうそう、解ってるじゃないか友ちゃん。」
「友ちゃんってなんなのさ笛吹さん。」
「笛吹で良いぜ、紳士の絆の前には性別も年齢も無意味だ。」
「じゃあ笛吹。」
「友ちゃんがなんなのかって?ほら、友人Aみたいな意味だよ。」
「じゃあちゃんってなんなんだい。」
「愛称、友ちゃんなんか可愛いから。」
「………ちゃんは外す方針で。」
「じゃあ友。」
「よし。」
中が見えなくなっているレジ袋を手にぶら下げて店を出る二人。
友には気になる同性が居るらしかった。
「マジで?その年なら女の子同士でも勢いで行けるんじゃないか?」
「いやいや、これが意外とガードが厳しいんだ。」
「良いじゃないか、落としがいが有って。」
「ポジティブっすねえ~。」
上田がレジの店員に肛虐の監禁病棟~小児科編~の在庫があるか尋ねる。
幸いなことに二人分あったようである。
「お金大丈夫か?」
「何いってんですか、私はリサーチ済みだって言ったじゃないか。
お兄さんこそ昼間からこんなことしてて大丈夫なの?」
二人とも代金を払う。
「はっはっは、まったく言うとおりだ。でも俺って探偵なのよ。
これ、事務所の住所。」
代金を払いながら財布から名刺を出して友に渡す上田。
「笛吹探偵事務所……、あーあのチラシの!」
「そうそう、解ってるじゃないか友ちゃん。」
「友ちゃんってなんなのさ笛吹さん。」
「笛吹で良いぜ、紳士の絆の前には性別も年齢も無意味だ。」
「じゃあ笛吹。」
「友ちゃんがなんなのかって?ほら、友人Aみたいな意味だよ。」
「じゃあちゃんってなんなんだい。」
「愛称、友ちゃんなんか可愛いから。」
「………ちゃんは外す方針で。」
「じゃあ友。」
「よし。」
中が見えなくなっているレジ袋を手にぶら下げて店を出る二人。
「さらばだよ紳士・友、何か問題が起きたら笛吹探偵事務所に来い、安くしておくぜ。
好きなこの家に盗聴機くらいはしかけてやるよ、……今のジョークな。」
駐車場の上田のベスパの前で二人は話し込んでいた。
仕掛けようとすると黒服Dやチャラ男にも出会うかもしれないのでジョークにすらならない。
「はっはっは、どうしようもなくなったら頼むかも、なんて。
それじゃあさようならだ紳士・笛吹、また会えたらどっか適当な場所でゆっくりロリについて語り合おう。
私としてはそれ以外も語りたいんだけどさ。」
「ふむ、それは気になるな。ロリ以外には基本興味は無いけど好きな人から聞く話は面白い。
場所ならルーモアって喫茶が中々雰囲気良いからそこなんか良いかもしれないな。
あとは噂の産物ってレストランとかもチェックしてたんだよなあ……。」
「口説くなよ?」
「それも悪くないとは思っている。
一部のロリコンの真面目に幼女・少女を口説こうとしない傾向は問題すぎる。」
「口説いたことあるの?」
「高級なレストランに連れて行って花束をプレゼントしたよ。」
「結果は?」
「駄目だった。まだ誰か一人に決めるつもりはないんだと。」
好きなこの家に盗聴機くらいはしかけてやるよ、……今のジョークな。」
駐車場の上田のベスパの前で二人は話し込んでいた。
仕掛けようとすると黒服Dやチャラ男にも出会うかもしれないのでジョークにすらならない。
「はっはっは、どうしようもなくなったら頼むかも、なんて。
それじゃあさようならだ紳士・笛吹、また会えたらどっか適当な場所でゆっくりロリについて語り合おう。
私としてはそれ以外も語りたいんだけどさ。」
「ふむ、それは気になるな。ロリ以外には基本興味は無いけど好きな人から聞く話は面白い。
場所ならルーモアって喫茶が中々雰囲気良いからそこなんか良いかもしれないな。
あとは噂の産物ってレストランとかもチェックしてたんだよなあ……。」
「口説くなよ?」
「それも悪くないとは思っている。
一部のロリコンの真面目に幼女・少女を口説こうとしない傾向は問題すぎる。」
「口説いたことあるの?」
「高級なレストランに連れて行って花束をプレゼントしたよ。」
「結果は?」
「駄目だった。まだ誰か一人に決めるつもりはないんだと。」
二人はどちらからともなく笑い始めた。
上田明也は友達というのも悪くないと考え始めていた。
「こんどこそじゃあな。」
そう言ってベスパに跨ると上田明也は夕暮れに飲み込まれ始めた町のどこかに消えていった。
上田明也は友達というのも悪くないと考え始めていた。
「こんどこそじゃあな。」
そう言ってベスパに跨ると上田明也は夕暮れに飲み込まれ始めた町のどこかに消えていった。
【上田明也の探偵倶楽部4~もしもそれが許されるなら~ fin】
「ああ、なんか知らないけど友と居ると中々心が温まったな。
もし縁が有るならば……、もう一度会いたいな。
そうか、俺は俺を理解して、受け入れてくれる人を探しているのかもしれないな。
俺を認める人間は幾らでも居るけど俺を受け入れてくれた人間はそんなに居ないからな。
単純なことだけど今気付いたよ。
神様、二つもご褒美をくれてありがとう。」
もし縁が有るならば……、もう一度会いたいな。
そうか、俺は俺を理解して、受け入れてくれる人を探しているのかもしれないな。
俺を認める人間は幾らでも居るけど俺を受け入れてくれた人間はそんなに居ないからな。
単純なことだけど今気付いたよ。
神様、二つもご褒美をくれてありがとう。」
【上田明也の探偵倶楽部~続~】